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ゲーム・オブ・ザ・イヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ゲーム・オブ・ザ・イヤー（Game of the Year、略称：GotY、GOTY）は、メディアや業界団体などが主催する、その年の優れたゲームソフトを選考し表彰する賞、およびその総称。

概要

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ゲーム・オブ・ザ・イヤーを発表するメディアなどは世界中に存在していて、GOTY個数も数百個は存在している。であるので、まるで「その年に世界でたった1個あるものである」かのように捉えるのは、正しい捉え方であるとは言い難い。 しかし有数の業界団体や、IGNやGameSpotなど有名な巨大メディアなどが選出するそれぞれのGOTYに注目が集まるのは事実としてあり、たびたびそういったGOTYなどは注目の的になる。 ゲームメーカー側も特にそういったGOTYの受賞時にはプレスリリースを行ったり、GOTYをはじめとして著名部門賞も含めての受賞歴をまとめ載せたり、積極的にアピールとして使うことが多い。

GOTYの判断基準、選出方法などは何かの規定としてどこかで決まっているわけではなく、これもまちまちである。呼び方についても、「年に1回選んで発表する最高賞」であるということは前提として、そのゲームアワードによっては「GOTY賞」ではなく「大賞、最優秀賞、Best Game賞」などなどといった名になることがある。

業界内のGOTYの中で、世界の主要アワードとされているのが、Golden Joystick Awards、The Game Awards、D.I.C.E. Awards、Game Developers Choice Awardsであり[1]、俗に「4大GOTY」と呼ばれている[2][3]。ここにBritish Academy Games Awards（BAFTA Games Awards）を加えて「5大GOTY」とする声もある[4]。

主催

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など。

Golden Joystick Awards（Future PLC）

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現在では「現存最古の世界最長のゲームアワード」と呼ばれているのがこの「Golden Joystick Awards」（GJA）である。

→詳細は「ゴールデンジョイスティックアワード」を参照
Game of the Year / Ultimate Game of the Year 受賞作品

Spike Video Game Awards（Spike TV） / The Game Awards（ジェフ・キーリー）

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2004年以来毎年、Spike TVが「Spike Video Game Awards（英語版）」を開催している[6]。2013年には「Spike Video Game Awards」は「次世代のVGA」として「VGX」と名を改めたがこれが最終の開催となった。2014年には「The Game Awards」（TGA）が「Spike Video Game Awards」を引き継ぎ、実質的な後継となった。TGAはジェフ・キーリーが個人名義で主催しているアワードショーである。

Game of the Year 受賞作品

D.I.C.E. Awards（AIAS）

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Academy of Interactive Arts & Sciences（AIAS）が開催する旧称は「Interactive Achievement Awards」。受賞作品はゲーム業界のプロフェショナルが行う無記名投票により決定する[7]。2013年以降は「D.I.C.E. Awards（ダイス・アワード）」と呼ばれている。

→詳細は「D.I.C.E. Awards」を参照
Overall Game of the Year 受賞作品

Game Developers Choice Awards（Informa PLC）

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「Game Developers Choice Awards」（GDC Awards）の受賞作品は毎年Game Developers Conferenceにおいて500人のゲーム開発者達により選出する。

→詳細は「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード」を参照
Game of the Year 受賞作品[9]

British Academy Games AwardsまたはBAFTA Games Awards（BAFTA）

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→詳細は「英国アカデミー賞ゲーム部門」を参照
Best Game 受賞作品

CEDEC AWARDS（CESA）

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日本のCESAが主催するCEDECが実施する「CEDEC AWARDS」。受賞対象はゲームタイトルのみとはせず、ゲームテクノロジーに対して、またはゲーム開発チーム、個人のゲーム制作者など幅の広い対象としている。選出の流れは、CEDEC AWARDSノミネーション委員会とCEDEC運営委員会が協議し「ノミネーションリスト（優秀賞）」をまず決定して、その後CEDEC関係者達による投票の結果を経て、その中の各部門「最優秀賞」受賞者を決定する。

→詳細は「CEDEC AWARDS」を参照

日本ゲーム大賞（CESA）

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日本のCESAが主催する「日本ゲーム大賞（Japan Game Awards）」。受賞作品は一般からの投票結果参考と、毎年設置する日本ゲーム大賞選考委員会によって選出する。

→詳細は「日本ゲーム大賞」を参照
年間作品部門 大賞 受賞作品

Steam Awards（Valve Corporation）

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デジタルプラットフォーム「Steam」の開発と運営を行なっているValve Corporationが開催している「Steam Awards」。第1回が行われたのは2016年度からであり、第3回からGame of the Year部門賞が新設された。

→詳細は「Steamアワード」を参照
Game of the Year 受賞作品

SXSWゲーム賞

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→詳細は「SXSWゲーム賞」を参照
Game of the Year 受賞作品

ファミ通アワード / ファミ通・電撃ゲームアワード

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「ファミ通アワード」はゲーム雑誌ファミ通が企画した賞で、読者からの投票や販売本数などをもとに選出する。2019年度より電撃ブランドと組んだ「ファミ通・電撃ゲームアワード」に移行された。

ゲーム・オブ・ザ・イヤー 受賞作品

Destructoid

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Destructoid Game of the Yearの受賞作品はデストラクトイドの編集者によって選ばれている[12]。

Eurogamer

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「欧州最大級のゲームメディア」とも言われているGamer Networkが運営しているEurogamerでも、Eurogamer Game of the Yearの受賞作品の選出を行なっている。運営元のGamer Networkの名前はEurogamer Networkの略称という意味が由来。2024年にアメリカの大手メディア企業Ziff Davis傘下のメディアグループIGN Entertainmentによる金額非公開の買収が成立した為、Gamer NetworkはIGNの傘下となった。

GameSpot

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GameSpot Game of the Year の受賞作品はGameSpotの編集者によって選ばれている[15]。

Game of the Year 受賞作品[16]

GamesRadar+

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Future PLCの子会社Future US, Inc.が運営しているGamesRadar+でも、GamesRadar+ Game of the Yearの受賞作品の選出を行なっている。また、GamesRadar+は、現在は「Golden Joystick Awards」の主催も行なっている。ただ、GJAの主催と、この場でのGamesRadar+としての選出は、あくまでそれぞれ関係がない別のことである。

IGN

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IGN Game of the Yearの受賞作品はIGNのプロの編集者によって選ばれている。IGNは、2008年現在、世界で最も訪問されたテレビゲーム関連のウェブサイトである[17][18]。

IGN Japan

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本家本元のIGN USに対しての日本版ウェブサイトという立ち位置で、Ziff Davisからライセンスを受けて産経デジタルが2016年から運営しているIGN Japanでも、また同年からIGN Japan Game of the Yearの受賞作品の選出を行なっている。選出の流れは、IGN Japan編集部内での意見を集計した投票によるものであり、最終結果は10本にまで絞り「TOP 10」ランキング形式で順位の発表、1位の選出結果発表を行なっている。対象の範囲として「日本語版が存在するゲームのみ」という条件が設けられている。

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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出典

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  1. ^ 荒井陽介 (2024年2月13日). “「バルダーズ・ゲート3」のグランドスラムなるか？　4つの主要ゲームアワードを，過去のGOTYタイトルとともに紹介” (日本語). 4Gamer.net. 企画記事. Aetas. 2024年10月10日閲覧。
  2. ^ “『ELDEN RING（エルデンリング）』世界主要4大アワードのゲームオブザイヤー（GOTY）を獲得” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA Game Linkage (2023年3月23日). 2023年12月1日閲覧。
  3. ^ “『エルデンリング』が世界の主要4大アワードすべてでGOTYを獲得。『スカイリム』『ゼルダの伝説　ブレス オブ ザ ワイルド』に続いて史上3本目の快挙” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2023年3月23日). 2023年12月1日閲覧。
  4. ^ ずんこ。 (2024年4月12日). “『バルダーズ・ゲート3』がベストゲーム含む5部門受賞！英国アカデミー賞ゲーム部門「20th BAFTA Games Awards」受賞作発表” (日本語). Game*Spark. IID. 2024年10月10日閲覧。
  5. ^ “Poll of the Day: BEST OF 2006: Game of the Year (Final Vote)”. en:GameFAQs (2007年1月13日). 2007年3月27日閲覧。
  6. ^ Spike TV VGAs
  7. ^ “D.I.C.E. Awards Summary” (英語). AIAS. D.I.C.E. Awards. AIAS. 2024年12月5日閲覧。
  8. ^ “GOTYはギリシャ神話ローグライト『Hades』に決定！ 第24回「D.I.C.E. Awards」受賞作品リスト”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト. 2021年12月10日閲覧。
  9. ^ “Game of the Year Archive - GDC Awards” (英語). Game Developers Choice Awards. Game Developers Choice Awards. Informa. 2024年12月5日閲覧。
  10. ^ “Best Gameは『Hades』に決定！「2021 BAFTA Games Awards」受賞作品リスト”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト. 2021年12月10日閲覧。
  11. ^ “『Hades』がGOTYを獲得！「2021 SXSW Gaming Awards」受賞作品が発表”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト. 2021年12月10日閲覧。
  12. ^ Destructoid Website
  13. ^ “Destructoid’s award for Overall Best Game of 2020 goes to…” (英語). Destructoid (2020年12月28日). 2022年2月3日閲覧。
  14. ^ “Destructoid’s award for Best Overall Game of 2021 goes to…” (英語). Destructoid (2021年12月24日). 2022年2月3日閲覧。
  15. ^ GameSpot Website
  16. ^ “Game of the Year Archive - GameSpot Awards” (英語). GameSpot. GameSpot Awards. FANDOM. 2024年12月20日閲覧。
  17. ^ Most visited video game web sites
  18. ^ IGN Website
  19. ^ “IGN USがゲームオブザイヤー2020を発表！GOTYは日本未発売のローグライク『Hades』で、『The Last of Us Part II』はBest Performanceも含めると7部門受賞に” (日本語). IGN Japan (2020年12月23日). 2022年2月3日閲覧。
  20. ^ “IGN USがゲームオブザイヤー2021を発表 GOTYはレビューでも10点満点だった『Forza Horizon 5』に” (日本語). IGN Japan (2021年12月22日). 2022年2月3日閲覧。
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*は8ビット、⁑は16ビット、⁂はコンソールゲームでの選出。
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Game of the Year
関連項目
DICEアワード Game of the Year
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1997年は「CESA大賞」作品賞、1998年・1999年は「CESA大賞」大賞、2002年 - 2005年は「CESA GAME AWARDS」最優秀賞。
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2020年代
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