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わたしの日々

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
わたしの日々
ジャンル エッセイ漫画
漫画
作者 水木しげる
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミック
レーベル ビッグコミックススペシャル
発表号 2014年1号 - 2015年10号
発表期間 2013年12月 - 2015年5月
巻数 全1巻
話数 全34回
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

わたしの日々』(わたしのひび)は、水木しげるによる日本漫画。『ビッグコミック』(小学館)にて、2014年1号から2015年10号まで連載されたオールカラー作品であり、水木の最晩年の作品である。単行本は同社から2015年7月に、講談社の『水木しげる漫画大全集』からは2018年5月に出版された[1]

概要

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本作は水木自身の平穏な日常や過去の体験などを描いたエッセイ漫画で、ビジュアルエッセイとも称されている[2]。連載開始時には『』(角川書店)で『水木しげるの日本霊異記』を連載中であり、91歳にして複数の連載作品を持つことは異例のことであったが[3]、執筆風景をツイッターで紹介するなど精力的に活動していた[4][5]

連載は2013年12月発売の『ビッグコミック』2014年1号から約1年半後の2015年5月まで続いた。突然最終回を迎えたことから重病説などの声もあがったが、水木プロの発表では精神的な負担と漫画のネタが不足気味とのことだった[6]

単行本は小学館から2015年7月に出版された[7]。少年・青年時代の絵画作品が南伸坊の解説付きで収録されている[7]

その年の11月に水木が死去したことで、本作の最終回、便秘になった水木が病院で摘便をしてもらう話が漫画作品としての遺作となり、話題になった[8][9]。なお、水木は『ビッグコミック』創刊時からの執筆メンバーだったこともあり、翌12月発売の2016年1号誌上にて追悼特集が組まれた[10][11]

本作終了後に同誌で新たに連載が始まったちばてつやのエッセイ漫画『ひねもすのたり日記』は『わたしの日々』と同じ枠での掲載であり、ちばによると第1話は『わたしの日々』のシーンをオマージュしている[12]

書誌情報

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脚注

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  1. ^ 第3期刊行予定|水木しげる漫画大全集”. 講談社. 2016年5月22日閲覧。
  2. ^ “水木しげる新連載「わたしの日々」次号ビッコミにて開幕”. ナタリー. (2013年12月10日). https://natalie.mu/comic/news/105438 2016年5月22日閲覧。 
  3. ^ “水木しげる:91歳で新連載「わたしの日々」開始へ”. MANTANWEB. (2013年12月10日). https://mantan-web.jp/article/20131209dog00m200032000c.html 2016年5月22日閲覧。 
  4. ^ 水木プロダクション [@mizukipro] (2014年9月10日). "ビッグコミック連載中の「わたしの日々」着彩中の水木サンです。". X(旧Twitter)より2019年4月12日閲覧
  5. ^ 水木プロダクション [@mizukipro] (2015年3月20日). "ビッグコミック連載の「わたしの日々」着彩中です。". X(旧Twitter)より2019年4月12日閲覧
  6. ^ “水木しげる氏、突然の連載終了は「漫画のネタ不足」……重病説を否定”. RBB TODAY. (2015年5月12日). https://www.rbbtoday.com/article/2015/05/12/131154.html 2016年5月22日閲覧。 
  7. ^ a b “水木しげるのマンガ最新刊、日常や戦争をフルカラーで描く「わたしの日々」”. ナタリー. (2015年7月30日). https://natalie.mu/comic/news/155531 2016年5月22日閲覧。 
  8. ^ “水木しげるの遺作、最終ページは「ブリブリのブリーッ」で有終”. テレビドガッチ (プレゼントキャスト). (2015年12月14日). https://plus.tver.jp/news/36706/detail/ 2019年3月2日閲覧。 
  9. ^ 漫画以外の作品も考慮すると、2015年より『怪』にて連載されていた、小泉八雲の原作に絵をつけた作品である『怪画談』(水木しげる+水木プロダクション名義)の第3回(同年12月発売の『怪 vol.0046』に発表)が遺作である。
  10. ^ “【この世は通過するだけのものだから...】数々の言葉で綴る、水木しげる氏追悼特集。【な・ぷーん】”. コミスン(comic soon). (2015年12月25日). http://comic-soon.shogakukan.co.jp/blog/news/big-201601-mizuki-memorial/ 2016年5月22日閲覧。 
  11. ^ 『ビッグコミック』2016年1月10日号、小学館、355-358頁
  12. ^ “ちばてつや、水木しげる作品のオマージュなど新連載への思いを語る”. ナタリー. (2015年12月25日). https://natalie.mu/comic/news/170051 2016年5月22日閲覧。 

外部リンク

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