町外れにある無人の洋館、そこにはお化けが出るという噂があった。
ひろしは同級生のたくろうやたけし、そしてみかとともに訪れたその館の中で、奇っ怪な化け物「あおおに」に襲われてしまう。
様々な謎解きを経て、彼らは館から脱出することができるのか、それとも・・・
このまま "あおおに" と一緒に面白おかしく館で暮らすのか!?
死してなお "あおおに" と戯れる4人の肝だめしライフが今はじまる。
あらたな「あおおに」のさんげきが いま、はじまる?
■キャスト
ひろし:逢坂良太
たくろう:水島大宙
みか:喜多村英梨
たけし:森嶋秀太
■スタッフ
原作・キャラクターデザイン:noprops・坂井久太、kichi
アニメーション制作:スタジオディーン
監督名:濱村敏郎、前田地生
脚本家名:かねこけ
音響制作:ダックスプロダクション
音響監督:高寺たけし
ひろしは同級生に誘われて町外れにある洋館を訪れる。『館には化け物が出る』という噂を聞きつけ肝試しにやってきた彼らは、無人のはずの館に閉じ込められてしまう。パニックを起こす仲間達を落ち着かせようと、ひろしは数を数えた。「いーち、にーい、さーん・・・」
たけしは館に出現する正体不明の青い化け物に追いかけられ、恐怖と不安で怯えきっていた。命からがら部屋のクローゼットに隠れたたけしには、逃げ続ける体力も館を脱出する気力も残されていない。「身体の震えが止まらないんだ・・・」
みかは不気味な洋館に閉じ込められても、青い化け物に追いかけられても、たくろうと一緒にいられるなら恐怖に耐えることができた。
しかし、たくろうへの募る想いを抱えたまま、朽ち果てるなんて耐えられない。「・・・後悔なんて、したくないから」
“あおおに”のおうちには、ときどきおきゃくさまがやってくる。“あおおに”はきゅうなおきゃくさまがだいすき。きょうもおきゃくさまをおもてなしするために、“あおおに”はいっしょうけんめいはたらくのだ。
理不尽な強制鬼ごっこにたけしは疲弊していた。今日もたけしは安住の地となったクローゼットに隠れる。しかし、この館には心休まる場所などなかったのだ。クローゼットの中でたけしは突然、謎の光に包まれる・・・。
男達は恐かった。奇っ怪な青い化け物より、閉じ込められた不気味な館より、みかが自分達を見る目が・・・。
だがそれも今日で終わる。みかがシャワーを浴びる、この日のために男達は生き延びてきたのだ!「・・・絶対に、覗く!」
ピアノのある部屋には開かない金庫があった。そこに描かれた謎の記号。仕掛けに翻弄されるたくろうとたけしを尻目に、ひろしは館に仕掛けられた謎解きを少しだけ楽しみはじめていた。解けない謎なんてない。これはゲームなのだから・・・。
不気味な青い化け物が涙を流す。その涙にかすかな可能性を感じたたくろうは化け物を助けるために動き出す。それが自らの命を救う行為だと信じて。「さっき見つけたコレがきっと役に立つはずだ・・・」
ご当地キャラクターのブームは一過性のものではなく、もはやひとつの文化へと発展しつつあった。ある日、ふわってぃーはテレビで活躍するご当地キャラ達を見て思い立つ。「いけるかも」
洋館の仕掛けは多岐に渡り、中には死を招く罠もある。それでもたくろうは仕掛けを作動させることを躊躇しない。どんな時も前へ進まなければ未来は変わらない。例えそれが、事態を急速に悪化させることになっても・・・。
たけしは洋館に閉じ込められてからというもの、心休まることがなかった。しかし今日の館は楽しげな仕掛けが次々と展開し、たけしを楽しませる。「オレこういうの好き!」たけしは久しぶりに笑みを浮かべる。
みかは『化け物が出る』という噂を聞きつけ、町外れにある洋館へとやってきた。そして無人のはずの館に閉じ込められたみかは、館を探索し始める。ついに真っ青な化け物に出会った彼女は嬉しそうにつぶやいた。「みーつけたぁ・・・」
館での暮らしは化け物をのぞけば快適だ。図書館で得た知識で自給自足も安定。リビングにはテレビもある。そんな生活をするうちに4人は、もう出られなくてもいいかなと思い始めていた。そうして70年の月日が流れ・・・。