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イスラエル・ハヨム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イスラエル・ハヨム紙 の配布、エルサレムにて
イスラエル・ハヨム社

イスラエル・ハヨムヘブライ語: ישראל היום‎ Israel HaYom、意味: イスラエル本日[1] )は、イスラエル全国紙のヘブライ語日刊フリーペーパーである。2007年7月30日に発刊され、タブロイド判で出版され流通している。その名前イスラエル・ハヨム [1] は、よく知られるUSAトゥデイ と同様のバリエーションであるが、その2紙間に関連性はない。イスラエル・ハヨムはイスラエルで2番目の発行部数で、2009年後半に23.2パーセントから26.6パーセントにマーケットシェアを拡大した[2]

概要

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発刊時、イスラエル・ハヨムはシェルドン・アデルソンに所有された。直接的に競争した他のフリー日刊紙イスラエリ英語版 は、以前にアデルソンの共同経営であったが後に廃刊した。2009年10月に、イスラエル・ハヨムは週末版が発刊された。

編集著はアモス・レゲヴである。パブリシスト英語版ダン・マルガリット英語版マアリヴイスラエル・ハヨム に協力させた。

論調

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「既存メディアとは異なり中立的」とも「保守寄り」とも評される[3]。また、アデルソンがベンヤミン・ネタニヤフの支持者であったことから、「ネタニヤフ首相を擁護する報道」と評されている[4]。アデルソンの死後も「親ビビ」(ネタニヤフ支持)とされ[5]2023年パレスチナ・イスラエル戦争で「勝利の後の退陣」を求める記事が掲載された時には「驚き」とされた[6]

ジャーナリストの評価も賛否両論となっている。ベン=ドロール・イェミニ英語版はそれを「民主主義の脅威」と形容した[7][8]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b イスラエル・トゥデイと、イスラエル・ハヨムは異なる。
  2. ^ Li-Or Averbuch (2010年1月27日). “TGI survey shows "Globes" only paper to grow”. Globes. 2010年1月27日閲覧。
  3. ^ 立山良司『イスラエルを知るための62章』(2版)明石書店、2018年6月30日、140-142頁。ISBN 978-4-7503-4693-9 
  4. ^ 中島勇 (2017年1月11日). “№157 イスラエル:ネタニヤフ首相に対する汚職疑惑”. 中東調査会. 2024年10月9日閲覧。
  5. ^ Sam, Sokol (2023年11月7日). “Pro-Bibi Newspaper Changes Tune and Calls for His Resignation After War Ends” (英語). ハアレツ. https://www.haaretz.com/israel-news/2023-11-07/ty-article/pro-bibi-newspaper-changes-tune-and-calls-for-his-resignation-after-war-ends/0000018b-a96a-dc41-af9f-eb6a2a5a0000 2024年10月9日閲覧。 
  6. ^ 高久潤「ネタニヤフ首相の支持率低迷、地元紙も退場勧告 国民がいらだつわけ」『朝日新聞』2023年11月10日。2024年10月9日閲覧。
  7. ^ Yemini, Ben-Dror (2009年12月25日). “Israel HaYom is a danger to democracy” (ヘブライ語). マアリヴ. http://www.nrg.co.il/online/1/ART1/993/891.html 2010年4月5日閲覧。 
  8. ^ Eydar, Dror (2009年12月31日). “Who is really fighting for democracy?” (ヘブライ語). イスラエル・ハヨム: pp. 28. http://www.israelhayom.co.il/site/newsletter_opinion.php?a=2807 2010年1月20日閲覧。 

外部リンク

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