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「祐徳稲荷神社」の版間の差分

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== 由緒 ==
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[[鹿島藩]]主[[鍋島直朝]]夫人で、[[後陽成天皇]]の孫・左大臣[[花山院定好]]の娘の[[花山院萬子媛|萬子媛]]が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御[[分霊]]を[[勧請]]したのに始まる。萬子媛が嫁ぐ際、父から稲荷大神の神鏡を授けられていた。[[貞享]]4年([[1687年]])、石壁山に社殿を建立し、萬子媛自ら奉仕していたが、[[宝永]]2年([[1705年]])、石壁山窟の寿蔵にて、[[断食]]して入定を果たした。以降、萬子媛の諡名から「祐徳院」と呼ばれるようになり、祭神の[[稲荷神]]とともに萬子媛の霊験により信仰を集めた。
[[鹿島藩]]主[[鍋島直朝]]夫人で、[[後陽成天皇]]の孫・左大臣[[花山院定好]]の娘の[[花山院萬子媛|萬子媛]](まんこひめ)が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御[[分霊]]を[[勧請]]したのに始まる。萬子媛が嫁ぐ際、父から稲荷大神の神鏡を授けられていた。[[貞享]]4年([[1687年]])、石壁山に社殿を建立し、萬子媛自ら奉仕していたが、[[宝永]]2年([[1705年]])、石壁山窟の寿蔵にて、[[断食]]して入定を果たした。以降、萬子媛の諡名から「祐徳院」と呼ばれるようになり、祭神の[[稲荷神]]とともに萬子媛の霊験により信仰を集めた。


明治の[[神仏分離]]により仏式の行事を廃し、祐徳稲荷神社に改称した。その際、萬子媛が入定した寿蔵は境内社の石壁神社とされ、萬子媛に「萬媛命」の神号が贈られた。
明治の[[神仏分離]]により仏式の行事を廃し、祐徳稲荷神社に改称した。その際、萬子媛が入定した寿蔵は境内社の石壁神社とされ、萬子媛に「萬媛命」の神号が贈られた。

2013年10月21日 (月) 08:12時点における版

祐徳稲荷神社
祐徳稲荷神社 本殿・楼門
祐徳稲荷神社 本殿・楼門
所在地 佐賀県鹿島市古枝
位置 北緯33度4分25秒 東経130度6分30秒 / 北緯33.07361度 東経130.10833度 / 33.07361; 130.10833 (祐徳稲荷神社)座標: 北緯33度4分25秒 東経130度6分30秒 / 北緯33.07361度 東経130.10833度 / 33.07361; 130.10833 (祐徳稲荷神社)
主祭神 倉稲魂大神
大宮売大神
猿田彦大神
神令使命婦大神
萬媛命
社格県社別表神社
創建 貞享4年(1687年)
別名 鎮西日光
例祭 3月初午
主な神事 お火たき神事
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祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は、佐賀県鹿島市にある神社である。旧社格県社。別名鎮西日光

伏見稲荷大社などとともに日本三大稲荷の一つに数えられる。年間300万人の参詣者が訪れる。これは九州の神社では太宰府天満宮に次ぐ参拝客数である。衣食住、生活全般の守護神として、商売繁盛、家運繁栄などで尊崇されている。

由緒

鹿島藩鍋島直朝夫人で、後陽成天皇の孫・左大臣花山院定好の娘の萬子媛(まんこひめ)が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊勧請したのに始まる。萬子媛が嫁ぐ際、父から稲荷大神の神鏡を授けられていた。貞享4年(1687年)、石壁山に社殿を建立し、萬子媛自ら奉仕していたが、宝永2年(1705年)、石壁山窟の寿蔵にて、断食して入定を果たした。以降、萬子媛の諡名から「祐徳院」と呼ばれるようになり、祭神の稲荷神とともに萬子媛の霊験により信仰を集めた。

明治の神仏分離により仏式の行事を廃し、祐徳稲荷神社に改称した。その際、萬子媛が入定した寿蔵は境内社の石壁神社とされ、萬子媛に「萬媛命」の神号が贈られた。

現在の本殿は、昭和初期に建て直されたものが昭和24年(1949年)に焼失したあと、伊勢神宮造営局長の角南隆が設計して昭和32年(1957年)に再建されたもので、3代目である。主要建物は総塗りである。

斎藤茂吉野口雨情も祐徳稲荷神社を詠った詩を残している。

神社内部

神楽殿

錦波川を境として西側に本殿、神楽殿、楼門がある。楼門から北側には参集殿、更にその北側には日本庭園がある。境内入口より北から祐徳バス門前出張所(祐徳神社前バス停)までの間の参道には門前商店街が軒を並べ、その北端には3000台が駐車できる無料駐車場がある。錦波川東の駐車場脇には神社が所蔵する美術工芸品や・鹿島錦など郷土の資料を展示した祐徳博物館が設置されている。

文化財

県重要文化財

  • 命婦社
  • 古文書

交通

佐賀駅前の佐賀駅バスセンターまたは肥前鹿島駅前の鹿島バスセンターより祐徳バス祐徳神社行き乗車(所要時間は佐賀駅バスセンターから約1時間、鹿島バスセンターから約10分)。特に、年始(元日の午前0時前後より)は百貫橋(杵島郡白石町と鹿島市の境)から初詣客の車で渋滞している事がある。

関連項目

外部リンク