「阿蘇地震」の版間の差分

阿蘇地震 (1975年)
	熊本阿蘇地震 (日本)
	地震の震央の位置を示した地図
本震
発生日	1975年（昭和50年）1月23日
発生時刻	23時19分15.0秒（JST）
震央	日本熊本県阿蘇郡一の宮町（現阿蘇市）
座標	北緯33度01.5分東経131度08.9分 / 北緯33.0250度東経131.1483度
震源の深さ	0 km
規模	気象庁マグニチュード Mj6.1
最大震度	震度5：南阿蘇村（阿蘇山）
地震の種類	大陸プレート内地震; 横ずれ成分含む正断層
前震
最大前震	1月22日13時40分 Mj5.5 最大震度4北緯33度02.1分秒東経131度07.8分秒
余震
最大余震	1月24日02時57分 Mj5.1 最大震度4北緯33度00.7分秒東経131度08.1分秒
被害
死傷者数	負傷者10人
	出典：特に注記がない場合は気象庁による。
	プロジェクト:地球科学; プロジェクト:災害
	テンプレートを表示

履歴の双方向閲覧

← 古い編集

削除された内容追加された内容

ビジュアルウィキテキスト

インライン

2024年11月1日 (金) 16:24時点における最新版

阿蘇地震（あそじしん）では、熊本県の阿蘇地方で発生した顕著な地震活動について記述する。

1705年

1705年 5月24日（宝永2年閏 4月2日）、阿蘇付近（北緯33度00分東経131度12分 / 北緯33.000度東経131.200度 / 33.000; 131.200）で地震が発生し、僧坊の破壊や破損が多く、死者も出た。岡城で石垣破損^[1]。

1894年

1894年（明治27年）8月8日23時19分ごろ、阿蘇山の西麓付近（北緯33度48分東経131度00分 / 北緯33.800度東経131.000度 / 33.800; 131.000）を震央とする推定M6.3^[2]の地震が発生し、阿蘇郡の永水村、長陽村、久木野村、山西村、錦野村で家屋・土蔵の破損数十棟、石垣の崩壊、土砂崩れなどの被害が発生した^[3]。

余震活動は活発で、翌日8月9日にはM5.5の余震、約3か月半後の11月30日にもM5.6の余震が発生した^[4]。

1895年

1895年（明治28年）8月27日22時42分ごろ、前年の地震と同じく、阿蘇山の西麓付近（北緯33度48分東経131度00分 / 北緯33.800度東経131.000度 / 33.800; 131.000）を震央とする推定M6.3^[2]が発生した。震央と推定される阿蘇郡山西村では家屋・土蔵の破損400棟、堤防に裂け目7箇所、その他石垣の崩壊、石灯篭の転倒などの被害が発生した。本震の4～5日前より阿蘇山では鳴動が発生しており、当日は特に強烈であった^[3]。

余震活動は活発で、翌日8月28日にはM5.2の余震、1か月後の10月4日にもM5.1の余震が発生した^[4]。

1911年

1911年（明治44年）8月22日07時48分ごろ、阿蘇山の西麓付近（北緯33度54分東経131度00分 / 北緯33.900度東経131.000度 / 33.900; 131.000）を震央とする推定M5.7の地震が発生した。震央の阿蘇郡長陽村では、石垣破損、山崩れなどの被害。

1928-29年

1928年（昭和3年）10月から1929年（昭和4年）3月にかけて、阿蘇郡南小国村付近を震央とする群発地震が発生した。最大の地震は1月2日に発生したM5.5の地震^{[JMA 1]}で、南小国村赤馬場の家屋が崖崩れで半壊した他、赤馬場・満願寺付近で墓石・石燈篭・石垣等の倒壊、山崩れによる道路損壊などの被害が発生した^[5]。

1932-34年

1932年（昭和7年）12月から1934年（昭和9年）1月にかけて、阿蘇山の火山活動に伴って地震活動が活発化した^[3]。最大の地震は1934年1月29日に発生したM5.3^{[JMA 2]}。

1975年

1975年1月、阿蘇山外輪山北東部付近を震央とする微弱な地震が20日から継続する中、22日13時40分M5.5の前震が起こり、翌23日23時19分にM6.1の本震が発生、その後もM5前後の余震が続いた^[7]。

前震では、阿蘇山測候所で震度4を観測^[3]。本震では、阿蘇山測候所で震度5を観測、震央に最も近い一の宮町手野地区（現阿蘇市一の宮町手野）および産山村田尻地区で震度6程度と推定された^[3]。

熊本県では、負傷者10人、道路損壊12か所、山崩れ・がけ崩れ15か所、建物全壊16棟・半壊17棟・一部破損181棟などの被害があり、特に一の宮町手野地区に集中した^[3]^[6]。産山村の九州横断自動車道ではアスファルトが盛り上がり亀裂が生じた^[8]。

大分県でも、道路損壊1か所、山崩れ・がけ崩れ7か所、建物一部破損4棟などの被害が報告された^[3]。

初動発震機構解は南北に張力軸を持つ横ずれ成分含む正断層であると推定されている^[4]^[9]。

約3か月後の4月21日、約20㎞北東でM6.4の大分県中部地震が発生した。

2016年

→詳細は「熊本地震 (2016年)」を参照

2016年（平成28年）に発生した熊本地震では、阿蘇地方も震源域内となっており、阿蘇カルデラ内の西部と北東部に地震断層が出現した他、余震活動も活発であった^[10]。阿蘇地方を震央とするM5を超える余震は以下の通り。

Mj5.9 4月16日 03時03分最大震度5強^{[JMA 6]}
Mj5.8 4月16日 03時55分最大震度6強^{[JMA 7]}
Mj5.8 4月18日 20時41分最大震度5強^{[JMA 8]}

脚注

[脚注の使い方]

^ “震度データベース検索 M5.5 1929/01/02 01:40”. 気象庁. 2017年6月19日閲覧。
^ “震度データベース検索 M5.3 1934/01/29 10:38”. 気象庁. 2017年6月19日閲覧。
^ “震度データベース検索 M5.5 1975/01/22 13:40”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。
^ “震度データベース検索 M5.1 1975/01/24 02:57”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。
^ “震度データベース検索 M6.1 1975/01/23 23:19”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。
^ “震度データベース検索 M5.9 2016/04/16 03:03”. 気象庁. 2017年6月20日閲覧。
^ “震度データベース検索 M5.8 2016/04/16 03:55”. 気象庁. 2017年6月20日閲覧。
^ “震度データベース検索 M5.8 2016/04/18 20:41”. 気象庁. 2017年6月20日閲覧。

この項目は、災害、防災に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（プロジェクト:災害／Portal:災害）。

[5] “震度データベース検索 M5.5 1929/01/02 01:40”. 気象庁. 2017年6月19日閲覧。

[7] “震度データベース検索 M5.3 1934/01/29 10:38”. 気象庁. 2017年6月19日閲覧。

[8] “震度データベース検索 M5.5 1975/01/22 13:40”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。

[9] “震度データベース検索 M5.1 1975/01/24 02:57”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。

[11] “震度データベース検索 M6.1 1975/01/23 23:19”. 気象庁. 2017年6月18日閲覧。

[16] “震度データベース検索 M5.9 2016/04/16 03:03”. 気象庁. 2017年6月20日閲覧。

[17] “震度データベース検索 M5.8 2016/04/16 03:55”. 気象庁. 2017年6月20日閲覧。

[18] “震度データベース検索 M5.8 2016/04/18 20:41”. 気象庁. 2017年6月20日閲覧。

[nenpyou-1] 国立天文台編『理科年表平成29年』丸善、2016年。ISBN 978-4-621-30095-4。

[ziten-2] 宇津, 徳治、嶋, 悦三、吉井, 敏尅ほか編『地震の事典（第２版）（普及版）』朝倉書店、2010年。ISBN 978-4-254-16053-6。

[fukuokakishodai-3] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 福岡管区気象台、「昭和50年1月22-23日熊本県北東部の地震の調査報告」 (PDF) 『験震時報』第40巻第2・3号、pp.55-72、1975年

[kaihou-4] 気象庁 (1975年8月). “1975年1月の阿蘇北部の地震について” (PDF). 地震予知連絡会会報 (地震予知連絡会) 14 (6-2): 101-104 2017年6月18日閲覧。.

[6] 宇佐美龍夫、石井寿、今村隆正、武村雅之、松浦律子『日本被害地震総覧 599-2012』東京大学出版会、2013年。ISBN 978-4-13-060759-9。

[tokushitsu-10] 熊本県の特質と過去の主な地震災害 (PDF)

[kaihou14-12] 1975年1月阿蘇地震について (PDF) 京都大学理学部・京都大学防災研究所・福岡教育大学地学教室

[13] 1975年01月24日阿蘇山群発地震盛り上がった九州横断道西日本新聞

[14] 山科健一郎, 村井勇 (1976-03-31). “1975年大分県中部地震・阿蘇北部地震のメカニズムについて,とくに活断層との関係”. 東京大学地震研究所彙報 (東京大学地震研究所) 50 (3): 295-302 2017年6月20日閲覧。.

[15] 平成28年熊本地震に関する報告書第1章～第6章 (PDF) 東北大学災害科学国際研究所平成29年4月発行

[1]

[2]

[3]

[4]

[JMA 1]

[5]

[JMA 2]

[JMA 3]

[JMA 4]

[6]

[JMA 5]

[7]

[8]

[9]

[10]

[JMA 6]

[JMA 7]

[JMA 8]

@@ 3行目: / 3行目: @@
 == 1705年 ==
-[[1705年]][[5月24日]]（[[宝永]]2年[[閏月|閏]][[4月2日 (旧暦)|4月2日]]）、阿蘇付近（{{ウィキ座標|33|00||N|131|12||E||地図}}）で地震が発生し、[[僧坊]]の破壊や破損が多く、死者も出た。[[岡城 (豊後国)|岡城]]で石垣破損<ref name="nenpyou">{{Cite book|和書|author = [[国立天文台]]編|title = 理科年表 平成29年|url = http://www.rikanenpyo.jp/|publisher = [[丸善]]|year = 2016|id = ISBN 978-4-621-30095-4}}</ref>。
+[[1705年]][[5月24日]]（[[宝永]]2年[[閏月|閏]][[4月2日 (旧暦)|4月2日]]）、阿蘇付近（{{Coord|33|00||N|131|12||E|}}）で地震が発生し、[[僧坊]]の破壊や破損が多く、死者も出た。[[岡城 (豊後国)|岡城]]で石垣破損<ref name="nenpyou">{{Cite book|和書|editor=国立天文台|editor-link=国立天文台|title = 理科年表 平成29年|url = https://web.archive.org/web/20060703125140/http://www.rikanenpyo.jp/|publisher = [[丸善]]|year = 2016|id = ISBN 978-4-621-30095-4}}</ref>。
 == 1894年 ==
-[[1894年]]（[[明治]]27年）[[8月8日]]23時19分ごろ、[[阿蘇山]]の西麓付近（{{ウィキ座標|33|48||N|131|00||E||地図}}）を震央とする推定[[マグニチュード|M]]6.3<ref name="ziten">{{Cite book|和書|author = [[宇津徳治]]・[[嶋悦三]]・[[吉井敏尅]]・[[山科健一郎]] 編|title = 地震の事典 （第２版）（普及版）|url = http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-16053-6/|publisher = [[朝倉書店]]|year = 2010|id = ISBN 978-4-254-16053-6}}</ref>の地震が発生し、[[阿蘇郡]]の[[永水村]]、[[長陽村]]、[[久木野村]]、[[山西村]]、[[錦野村]]で[[家屋]]・[[土蔵]]の破損数十棟、[[石垣]]の崩壊、土砂崩れなどの被害が発生した<ref name=fukuokakishodai/>。
+[[1894年]]（[[明治]]27年）[[8月8日]]23時19分ごろ、[[阿蘇山]]の西麓付近（{{Coord|33|48||N|131|00||E|}}）を震央とする推定[[マグニチュード|M]]6.3<ref name="ziten">{{Cite book|和書|editor1-first=徳治|editor1-last=宇津|editor1-link=宇津徳治|editor2-first=悦三|editor2-last=嶋|editor2-link=嶋悦三|editor3-first=敏尅|editor3-last=吉井|editor3-link=吉井敏尅|editor4-first=健一郎|editor4-last=山科|editor4-link=山科健一郎|title = 地震の事典 （第２版）（普及版）|url = http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-16053-6/|publisher = [[朝倉書店]]|year = 2010|id = ISBN 978-4-254-16053-6}}</ref>の地震が発生し、[[阿蘇郡]]の[[永水村]]、[[長陽村]]、[[久木野村 (熊本県阿蘇郡)|久木野村]]、[[山西村]]、[[錦野村]]で[[家屋]]・[[土蔵]]の破損数十棟、[[石垣]]の崩壊、土砂崩れなどの被害が発生した<ref name=fukuokakishodai/>。
-余震活動は活発で、翌日[[8月9日]]にはM5.5の余震、約3か月半後の[[11月30日]]にもM5.6の余震が発生した<ref name="kaihou"/>。
+余震活動は活発で、翌日[[8月9日]]にはM5.5の余震、約3か月半後の11月30日にもM5.6の余震が発生した<ref name="kaihou"/>。
 == 1895年 ==
-[[1895年]]（明治28年）[[8月27日]]22時42分ごろ、前年の地震と同じく、[[阿蘇山]]の西麓付近（{{ウィキ座標|33|48||N|131|00||E||地図}}）を震央とする推定M6.3<ref name="ziten"/>が発生した。震央と推定される[[阿蘇郡]][[山西村]]では家屋・土蔵の破損400棟、堤防に裂け目7箇所、その他石垣の崩壊、石灯篭の転倒などの被害が発生した。本震の4～5日前より阿蘇山では鳴動が発生しており、当日は特に強烈であった<ref name=fukuokakishodai/>。
+[[1895年]]（明治28年）[[8月27日]]22時42分ごろ、前年の地震と同じく、[[阿蘇山]]の西麓付近（{{Coord|33|48||N|131|00||E|}}）を震央とする推定M6.3<ref name="ziten"/>が発生した。震央と推定される阿蘇郡[[山西村]]では家屋・土蔵の破損400棟、堤防に裂け目7箇所、その他石垣の崩壊、石灯篭の転倒などの被害が発生した。本震の4～5日前より阿蘇山では鳴動が発生しており、当日は特に強烈であった<ref name=fukuokakishodai/>。
-余震活動は活発で、翌日[[8月28日]]にはM5.2の余震、1か月後の[[10月4日]]にもM5.1の余震が発生した<ref name="kaihou"/>。
+余震活動は活発で、翌日8月28日にはM5.2の余震、1か月後の10月4日にもM5.1の余震が発生した<ref name="kaihou"/>。
 == 1911年 ==
-[[1911年]]（明治44年）[[8月22日]]07時48分ごろ、[[阿蘇山]]の西麓付近（{{ウィキ座標|33|54||N|131|00||E||地図}}）を震央とする推定M5.7の地震が発生した。震央の阿蘇郡[[長陽村]]では、石垣破損、山崩れなどの被害。
+[[1911年]]（明治44年）[[8月22日]]07時48分ごろ、阿蘇山の西麓付近（{{Coord|33|54||N|131|00||E|}}）を震央とする推定M5.7の地震が発生した。震央の阿蘇郡[[長陽村]]では、石垣破損、山崩れなどの被害。
 == 1928-29年 ==
+[[1928年]]（昭和3年）10月から[[1929年]]（昭和4年）3月にかけて、阿蘇郡[[南小国村]]付近を震央とする[[群発地震]]が発生した。最大の地震は1月2日に発生したM5.5の地震<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=6639 |title=震度データベース検索 M5.5 1929/01/02 01:40|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-19}}</ref>で、南小国村赤馬場の家屋が崖崩れで半壊した他、赤馬場・満願寺付近で墓石・石燈篭・石垣等の倒壊、山崩れによる道路損壊などの被害が発生した<ref>{{Cite book|和書|author1=宇佐美龍夫|authorlink1=宇佐美龍夫|author2=石井寿|authorlink2=石井寿|author3=今村隆正|authorlink3=今村隆正|author4=武村雅之|authorlink4=武村雅之|author5=松浦律子|authorlink5=松浦律子|title = 日本被害地震総覧 599-2012|url = http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060759-9.html|publisher = [[東京大学出版会]]|year = 2013|id = ISBN 978-4-13-060759-9}}</ref>。
-[[1928年]]（[[昭和]]3年）10月から[[1929年]]（昭和4年）3月にかけて、[[阿蘇郡]][[南小国村]]付近を震央とする[[群発地震]]が発生した。
-最大の地震は[[1月2日]]に発生したM5.5の地震<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=6639 |title=震度データベース検索 M5.5 1929/01/02 01:40|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-19}}</ref>で、南小国村赤馬場の家屋が崖崩れで半壊した他、赤馬場・満願寺付近で墓石・石燈篭・石垣等の倒壊、山崩れによる道路損壊などの被害が発生した<ref>{{Cite book|和書|author = [[宇佐美龍夫]], [[石井寿]], [[今村隆正]], [[武村雅之]], [[松浦律子]]|title = 日本被害地震総覧　599-2012|url = http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060759-9.html|publisher = [[東京大学出版会]]|year = 2013|id = ISBN 978-4-13-060759-9}}</ref>。
 == 1932-34年 ==
-[[1932年]]（昭和7年）12月から[[1934年]]（昭和9年）1月にかけて、阿蘇山の火山活動に伴って地震活動が活発化した<ref name=fukuokakishodai/>。最大の地震は1934年1月29日に発生したM5.3<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=11394 |title=震度データベース検索 M5.3 1934/01/29 10:38|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-19}}</ref>。
+[[1932年]]（昭和7年）12月から[[1934年]]（昭和9年）1月にかけて、阿蘇山の火山活動に伴って地震活動が活発化した<ref name=fukuokakishodai/>。最大の地震は1934年1月29日に発生したM5.3<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=11394 |title=震度データベース検索 M5.3 1934/01/29 10:38|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-19}}</ref>。
 == 1975年 ==
@@ 58行目: / 57行目: @@
 |location={{Coord|33|01.5|N|131|08.9|E}}
 |depth=0
 |scaletype=[[気象庁マグニチュード]] Mj
 |scale=6.1
 |shindo=5
@@ 65行目: / 64行目: @@
 |type= [[大陸プレート内地震]]<br/>[[断層#横ずれ断層|横ずれ]]成分含む[[断層#正断層|正断層]]
 |fore=
-|mostfore=[[1月22日]]13時40分 Mj5.5 最大震度4{{ウィキ座標|33|02.1||N|131|07.8||E||地図}}<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=113343 |title=震度データベース検索 M5.5 1975/01/22 13:40|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-18}}</ref>
+|mostfore=[[1月22日]]13時40分 Mj5.5 最大震度4{{ウィキ座標|33|02.1||N|131|07.8||E||地図}}<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=113343 |title=震度データベース検索 M5.5 1975/01/22 13:40|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-18}}</ref>
 |after=
-|mostafter=[[1月24日]]02時57分 Mj5.1 最大震度4{{ウィキ座標|33|00.7||N|131|08.1||E||地図}}<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=113379 |title=震度データベース検索 M5.1 1975/01/24 02:57|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-18}}</ref>
+|mostafter=[[1月24日]]02時57分 Mj5.1 最大震度4{{ウィキ座標|33|00.7||N|131|08.1||E||地図}}<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=113379 |title=震度データベース検索 M5.1 1975/01/24 02:57|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-18}}</ref>
 |deaths=負傷者10人<ref name=tokushitsu/>
-|data=[[気象庁]]<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=113366 |title=震度データベース検索 M6.1 1975/01/23 23:19|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-18}}</ref>
+|data=[[気象庁]]<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=113366 |title=震度データベース検索 M6.1 1975/01/23 23:19|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-18}}</ref>
 }}
-年1月、[[阿蘇山]][[外輪山]]北東部付近を震央とする微弱な地震が20日から継続する中、22日13時40分M5.5の[[前震]]が起こり、翌23日23時19分にM6.1の[[本震]]が発生、その後もM5前後の[[余震]]が続いた<ref name=kaihou14>{{PDFlink|[http://cais.gsi.go.jp/KAIHOU/report/kaihou14/06_03.pdf 1975年1月阿蘇地震について]}} [[京都大学]]理学部・[[京都大学防災研究所]]・[[福岡教育大学]]地学教室</ref>。
+年1月、阿蘇山[[外輪山]]北東部付近を震央とする微弱な地震が20日から継続する中、22日13時40分M5.5の[[前震]]が起こり、翌23日23時19分にM6.1の[[本震]]が発生、その後もM5前後の[[余震]]が続いた<ref name=kaihou14>{{PDFlink|[http://cais.gsi.go.jp/KAIHOU/report/kaihou14/06_03.pdf 1975年1月阿蘇地震について]}} 京都大学理学部・[[京都大学防災研究所]]・[[福岡教育大学]]地学教室</ref>。
-前震では、阿蘇山測候所で震度4を観測<ref name=fukuokakishodai>[[福岡管区気象台]]{{PDFlink|[http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kenshin/vol40p055.pdf 「昭和50年1月22-23日熊本県北東部の地震の調査報告」]}} 『験震時報』第40巻第2・3号、pp.55-72、1975年</ref>。本震では、阿蘇山測候所で震度5を観測、震央に最も近い[[一の宮町]]手野地区（現[[阿蘇市]]一の宮町手野）および[[産山村]]田尻地区で震度6程度と推定された<ref name=fukuokakishodai/>。
+前震では、阿蘇山測候所で震度4を観測<ref name=fukuokakishodai>[[福岡管区気象台]]、{{PDFlink|[https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kenshin/vol40p055.pdf 「昭和50年1月22-23日熊本県北東部の地震の調査報告」]}} 『験震時報』第40巻第2・3号、pp.55-72、1975年</ref>。本震では、阿蘇山測候所で震度5を観測、震央に最も近い[[一の宮町]]手野地区（現[[阿蘇市]]一の宮町手野）および[[産山村]]田尻地区で震度6程度と推定された<ref name=fukuokakishodai/>。
-熊本県では、負傷者10人、[[道路]]損壊12か所 、[[山崩れ]]・[[がけ崩れ]]15か所、建物全壊16棟・半壊17棟・一部破損181棟などの被害があり、特に一の宮町手野地区に集中した<ref name=fukuokakishodai/><ref name=tokushitsu>{{PDFlink|[http://cyber.pref.kumamoto.jp/bousai/content/upload/p6_3_11%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%80%80%E7%AC%AC%EF%BC%91%E7%AB%A0%E3%80%80%E7%AC%AC%EF%BC%94%E7%AF%80.pdf 熊本県の特質と過去の主な地震災害]}}</ref>。産山村の[[九州横断自動車道]]では[[アスファルト]]が盛り上がり亀裂が生じた<ref>[http://c.nishinippon.co.jp/photolibrary/cat10/post_977.php 1975年01月24日 阿蘇山群発地震 盛り上がった九州横断道] [[西日本新聞]]</ref>。
+熊本県では、負傷者10人、道路損壊12か所 、[[山崩れ]]・[[がけ崩れ]]15か所、建物全壊16棟・半壊17棟・一部破損181棟などの被害があり、特に一の宮町手野地区に集中した<ref name=fukuokakishodai/><ref name=tokushitsu>{{PDFlink|[http://cyber.pref.kumamoto.jp/bousai/content/upload/p6_3_11%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%80%80%E7%AC%AC%EF%BC%91%E7%AB%A0%E3%80%80%E7%AC%AC%EF%BC%94%E7%AF%80.pdf 熊本県の特質と過去の主な地震災害]}}</ref>。産山村の[[九州横断自動車道]]では[[アスファルト]]が盛り上がり亀裂が生じた<ref>[http://c.nishinippon.co.jp/photolibrary/cat10/post_977.php 1975年01月24日 阿蘇山群発地震 盛り上がった九州横断道] [[西日本新聞]]</ref>。
-[[大分県]]でも、道路損壊1か所 、山崩れ・がけ崩れ7か所、建物一部破損4棟などの被害が報告された<ref name=fukuokakishodai/>。
+大分県でも、道路損壊1か所 、山崩れ・がけ崩れ7か所、建物一部破損4棟などの被害が報告された<ref name=fukuokakishodai/>。
-初動[[発震機構]]解は南北に張力軸を持つ[[断層#横ずれ断層|横ずれ]]成分含む[[断層#正断層|正断層]]であると推定されている<ref name="kaihou">{{Cite journal |date=1975年8月 |url=http://cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou14/06_02.pdf |format=PDF |title=1975年1月の阿蘇北部の地震について |author=気象庁 ||journal=地震予知連絡会会報 |volume=14 |issue=6-2 |pages=101-104 |publisher=地震予知連絡会 |accessdate=2017-06-18}}</ref><ref>{{Cite journal |date=1976-03-31 |url=http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/12598 |title=1975年大分県中部地震・阿蘇北部地震のメカニズムについて,とくに活断層との関係 |author=山科健一郎・村井勇 ||journal=東京大学地震研究所彙報 |volume=50 |issue=3 |pages=295-302 |publisher=[[東京大学地震研究所]] |accessdate=2017-06-20}}</ref>。
+初動[[発震機構]]解は南北に張力軸を持つ[[断層#横ずれ断層|横ずれ]]成分含む[[断層#正断層|正断層]]であると推定されている<ref name="kaihou">{{Cite journal |date=1975年8月 |url=https://cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou14/06_02.pdf |format=PDF |title=1975年1月の阿蘇北部の地震について |author=気象庁 ||journal=地震予知連絡会会報 |volume=14 |issue=6-2 |pages=101-104 |publisher=地震予知連絡会 |accessdate=2017-06-18}}</ref><ref>{{Cite journal |date=1976-03-31 |url=https://hdl.handle.net/2261/12598 |title=1975年大分県中部地震・阿蘇北部地震のメカニズムについて,とくに活断層との関係 |author=山科健一郎, 村井勇 ||journal=東京大学地震研究所彙報 |volume=50 |issue=3 |pages=295-302 |publisher=[[東京大学地震研究所]] |accessdate=2017-06-20}}</ref>。
-約3か月後の[[4月21日]]、約20㎞北東でM6.4の[[大分県中部地震]]が発生している。
+約3か月後の4月21日、約20㎞北東でM6.4の[[大分県中部地震]]が発生した。
 {{-}}
 == 2016年 ==
 {{main|熊本地震 (2016年)}}
-[[2016年]]（[[平成]]28年）に発生した熊本地震では、[[阿蘇地方]]も[[震源域]]内となっており、[[阿蘇カルデラ]]内の西部と北東部に[[地震断層]]が出現した他、余震活動も活発であった<ref>{{PDFlink|[http://irides.tohoku.ac.jp/media/files/earthquake/eq/2016_kumamoto_eq_report/2016_KumamotoEqReport_1-6.pdf 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章～第6章] 東北大学災害科学国際研究所 平成29年4月発行}}</ref>。
+年（平成28年）に発生した熊本地震では、阿蘇地方も[[震源域]]内となっており、[[阿蘇カルデラ]]内の西部と北東部に[[地震断層]]が出現した他、余震活動も活発であった<ref>{{PDFlink|[http://irides.tohoku.ac.jp/media/files/earthquake/eq/2016_kumamoto_eq_report/2016_KumamotoEqReport_1-6.pdf 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章～第6章]}} [[東北大学災害科学国際研究所]] 平成29年4月発行</ref>。
-阿蘇地方を震央とするM5を超える余震は以下のとおり。
+阿蘇地方を震央とするM5を超える余震は以下の通り。
-*Mj5.9 4月16日 03時03分 最大震度5強<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=9900604 |title=震度データベース検索 M5.9 2016/04/16 03:03|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-20}}</ref>
+* Mj5.9 4月16日 03時03分 最大震度5強<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196116 |title=震度データベース検索 M5.9 2016/04/16 03:03 |publisher=気象庁 |accessdate=2017-06-20}}</ref>
-*Mj5.8 4月16日 03時55分 最大震度6強<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=9900710 |title=震度データベース検索 M5.8 2016/04/16 03:55|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-20}}</ref>
+* Mj5.8 4月16日 03時55分 最大震度6強<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=196222 |title=震度データベース検索 M5.8 2016/04/16 03:55 |publisher=気象庁 |accessdate=2017-06-20}}</ref>
-*Mj5.8 4月18日 20時41分 最大震度5強<ref group="JMA">{{Cite web|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=9902169 |title=震度データベース検索 M5.8 2016/04/18 20:41|publisher=気象庁 |accessdate= 2017-06-20}}</ref>
+* Mj5.8 4月18日 20時41分 最大震度5強<ref group="JMA">{{Cite web|和書|date= |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/Event.php?ID=197681 |title=震度データベース検索 M5.8 2016/04/18 20:41 |publisher=気象庁 |accessdate=2017-06-20}}</ref>
 == 脚注 ==
 {{脚注ヘルプ}}
 {{Reflist|group="JMA"}}
 {{Reflist|2}}