広告企画・制作 読売新聞社イノベーション本部
タイアップ企画 TIE-IN
あんしん財団Vol.3
職場環境と生活を豊かに
~創意工夫や変革を後押し~
人事部編
“残業ゼロ”で、創意工夫や変革を後押し
中小企業向けにケガの補償や福利厚生サービスといった保険サービスを展開するあんしん財団。中小企業の職場環境が少しでも良くなるようにサービスを提供してきた理念は、財団自身の社内にも表れている。人材育成や仕事とプライベートの両立に力を入れ、営業職も含めてほぼ残業ゼロを実現しているという。あんしん財団とのタイアップ企画第3回は、財団の人材育成や職場環境を紹介する。
全員が時間を意識して生まれた変化
師走の迫る2024年11月下旬。午後5時30分を少し過ぎたころ、東京・新宿にあるあんしん財団本部のフロアをのぞくと、管理職数人のみしかいない。
「『残業ゼロ』といっても、多くの人に半信半疑に思われるんです」。あんしん財団の管理職は、自嘲気味にこう語る。
あんしん財団では、約10年前から残業をなくすことに取り組んできた。田邊健吉業務執行理事は「まず全員が残業せずに午前9時から午後5時30分の間に集中して業務に取り組み、成果を出そう、と決めてスタートしました」と語る。今では、管理職以外は営業職も含めて残業は、ほぼゼロだという。
しかし、その道のりは「残業無しというのは、聞こえは良いが本当に大変」と田邊さん。時間内に仕事を終わらせるのは、予想外に大変だったが、全員が就業時間を意識して仕事をするようになったあたりから変化が出たという。就業時間内に仕事を終わらせるにはどうしたらいいか。不要な作業はなにか。田邊さんは、「仕事の進め方や順番を各自が工夫し、デジタル化を進めることで、業務の改善・効率化につながっていきました」と語る。
現場の改善・改革意欲がもたらした風通し
就業時間を意識した働き方によって、職員からは業務の改善や改革に関する意見やアイデアが積極的に出てくるようになった。提案を組織としても積極的に実践に取り入れることで、次の創意工夫が生まれ、変革が進んだ。職員の意識を後押しするため、優れた提案は半年に1回「変革力発揮表彰」として人事評価にも反映する。「意見の言いやすさが、組織の風通しの良さにつながり、提案・表彰が業務改善につながる。業務効率が上がることで、職員の仕事とプライベートの両立にもつながる」と、田邊さんは効果に手ごたえを感じる。
これまでには、事務負担削減と顧客利便性向上を両立させた申込書作成システム構築や、機械化が難しく手作業で行っていた煩雑な業務をオートメーション化するツール開発などが表彰され、時間削減・業務効率向上につながったケースもある。アイデアは、各セクションからだけでなく個人からもさまざまなものが寄せられているという。人事課の根本繁課長は、「何か魔法のような業務改善の方法があるわけではなく、一人ひとりの小さなアイデアと工夫の積み重ねの結果、現在の職場環境がある」と、10年間の蓄積を振り返る。
充実した研修体制と学びへの支援
あんしん財団の職員が積み上げてきた取り組みを組織へ着実に伝えていくため、職員研修にも努めている。近年は、即戦力として社会人経験のある中途採用が中心だが、「商品やサービス内容の知識からお客様への対応まで多岐にわたるため、人事部を中心に、専門の職員や関係部署の担当者らが講師となり実務に即した研修を行っている」と、根本さん。
根本さんによると、最近の採用は、金融機関経験者に限らず、派遣会社の営業や機械の販売、介護用品のレンタル業などの幅広い業界の経験者だという。採用基準は、「人物本位」(根本さん)といい、社会人としての人間力やお客様への対応力を大切にしている。
財団の商品(保険)知識や営業手法などは、徹底した1か月半にわたる研修に加え、職員が通信講座などで自ら学ぶこともできるようにしている。FP(ファイナンシャルプランナー)や行政書士、衛生管理者、ITパスポートなど資格取得に対する援助も行っている。
田邊さんは、「財団で通用する人物に留まらず、金融機関で働く者として広く社会に通用する人物を目指してスキルアップしてほしいという思いは持っています」と明かす。中途採用者の人柄や情熱を見抜き、採用後は本人のやる気を組織として後押しする。人材の底上げを図ることで、組織の成長につながると考えているからだ。
同財団は、自社の人材育成や職場環境の整備を通じて得た知見やノウハウを、本来の役割である中小企業の支援へ生かしていく。