コンテンツにスキップ

クリスチャン・ビヤヌエバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリスチャン・ビヤヌエバ
Christian Villanueva
モンテレイ・サルタンズ
読売ジャイアンツ時代
(2019年4月7日)
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 ハリスコ州グアダラハラ
生年月日 (1991-06-19) 1991年6月19日(33歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 2008年 アマチュア・フリーエージェント
初出場 MLB / 2017年9月18日
NPB / 2019年3月31日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
プレミア12 2019年
獲得メダル
男子 野球
メキシコの旗 メキシコ
WBSCプレミア12
2019

クリスチャン・イバン・ビヤヌエバ・リモーンChristian Iván Villanueva Limón, 発音vee-yan-WAY-vuh, 1991年6月19日 - )は、メキシコ合衆国ハリスコ州グアダラハラ出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。愛称は"ビヤ"[1]

経歴

[編集]

プロ入りとレンジャーズ傘下時代

[編集]

2008年8月17日にテキサス・レンジャーズと契約。

2009年はルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レンジャーズ2でプロデビュー、8試合に出場して打率.208・3打点・1盗塁。

2010年はルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズで51試合に出場して打率.314・2本塁打・35打点・6盗塁の成績で、8月31日にアリゾナリーグのポストシーズン・オールスターチームに選出された[2]

2011年はA級ヒッコリー・クロウダッズで126試合に出場し打率.278・17本塁打・84打点・32盗塁。

2012年は2月21日にベースボール・アメリカのトッププロスペクト100で100位に選出され[3]、A+級マートルビーチ・ペリカンズで100試合に出場し打率.285・10本塁打・59打点・9盗塁。

カブス傘下時代

[編集]

2012年7月31日にライアン・デンプスターとのトレードで、カイル・ヘンドリックスと共にシカゴ・カブスへ移籍した[4]。移籍後はA+級デイトナ・カブスで25試合に出場し打率.250・4本塁打・9打点・5盗塁、オフの11月20日にカブスとメジャー契約を結び[5]40人枠入りした。

シカゴ・カブス時代
(2013年3月10日)

2013年はAA級テネシー・スモーキーズで133試合に出場して打率.317・19本塁打・72打点・5盗塁、オフの11月12日にTopps社が選ぶAA級のオールスターチームに選出された[6]

2014年はAAA級アイオワ・カブスで開幕を迎え、64試合に出場して打率.211・6本塁打・26打点・2盗塁、6月に降格したAA級テネシーで、62試合に出場して打率.248・4本塁打・32打点。

2015年はAA級テネシーとAAA級アイオワでプレーし、AAA級アイオワで123試合に出場して打率.259・18本塁打・88打点・1盗塁。

2016年は右腓骨の骨折でプレーしなかった。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[7][8]

パドレス時代

[編集]

2016年12月12日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、2017年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[8]

2017年はAAA級エル・パソ・チワワズで開幕を迎えた。109試合に出場して打率.296・20本塁打・86打点、AAA級パシフィックコーストリーグのリーグチャンピオンシップに出場したが、メンフィス・レッドバーズに敗れた[9]。AAA級シーズン終了となった9月18日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[10][8]。同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦にて「6番・三塁手」で先発出場してメジャーデビュー、出場12試合で打率.344、4本塁打、7打点。

サンディエゴ・パドレス時代
(2018年6月10日)

2018年は4月に打率.321、8本塁打、19打点の成績を残し、ナショナル・リーグルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した。最終的に110試合に出場して打率.236、20本塁打、46打点を記録した[11]

巨人時代

[編集]

2018年11月21日に読売ジャイアンツとの契約を発表。背番号33

2019年の開幕一軍は逃したものの、翌3月30日にテイラー・ヤングマンとの入れ替わりで一軍登録、7番サードスタメンでNPB初出場した。当初は変化球攻めに対応出来ずスタメンを外されることもあったが、4月9日の中日ドラゴンズ戦ではNPB初本塁打を含む2本のホームランを放ち、翌週の4月16日からは3番でスタメン出場する。しかし、シーズンを通しては73試合に出場して8本塁打と苦戦した。オフの12月2日に自由契約公示された[12]。11月4日には第2回WBSCプレミア12メキシコ代表に選出された。同大会ではチームの中心打者として勝利に貢献した[13]

日本ハム時代

[編集]

2019年12月5日に北海道日本ハムファイターズが獲得を発表。背番号44[14]

2020年ブランドン・レアードの穴を埋めるべく三塁の定位置を期待されていたものの虫垂炎の為出遅れ、7月7日に1軍登録された。打率.220、4本塁打と打撃面で目立った成績を残せず、出場試合数は54試合に留まった。 オフの12月2日に自由契約公示された[15]

退団後はメキシコウィンターリーグ(LMP)のチャロス・デ・ハリスコに参加した。

メキシカンリーグ時代

[編集]

2021年4月6日、メキシカンリーグモンテレイ・サルタンズと契約した[16]

ウィンターリーグでは、2020年同様、2021年と2022年もチャロス・デ・ハリスコでプレーしている。

選手としての特徴・人物

[編集]

右の強打者であり、守備では三塁を主に内野全ポジションをこなすユーティリティー性も魅力[1]

巨人時代の背番号『33』は監督・原辰徳の「(本塁打を)33本以上打ってほしい」との願いが込められている[1]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2017 SD 12 32 32 5 11 1 0 4 24 7 0 0 0 0 0 0 0 10 0 .344 .344 .750 1.094
2018 110 384 351 42 83 15 0 20 158 46 3 0 0 1 23 0 9 104 12 .236 .299 .450 .750
2019 巨人 73 235 202 24 45 9 0 8 78 24 2 0 1 1 25 0 6 52 5 .223 .325 .386 .711
2020 日本ハム 54 196 168 11 37 3 0 4 52 19 1 2 0 2 22 0 4 39 1 .220 .321 .310 .631
MLB:2年 122 416 383 47 94 16 0 24 182 53 3 0 0 1 23 0 9 114 12 .245 .303 .475 .778
NPB:2年 127 431 370 35 82 12 0 12 130 43 3 2 1 3 47 0 10 91 6 .222 .323 .351 .675
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2017 SD - - 9 4 11 0 2 1.000 -
2018 3 15 1 0 3 1.000 2 3 6 1 3 .900 96 49 167 12 17 .947 4 1 4 0 0 1.000
2019 巨人 8 13 1 1 1 .933 3 0 0 1 0 .000 69 31 96 5 9 .962 -
2020 日本ハム - - 51 31 52 4 1 .954 -
MLB 3 15 1 0 3 1.000 2 3 6 1 3 .900 105 53 178 12 19 .951 4 1 4 0 0 1.000
NPB 8 13 1 1 1 .933 3 0 0 1 0 .000 120 62 148 9 10 .959 -
  • 2020年度シーズン終了時

表彰

[編集]
MLB

記録

[編集]
NPB初記録

背番号

[編集]
  • 22 (2017年 - 2018年)
  • 33 (2019年)
  • 44 (2020年)

登場曲

[編集]
  • Lou BegaMambo No. 5』(2019年3月3日、4日)
  • Lary Over『Súbete』(2019年3月23日 - 6月)
  • El Alfa x Farruko x Darell x Myke Towers x Big O『PA' JAMAICA Remix』(2019年6月 - )

代表歴

[編集]
  • 2019 WBSCプレミア12 メキシコ代表

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 巨人原監督、新外国人にあだ名「ビヤとクッキー」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年9月22日閲覧。
  2. ^ Daren Smith (2010年8月31日). “Choi named Arizona League MVP”. MiLB.com. 2015年1月4日閲覧。
  3. ^ 2012 Top 100 Prospects”. Baseball America (2012年2月21日). 2015年1月4日閲覧。
  4. ^ "Cubs acquire Hendricks and Villanueva" (Press release). MLB.com (Chicago Cubs). 1 August 2012. 2015年1月4日閲覧
  5. ^ "Cubs add four players to 40-man roster" (Press release). MLB.com (Chicago Cubs). 21 November 2012. 2015年1月4日閲覧
  6. ^ Pair of Cubs head Double-A All-Stars”. MiLB.com (2013年11月12日). 2015年1月4日閲覧。
  7. ^ “Christian Villanueva: Non-tendered by Cubs” (英語). RotoWire Staff. CBS Sports. (2016年12月3日). http://www.cbssports.com/fantasy/baseball/news/christian-villanueva-non-tendered-by-cubs/ 2016年12月4日閲覧。 
  8. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2017年9月19日閲覧。
  9. ^ Redbirds Win 2017 PCL Championship” (英語). Milb.com (2017年9月18日). 2017年9月19日閲覧。
  10. ^ Jeff Sanders (2017年9月18日). “First pitch: Renfroe, Jankowski return with Padres' final call-ups” (英語). The San Diego Union-Tribune. 2017年9月19日閲覧。
  11. ^ パドレス今季20発ビヤヌエバの移籍先迷走? 阪神から一転巨人へ、米記者訂正”. Full-Count (2018年12月1日). 2018年12月1日閲覧。
  12. ^ 2019年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (December 2, 2019). December 22, 2022閲覧。
  13. ^ 【巨人】メキシコ代表ビヤヌエバがプレミア12でまた打った! 先制2点打で米国撃破、SR進出1番乗り引き寄せる”. 2020年5月27日閲覧。
  14. ^ 巨人から自由契約のビヤヌエバ、日本ハムと契約合意「本当に楽しみ」 栗山監督は「彼本来の力をフルに出し尽くしてもらいます」
  15. ^ 2020年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (December 2, 2020). December 22, 2022閲覧。
  16. ^ CHRISTIAN VILLANUEVA ES SULTÁN”. Sultanes (2021年4月6日). 2021年4月21日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]