コンテンツにスキップ

「レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
→代表: 代表統計加筆
 
(26人の利用者による、間の37版が非表示)
2行目: 2行目:
{{サッカー選手
{{サッカー選手
|名前=レオナルド
|名前=レオナルド
|画像=Leonardo Nascimento de Araujo 2011.jpg
|画像= Leonardo Nascimento de Araújo 2013-01-01 (cropped).jpg
|画像サイズ=200px
|画像サイズ=200px
|画像の説明=2011年のレオナルド
|画像の説明=2013年のレオナルド
|本名=レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ<br />Leonardo Nascimento de Araújo
|本名=レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ<br />Leonardo Nascimento de Araújo
|愛称=レオ
|愛称=レオ
16行目: 16行目:
|身長=177cm
|身長=177cm
|体重=71kg
|体重=71kg
|血液型=
|所属チーム名=
|所属チーム名=
|ポジション=[[ミッドフィールダー|MF]]/[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]
|ポジション=[[ミッドフィールダー|MF]]/[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]
28行目: 27行目:
|年5=1994-1996|クラブ5={{flagicon|JPN}} [[鹿島アントラーズ]]|出場5=49|得点5=30
|年5=1994-1996|クラブ5={{flagicon|JPN}} [[鹿島アントラーズ]]|出場5=49|得点5=30
|年6=1996-1997|クラブ6={{flagicon|FRA}} [[パリ・サンジェルマンFC|パリ・サンジェルマン]]|出場6=34|得点6=7
|年6=1996-1997|クラブ6={{flagicon|FRA}} [[パリ・サンジェルマンFC|パリ・サンジェルマン]]|出場6=34|得点6=7
|年7=1997-2001|クラブ7={{flagicon|ITA}} [[ACミラン]]|出場7=177|得点7=22
|年7=1997-2001|クラブ7={{flagicon|ITA}} [[ACミラン]]|出場7=96|得点7=22
|年8=2001|クラブ8={{flagicon|BRA}} [[サンパウロFC|サンパウロ]]|出場8=13|得点8=0
|年8=2001|クラブ8={{flagicon|BRA}} [[サンパウロFC|サンパウロ]]|出場8=13|得点8=0
|年9=2002|クラブ9={{flagicon|BRA}} [[CRフラメンゴ|フラメンゴ]]|出場9=0|得点9=0
|年9=2002|クラブ9={{flagicon|BRA}} [[CRフラメンゴ|フラメンゴ]]|出場9=0|得点9=0
41行目: 40行目:
|監督年3=2017|監督チーム3={{flagicon|TUR}} [[アンタルヤスポル]]
|監督年3=2017|監督チーム3={{flagicon|TUR}} [[アンタルヤスポル]]
}}
}}

'''レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ'''（Leonardo Nascimento de Araújo、[[1969年]][[9月5日]] - ）は[[ブラジル]]出身の元[[サッカー選手]]、現サッカー指導者。現役時代のポジションは[[ミッドフィールダー|MF]]および[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]。愛称はレオ。
'''レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ'''（Leonardo Nascimento de Araújo、[[1969年]][[9月5日]] - ）は[[ブラジル]]出身の元[[サッカー選手]]、現サッカー指導者。現役時代のポジションは[[ミッドフィールダー|MF]]および[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]。愛称はレオ。


17歳でプロ契約を結び、[[フラメンゴ]]、[[鹿島アントラーズ]]、[[ACミラン]]などでプレー。[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]の一員として、1994年、1998年と2度の[[FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]に出場し、[[優勝]]と[[準優勝]]を1度ずつ経験した。2011年まで[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル・ミラノ]]の監督を務めた。
17歳でプロ契約を結び、バレンシアで活躍を見せ、24歳で欧州のビッグクラブのオファーを断りジーコが在籍していた[[鹿島アントラーズ]]に加入、名門・アントラーズの礎を築き、その後、欧州に移籍した。Jリーグでプレーした後に、欧州のビッグクラブに移籍した唯一の外国籍選手である。[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]の一員として、1994年、1998年と2度の[[FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]に出場し、[[優勝]]と[[準優勝]]を1度ずつ経験した。


⚫
== 選手経歴 ==
{{要出典範囲|端正なルックスと華麗なプレー、国際経験の豊富さから、ブラジル、日本、イタリア（特にACミランサポーター）で高い人気を誇る。ブラジルの英雄[[アイルトン・セナ]]に似ていることもあり、日本では貴公子、レオ様とも呼ばれる。|date=2016-08}}
=== クラブ ===
⚫
15歳で[[CRフラメンゴ|フラメンゴ]]のユースに入団し、17歳でトップチームでデビューを果たした<ref name="foot">「南米あの人にいま」footballista、ソルメディア、2009年4月15日号、37頁</ref>。当時のフラメンゴには[[ジーコ]]、ジュニオール、[[ジョゼ・レアンドロ・ジ・ソウザ・フェレイラ|レアンドロ]]、[[ジョゼ・ロベルト・ガマ・デ・オリベイラ|ベベット]]などの名選手が在籍しており、デビューイヤーの[[ブラジル全国選手権]]で優勝した。


1990年、[[サンパウロFC]]に移籍すると、彼や[[ライムンド・ソウザ・ヴィエイラ・ジ・オリヴェイラ|ライー]]、その他の若きタレントたちは[[テレ・サンタナ]]監督からesquadrão tricolorと呼ばれ、自身2度目の全国選手権制覇を果たした。1991年にはスペインの[[バレンシアCF]]に移籍、ここで確固たる地位を築き、FCバルセロナやミランも興味を示していたが<ref name=ウェブ>{{Cite web|和書|title=ミランか鹿島アントラーズか。24歳の現役ブラジル代表・レオナルドは日本を選んだ|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2022/01/25/24/?page=3|publisher=集英社|access-date=2022-1-25|date=2022-1-25}}</ref>2年後の1993年にテレ・サンタナ監督の希望でサンパウロFCに復帰<ref name=ウェブ/>、移籍した[[ライー]]に代わる10番として<ref>{{Cite web|和書| url=https://soccermagazine.jp/_ct/17355166/p2| title=サッカー世界遺産「南米最後の最強クラブ、サンパウロ」ページ2| publisher=soccermagazine.jp| accessdate =6 June 2020}}</ref>、同年の[[コパ・リベルタドーレス]]で優勝し、[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|インターコンチネンタルカップ]]では後に移籍することになる[[ACミラン]]と対戦、[[トニーニョ・セレーゾ]]のゴールをアシストしてクラブ世界一に貢献した<ref>{{Cite web|和書|title=週刊サッカーダイジェスト・メモリアルアーカイブ　その３――1993年12月29日号　|url=https://www.soccerdigestweb.com/news/detail2/id=7929|website=soccerdigestweb.com|accessdate=2020-04-11}}</ref>。
⚫
== 経歴 ==
⚫
; 鹿島アントラーズ
⚫
=== 現役時代 ===
1994年、[[FCバルセロナ]]、ミランなどからオファーを受けたが<ref>{{Cite web|和書|title=どんなオファーも断り、ジーコとの約束を守った|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2022/01/25/24/?page=4|publisher=集英社|access-date=2022-1-25|date=2022-1-25}}</ref>、[[ジーコ]]からの誘いを受け<ref name="Sportiva"/>、[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]の[[鹿島アントラーズ]]に移籍を選んだ<ref>{{cite web|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2022/01/25/24/?page=2|title=ミランか鹿島アントラーズか。24歳の現役ブラジル代表・レオナルドは日本を選んだ (2ページ目)|website=スポルティーヴァ|date=2024-3-29|accessdate=2024-11-13}}</ref>。1994年8月13日の[[ヴェルディ川崎]]戦でJリーグ初ゴールを決めた<ref name="DJ"/>。[[1995年]]の[[1995年のJリーグ|Jリーグ・ニコスシリーズ]]では、第10節の[[柏レイソル]]戦から第13節の[[ベルマーレ平塚]]戦まで4試合連続ゴール、このうち3試合連続で2ゴールを記録した。同年11月1日、第19節[[横浜フリューゲルス|横浜F]]戦で決めた、5回のリフティングでディフェンダーを振り切った末のシュートは語り草となっており、2013年のJリーグ20周年企画「[[Jクロニクルベスト]]」では、過去20年のベストゴール第1位に選出された<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20130517/110683.html レオナルドのスーパーゴールがJ20周年の『ベストゴール』に選出]　soccer king 2013年5月17日</ref>。
⚫
15歳で[[フラメンゴ]]のユースに入団し、17歳でトップチームでデビューを果たした<ref name="foot">「南米あの人にいま」footballista、ソルメディア、2009年4月15日号、37頁</ref>。当時のフラメンゴには[[ジーコ]]、[[ジョゼ・レアンドロ・ジ・ソウザ・フェレイラ|レアンドロ]]、[[ジョゼ・ロベルト・ガマ・デ・オリベイラ|ベベット]]、[[レナト・ガウショ]]などの名選手が在籍しており、デビューイヤーの[[ブラジル全国選手権]]で優勝した。1990年、[[サンパウロFC]]に移籍すると、彼や[[ライムンド・ソウザ・ヴィエイラ・ジ・オリヴェイラ|ライー]]、その他の若きタレントたちは[[テレ・サンタナ]]監督からesquadrão tricolorと呼ばれ、自身2度目の全国選手権制覇を果たした。1991年にはスペインの[[バレンシアCF]]に移籍したが、2年後の1993年にサンパウロFCに復帰した。同年の[[コパ・リベルタドーレス]]で優勝し、[[インターコンチネンタルカップ (サッカー)|インターコンチネンタルカップ]]では[[トニーニョ・セレーゾ]]のゴールをアシストしてクラブ世界一に貢献した。


[[1996年のJリーグカップ]]4回戦、2ndレグ、[[名古屋グランパス]]戦で決めたゴールが鹿島でのラストゴールとなった<ref>{{Cite web|和書|title=９６Ｊリーグヤマザキナビスコカップ／Ｂグループ Round 4 2nd Leg　|url=https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=2327|website=data.j-league|accessdate=2020-04-11}}</ref>。鹿島での最後の出場は7月10日の[[Jリーグカップ]]5回戦、[[東京ヴェルディ1969|ヴェルディ川崎]]戦の2ndレグ<ref>{{Cite web|和書|title=９６Ｊリーグヤマザキナビスコカップ／Ｂグループ Round 5 2nd Leg　|url=https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=2333|website=data.j-league|accessdate=2020-04-11}}</ref>。3年間でリーグ戦通算49試合出場30得点という成績を残した<ref name="DJ">{{Cite web|和書|title=レオナルド　|url=https://data.j-league.or.jp/SFIX04/?player_id=1816|website=data.j-league|accessdate=2020-04-11}}</ref>。1996年にはフランスの名門[[パリ・サンジェルマンFC]]から移籍のオファーが来たため、鹿島を離れ難い心境からジーコに相談したところ、ジーコはレオナルドの将来を考え移籍を勧めた。同年のJリーグオールスターサッカーに出場しMIP賞を受賞、出場選手全員から胴上げをされ、日本を離れた<ref> 週刊サッカーダイジェスト 1996/7/24日号 P.17 </ref>。本人は2002年のワールドカップに出場した後は再び日本でプレーすることが夢であると話していた<ref> Number 1996 October p.80-81 </ref>。
====ブラジル代表====
⚫
1990年には[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]デビューを果たした。[[1994 FIFAワールドカップ]]メンバーには左サイドバックとして選出された。初戦は好プレーを見せたが、決勝トーナメント1回戦の[[サッカーアメリカ代表|アメリカ]]戦で、相手MF[[タブ・ラモス]]と競り合った際の動きが相手顔面への肘打ちと判定され、退場および4試合の出場停止処分を受けた。ラモスは頬骨を骨折し、3か月半もの間入院した。この大会では[[マウロ・タソッティ]]が[[ルイス・エンリケ]]の鼻の骨を折って8試合の出場停止処分を受けたが、レオナルドの4試合の出場停止処分は、それに次いでワールドカップの歴史の中で2番目に長い処分であった。


その後、1999年10月、[[ロベルト・バッジョ]]と共に[[国立霞ヶ丘競技場陸上競技場|国立霞ヶ丘競技場]]で開催された[[JOMO CUP Jリーグドリームマッチ|JOMOカップ]]のゲストプレイヤーとして来日。外国籍選手選抜チームである「ワールドドリームス」の一員として参加し、久しぶりに日本のファンの前でプレーした
⚫
; 鹿島アントラーズ
1994年、[[ジーコ]]からの誘いを受けて[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]の[[鹿島アントラーズ]]に移籍。3年間でリーグ戦通算49試合出場30得点という成績を残した。また、[[1995年]]の[[1995年のJリーグ|Jリーグ・ニコスシリーズ]]第19節[[横浜フリューゲルス|横浜F]]戦で決めた、5回のリフティングでディフェンダーを振り切った末のシュートは語り草となっており、2013年のJリーグ20周年企画「[[Jクロニクルベスト]]」では、過去20年のベストゴール第1位に選出された<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20130517/110683.html レオナルドのスーパーゴールがJ20周年の『ベストゴール』に選出]　soccer king 2013年5月17日</ref><ref>[http://www.youtube.com/watch?v=v0VQNhlBfF0&hd=1 （レオナルド）Jクロニクルベスト：1995ベストゴール]</ref>。1996年にはフランスの名門[[パリ・サンジェルマンFC]]から移籍のオファーが来たため、鹿島を離れ難い心境からジーコに相談したところ、ジーコはレオナルドの将来を考え移籍を勧めた。{{要出典範囲|同年7月に行われた[[カシマサッカースタジアム]]での退団セレモニーでは自ら日本語で「感動を ありがとう!」と涙ながらに言い残した。|date=2016-08}}1999年10月、[[ロベルト・バッジョ]]と共に[[国立霞ヶ丘陸上競技場|国立霞ヶ丘競技場]]で開催された[[JOMO CUP Jリーグドリームマッチ|JOMOカップ]]のゲストプレイヤーとして来日。外国籍選手選抜チームである「ワールドドリームス」の一員として参加し、久しぶりに日本のファンの前でプレーした。


; PSG
; PSG
1996年夏、[[パリ・サンジェルマンFC]]に移籍し、[[UEFAカップウィナーズカップ]]準決勝の[[リヴァプールFC]]戦ではチームを勝利に導くゴールを決めた。ここでは左サイドバックではなく、左サイドハーフやプレーメーカーなど中盤のポジションでプレーすることが多かった。1997年、ブラジル代表の背番号10を与えられ、[[コパ・アメリカ1997|同年のコパ・アメリカ]]では中心選手として優勝に貢献した。
1996年夏、移籍した[[ユーリ・ジョルカエフ]]の代役として<ref>{{Cite web|和書|title=現役バリバリ度ＭＡＸで来日 レオナルドの活躍とNo.1ゴールは色あせない4　|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2020/03/25/_split_no1/?page=4|website=sportiva|accessdate=2020-04-11}}</ref>、[[パリ・サンジェルマンFC]]に移籍し、[[UEFAカップウィナーズカップ]]準決勝の[[リヴァプールFC]]戦ではチームを勝利に導くゴールを決めて決勝進出に貢献した。ここでは左サイドバックではなく、左サイドハーフやプレーメーカーなど中盤のポジションでプレーすることが多かった。


; ACミラン
; ACミラン
1997年夏、イタリアの[[ACミラン]]に移籍金850万ユーロで移籍した。卓越したプレーを見せ、1998-99シーズンは股関節炎のためフル出場は少ないものの、27試合12得点を記録してリーグ制覇に貢献した。4シーズンで177試合に出場して22得点を決め、ブラジル帰国を決めた2001年、[[ミラノ]]でのホーム最終戦では、選手全員に「ありがとう、レオ」のTシャツを着て送り出された。去り際に「（移籍しても次は）イタリアでは絶対にプレーしない。マルディーニやバレージがいなかったとしても、ミラン相手に戦えない」という言葉を残した。[[1998 FIFAワールドカップ|1998年のフランスワールドカップ]]では7試合すべてに出場したが、決勝で地元[[サッカーフランス代表|フランス]]に0-3の敗戦を喫した。グループリーグの[[サッカーモロッコ代表|モロッコ]]戦では彼のシュートがネットを揺らしたが、オフサイドの判定によりゴールは認められなかった。[[2002 FIFAワールドカップ・南米予選|日韓ワールドカップ予選]]を最後にブラジル代表を退き、通算60試合出場8得点という記録を残した。ACミラン退団後は母国のサンパウロFCやフラメンゴでプレーし、一度は現役を引退するものの、[[シルビオ・ベルルスコーニ]]会長、[[アドリアーノ・ガッリアーニ]]副会長からの強い要望により、2002年10月から短期間だけACミランでプレーして現役生活を終えた。
1997年夏、数年間に渡って獲得を試みていたイタリアの[[ACミラン]]に移籍金850万ユーロで移籍した。卓越したプレーを見せ、1998-99シーズンは股関節炎のためフル出場は少ないものの、27試合12得点を記録してリーグ制覇に貢献した。4シーズンで177試合に出場して22得点を決め、ブラジル帰国を決めた2001年、[[ミラノ]]でのホーム最終戦では、選手全員に「ありがとう、レオ」のTシャツを着て送り出された。去り際に「（移籍しても次は）イタリアでは絶対にプレーしない。マルディーニやバレージがいなかったとしても、ミラン相手に戦えない」という言葉を残した。ACミラン退団後は母国のサンパウロFCやフラメンゴでプレーし、一度は現役を引退するものの、[[シルビオ・ベルルスコーニ]]会長、[[アドリアーノ・ガッリアーニ]]副会長からの強い要望により、2002年10月から短期間だけACミランでプレー、リーグ戦1試合、コッパ・イタリア4試合に出場して現役生活を終え、ミランのフロント入り<ref>{{cite web|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2022/01/27/post_18/|title=メッシ獲得、ネイマール慰留...「鹿島の貴公子」レオナルドはフロントでも才能を発揮する|website=スポルティーヴァ|date=2024-3-29|accessdate=2024-11-13}}</ref>。

⚫
=== ブラジル代表 ===
⚫
1990年には[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]デビューを果たした。[[1994 FIFAワールドカップ]]メンバーには左サイドバックとしてプレーした<ref>サンスパーク　カップ1995(日本代表xブラジル代表) 大会公式パンフレット　p10-11</ref>。初戦は好プレーを見せたが、決勝トーナメント1回戦の[[サッカーアメリカ代表|アメリカ]]戦で、相手MF[[タブ・ラモス]]と競り合った際の動きが相手顔面への肘打ちと判定され、退場およびワールドカップの残り全試合出場停止処分を受けた<ref name="Sportiva">{{Cite web|和書|title=現役バリバリ度ＭＡＸで来日　レオナルドの活躍とNo.1ゴールは色あせない　|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2020/03/25/_split_no1/?page=2|website=sportiva|accessdate=2020-04-11}}</ref>。1997年、背番号10を背負い[[コパ・アメリカ1997|同年のコパ・アメリカ]]では中心選手として優勝に貢献した。

[[1998 FIFAワールドカップ|1998年のフランスワールドカップ]]では本来のポジションである左サイドではなく、右サイドのMFとして7試合全てに出場したが、決勝の[[サッカーフランス代表|フランス]]戦では2点のビハインドを追う中で後半途中で交代、チームは0-3の敗戦を喫した。グループリーグの[[サッカーモロッコ代表|モロッコ]]戦では彼のシュートがネットを揺らしたが、オフサイドの判定によりゴールは認められなかった。

2001年8月、約2年ぶりに代表複帰、[[サッカーパナマ代表|パナマ]]戦ではキャプテンを任された<ref name=fz>{{cite web|url=https://www.football-zone.net/archives/566337|title=いまも脳裏に刻まれる華麗なプレー　鹿島の伝説…ジーコとレオナルドの運命的な結びつき【コラム】|webiste=Fottball Zone|date=2024-11-11|accessdate=2024-11-13}}</ref>。
同年9月5日、[[2002 FIFAワールドカップ・南米予選|日韓ワールドカップ予選]]、[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン]]戦にベンチいるしたのを最後にブラジル代表を退いた<ref name=fz/>。通算60試合出場8得点という記録を残した。


=== 現役引退後 ===
== 現役引退後 ==
現役引退後は副会長補佐としてACミランに籍を残し、2003年にクラブの出資により設立された慈善財団ファンダツィオーネ・ミラン<!-- Fondazione Milan -->のゼネラルセクレタリーを務めた<ref name="fifa-interview">[http://www.fifa.com/jp/news/interview/0,4323,117212-N,00.html Leonardo, a legend with big plans and high ideals]、FIFA.com、2005年4月25日付</ref>。スカウトやエージェントとしても働き、[[リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ|カカ]]や[[アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ|アレシャンドレ・パト]]の獲得に貢献した。2005年頃、右腕に日本語で「全てに感動を」というタトゥーを入れ、「これで本当に日本とつながっている気がする」と語っている<ref name="tatoo">[http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20061101-OHT1T00079.htm 元鹿島レオナルド氏が代表分析、オシム日本飛躍のカギはJの活性化] [[スポーツ報知]]、2006年11月1日付</ref>。2006年の[[2006 FIFAワールドカップ|ドイツワールドカップ]]時には、[[マルセル・デサイー]]とともにイギリスの[[BBCテレビ]]の解説を務めた。2007年6月1日には、[[ウェンブリー・スタジアム]]のこけら落としとなる[[サッカーイングランド代表|イングランド]]対[[サッカーブラジル代表|ブラジル]]戦で[[アラン・ハンセン]]や[[アラン・シアラー]]とともに解説を務めた。2008年初頭、ACミランのテクニカル・ディレクターに就任した。同年後半には12年間住んでいるイタリアの市民権を取得した。
現役引退後は副会長補佐としてACミランに籍を残し、2003年にクラブの出資により設立された慈善財団ファンダツィオーネ・ミラン<!-- Fondazione Milan -->のゼネラルセクレタリーを務めた<ref name="fifa-interview">[http://www.fifa.com/jp/news/interview/0,4323,117212-N,00.html Leonardo, a legend with big plans and high ideals]、FIFA.com、2005年4月25日付</ref>。スカウトやエージェントとしても働き、[[リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ|カカ]]や[[アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ|アレシャンドレ・パト]]の獲得に貢献した。2005年頃、右腕に日本語で「全てに感動を」というタトゥーを入れ、「これで本当に日本とつながっている気がする」と語っている<ref name="tatoo">[https://web.archive.org/web/20070217224421/http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20061101-OHT1T00079.htm 元鹿島レオナルド氏が代表分析、オシム日本飛躍のカギはJの活性化] [[スポーツ報知]]、2006年11月1日付</ref>。2006年の[[2006 FIFAワールドカップ|ドイツワールドカップ]]時には、[[マルセル・デサイー]]とともにイギリスの[[BBCテレビ]]の解説を務めた。2007年6月1日には、[[ウェンブリー・スタジアム]]のこけら落としとなる[[サッカーイングランド代表|イングランド]]対[[サッカーブラジル代表|ブラジル]]戦で[[アラン・ハンセン]]や[[アラン・シアラー]]とともに解説を務めた。2008年初頭、ACミランのテクニカル・ディレクターに就任した。同年後半には12年間住んでいるイタリアの市民権を取得した。


=== 指導者として ===
=== 指導者として ===
2009年6月1日、レオナルドは[[チェルシーFC]]に移った[[カルロ・アンチェロッティ]]の後任としてACミランの監督に就任<ref>[http://www.afpbb.com/article/sports/soccer/itary/2607727/4217508 ミラン レオナルド氏の監督就任会見]AFP BB News、2009年6月2日</ref>。2009-10シーズン序盤はライバルの[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル・ミラノ]]に0-4で大敗し、解任も噂された<ref>[http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20091003-551027.html 11位低迷ミラン、レオナルド監督解任も] [[ニッカンスポーツ]]、2009年10月3日</ref>。第8節の[[ASローマ]]戦を迎えた時点で10位と低迷していたが、独特の4-2-1-3システム（4-2-ファンタスティック、4-2-ファンタジアとも表現される）を採用して徐々に成績を上げた。[[UEFAチャンピオンズリーグ]]では[[サンティアゴ・ベルナベウ]]の地で初めて[[レアル・マドリード]]を破り、リーグ戦ではアウェーの[[ユヴェントスFC|ユヴェントス]]戦に3-0で快勝した。UEFAチャンピオンズリーグは決勝トーナメント1回戦で[[マンチェスター・ユナイテッドFC]]に2試合合計2-7 (2-3, 0-4) で大敗を喫し、ベスト16に終わった。リーグ戦は前半戦を終えた時点で首位インテルから6ポイント差につけ、後半戦もUEFAチャンピオンズリーグ出場権内の4位以内を維持していたが、2010年5月14日にシーズン限りでの監督退任が発表された<ref>[http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20100515-629835.html ミラン、レオナルド監督は今季限りで退任] [[ニッカンスポーツ]]、2010年5月15日</ref>。
2009年6月1日、レオナルドは[[チェルシーFC]]に移った[[カルロ・アンチェロッティ]]の後任としてACミランの監督に就任<ref>[https://www.afpbb.com/articles/-/2607727?pid=4217508 ミラン レオナルド氏の監督就任会見] AFP BB News、2009年6月2日</ref>。2009-10シーズン序盤はライバルの[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル・ミラノ]]に0-4で大敗し、解任も噂された<ref>[https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20091003-551027.html 11位低迷ミラン、レオナルド監督解任も] [[ニッカンスポーツ]]、2009年10月3日</ref>。第8節の[[ASローマ]]戦を迎えた時点で10位と低迷していたが、独特の4-2-1-3システム（4-2-ファンタスティック、4-2-ファンタジアとも表現される）を採用して徐々に成績を上げた。[[UEFAチャンピオンズリーグ]]では[[サンティアゴ・ベルナベウ]]の地で初めて[[レアル・マドリード]]を破り、リーグ戦ではアウェーの[[ユヴェントスFC|ユヴェントス]]戦に3-0で快勝した。UEFAチャンピオンズリーグは決勝トーナメント1回戦で[[マンチェスター・ユナイテッドFC]]に2試合合計2-7 (2-3, 0-4) で大敗を喫し、ベスト16に終わった。リーグ戦は前半戦を終えた時点で首位インテルから6ポイント差につけ、後半戦もUEFAチャンピオンズリーグ出場権内の4位以内を維持していたが、2010年5月14日にシーズン限りでの監督退任が発表された<ref>[https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20100515-629835.html ミラン、レオナルド監督は今季限りで退任] [[ニッカンスポーツ]]、2010年5月15日</ref>。


2010年12月、シーズン途中で解任された[[ラファエル・ベニテス]]の後任として[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル・ミラノ]]の監督に就任、同シーズン最終戦となる[[コパ・イタリア]]決勝戦にて3-1で[[パレルモ]]を破り監督としての初タイトルを手にした。
2010年12月、シーズン途中で解任された[[ラファエル・ベニテス]]の後任として[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル・ミラノ]]の監督に就任、同シーズン最終戦となる[[コパ・イタリア]]決勝戦にて3-1で[[パレルモ]]を破り監督としての初タイトルを手にした。
87行目: 93行目:


=== 監督復帰 ===
=== 監督復帰 ===
2017年9月28日、トルコの[[アンタルヤスポル]]の監督に就任した<ref>[https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20170929/649443.html 元鹿島レオナルド氏、監督業復帰]soccerking、2017年9月29日</ref>。しかし12月7日、契約を解除した。
2017年9月28日、トルコの[[アンタルヤスポル]]の監督に就任した<ref>[https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20170929/649443.html 元鹿島レオナルド氏、監督業復帰] soccerking、2017年9月29日</ref>。しかし12月7日、契約を解除した。


=== ミラン復帰 ===
=== ミラン復帰 ===
2018年7月25日、古巣[[ACミラン]]のスポーツディレクターに就任<ref>{{cite web|url=https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20180726/800120.html|title=ミラン復権への第一歩…レオナルド復帰が正式決定、ディレクター就任|accessdate=2018-08-09|date=2018-07-26|publisher=サッカーキング}}</ref>。[[ユヴェントスFC]]との取引で[[ゴンサロ・イグアイン]]の獲得および[[レオナルド・ボヌッチ]]と[[マッティア・カルダラ]]の交換トレードを成立させた。
2018年7月25日、古巣[[ACミラン]]のスポーツディレクターに就任<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20180726/800120.html|title=ミラン復権への第一歩…レオナルド復帰が正式決定、ディレクター就任|accessdate=2018-08-09|date=2018-07-26|publisher=サッカーキング}}</ref>。[[ユヴェントスFC]]との取引で[[ゴンサロ・イグアイン]]の獲得および[[レオナルド・ボヌッチ]]と[[マッティア・カルダラ]]の交換トレードを成立させた。冬の移籍市場でも、[[ルーカス・トレンティーノ・コエーリョ・ジ・リマ|ルーカス・パケタ]]や[[クシシュトフ・ピョンテク]]らの獲得したが、ミランはリーグ戦5位に終わり、チャンピオンズリーグの出場権を逃した。その責任を取り、2019年5月28日にスポーツディレクターを辞任した<ref>{{Cite web|url=https://www.acmilan.com/en/news/media/2019-05-28/ac-milan-confirms-departure-of-sporting-director|title=AC MILAN CONFIRMS DEPARTURE OF SPORTING DIRECTOR|accessdate=2019-6-15|publisher=ACmilan|date=2019-5-28}}</ref>。

=== パリ・サンジェルマン復帰 ===
2019年6月14日、パリ・サンジェルマンのスポーツディレクターに就任した<ref>{{Cite web|title=Leonardo nommé Directeur Sportif du Paris Saint-Germain|url=https://www.psg.fr/equipes/equipe-premiere/content/leonardo-nomme-directeur-sportif-du-paris-saint-germain|website=FR|accessdate=2019-06-15|language=fr}}</ref>。2022年6月に同職を解雇された。


== 個人成績 ==
== 個人成績 ==
97行目: 106行目:
{{サッカー選手国内成績表 th|ブラジル|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|ブラジル|all}}
|-
|-
|1987||[[フラメンゴ]]||||||18||0||||||||||||
|1987||rowspan="3"|[[CRフラメンゴ|フラメンゴ]]||||||18||0||||||||||||
|-
|-
|1988||フラメンゴ||||||18||0||||||||||||
|1988||||||18||0||||||||||||
|-
|-
|1989||フラメンゴ||||||16||0||||||||||||
|1989||||||16||0||||||||||||
|-
|-
|1990||[[サンパウロFC|サンパウロ]]||||||18||0||||||||||||
|1990||rowspan="2"|[[サンパウロFC|サンパウロ]]||||||18||0||||||||||||
|-
|-
|1991||サンパウロ||||||22||1||||||||||||
|1991||||||22||1||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 th|スペイン|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|スペイン|all}}
|-
|-
|1991-92||[[バレンシアCF|バレンシア]]||||[[プリメーラ・ディビシオン|プリメーラ]]||37||3||||||||||||
|1991-92||rowspan="2"|[[バレンシアCF|バレンシア]]||||rowspan="2"|[[プリメーラ・ディビシオン|プリメーラ]]||37||3||||||||||||
|-
|-
|1992-93||バレンシア||||プリメーラ||34||3||||||||||||
|1992-93||||34||3||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 th|ブラジル|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|ブラジル|all}}
|-
|-
116行目: 125行目:
{{サッカー選手国内成績表 th|日本|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|日本|all}}
|-
|-
|[[1994年のJリーグ|1994]]||[[鹿島アントラーズ|鹿島]]||-||[[日本プロサッカーリーグ|J]]||9||7||0||0||1||0||10||7
|[[1994年のJリーグ|1994]]||rowspan="3"|[[鹿島アントラーズ|鹿島]]||rowspan="3"|-||rowspan="3"|[[日本プロサッカーリーグ|J]]||9||7||0||0||1||0||10||7
|-
|-
|[[1995年のJリーグ|1995]]||鹿島||-||J||28||17||colspan="2"|-||3||1||31||18
|[[1995年のJリーグ|1995]]||28||17||colspan="2"|-||3||1||31||18
|-
|-
|[[1996年のJリーグ|1996]]||鹿島||-||J||12||6||10||5||colspan="2"|-||22||11
|[[1996年のJリーグ|1996]]||12||6||10||5||colspan="2"|-||22||11
{{サッカー選手国内成績表 th|フランス|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|フランス|all}}
|-
|-
|1996-97||[[パリ・サンジェルマン|パリSG]]||||[[リーグ・アン|ディヴィジョン・アン]]||32||7||||||||||||
|1996-97||rowspan="2"|[[パリ・サンジェルマン|パリSG]]||||rowspan="2"|[[リーグ・アン|アン]]||32||7||||||||||||
|-
|-
|1997-98||パリSG||7||ディヴィジョン・アン||2||0||||||||||||
|1997-98||7||2||0||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 th|イタリア|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|イタリア|all}}
|-
|-
|1997-98||[[ACミラン|ミラン]]||30||[[セリエA (サッカー)|セリエA]]||27||3||||||||||||
|1997-98||rowspan="4"|[[ACミラン|ミラン]]||30||rowspan="4"|[[セリエA (サッカー)|セリエA]]||27||3||||||||||||
|-
|-
|1998-99||ミラン||18||セリエA||27||12||||||||||||
|1998-99||rowspan="3"|18||27||12||||||||||||
|-
|-
|1999-00||ミラン||18||セリエA||20||4||||||||||||
|1999-00||20||4||||||||||||
|-
|-
|2000-01||ミラン||18||セリエA||22||3||||||||||||
|2000-01||22||3||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 th|ブラジル|all}}
{{サッカー選手国内成績表 th|ブラジル|all}}
|-
|-
146行目: 155行目:
{{サッカー選手国内成績表 通算行|スペイン|プリメーラ}}71||6||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算行|スペイン|プリメーラ}}71||6||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算行|日本|J}}49||30||10||5||4||1||63||36
{{サッカー選手国内成績表 通算行|日本|J}}49||30||10||5||4||1||63||36
{{サッカー選手国内成績表 通算行|フランス|ディヴィジョン・アン}}34||7||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算行|フランス|アン}}34||7||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算行|イタリア|セリエA}}97||22||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算行|イタリア|セリエA}}97||22||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算終}}376||69||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算終}}376||69||||||||||||
|}
|}


=== 代表 ===
== 代表歴 ==
==== 出場大会 ====
=== 出場大会 ===
* 1994年 - [[1994 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ アメリカ大会]] (優勝、背番号16)
* 1994年 - [[1994 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ アメリカ大会]] (優勝、背番号16)
* 1997年 - [[コパ・アメリカ1997]] (優勝)
* 1997年 - [[コパ・アメリカ1997]] (優勝)
* 1997年 - [[FIFAコンフェデレーションズカップ]] (優勝)
* 1997年 - [[FIFAコンフェデレーションズカップ]] (優勝)
* 1998年 - [[1998 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ フランス大会]] (2位、背番号18)
* 1998年 - [[1998 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ フランス大会]] (2位、背番号18)

===試合数===
* 国際Aマッチ 56試合 7得点（1990年-2001年）<ref>{{Nfteams}}</ref>
{{サッカー代表個人成績|ブラジル|1}}
|-
|1990||2||0
|-
|1991||3||0
|-
|1992||0||0
|-
|1993||2||0
|-
|1994||9||0
|-
|1995||7||2
|-
|1996||3||0
|-
|1997||17||4
|-
|1998||9||0
|-
|1999||2||1
|-
|2000||0||0
|-
|2001||2||0
|-
!通算||56||7
|}

== 獲得タイトル ==

⚫
=== 個人 ===

* 2023年 - [[J30ベストアウォーズ]] [[J30ベストアウォーズ#ベストゴール|ベストゴール]] (テクニカル部門 [トラップ、ドリブル、ループ等] )


== 関連書籍 ==
== 関連書籍 ==
*『レオナルド自伝 - いつも感動とともに』、1999年、[[ビクターエンタテインメント]]、ISBN 4893891596
*『レオナルド自伝 - いつも感動とともに』、1999年、[[ビクターエンタテインメント]]、ISBN 4893891596

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[Jリーグの外国籍選手一覧]]
*[[Jリーグの外国籍選手一覧]]
*[[鹿島アントラーズの選手一覧]]
*[[鹿島アントラーズの選手一覧]]

⚫
== 脚注 ==
<references/>


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Leonardo Nascimento de Araújo}}
{{Commonscat|Leonardo Nascimento de Araújo}}
*{{Sports links}}
*[http://www.fondazionemilan.org/index.aspx ファンダツィオーネ・ミラン公式サイト]{{it icon}}
*[http://www.fondazionemilan.org/index.aspx ファンダツィオーネ・ミラン公式サイト]{{it icon}}
*[https://www.youtube.com/watch?v=v0VQNhlBfF0 レオナル）Jクロニクルベスト：1995ベストゴール Jリーグ公式チャンネル]


<!-- == 参考文献 ==
*[http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Leonardo_Ara%C3%BAjo&oldid=112223182 ''Leonardo Araújo'' 112223182版]、 2007年3月3日 01:58 (UTC)、[[:en:Main_Page|ウィキペディア英語版]]
*[http://it.wikipedia.org/w/index.php?title=Leonardo_Nascimento_de_Araujo&oldid=6774722 ''Leonardo Nascimento de Araujo'' 6774722版]、 2007年2月4日 20:57 (UTC)、[[:it:Pagina_principale|ウィキペディア イタリア語版]] -->
{{Navboxes
{{Navboxes
|title=タイトル・受賞歴
|title=タイトル・受賞歴
180行目: 226行目:
|list1=
|list1=
{{ボーラ・ジ・プラッタ (DF)}}
{{ボーラ・ジ・プラッタ (DF)}}
{{J30ベストアウォーズ}}
}}
}}
{{Navboxes
{{Navboxes
197行目: 244行目:
|list1=
|list1=
{{ACミラン歴代監督}}
{{ACミラン歴代監督}}
{{インテル歴代監督}}
{{インテルナツィオナーレ・ミラノ歴代監督歴代監督}}
}}
}}

{{Normdaten}}

{{デフォルトソート:なしめんとしあらううしよ}}
{{デフォルトソート:なしめんとしあらううしよ}}
[[Category:ブラジルのサッカー選手]]
[[Category:ブラジルのサッカー選手]]
⚫
[[Category:サッカーブラジル代表選手]]
[[Category:CRフラメンゴの選手]]
[[Category:CRフラメンゴの選手]]
[[Category:サンパウロFCの選手]]
[[Category:サンパウロFCの選手]]
207行目: 258行目:
[[Category:パリ・サンジェルマンFCの選手]]
[[Category:パリ・サンジェルマンFCの選手]]
[[Category:ACミランの選手]]
[[Category:ACミランの選手]]
⚫
[[Category:サッカーブラジル代表選手]]
[[Category:FIFAワールドカップブラジル代表選手]]
[[Category:FIFAワールドカップブラジル代表選手]]
[[Category:1994 FIFAワールドカップ出場選手]]
[[Category:1994 FIFAワールドカップ出場選手]]
⚫
[[Category:FIFAコンフェデレーションズカップ1997出場選手]]
[[Category:1998 FIFAワールドカップ出場選手]]
[[Category:1998 FIFAワールドカップ出場選手]]
[[Category:FIFAワールドカップ優勝選手]]
[[Category:FIFAワールドカップ優勝選手]]
[[Category:コパ・アメリカ1995出場選手]]
[[Category:コパ・アメリカ1997出場選手]]
⚫
[[Category:FIFAコンフェデレーションズカップ1997出場選手]]
[[Category:ブラジルのサッカー指導者]]
[[Category:ブラジルのサッカー指導者]]
[[Category:リオデジャネイロ州出身の人物]]
[[Category:リオデジャネイロ州出身の人物]]

2024年11月16日 (土) 11:52時点における最新版

この名前は、ポルトガル語圏の人名慣習に従っています。第一姓（母方の姓）はナシメント、第二姓（父方の姓）はジ・アラウージョです。
レオナルド
2013年のレオナルド
名前
本名 レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ
Leonardo Nascimento de Araújo
愛称 レオ
ラテン文字 LEONARDO
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1969-09-05) 1969年9月5日（55歳）
出身地 ニテロイ
身長 177cm
体重 71kg
選手情報
ポジション MF/DF
利き足 左足
ユース
1984-1987 ブラジルの旗 フラメンゴ
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
1987-1990 ブラジルの旗 フラメンゴ 52 (0)
1990-1991 ブラジルの旗 サンパウロ 44 (1)
1991-1993 スペインの旗 バレンシア 70 (7)
1993-1994 ブラジルの旗 サンパウロ 12 (3)
1994-1996 日本の旗 鹿島アントラーズ 49 (30)
1996-1997 フランスの旗 パリ・サンジェルマン 34 (7)
1997-2001 イタリアの旗 ACミラン 96 (22)
2001 ブラジルの旗 サンパウロ 13 (0)
2002 ブラジルの旗 フラメンゴ 0 (0)
2002-2003 イタリアの旗 ACミラン 1 (0)
通算 371 (70)
代表歴
1989 ブラジルの旗 ブラジル U-20 6 (1)
1990-2001 ブラジルの旗 ブラジル 55 (7)
監督歴
2009-2010 イタリアの旗 ACミラン
2011 イタリアの旗 インテル・ミラノ
2017 トルコの旗 アンタルヤスポル
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ（Leonardo Nascimento de Araújo、1969年9月5日 - ）はブラジル出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。現役時代のポジションはMFおよびDF。愛称はレオ。

17歳でプロ契約を結び、バレンシアで活躍を見せ、24歳で欧州のビッグクラブのオファーを断りジーコが在籍していた鹿島アントラーズに加入、名門・アントラーズの礎を築き、その後、欧州に移籍した。Jリーグでプレーした後に、欧州のビッグクラブに移籍した唯一の外国籍選手である。ブラジル代表の一員として、1994年、1998年と2度のワールドカップに出場し、優勝と準優勝を1度ずつ経験した。

選手経歴

[編集]

クラブ

[編集]

15歳でフラメンゴのユースに入団し、17歳でトップチームでデビューを果たした[1]。当時のフラメンゴにはジーコ、ジュニオール、レアンドロ、ベベットなどの名選手が在籍しており、デビューイヤーのブラジル全国選手権で優勝した。

1990年、サンパウロFCに移籍すると、彼やライー、その他の若きタレントたちはテレ・サンタナ監督からesquadrão tricolorと呼ばれ、自身2度目の全国選手権制覇を果たした。1991年にはスペインのバレンシアCFに移籍、ここで確固たる地位を築き、FCバルセロナやミランも興味を示していたが[2]2年後の1993年にテレ・サンタナ監督の希望でサンパウロFCに復帰[2]、移籍したライーに代わる10番として[3]、同年のコパ・リベルタドーレスで優勝し、インターコンチネンタルカップでは後に移籍することになるACミランと対戦、トニーニョ・セレーゾのゴールをアシストしてクラブ世界一に貢献した[4]。

鹿島アントラーズ

1994年、FCバルセロナ、ミランなどからオファーを受けたが[5]、ジーコからの誘いを受け[6]、Jリーグの鹿島アントラーズに移籍を選んだ[7]。1994年8月13日のヴェルディ川崎戦でJリーグ初ゴールを決めた[8]。1995年のJリーグ・ニコスシリーズでは、第10節の柏レイソル戦から第13節のベルマーレ平塚戦まで4試合連続ゴール、このうち3試合連続で2ゴールを記録した。同年11月1日、第19節横浜F戦で決めた、5回のリフティングでディフェンダーを振り切った末のシュートは語り草となっており、2013年のJリーグ20周年企画「Jクロニクルベスト」では、過去20年のベストゴール第1位に選出された[9]。

1996年のJリーグカップ4回戦、2ndレグ、名古屋グランパス戦で決めたゴールが鹿島でのラストゴールとなった[10]。鹿島での最後の出場は7月10日のJリーグカップ5回戦、ヴェルディ川崎戦の2ndレグ[11]。3年間でリーグ戦通算49試合出場30得点という成績を残した[8]。1996年にはフランスの名門パリ・サンジェルマンFCから移籍のオファーが来たため、鹿島を離れ難い心境からジーコに相談したところ、ジーコはレオナルドの将来を考え移籍を勧めた。同年のJリーグオールスターサッカーに出場しMIP賞を受賞、出場選手全員から胴上げをされ、日本を離れた[12]。本人は2002年のワールドカップに出場した後は再び日本でプレーすることが夢であると話していた[13]。

その後、1999年10月、ロベルト・バッジョと共に国立霞ヶ丘競技場で開催されたJOMOカップのゲストプレイヤーとして来日。外国籍選手選抜チームである「ワールドドリームス」の一員として参加し、久しぶりに日本のファンの前でプレーした

PSG

1996年夏、移籍したユーリ・ジョルカエフの代役として[14]、パリ・サンジェルマンFCに移籍し、UEFAカップウィナーズカップ準決勝のリヴァプールFC戦ではチームを勝利に導くゴールを決めて決勝進出に貢献した。ここでは左サイドバックではなく、左サイドハーフやプレーメーカーなど中盤のポジションでプレーすることが多かった。

ACミラン

1997年夏、数年間に渡って獲得を試みていたイタリアのACミランに移籍金850万ユーロで移籍した。卓越したプレーを見せ、1998-99シーズンは股関節炎のためフル出場は少ないものの、27試合12得点を記録してリーグ制覇に貢献した。4シーズンで177試合に出場して22得点を決め、ブラジル帰国を決めた2001年、ミラノでのホーム最終戦では、選手全員に「ありがとう、レオ」のTシャツを着て送り出された。去り際に「（移籍しても次は）イタリアでは絶対にプレーしない。マルディーニやバレージがいなかったとしても、ミラン相手に戦えない」という言葉を残した。ACミラン退団後は母国のサンパウロFCやフラメンゴでプレーし、一度は現役を引退するものの、シルビオ・ベルルスコーニ会長、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長からの強い要望により、2002年10月から短期間だけACミランでプレー、リーグ戦1試合、コッパ・イタリア4試合に出場して現役生活を終え、ミランのフロント入り[15]。

ブラジル代表

[編集]

1990年にはブラジル代表デビューを果たした。1994 FIFAワールドカップメンバーには左サイドバックとしてプレーした[16]。初戦は好プレーを見せたが、決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦で、相手MFタブ・ラモスと競り合った際の動きが相手顔面への肘打ちと判定され、退場およびワールドカップの残り全試合出場停止処分を受けた[6]。1997年、背番号10を背負い同年のコパ・アメリカでは中心選手として優勝に貢献した。

1998年のフランスワールドカップでは本来のポジションである左サイドではなく、右サイドのMFとして7試合全てに出場したが、決勝のフランス戦では2点のビハインドを追う中で後半途中で交代、チームは0-3の敗戦を喫した。グループリーグのモロッコ戦では彼のシュートがネットを揺らしたが、オフサイドの判定によりゴールは認められなかった。

2001年8月、約2年ぶりに代表複帰、パナマ戦ではキャプテンを任された[17]。 同年9月5日、日韓ワールドカップ予選、アルゼンチン戦にベンチいるしたのを最後にブラジル代表を退いた[17]。通算60試合出場8得点という記録を残した。

現役引退後

[編集]

現役引退後は副会長補佐としてACミランに籍を残し、2003年にクラブの出資により設立された慈善財団ファンダツィオーネ・ミランのゼネラルセクレタリーを務めた[18]。スカウトやエージェントとしても働き、カカやアレシャンドレ・パトの獲得に貢献した。2005年頃、右腕に日本語で「全てに感動を」というタトゥーを入れ、「これで本当に日本とつながっている気がする」と語っている[19]。2006年のドイツワールドカップ時には、マルセル・デサイーとともにイギリスのBBCテレビの解説を務めた。2007年6月1日には、ウェンブリー・スタジアムのこけら落としとなるイングランド対ブラジル戦でアラン・ハンセンやアラン・シアラーとともに解説を務めた。2008年初頭、ACミランのテクニカル・ディレクターに就任した。同年後半には12年間住んでいるイタリアの市民権を取得した。

指導者として

[編集]

2009年6月1日、レオナルドはチェルシーFCに移ったカルロ・アンチェロッティの後任としてACミランの監督に就任[20]。2009-10シーズン序盤はライバルのインテル・ミラノに0-4で大敗し、解任も噂された[21]。第8節のASローマ戦を迎えた時点で10位と低迷していたが、独特の4-2-1-3システム（4-2-ファンタスティック、4-2-ファンタジアとも表現される）を採用して徐々に成績を上げた。UEFAチャンピオンズリーグではサンティアゴ・ベルナベウの地で初めてレアル・マドリードを破り、リーグ戦ではアウェーのユヴェントス戦に3-0で快勝した。UEFAチャンピオンズリーグは決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・ユナイテッドFCに2試合合計2-7 (2-3, 0-4) で大敗を喫し、ベスト16に終わった。リーグ戦は前半戦を終えた時点で首位インテルから6ポイント差につけ、後半戦もUEFAチャンピオンズリーグ出場権内の4位以内を維持していたが、2010年5月14日にシーズン限りでの監督退任が発表された[22]。

2010年12月、シーズン途中で解任されたラファエル・ベニテスの後任としてインテル・ミラノの監督に就任、同シーズン最終戦となるコパ・イタリア決勝戦にて3-1でパレルモを破り監督としての初タイトルを手にした。

2011年1月、ACチェゼーナから長友佑都を獲得。

2011年東北地方太平洋沖地震に際し、次のような激励のメッセージを発した[23]。

「被害に見舞われた日本のみなさんとの団結や結束を表現するために、我々は喪章をつけてブレシア戦に臨むことを決意し、ブレシア側も我々の意向を快く受け入れてくれた。それは、とてもささやかな行為だし、問題の解決には結びつかないかもしれない。でも、我々はそうすべきであると判断したんだ」「我々はよく、サッカーが世界で最も重要なものであるかのような話をするけれど、今回のような悲劇、日本を襲った悲劇は、我々に現実の世界を、何が重要かを思い知らせる。もしかすると、私は今日の試合で采配を誤ったかもしれない。だが、日本で起こったことを考えると、すべてがささいなことに思えてしまう……」「残念ながら、今の気持ちをうまく説明するための言葉が思い浮かんでこないが、私にとってとても身近で、とても大切な日本を襲った悲劇が一日も早く終息することを心より願っている」

フロント入り

[編集]

2011年、シーズン終了後、インテル・ミラノの監督を退任し、パリ・サンジェルマンのスポーツディレクターに就任。翌2012年にACミランでの先任監督であったカルロ・アンチェロッティを招聘して監督に据えた。同年の夏には豊富な資金を背景にズラタン・イブラヒモビッチ、チアゴ・シウヴァなどの大型補強を行う。

2013年、四年来の交際があり既に息子を儲けていた恋人にTV番組中にて公開プロポーズを行った。

5月5日のヴァランシエンヌFC戦でチアゴ・シウバに対するレッドカードの判定に不満を持ち、試合終了後審判にショルダーチャージを行ったとして、9か月の職務停止処分を受けた[24]。

7月10日、8月末でのディレクター退任を発表。

監督復帰

[編集]

2017年9月28日、トルコのアンタルヤスポルの監督に就任した[25]。しかし12月7日、契約を解除した。

ミラン復帰

[編集]

2018年7月25日、古巣ACミランのスポーツディレクターに就任[26]。ユヴェントスFCとの取引でゴンサロ・イグアインの獲得およびレオナルド・ボヌッチとマッティア・カルダラの交換トレードを成立させた。冬の移籍市場でも、ルーカス・パケタやクシシュトフ・ピョンテクらの獲得したが、ミランはリーグ戦5位に終わり、チャンピオンズリーグの出場権を逃した。その責任を取り、2019年5月28日にスポーツディレクターを辞任した[27]。

パリ・サンジェルマン復帰

[編集]

2019年6月14日、パリ・サンジェルマンのスポーツディレクターに就任した[28]。2022年6月に同職を解雇された。

個人成績

[編集]

クラブ

[編集]
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
1987 フラメンゴ 18 0
1988 18 0
1989 16 0
1990 サンパウロ 18 0
1991 22 1
スペイン リーグ戦 国王杯オープン杯 期間通算
1991-92 バレンシア プリメーラ 37 3
1992-93 34 3
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
1993 サンパウロ 13 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
1994 鹿島 - J 9 7 0 0 1 0 10 7
1995 28 17 - 3 1 31 18
1996 12 6 10 5 - 22 11
フランス リーグ戦 F・リーグ杯フランス杯 期間通算
1996-97 パリSG アン 32 7
1997-98 7 2 0
イタリア リーグ戦 イタリア杯オープン杯 期間通算
1997-98 ミラン 30 セリエA 27 3
1998-99 18 27 12
1999-00 20 4
2000-01 22 3
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2001 サンパウロ 12 0
2002 フラメンゴ 8 3
イタリア リーグ戦 イタリア杯オープン杯 期間通算
2002-03 ミラン 33 セリエA 1 0
通算 ブラジル 125 4
スペイン プリメーラ 71 6
日本 J 49 30 10 5 4 1 63 36
フランス アン 34 7
イタリア セリエA 97 22
総通算 376 69

代表歴

[編集]

出場大会

[編集]

試合数

[編集]
  • 国際Aマッチ 56試合 7得点（1990年-2001年）[29]


ブラジル代表国際Aマッチ
年出場得点
1990 2 0
1991 3 0
1992 0 0
1993 2 0
1994 9 0
1995 7 2
1996 3 0
1997 17 4
1998 9 0
1999 2 1
2000 0 0
2001 2 0
通算 56 7

獲得タイトル

[編集]

個人

[編集]

関連書籍

[編集]

脚注

[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^ 「南米あの人にいま」footballista、ソルメディア、2009年4月15日号、37頁
  2. ^ a b “ミランか鹿島アントラーズか。24歳の現役ブラジル代表・レオナルドは日本を選んだ”. 集英社 (2022年1月25日). 2022年1月25日閲覧。
  3. ^ “サッカー世界遺産「南米最後の最強クラブ、サンパウロ」ページ2”. soccermagazine.jp. 6 June 2020閲覧。
  4. ^ “週刊サッカーダイジェスト・メモリアルアーカイブ　その３――1993年12月29日号　”. soccerdigestweb.com. 2020年4月11日閲覧。
  5. ^ “どんなオファーも断り、ジーコとの約束を守った”. 集英社 (2022年1月25日). 2022年1月25日閲覧。
  6. ^ a b “現役バリバリ度ＭＡＸで来日　レオナルドの活躍とNo.1ゴールは色あせない　”. sportiva. 2020年4月11日閲覧。
  7. ^ “ミランか鹿島アントラーズか。24歳の現役ブラジル代表・レオナルドは日本を選んだ (2ページ目)”. スポルティーヴァ (2024年3月29日). 2024年11月13日閲覧。
  8. ^ a b “レオナルド　”. data.j-league. 2020年4月11日閲覧。
  9. ^ レオナルドのスーパーゴールがJ20周年の『ベストゴール』に選出　soccer king 2013年5月17日
  10. ^ “９６Ｊリーグヤマザキナビスコカップ／Ｂグループ Round 4 2nd Leg　”. data.j-league. 2020年4月11日閲覧。
  11. ^ “９６Ｊリーグヤマザキナビスコカップ／Ｂグループ Round 5 2nd Leg　”. data.j-league. 2020年4月11日閲覧。
  12. ^ 週刊サッカーダイジェスト 1996/7/24日号 P.17
  13. ^ Number 1996 October p.80-81
  14. ^ “現役バリバリ度ＭＡＸで来日 レオナルドの活躍とNo.1ゴールは色あせない4　”. sportiva. 2020年4月11日閲覧。
  15. ^ “メッシ獲得、ネイマール慰留...「鹿島の貴公子」レオナルドはフロントでも才能を発揮する”. スポルティーヴァ (2024年3月29日). 2024年11月13日閲覧。
  16. ^ サンスパーク　カップ1995(日本代表xブラジル代表) 大会公式パンフレット　p10-11
  17. ^ a b “いまも脳裏に刻まれる華麗なプレー　鹿島の伝説…ジーコとレオナルドの運命的な結びつき【コラム】” (2024年11月11日). 2024年11月13日閲覧。
  18. ^ Leonardo, a legend with big plans and high ideals、FIFA.com、2005年4月25日付
  19. ^ 元鹿島レオナルド氏が代表分析、オシム日本飛躍のカギはJの活性化 スポーツ報知、2006年11月1日付
  20. ^ ミラン レオナルド氏の監督就任会見 AFP BB News、2009年6月2日
  21. ^ 11位低迷ミラン、レオナルド監督解任も ニッカンスポーツ、2009年10月3日
  22. ^ ミラン、レオナルド監督は今季限りで退任 ニッカンスポーツ、2010年5月15日
  23. ^ レオナルド「大切な日本を襲った悲劇が一日も早く終息することを願う」 soccerking、2011.03.12
  24. ^ PSGのレオナルドに９カ月の停止処分 Goal.com、2013年5月31日
  25. ^ 元鹿島レオナルド氏、監督業復帰 soccerking、2017年9月29日
  26. ^ “ミラン復権への第一歩…レオナルド復帰が正式決定、ディレクター就任”. サッカーキング (2018年7月26日). 2018年8月9日閲覧。
  27. ^ “AC MILAN CONFIRMS DEPARTURE OF SPORTING DIRECTOR”. ACmilan (2019年5月28日). 2019年6月15日閲覧。
  28. ^ “Leonardo nommé Directeur Sportif du Paris Saint-Germain” (フランス語). FR. 2019年6月15日閲覧。
  29. ^ レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ - National-Football-Teams.com

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
ウィキメディア・コモンズには、レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョに関連するカテゴリがあります。
 
タイトル・受賞歴
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ボーラ・ジ・オーロ - ボーラ・ジ・プラッタ(GK - DF - MF - FW)
1993年から2022年までの30年間での選出 (2023年にJリーグ誕生30周年を記念した企画)
※太字はMVP受賞者
ベストイレブン
GK
DF
MF
FW
ベストマッチ
ベストゴール
ボレー/オーバーヘッド部門
テクニカル部門
ミドル/ロングシュート部門
フリーキック部門
ヘディングシュート部門
その他部門
ベストシーン
ベストイレブン(GK - DF - MF - FW) - JCB
 
ブラジル代表 - 出場大会
U-20ブラジル代表 - 1989 FIFAワールドユース選手権 第3位
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 1994 FIFAワールドカップ 優勝 (4回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - コパ・アメリカ1995 準優勝
ブラジルの旗
ブラジル代表 - コパ・アメリカ1997 優勝 (5回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - FIFAコンフェデレーションズカップ1997 優勝 (1回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 1998 FIFAワールドカップ 準優勝
ブラジルの旗
 
クラブ監督歴
ACミラン歴代監督
Template:インテルナツィオナーレ・ミラノ歴代監督歴代監督
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ&oldid=102598302」から取得