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2016年(平成28年)に発生した熊本地震では、[[阿蘇地方]]も[[震源域]]内となっており、[[阿蘇カルデラ]]内の西部と北東部に[[地震断層]]が出現した他、余震活動も活発であった<ref>{{PDFlink|[http://irides.tohoku.ac.jp/media/files/earthquake/eq/2016_kumamoto_eq_report/2016_KumamotoEqReport_1-6.pdf 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章~第6章] 東北大学災害科学国際研究所 平成29年4月発行}}</ref>。
2016年(平成28年)に発生した熊本地震では、[[阿蘇地方]]も[[震源域]]内となっており、[[阿蘇カルデラ]]内の西部と北東部に[[地震断層]]が出現した他、余震活動も活発であった<ref>{{PDFlink|[http://irides.tohoku.ac.jp/media/files/earthquake/eq/2016_kumamoto_eq_report/2016_KumamotoEqReport_1-6.pdf 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章~第6章] 東北大学災害科学国際研究所 平成29年4月発行}}</ref>。
阿蘇地方を震央とする主な余震は以下のとおり。
阿蘇地方を震央とする主な余震(M5.0以上)は以下のとおり。


=== 4月16日の地震 ===
=== 4月16日の地震 ===
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=== 4月18日の地震 ===
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2016年4月18日の午後8時41分、熊本県阿蘇地方の深さ9kmを震源とする、M5.8の地震が発生。最大震度5強を熊本県と[[大分県]]で観測した。<ref>https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=198318</ref>


各地の震度(5弱以上)は以下の通り。<ref>https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=198318</ref>

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* Mj5.8 4月18日 20時41分 最大震度5強<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=197681 |title=震度データベース検索 M5.8 2016/04/18 20:41|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-20}}</ref>
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== 脚注 ==
== 脚注 ==

2019年7月17日 (水) 13:50時点における版

阿蘇地震(あそじしん)では、熊本県阿蘇地方で発生した顕著な地震活動について記述する。

1705年

1705年5月24日宝永2年4月2日)、阿蘇付近(北緯33度00分秒 東経131度12分秒)で地震が発生し、僧坊の破壊や破損が多く、死者も出た。岡城で石垣破損[1]

1894年

1894年明治27年)8月8日23時19分ごろ、阿蘇山の西麓付近(北緯33度48分秒 東経131度00分秒)を震央とする推定M6.3[2]の地震が発生し、阿蘇郡永水村長陽村久木野村山西村錦野村家屋土蔵の破損数十棟、石垣の崩壊、土砂崩れなどの被害が発生した[3]

余震活動は活発で、翌日8月9日にはM5.5の余震、約3か月半後の11月30日にもM5.6の余震が発生した[4]

1895年

1895年(明治28年)8月27日22時42分ごろ、前年の地震と同じく、阿蘇山の西麓付近(北緯33度48分秒 東経131度00分秒)を震央とする推定M6.3[2]が発生した。震央と推定される阿蘇郡山西村では家屋・土蔵の破損400棟、堤防に裂け目7箇所、その他石垣の崩壊、石灯篭の転倒などの被害が発生した。本震の4~5日前より阿蘇山では鳴動が発生しており、当日は特に強烈であった[3]

余震活動は活発で、翌日8月28日にはM5.2の余震、1か月後の10月4日にもM5.1の余震が発生した[4]

1911年

1911年(明治44年)8月22日07時48分ごろ、阿蘇山の西麓付近(北緯33度54分秒 東経131度00分秒)を震央とする推定M5.7の地震が発生した。震央の阿蘇郡長陽村では、石垣破損、山崩れなどの被害。

1928-29年

1928年(昭和3年)10月から1929年(昭和4年)3月にかけて、阿蘇郡南小国村付近を震央とする群発地震が発生した。最大の地震は1月2日に発生したM5.5の地震[JMA 1]で、南小国村赤馬場の家屋が崖崩れで半壊した他、赤馬場・満願寺付近で墓石・石燈篭・石垣等の倒壊、山崩れによる道路損壊などの被害が発生した[5]

1932-34年

1932年(昭和7年)12月から1934年(昭和9年)1月にかけて、阿蘇山の火山活動に伴って地震活動が活発化した[3]。最大の地震は1934年1月29日に発生したM5.3[JMA 2]

1975年

阿蘇地震 (1975年)
阿蘇地震の位置(日本内)
阿蘇地震
熊本
熊本
阿蘇地震 (日本)
地震の震央の位置を示した地図
本震
発生日 1975年昭和50年)1月23日
発生時刻 23時19分15.0秒(JST
震央 日本の旗 日本 熊本県阿蘇郡一の宮町(現阿蘇市
座標 北緯33度01.5分 東経131度08.9分 / 北緯33.0250度 東経131.1483度 / 33.0250; 131.1483
震源の深さ 0 km
規模    気象庁マグニチュード Mj6.1
最大震度    震度5:南阿蘇村阿蘇山
地震の種類 大陸プレート内地震
横ずれ成分含む正断層
前震
最大前震 1月22日13時40分 Mj5.5 最大震度4北緯33度02.1分秒 東経131度07.8分秒[JMA 3]
余震
最大余震 1月24日02時57分 Mj5.1 最大震度4北緯33度00.7分秒 東経131度08.1分秒[JMA 4]
被害
死傷者数 負傷者10人[6]
出典:特に注記がない場合は気象庁[JMA 5]による。
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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1975年1月、阿蘇山外輪山北東部付近を震央とする微弱な地震が20日から継続する中、22日13時40分M5.5の前震が起こり、翌23日23時19分にM6.1の本震が発生、その後もM5前後の余震が続いた[7]

前震では、阿蘇山測候所で震度4を観測[3]。本震では、阿蘇山測候所で震度5を観測、震央に最も近い一の宮町手野地区(現阿蘇市一の宮町手野)および産山村田尻地区で震度6程度と推定された[3]

熊本県では、負傷者10人、道路損壊12か所 、山崩れがけ崩れ15か所、建物全壊16棟・半壊17棟・一部破損181棟などの被害があり、特に一の宮町手野地区に集中した[3][6]。産山村の九州横断自動車道ではアスファルトが盛り上がり亀裂が生じた[8]

大分県でも、道路損壊1か所 、山崩れ・がけ崩れ7か所、建物一部破損4棟などの被害が報告された[3]

初動発震機構解は南北に張力軸を持つ横ずれ成分含む正断層であると推定されている[4][9]

約3か月後の4月21日、約20㎞北東でM6.4の大分県中部地震が発生した。

2016年

2016年(平成28年)に発生した熊本地震では、阿蘇地方震源域内となっており、阿蘇カルデラ内の西部と北東部に地震断層が出現した他、余震活動も活発であった[10]。 阿蘇地方を震央とする主な余震(M5.0以上)は以下のとおり。

4月16日の地震

午前3時3分

阿蘇地震(2016年)①
本震
発生日 2016年4月16日
発生時刻 午前3時3分
震央 熊本県阿蘇地方
震源の深さ 7 km
規模    M5.9
最大震度    震度5強:熊本県(阿蘇市・南阿蘇村)
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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2016年4月16日午前3時3分ごろ、熊本県阿蘇地方の深さ7kmを震源とするM5.9の地震が発生。[11]

最大震度は5強だった。[12]

各地の震度(5弱以上)は次の通り。[13]

震度 都道府県 観測点
5強 熊本県 阿蘇市一の宮町* 阿蘇市内牧* 南阿蘇村中松
5弱 熊本県 阿蘇市波野*





午前3時55分

阿蘇地震(2016年)②
本震
発生日 2016年4月16日
発生時刻 午前3時55分ごろ
震央 熊本県阿蘇地方
震源の深さ 11 km
規模    M5.8
最大震度    震度6強:熊本県産山村
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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2016年4月16日の午前3時55分ごろ、熊本県阿蘇地方の深さ11kmを震源とする、最大震度6強(M5.8)の強い地震が発生。[14]

熊本県産山村で震度6強を記録した。[15]

2019年現在、規模がM6.0に満たない地震において、最大震度6強以上を観測した唯一の地震である。[16]

各地の震度(5弱以上)は以下の通り。[17]

震度 都道府県 観測点
6強 熊本県 産山村山鹿*
5強 熊本県 阿蘇市波野* 南阿蘇村中松
5弱 熊本県 南小国町赤馬場* 熊本高森町高森* 阿蘇市一の宮町* 阿蘇市内牧*
大分県 竹田市荻町*

4月18日の地震

阿蘇地震(2016年)③
本震
発生日 2016年4月18日
発生時刻 午後8時41分
震央 熊本県阿蘇地方
震源の深さ 9 km
規模    M5.8
最大震度    震度5強:熊本県阿蘇市など
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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2016年4月18日の午後8時41分、熊本県阿蘇地方の深さ9kmを震源とする、M5.8の地震が発生。最大震度5強を熊本県と大分県で観測した。[18]

各地の震度(5弱以上)は以下の通り。[19]

震度 都道府県 市町村
5強 熊本県 産山村山鹿* 阿蘇市波野*
大分県 竹田市萩町*
5弱 熊本県 熊本高森町高森* 南阿蘇村中松

脚注

  1. ^ 震度データベース検索 M5.5 1929/01/02 01:40”. 気象庁. 2017年6月19日閲覧。
  2. ^ 震度データベース検索 M5.3 1934/01/29 10:38”. 気象庁. 2017年6月19日閲覧。
  3. ^ 震度データベース検索 M5.5 1975/01/22 13:40”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。
  4. ^ 震度データベース検索 M5.1 1975/01/24 02:57”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。
  5. ^ 震度データベース検索 M6.1 1975/01/23 23:19”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。
  1. ^ 国立天文台編『理科年表 平成29年丸善、2016年。ISBN 978-4-621-30095-4http://www.rikanenpyo.jp/ 
  2. ^ a b 宇津徳治嶋悦三吉井敏尅山科健一郎 編『地震の事典 (第2版)(普及版)朝倉書店、2010年。ISBN 978-4-254-16053-6http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-16053-6/ 
  3. ^ a b c d e f g 福岡管区気象台「昭和50年1月22-23日熊本県北東部の地震の調査報告」 (PDF) 『験震時報』第40巻第2・3号、pp.55-72、1975年
  4. ^ a b c 気象庁 (1975年8月). “1975年1月の阿蘇北部の地震について” (PDF). 地震予知連絡会会報 (地震予知連絡会) 14 (6-2): 101-104. http://cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou14/06_02.pdf 2017年6月18日閲覧。. 
  5. ^ 宇佐美龍夫, 石井寿, 今村隆正, 武村雅之, 松浦律子日本被害地震総覧 599-2012東京大学出版会、2013年。ISBN 978-4-13-060759-9http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060759-9.html 
  6. ^ a b 熊本県の特質と過去の主な地震災害 (PDF)
  7. ^ 1975年1月阿蘇地震について (PDF) 京都大学理学部・京都大学防災研究所福岡教育大学地学教室
  8. ^ 1975年01月24日 阿蘇山群発地震 盛り上がった九州横断道 西日本新聞
  9. ^ 山科健一郎・村井勇 (1976-03-31). “1975年大分県中部地震・阿蘇北部地震のメカニズムについて,とくに活断層との関係”. 東京大学地震研究所彙報 (東京大学地震研究所) 50 (3): 295-302. http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/12598 2017年6月20日閲覧。. 
  10. ^ 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章~第6章 東北大学災害科学国際研究所 平成29年4月発行 (PDF)
  11. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196752
  12. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196752
  13. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196752
  14. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196858
  15. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196858
  16. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php
  17. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196858
  18. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=198318
  19. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=198318