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ドリス ヴァン ノッテン / DRIES VAN NOTEN

■概要 1958年ベルギー、アントワープ生まれのデザイナー及びファッションブランド。アントワープシックスの最も成功したメンバーの一人。エスニック調・フォークロア調のデザインを得意とする。祖父の代から続くブティックを経営する家に生まれ、10代の頃から両親についてパリやミラノに服の買い付けに同行していた。1977年、アントワープ王立美術アカデミーのデザイン科に入学。在学中からフリーランスの子供服デザイナーとして活動を始めた。1986年、メンズウェアを専門とするデザイナーとしてロンドンコレクションに「アントワープシックス」の一人として参加。(アントワープシックスはアントワープ王立美術アカデミー出身のデザイナーの総称であり、ドリスの他にアン・ドゥムルメステール、ウォルター・ヴァン・べイレンドンク、ダーク・ビッケンバーグ(DIRK BIKKEMBERGS)、ダーク・ヴァン・セーヌ、マリナ・イーを指したが、のちにマリナが引退したため、現在はマルタン・マルジェラを加えた6人を指す。)1987年3月にレディスウェアのラインを、翌年にはシューズラインも立ち上げる。1989年、アントワープの中でも屈指のモード地区であるナショナルストラート沿いに最初のブティックをオープン。このショップはのちにアントワープのファッションブティックの代表的な存在となる。1991年、パリのメンズコレクションにデビュー。1993年にはレディースコレクションでパリコレクションに参加。2009年に東京南青山に旗艦店をオープンした。2015年には新店舗である御堂筋店が加わった。 ■歴史 ドリス ヴァン ノッテンはベルギーのラグジュアリーブランド。創業者はドリス・ヴァン・ノッテン。1958年、ベルギーのアントワープ生まれ。祖父の代から続く高級品分野のブティックを経営する家系に生まれる。10代の頃から両親についてパリやミラノに服の買い付けにいくなど、ファッションに携わる環境で育つ。そのためデザイナーへの道は自然に決まっていった。1977年、ヨーロッパで最も歴史ある芸術アカデミーのひとつアントワープ王立美術アカデミーのデザイン科に入学。メリー・プライオットの下、デザインを学ぶ。在学中に、フリーランスのコンサルタントデザイナーとしてデザインを手がけ、父親の経営するブティックのバイヤーなどにも携わる。1981年、アントワープ王立芸術アカデミーを卒業。卒業後、アントワープの政府が企画したモード活性化のためのプロジェクト、生産工場とデザイナーを結びつけるためのコンクールに参加。当時のメンバーはドリスを含めアン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、ダーク・ ビッケンバーグら後にアントワープの6人と呼ばれるデザイナーにマルタン・マルジェラを加えた7人。1985年、ドリス ヴァン ノッテンがアントワープにてスタート。1986年、ロンドンコレクションに「アントワープシックス(Antwerp Six=アントワープの6人)」の一人として参加。マンハッタンの高級セレクトショップであるバーニーズニューヨークをはじめとしてホイッスルズ、ポー等世界的有名ショップの目に留まり、これを機にメンズファッション工場のバックアップを得てドリス ヴァン ノッテンのコレクションの商品化へのチャンスを掴む。同年、バーニーズニューヨーク等で取り扱いが始まる。当初はメンズ、レディ-スともに同じ素材を使用していた。1989年、アントワープの中心に最初のフラッグショップ「ヘット・モードパレス(Het Modepaleis)」をオープン。このショップは繊維取引所を改装して立てた3階建てのもので現在ではアントワープのファッションブティックの代表的な名所になっているが、当初は未開であり希望の薄い地域であった。また、祖父の商売敵の所有していたものでもあった。歴史的な建造物であったため復旧作業が必要であったが、ドリス ヴァン ノッテンはできるだけもとからあった家具や設備を保全しそのまま使用した。彼のこうしたアンティーク趣味は現在も各地にあるショップで見て取れる。1991年、パリのメンズコレクション(1992S/S)に参加。1993年、パリ、ミラノにショールームを持つ。レディース分野でパリコレクションに参加、1996年には最初の子供服コレクションを発表するなど徐々に活動領域を広げていく。1994年にはレナウンルックによる日本国内への輸入も開始される。2000年、最上階からアントワープを一望できる6万フィート四方の大きな6階建ての元印刷物保管倉庫に会社を移転。2004年、通算50回目のランウェイショーは500人のゲストを招き、ランウェイで食事をし、祝福した。2007年、女性向けのブティックをパリにオープンし、2009年には東京・南青山に旗艦店をオープン。2014年にはファッションフィルムジャーナリストであるダイアン・ペルネが企画するファッション、スタイル、ビューティーをテーマにした短編映像祭である「A SHADED VIEW ON FASHION FILM (ASVOFF)」 の審査員を務める。2017年、3月1日の2017-18秋冬パリコレクションにてレディースコレクションを発表。1991年のメンズコレクション以来通算100回目のランウェイショーとなる。 ■デザイナー ドリス ヴァン ノッテンはファッション界で働く家族の第3世代で4人兄妹の四男として生まれる。彼の父と祖父はテーラー(紳士服の仕立て屋、裁縫屋)であった。祖父は第二次大戦中、古着を仕立て直す技術を会得してアントワープに紳士服店をオープン。1970年に父はアントワープ郊外に、エマニエル・ウンガロ、サルヴァトーレ・フェラガモ、エルメネジルド・ゼニアなどを扱うブティックをオープンした。父はもともとドリス ヴァン ノッテンに一家のビジネスを管理させようとしていたので、そのビジネスにおいてドリス ヴァン ノッテンをミラノ、デュッセルドルフ、パリのメンズウェアショーに招いて業界の商業的側面と技術的側面の両方を教える。しかしその中でドリス ヴァン ノッテンが一家のビジネスよりもデザインにもっと興味を持っていたことを認識した。両親が同意しなかったデザイナーになることを望んでいる彼が好きなことをしたいと思ったら「自分自身を財政的に支えなければならない」と父親は警告する。 彼の両親からの厳しい声明であるように思われるが、これがドリス ヴァン ノッテンを勤勉で自給的な人間にした。 1977年、アントワープ王立美術アカデミーで勉強を始めたほか、イタリアやベルギーの多数の企業のファッションデザインを作成することでほぼ同時に財政的に支えられることになる。 (ブランド立上げ時から財政的に誰にも頼らずに独立し、今では毎シーズン100000点が販売されている。)99年の秋冬コレクションでドリス ヴァン ノッテンは「20世紀のメンズファッションとはテーラードの進化の歴史であり、ブリティッシュの歴史であった。この貴重な文化がこのままでは廃れ、着なくなってしまうかもしれない。21世紀にテーラードジャケットを残す為に、21世紀に大人になるであろう10代の若いモデルを使った」と20世紀を締めくくっている。ドリス ヴァン ノッテンには、アントワープ、東京、パリ、ドバイ、香港、シンガポールの6つの独立した店舗がある。 彼のコレクションは世界中の500以上の卸売市場で販売されている。 そのビジネスの規模は、デザイナーが宣伝していないことを考えると特に印象的である。一般にエスニック調・フォークロア調が特徴とされているが彼はそう言われることを嫌い、「相容れないように見える要素、色の組み合わせ」を特徴として挙げている。そういった特徴を活かし得る技術として、ファブリック印刷のプロセスに革命をもたらし複雑なパターンを正確に印刷し色を並置した。インクジェット印刷の技術を利用して、2008年春夏コレクションにてシルクのドレスを50種類の青色で印刷し注目を浴びた。その年の6月にはカウンシルファッションデザイナーズオブアメリカ(CFDA)から国際デザイナー賞を受賞。さらに同年のアカデミー賞では女優のケイトブランシェットがドリス ヴァン ノッテンの衣装を着てレッドカーペットを歩いた。ドリス ヴァン ノッテンのこうした「素材・色」に対するこだわりは彼の育った家庭環境による影響も大きい。父や祖父はテーラードして暮らし、母もまたフランチャイズでブティックを経営し、亜麻布の素材を収集していた。こうした家庭環境の中で素材業界の慣習や伝統を早い段階で身に着けていたのである。若手デザイナーの育成・支援にも力を注ぎ、A.F.ヴァンデヴォースト、アンジェロ フィギュスのデビューに貢献した。 ★ドリス ヴァン ノッテン 注目コレクション: ★ドリス ヴァン ノッテン 注目記事: ・ドリス ヴァン ノッテン、花の美しさをさまざまに表現。ドリス ヴァン ノッテン、秋の新作アクセに出会えるポップアップ...ドリス ヴァン ノッテン、クラフト&アートをスタイリッシュに昇華。 ★ドリス ヴァン ノッテン 注目動画: ・ドリス ヴァン ノッテン AW16コレクションドリス ヴァン ノッテンのハワイアンシャツ...ドリス ヴァン ノッテン SS16コレクション ★ドリス ヴァン ノッテン関連サイト: ・VOGUE (US)VOGUE (UK)VOGUE GIRLGQ JAPAN ★ドリス ヴァン ノッテンSNS: ・FacebookTwitterInstagram ★ドリス ヴァン ノッテン公式サイト: ★ドリス ヴァン ノッテンPHOTOS: (US)