1958年の映画

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1958年の映画(1958ねんのえいが)では、1958年(昭和33年)の映画分野の動向についてまとめる。

1957年の映画 - 1958年の映画 - 1959年の映画

出来事

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世界

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日本

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周年

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日本の映画興行

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  • 入場料金(大人)
    • 160円(東京の邦画封切館)[32]
    • 109円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[33]銘柄符号 9341「映画観覧料」)[34]
  • 入場者数 11億2745万人[35] - 史上最高の映画人口を記録、年間映画観覧回数は国民1人当り12.3回[2]。この年の11億人をピークに映画人口は減少に転じる[36]
  • 興行収入 723億4600万円[35]
1958年配給会社別年間配給収入
配給会社 年間配給収入

(単位:百万円)

前年対比
しようちく松竹 4,878 102.1%
とうほう東宝 4,893 105.7%
たいえい大映 5,340 111.4%
しんとうほう新東宝 1,968 093.3%
とうえい東映 7,910 115.6%
につかつ日活 4,970 136.1%
出典: 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月、48頁。 

各国ランキング

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日本配給収入ランキング

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1958年邦画配給収入トップ10
(対象期間:1958年4月 - 1959年3月)
順位 題名 配給 配給収入
1 忠臣蔵 大映 4億1033万円
2 陽のあたる坂道 日活 4億0071万円
3 紅の翼 日活 3億6495万円
4 忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻 東映 3億6122万円
5 隠し砦の三悪人 東宝 3億4264万円
6 明日は明日の風が吹く[37] 日活 3億2150万円
7 風速40米[38] 日活 3億1809万円
8 日蓮と蒙古大襲来 大映 3億0512万円
9 人間の條件 第一・二部 松竹 3億0404万円
10 彼岸花 松竹 2億9422万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、148頁。ISBN 978-4873767550 
1958年洋画配給収入トップ10
(対象期間:1958年1月 - 1959年6月)
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 十戒   パラマウント映画 3億5500万円
2 ヴァイキング   松竹 1億4639万円
3 大いなる西部   松竹=ユナイト映画 1億4553万円
4 野ばら[39]   東和 1億4542万円
5 愛情の花咲く樹   MGM 1億2811万円
6 眼下の敵    20世紀フォックス 1億1542万円
7 百獣の王ライオン[40]   大映 1億1387万円
8 若き獅子たち   20世紀フォックス 1億1218万円
9 武器よさらば   20世紀フォックス 1億0244万円
10 ゴーストタウンの決斗   MGM 0億9797万円9797万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、149頁。ISBN 978-4873767550 

日本公開作品

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受賞

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生誕

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死去

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日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 11日 エドナ・パーヴァイアンス   62 女優
13日 ジェシー・L・ラスキー   77 映画プロデューサー
2月 27日 ハリー・コーン   66 CBC映画販売社(コロンビア ピクチャーズ)の共同設立者
3月 22日 マイク・トッド   48 プロデューサー
4月 15日 エステル・テイラー   63 女優
5月 19日 ロナルド・コールマン   67 女優
8月 22日 テッド・シアーズ   58 脚本家
10月 4日 イダ・ヴュスト   74 女優
10月 11日 タイロン・パワー   44 俳優

映画デビュー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 〔引用者註〕『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集』では「1959年」となっているが、「1958年」に修正した。
  2. ^ 『年表・映画100年史』では「グランプリ」は「世界の進歩に貢献した賞」となっている[4]
  3. ^ 『東宝五十年史』では「生活衛生」が「環境衛生」となっている。
  4. ^ 〔引用者註〕『東宝五十年史』では「12月12日」となっているが、公開年月日の「7月12日」に変更した。
  5. ^ 『松竹九十年史』では「長編カラーアニメ映画」の部分は「長篇色彩漫画」に、また「10月公開」が「9月公開」となっている[12]

出典

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  1. ^ a b c 東宝 1982b, p. 78.
  2. ^ a b c d e f 石原良太 1986, p. 89.
  3. ^ ASCENSEUR POUR L ECHAFAUD” (フランス語). フランス国立映画映像センター. 2023年10月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 谷川 1993, p. 132.
  5. ^ 黄色いからす(1957)”. allcinema. スティングレー. 2019年10月2日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 東宝 2010b, p. 211.
  7. ^ CRIMES OF THE CENTURY The Lana Turner Affair, 1958 - ウェイバックマシン(2018年12月24日アーカイブ分)
  8. ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 79.
  9. ^ The Left Handed Gun (1958)” (英語). オールムービー. 2023年11月7日閲覧。
  10. ^ 異母兄弟”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年9月16日閲覧。
  11. ^ History 11th festival July 12 - 27, 1958”. カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭公式サイト. カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭. 2019年9月16日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h 松竹 1985, p. 684.
  13. ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 80.
  14. ^ a b c d 山川 1987, p. 259.
  15. ^ 灰とダイヤモンド (1958) - Release info” (英語). IMDb. 2023年11月3日閲覧。
  16. ^ タイロン・パワー”. 映画.com. 2023年10月3日閲覧。
  17. ^ 娘十八 御意見無用”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月19日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g h i 東映 1992, p. 24.
  19. ^ 第2章 観覧施設または観客に係る事故事例” (PDF). 東京消防庁公式サイト. 東京消防庁. pp. 12 - 13. 2019年10月2日閲覧。
  20. ^ a b c 東映 1992, pp. 24–25.
  21. ^ 若い獣”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年10月3日閲覧。
  22. ^ 松竹 1985, p. 683.
  23. ^ 団体概要 - 映団連とは”. 映画産業団体連合会公式サイト. 映画産業団体連合会. 2019年9月16日閲覧。 “昭和33年に社団法人映画産業団体連合会に改名。”
  24. ^ 東映 1992, pp. 24, 27.
  25. ^ 喜劇 駅前旅館”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年12月20日閲覧。
  26. ^ a b c d e f g 東宝 1982b, p. 81.
  27. ^ 東映 1992, p. 27.
  28. ^ a b 東映クロニクル”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  29. ^ 沿革”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  30. ^ 東映 1992, pp. 26–27.
  31. ^ 白蛇伝”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年12月22日閲覧。
  32. ^ 角川春樹藤岡和賀夫阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、208頁。 
  33. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  34. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  35. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  36. ^ 小学館. “日本映画史(年表)”. コトバンク. 日本大百科全書(ニッポニカ). 朝日新聞社. 2019年7月6日閲覧。 “1958観客年間動員数11億を超え、この年を最後に減少をたどる。石原裕次郎主演『嵐を呼ぶ男』大ヒット。稲垣浩『無法松の一生』(東宝)、ベネチア国際映画祭グランプリ”
  37. ^ 明日は明日の風が吹く”. 日活. 2018年8月16日閲覧。
  38. ^ 風速40米”. 日活. 2018年8月16日閲覧。
  39. ^ 野ばら - allcinema
  40. ^ 百獣の王ライオン - allcinema

参考文献

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外部リンク

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