アラン (初代リッチモンド伯)
| アラン黒伯 Alan the Black | |
|---|---|
| 初代リッチモンド伯 | |
| 在位 | 1136年 - 1146年 |
| 出生 |
1100年以前 |
| 死去 |
1146年9月15日 |
| 埋葬 |
 ブルターニュ公国、ベガール修道院 |
| 配偶者 | ベルト・ド・ブルターニュ |
| 子女 |
コナン4世 コンスタンス エノグエン |
| 家名 | パンティエーヴル家 |
| 父親 | トレギエ伯スティーヴン |
| 母親 | アヴォワーズ・ド・ガンガン |
初代リッチモンド伯アラン（英語：Alan, 1st Earl of Richmond, ブリトン語：Alan Penteur, 1100年以前 - 1146年9月15日）[1][注釈 1]は、イングランド王スティーブンのために戦ったブルターニュ貴族[2]。アラン黒伯（英語：Alan the Black、フランス語：Alain le Noir）といわれる。トレギエ伯スティーヴンとアヴォワーズ・ド・ガンガン（ブロワ伯ティボー3世の娘）の三男[3]。
生涯
[編集]リッチモンド領（en）はアランの伯父アラン・ルーフスによって創設されたが、アラン・ルーフスには嗣子がなく、領地は弟アラン黒伯およびスティーヴンが継承した。1135/6年のスティーヴンの死後、ブルターニュの領地は長男ジョフロワ2世が継承し、イングランドの領地であるリッチモンド領はアランが継承した。無政府時代の間は、ジョフロワはマティルダとその夫アンジュー伯ジョフロワ4世を支持したが、アランはスティーブンと同盟を結んだ。アランはブルターニュ公コナン3世の娘ベルト・ド・ブルターニュと結婚した[3]。これは恐らくマティルダとの戦いにおいて、ブルターニュをスティーブン側につけるために動きであったとみられる。また、ブルターニュ公コナン3世との同盟を進めるためでもあった。スティーブンはアランを初代リッチモンド伯とした。加えて、アランの別の叔父ブライアンがかつてコーンウォールを領有していたというアランの主張を認め、アランをコーンウォール伯として認めた。1141年のリンカーンの戦いの後、アランは4代チェスター伯ラヌルフ・ド・ガーノンに捕らわれ、コーンウォール伯領を諦めるまで拷問された。
アランは1146年までに死去し、ベガール修道院に埋葬された。アランの死後、妃ベルトはブルターニュに戻った[注釈 2]。
息子コナン4世がリッチモンド伯位を継承し、後にブルターニュ公位も継承した。
子女
[編集]ベルト・ド・ブルターニュの間に以下の子女をもうけた。
また、以下の庶子がいる[4]。
- ブライアン・フィッツアラン -
注釈
[編集]脚注
[編集]- ^ Cokayne 1945, p. 791n.
- ^ Cokayne 1945, p. 788.
- ^ a b c d Morvan 2009, p. table 3.
- ^ Cokayne 1945, p. 790n.
参考文献
[編集]- Barlow, Frank (1955) The Feudal Kingdom of England 1042–1216, London: Longmans, Green; tree opposite p. 288
- Cokayne, G. E. (1945). White, Geoffrey H.. ed. The Complete Peerage. x. London: H. A. Doubleday & Lord Howard de Walden
- Galliou, Patrick, & Jones, Michael (1991) The Bretons, Oxford: Blackwell ISBN 0-631-16406-5; p. 191
- Morvan, Frederic (2009) (French). La Chevalerie bretonne et la formation de l'armee ducale, 1260-1341. Presses Universitaires de Rennes
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