ミツワ石鹸

かつての日本の化学製品メーカー

ミツワ石鹸(ミツワせっけん)は、1860年から1975年にかけて、日本国で石鹸洗濯洗剤の製造販売を行っていたメーカーおよび同社の販売する石鹸のブランド。また、2008年玉の肌石鹸により設立され2014年まで事業を行っていた石鹸のメーカーである[1]

ミツワ石鹸株式会社
Mitsuwa Soap Corporation.
種類 株式会社
略称 ミツワ
本社所在地 日本の旗 日本
130-0021
東京都墨田区三丁目8番12号
設立 2007年5月1日
業種 化学
事業内容 石鹸、洗剤等の製造販売
代表者 代表取締役社長 三木 晴雄
資本金 1億円
主要株主 玉の肌石鹸(100%)
外部リンク http://www.mitsuwasekken.co.jp/
特記事項:再創業した法人(2014年12月31日廃業)について記載
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概要

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前身の会社は1975年に業績不振に陥って倒産し、事業は同社が旭電化工業第一工業製薬と共同で設立した日本サンホームの後身であるプロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム(P&Gサンホーム、現・P&Gジャパン)に継承された。

2007年に玉の肌石鹸が「ミツワ石鹸」の商標権を取得、2008年4月1日に、同社が全額を出資し、子会社として「ミツワ石鹸株式会社」を設立したが、2014年12月31日をもって事業の一部を玉の肌石鹸に譲渡して業務を終了した。

歴史

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  • 1860年万延元年)三輪善兵衛(みわ ぜんべえ)により江戸・日本橋(現在の東京都中央区日本橋)にて丸見屋が創業される[2]。当初は化粧品の製造販売が中心だった。
  • 1910年明治43年)ミツワ石鹸の発売を開始。これ以後、石鹸を中心に家庭用洗剤・医薬品大衆薬)・医薬部外品を中核にする。
  • 1911年(明治44年)日本初の肝油ドロップを発売[3]
  • 1953年昭和28年)日本初の薬用石鹸「ミューズ」発売。
  • 1954年(昭和29年)テレビCMを放送開始。バトンガールと呼ばれる3体の人形を使用し、三木鶏郎作曲の、覚えやすい特徴的な歌に合わせ、踊っているうちにミツワ石鹸の商標を表すものだった[4]
  • 1964年(昭和39年)商号をミツワ石鹸株式会社に変更。
  • 1969年(昭和44年)旭電化工業第一工業製薬と合弁で家庭用石鹸・洗剤部門を統合した日本サンホームを設立。
  • 1972年(昭和47年)米国プロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)との資本・業務提携に反対したことから日本サンホームを離脱。上記2社との合弁・提携を解消するも、日本サンホーム向け製品は引き続き子会社のミツワ化成が生産した[5]
  • 1975年(昭和50年)事業継続を断念し倒産。同社の生産設備及び商標権は旧日本サンホームとの関係からP&Gが取得した[6][7]
  • 2007年平成19年) 玉の肌石鹸(墨田区)が「ミツワ石鹸」の商標権をP&Gから取得。
  • 2008年(平成20年)4月1日 同社が全額を出資し、子会社のミツワ石鹸株式会社を設立・業務開始し、33年ぶりに「ミツワ石鹸」が復活した[8]
  • 2014年(平成26年)12月31日 玉の肌石鹸に事業の一部を譲渡して廃業。

主な商品

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旧ミツワ石鹸

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  • ミツワ石鹸 - 倒産後の1983年頃にP&Gサンホームから復刻版が発売されていた。
  • ミューズ(薬用石鹸、ミツワ石鹸時代から続く古参ブランド。現在はレキットベンキーザー・ジャパンが販売。)
  • プラス(洗濯洗剤)
  • プラスZ(台所洗剤)
  • デミス(男性用バス化粧品、デミス・全身シャンプー、デミス・ヘアシャンプー・デミス・ヘアリンス、デミス・トニックシャンプー)
  • ミツワ肝油ドロップ

その他の商品についてはP&G製品一覧参照。

新ミツワ石鹸

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  • ミツワローズ石鹸[9]
  • ミツワ クラシック石鹸
  • 香りの泡せっけん ボディソープ
  • ミツワ薬用石鹸 メディカ

テレビスポンサード番組

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いずれも旧丸見屋時代。TBS系やフジテレビ系の番組が多い。

CM出演者(旧ミツワ石鹸)

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  • 藤島新(1973年、デミス・全身シャンプー)
  • 志垣太郎(1974年、デミス・トニックシャンプー)

脚注

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  1. ^ ミツワ石鹸株式会社公式サイト 2015年1月27日閲覧
  2. ^ 現存している丸美屋食品工業とは無関係。
  3. ^ 戦後間もなくして開発元の河合製薬へと製造・販売が移管された。
  4. ^ 人形アニメーションはNHK三国志』なども手がけた川本喜八郎によるもの。
  5. ^ 同年、日本サンホームはP&G、伊藤忠商事と合弁でプロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム(P&Gサンホーム)を設立。P&G社製品の取扱を開始する。
  6. ^ P&Gが『ミューズ』ブランドを使用しているのは日本だけだったが、2008年5月に『ミューズ』の事業をレキッド・ベンキーザー・ジャパンに譲渡し(現在の『ミューズ』の発売元はレキッド・ベンキーザーと業務提携しているアース製薬)、これにより、日本におけるP&Gはミツワ石鹸、第一工業製薬(モノゲン)時代の商品から完全撤退した。
  7. ^ P&Gの洗濯用洗剤『ボールド』の初期ネーミング案には、ミツワの洗剤ブランドだった『プラス』という候補もあった。
  8. ^ 玉の肌石鹸とミツワ石鹸の創業家は、古くから関係が深かったという。Seesaa BLOG ミツワ石鹸への想い 三輪家と三木家の関係
  9. ^ 旧ミツワ石鹸の製品である『ミツワ特製一番石鹸』(ミツワナンバーワン)の復刻版。公正競争規約により『特製』『一番』の名称が使用できないため、製法を継承しつつ薔薇のフレグランスを配合したことにより、同名に変更された。

関連項目

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外部リンク

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