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集英社

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株式会社集英社
SHUEISHA Inc.
集英社神保町ビル
集英社神保町ビル
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
101-8050
東京都千代田区一ツ橋二丁目5番10号
北緯35度41分40.9秒 東経139度45分28.8秒 / 北緯35.694694度 東経139.758000度 / 35.694694; 139.758000座標: 北緯35度41分40.9秒 東経139度45分28.8秒 / 北緯35.694694度 東経139.758000度 / 35.694694; 139.758000
設立 1949年7月19日
(1926年創業)
業種 情報・通信業
法人番号 5010001018556 ウィキデータを編集
事業内容 雑誌マンガ誌ファッション誌、芸能誌、文芸誌など)、書籍(文芸書、文庫新書、実用書、ビジネス書、全集など)、コミックス、辞典児童書写真集などの出版電子書籍・電子コミックの制作・配信など
代表者 代表取締役社長 廣野眞一
資本金 1億80万円
売上高 2043億7500万円(2024年5月期)[1]
純利益 206億1700万円(2024年5月期)[1]
従業員数 764名(男性418名・女性346名)
(2021年10月1日現在)[2]
決算期 5月31日
主要株主 小学館 50%
主要子会社
関係する人物
外部リンク www.shueisha.co.jp ウィキデータを編集
特記事項:1926年8月創業
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株式会社集英社(しゅうえいしゃ)は、日本の総合出版社。『週刊少年ジャンプ』『週刊プレイボーイ』『non-no』『すばる』 『Myojo』などの雑誌を発行している。社名は「英知が集う」の意味。

概説

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1926年に小学館の娯楽誌出版部門として相賀武夫が創業。1941年から1946年まで太平洋戦争のため社業中断(休眠)していたが、1947年に山川惣治紙芝居『少年王者』を単行本として出版するため、合資会社として営業を再開。1952年に独立した社屋に移転し、その後小学館との業務分離を行う。『週刊少年ジャンプ』『Seventeen』『りぼん』『マーガレット』『Myojo』などのヒット雑誌を多数創刊する。

小学館が筆頭株主であり、同じ企業集団「一ツ橋グループ」に属するが、後に小学館も娯楽出版部門に進出した結果、両社は競合する雑誌を多く擁する。

歴史

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  • 1925年 - 小学館の娯楽誌出版部門において、「集英社」(当時の字体では「輯英社」)の商号の使用を開始。
  • 1926年 - 小学館より娯楽誌出版部門として分離、創業(この年をもって集英社の創業年となる)。
  • 1933年 - 東京商科大学跡の旧校舎を改修し、本社を神田区一ツ橋通町3番地(現・千代田区一ツ橋2-3-1)に移転。
  • 1947年 - 合資会社集英社に改組。
  • 1949年 - 株式会社集英社に改組。
  • 1952年 - 本社を千代田区神田一ツ橋2-3(現・千代田区一ツ橋2-5-10「神保町ビル」所在地)に移転。
  • 1959年 - 集英社独自の定期採用を開始。
  • 1960年 - 小学館より広告業務を移管。
  • 1961年 - 神保町ビルを竣工。
  • 1969年
    • 4月 - 編集委託業務を行う創美社(現・集英社クリエイティブ)を設立。 撮影業務を行う千代田スタジオを設立。
    • 8月 - 「週刊ホーム」の編集委託業務を行うホーム社を設立。
  • 1973年 - 編集委託業務を目的として白泉社を設立。
  • 1974年 - 小学館が資本参加していたCACグループの数理計画に出資し、小学館・集英社グループ化[3]
  • 1976年 - 創業50周年を記念し、「すばる文学賞」を設定。
  • 1977年 - イベント業務、広告代理店業務を行う一ツ橋企画を設立(1995年にイベント業務、広告代理店業務は他社に移管)。
  • 1990年 - 神保町ビル(現在の本社ビル)竣工。
  • 1994年 - 編集委託業務を行う集英社インターナショナルを設立。
  • 2002年 - VIZ Communications, Inc.に出資し、小学館との共同出資会社VIZ HOLDINGS,Inc.とする。
  • 2003年 - VIZ HOLDINGS,Inc.が子会社VIZ LLC.を設立。
  • 2005年
    • 2月 - 神保町3丁目ビル(現在の第2本社ビル)竣工。
    • 4月 - VIZ LLC.とShoPro Entertainment, Inc.を統合し、小学館、小学館プロダクションとの共同出資会社VIZ Media LLCを設立[4]
  • 2008年
  • 2015年 - デジタル部門を分離し、100%出資子会社Project8を設立。
  • 2017年 - イベント事業子会社集英社EPを設立。
  • 2019年
    • 2月 - 株式会社ディー・エヌ・エーとの共同出資会社・集英社DeNAプロジェクツを設立[6]
    • 9月 - バンダイナムコホールディングスとの共同出資会社・集英万夢(上海)実業有限公司を設立
  • 2021年 - 株式会社日本アート・センターをグループ化。
  • 2022年
  • 2023年
    • 4月 - 株式会社Project8を株式会社集英社アーツ&デジタルに社名変更
    • 6月 - シャインパートナーズ株式会社と共同で、マンガ制作会社・株式会社集英社TOON FACTORYを設立
    • 11月 - 常設展示場「集英社マンガーアートヘリテージ トーキョーギャラリー」を東京・麻布台ヒルズにオープン[10]

決算

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決算期(期間) 売上高 出版売上 営業利益 経常利益 税引前当期純利益 当期純利益
第83期(2023年6月1日 - 2024年5月31日) 2043億7500万円 1211億9800万円 206億1700万円
第82期(2022年6月1日 - 2023年5月31日) 2096億8400万円 1274億1700万円 159億1900万円
第81期(2021年6月1日 - 2022年5月31日) 1951億9400万円 268億4500万円
第80期(2020年6月1日 - 2021年5月31日) 2010億1400万円 457億1800万円
第79期(2019年6月1日 - 2020年5月31日) 1529億0400万円 209億4000万円
第78期(2018年6月1日 - 2019年5月31日) 1333億4100万円 98億7700万円
第77期(2017年6月1日 - 2018年5月31日) 1164億9700万円 25億2600万円
第76期(2016年6月1日 - 2017年5月31日) 1175億2100万円 53億5700万円
第75期(2015年6月1日 - 2016年5月31日) 1229億5700万円 58億3600万円
第74期(2014年6月1日 - 2015年5月31日) 1221億5900万円 41億3000万円
第73期(2013年6月1日 - 2014年5月31日) 1232億8300万円 28億9700万円 73億4100万円 37億5600万円
第72期(2012年6月1日 - 2013年5月31日) 1253億4900万円 31億8200万円
第71期(2011年6月1日 - 2012年5月31日) 1260億9400万円 25億6300万円 69億1500万円 37億5100万円
第70期(2010年6月1日 - 2011年5月31日) 1318億6500万円 55億4700万円
第69期(2009年6月1日 - 2010年5月31日) 1304億7000万円 ▲6億0400万円 ▲41億8000万円
第68期(2008年6月1日 - 2009年5月31日) 1332億9800万円 23億5800万円 6億5500万円
第67期(2007年6月1日 - 2008年5月31日) 1376億円 11億0400万円 2億4900万円
第66期(2006年6月1日 - 2007年5月31日) 1389億7800万円 75億9600万円 41億2200万円
第65期(2005年6月1日 - 2006年5月31日) 1399億8200万円 70億6400万円
第64期(2004年6月1日 - 2005年5月31日) 1378億4800万円 46億5100万円 21億7400万円
第63期(2003年6月1日 - 2004年5月31日) 1378億4800万円 45億3000万円
第62期(2002年6月1日 - 2003年5月31日) 1418億2500万円 53億9000万円 25億8000万円
第61期(2001年6月1日 - 2002年5月31日) 1446億1600万円 51億9300万円
  • 第81期より出版売上に事業収入に計上していたデジタル収入を移管

ギャラリー

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雑誌

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漫画誌

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少年マンガ誌

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青年マンガ誌

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少女・女性マンガ誌

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電子専売BLマガジン

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  • 君恋
  • .Bloom(ホーム社発行)
  • メロキス(ホーム社発行)

女性誌

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  • non-no(1971年5月創刊、毎月20日発売)
  • MORE(1977年5月創刊、年4回発行)
  • BAILA(2001年5月創刊、毎月12日発売)
  • MAQUIA(2004年9月創刊、毎月23日発売)
  • SPUR(1989年9月創刊、毎月23日発売)
  • LEE(1983年5月創刊、毎月7日発売)
  • éclat(2007年9月創刊、毎月1日発売)
  • MyAge(2014年3月創刊)※ムック

男性誌

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芸能誌

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  • Myojo1952年10月創刊、毎月22日発売)
  • Duet(1986年11月創刊、ホーム社発行、毎月7日発売)

文芸誌

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  • 青春と読書(1966年9月創刊、毎月20日発売)
  • すばる(1970年6月創刊、毎月6日発売)
  • 小説すばる(1987年11月創刊、毎月17日発売)
  • Kotoba(2010年9月創刊、3、6、9、12月の6日発売)

かつて発行していた主な雑誌

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漫画誌

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文芸誌

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  • 小説ジュニア (1966年4月創刊)
  • Cobalt(1982年7月創刊、2016年4月休刊しWEBへ移行)

情報誌

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女性誌

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漫画単行本

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書籍

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児童書

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ライトノベル

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ライト文芸

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ケータイ小説

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  • ピンキー文庫

ティーンズラブ小説

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  • 集英社eシフォン文庫 - シフォン文庫の電子書籍移行版

WEBメディア・スマートフォンアプリ

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ウェブコミック・マンガアプリ

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オンラインストア

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  • SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE
  • ジャンプキャラクターズストア
  • HAPPY PLUS STORE(旧FLAG SHOP)
    • LEEマルシェ
    • Marisol
    • eclat premium
    • mirabella(ミラベラ) - デザイナーズブランド正規通販
    • mirabella homme(ミラベラオム) - メンズファッション通販
    • HAPPY plus BEAUTY - コスメ通販
    • ZAKKA MARKET - インテリア雑貨
    • OUTLET
    • ジャンプキャラクターズストア HAPPY PLUS STORE店

歴代社長

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株式会社化以前
株式会社化以降

社歌

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1972年(昭和47年)制定[13]。自主制作により友竹正則が歌唱するシングル盤規格品番:SES-1972-8)が作られている。石塚2祐子犬マユゲでいこう A・TiEMPO』のカバー下に歌詞が掲載された。
自主制作によりボーカル・ショップが歌唱するソノシートが作成された。社歌に続き『犬マユゲでいこう URGENTE』のカバー下に歌詞が掲載されている。

脚注

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出典

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  1. ^ a b “新文化 - 出版業界紙 - ニュース特集「決算」”. 新文化 (新文化通信社). (2024年10月5日). https://www.shinbunka.co.jp/archives/8606 
  2. ^ 集英社 2022年度定期採用情報 会社概要”. 集英社. 集英社 (2020年). 2020年11月15日閲覧。
  3. ^ CACグループ起業史 (PDF, 2016年2月24日、株式会社シーエーシー)
  4. ^ 小学館系米国マンガ流通2社合併へ”. 2022年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月23日閲覧。
  5. ^ 株式会社小学館集英社プロダクション発足”. 小学館集英社プロダクション. 2019年4月14日閲覧。
  6. ^ 集英社とDeNAがエンターテインメント事業の共同出資会社を設立”. DeNA (2019年1月29日). 2019年4月14日閲覧。
  7. ^ あの集英社が自らゲームを作る!? 「人気漫画のゲーム化」と思いきや、「作家とゼロから新しいゲームを何本も作る」という泥臭いインディー魂がそこにはあった”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない? (2022年3月31日). 2022年5月8日閲覧。
  8. ^ 増田雄三 (2022年3月31日). “集英社がニュースサイト「集英社オンライン」立ち上げ 『こち亀』を毎日無料で読める「毎日こち亀」など配信”. ねとらぼ (ITmedia). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2203/31/news159.html 2024年11月15日閲覧。 
  9. ^ CloverWorks・ウィットスタジオ・アニプレックス・集英社の4社による、制作スタジオが主体の企画・プロデュースを行う株式会社JOEN設立のお知らせ』(プレスリリース)株式会社アニプレックス、株式会社CloverWorks、2022年5月30日https://www.sme.co.jp/pressrelease/news/detail/NEWS001713.html2022年5月30日閲覧 
  10. ^ 「集英社マンガアートヘリテージ」麻布台ヒルズに『ONE PIECE』や『BLEACH』アート展示”. www.fashion-press.net. 2024年5月29日閲覧。
  11. ^ 集英社デジタル出版室. “集英社e学芸単行本”. e!集英社. 集英社. 2021年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年3月29日閲覧。
  12. ^ 集英社の新たな縦読みマンガアプリ「ジャンプTOON」5月29日(水)創刊!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年5月29日). 2024年5月29日閲覧。
  13. ^ 1972年(昭和47年)”. 集英社 小史. 集英社. 2023年12月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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