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シャネル / CHANEL

■概要 ココ・シャネル(本名:ガブリエル・ボヌール・シャネル)が1910年にパリで、「シャネル・モード」という名の帽子のアトリエを開業。1915年、ジャージー素材を使用したドレスが話題となったコレクションを発表。一躍パリで注目を集める。第2次世界大戦後、パリに戻った翌年に「シャネル・スーツ」を発表。名誉あるモード・オスカー賞を受賞。窮屈なコルセットから解放された仕立てや、当時喪服として使用され、タブーとされていた黒い服を「リトル・ブラック・ドレス」として生み出すなど、ファッションの歴史を大きく変えた。シャネルは他のブランドと違い、もともと王室御用達などではなく、孤児から一代で高級ブランドとしての地位を築き上げた。その波乱万丈な人生や名言は、多くの書籍で紹介されている。また、1981年、2008年には映画『ココ・シャネル』が公開された。シャネルはその美貌から、ときには自らブランドの広告塔となることもあった。ロシアの作曲家ストラヴィンスキー、ウエストミンスター公爵といった著名人とのロマンスもあったが、生涯独身を通した。ココ・シャネルの死後、カール・ラガーフェルドがシャネルのデザイナーに就任。シャネルのDNAを受け継ぎながら、新たにブランドを生まれ変わらせた。レディース商品を中心に服飾・化粧品・香水・ジュエリー・時計を展開している。 ■歴史 1883年、ココ・シャネルはフランス南西部オーヴェルニュ地方に生まれた。父親は行商人で、母親が幼少期に他界したため、ココ・シャネルは孤児院や修道院で育った。この環境下で洋裁の技術を身につけた。1905年当時、踊り子を目指してキャバレーで働いており、シャネルの美貌が話題となった。人気者となったシャネルは、ミドルネームのココと呼ばれるように。これがその後に有名となるココ・シャネルのモノグラムの由来である。また、キャバレー時代に出会った青年実業家カペルからの出資を受け、帽子屋の開業にこぎ着ける。「シャネル・モード」と名付けられた店は、当時の主流であった豪華な装飾が施されたものとは対照的に、シンプルなデザイン性の高い帽子で、人気を得て事業は成功。自身の生き様やスタイルを打ち出す斬新なカリスマ性を武器に、帽子から洋服へと徐々にその規模を拡大させていった。 1915年、フランスのビアリッツ(Biarritz)に初めてのクチュールハウスをオープン。5年後にはパリのカンボン通り31番地にクチュールハウスを出店した。1919年、クチュリエとしてオートクチュールのコレクションを発表。シックで機能性を追求したデザインは革新的で、そのシンプルさは「女性の解放」の象徴であり、文化的側面からも高い評価を受けた。ココ・シャネルの示したファッション哲学は、女性の社会進出のシンボル的存在となった。事業は大成功をおさめ、一躍大企業へと成長していく。第2次世界大戦が勃発した際、従業員のストライキもあり、香水、アクセサリー部門を残して、ブティックは閉鎖せざるを得なかった。シャネルは一時スイスに亡命している。フランスの大手化粧品会社のオーナーで、シャネルのビジネスパートナーであったヴェルタイマーはアメリカに逃れ、シャネルの香水事業を継続した。大戦終了後の1954年、ココ・シャネルが70歳を過ぎてブティックを再開するにあたり、ヴェルタイマーの支援を受ける。しかし、以前と変わらないスタイルで、フランスでの評価は低かった。一方、アメリカでは実用的な服が好まれており、マリリン・モンロー(コスメ欄参照)などの影響により、シャネルの評価が高まっていった。ブランドは再興し、その後も革新的なアイテムを続々と発表した。ココ・シャネルが87歳で死去。その後、1983年にカール・ラガーフェルドがアーティスティック・ディレクターに就任。2019年2月、彼の逝去にともない、30年来の右腕として活躍してきたヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)が新たなアーティスティック・ディレクターに就任した。 ■功績 ココ・シャネルの偉大な功績を語る中で特筆に値するのは、黒の表現だろう。それまで喪服としてのイメージしかなかった黒をファッションの色として取り入れた。また、ベージュも好んで使った色のひとつで、「大地の色」として、ジャージー素材のスーツに採用している。色のほか、当時は男性のものであったパンツルックを女性用に打ち出したのもシャネルだった。紳士用とされていたツイードの素材を女性用スーツに仕立て、話題に。ツイードを用いた製品はいまなお、シャネルの定番として世界中の女性から支持されている。また、ハンドバッグしかない時代に、両手が開放できるショルダーバッグを初めて作ったのもココ・シャネルである。デザイナーのイニシャルをブランドロゴに使用したのもシャネルが最初だといわれている。さらに、1920年代には女性のためのスポーツウェアや水着を製作し、日焼け止めも開発した。ビジュー・ファンテジー(英語ではイミテーションジュエリー)と呼ばれる模造宝石を使ったアクセサリーを製作し、宝石に対する価値観を変えたのもシャネルである。髪を切ればショートカットが流行るなど、女性の生きにくさ、古い慣習からの解放という点において、シャネルの功績は枚挙にいとまがない。 ■コスメ 1921年には、かの有名なシャネル オードゥ・パルファムNo.5が誕生。シャネルの「これにするわ」の一声で、サンプルナンバー5の香りが採用されたというエピソードが残されている。発売後は、女性達の憧れの香水として世界的ベストセラーに。マリリン・モンロー愛用の香水としても知られ、「寝るときに身にまとうものは?」という記者のインタビューに、「No.5をほんの数滴」と答えたエピソードはあまりにも有名である。No.5には人工香料であるアルデヒドが初めて配合された。開発者は調香師であるエルネスト・ボー。花の香りが強かった香水にバランスをもたらし、香りはより持続するようになった。1924年、フレグランス、ビューティ製品を扱う香水の専門店「ソシエテ・デ・パルファン・シャネル」を設立。同年、初のメークアップ コレクションを発表した。香水は他にもココマドモアゼル、アリュールといった多彩なラインナップがある。化粧品についてもシャネルは研究開発に力を注いでおり、「メイクに光を」という言葉のもと、数々の名作を世に送り出した。容器にはシャネルのロゴが入っており、その高級感は多くの女性を魅了している。発色の良い口紅やラメの入ったアイシャドウなどが人気で、エイジングケア、ホワイトニングなど、スキンケア用品も充実している。 ■歴代デザイナー 1971年、惜しまれながらココ・シャネルが他界。偉大なカリスマを失ったシャネルの受けた衝撃は大きかった。83年にカール・ラガーフェルドを迎え、ブランドは再始動。デザイナーのカール・ラガーフェルドはシャネルのデザイナーに就任する以前、クロエやフェンディなどいくつものブランドのデザインを担当していた。現在まで、業界の第一線で活躍しており、その実績はまさにファッションの生き字引とも言える。ラガーフェルドはシャネルだけでなく、自身のブランドも持っており、ディーゼルやH&Mといった企業とのコラボレーションも行っている。2019年2月より、ヴィルジニー・ヴィアールが新アーティスティック・ディレクターに就任。 ■日本での展開 シャネルが日本に輸入され始めたのは1960年代後半からである。その後1980年に日本法人が設立された。1994年、銀座・並木通りにシャネルブティックが開店。バブル景気の影響もあり、高校生、大学生など若い世代にもシャネル人気が広がった。全身をシャネルでかためた「シャネラー」という言葉も生まれるなど、影響も大きかった。しかし、それがブランドの価値の低下につながり、一時期低迷した。現在はラグジュアリーブランドとしての価値を再構築している。化粧品に関しては、日本に研究所を設置し、アジア人の肌質、好みに合うよう、ラインナップを替えたりしている。このような戦略を行なっているのが、日本法人社長のリシャール・コラス氏である。ブランドを守りつつ、他国と違う柔軟な発想でビジネスを展開している。コラス氏は日本在住歴が長く、小説家としても活躍している。 ■商品ラインナップ チェーンがついたショルダーバッグはシャネルの象徴といってもよいだろう。マトラッセと呼ばれるキルティング加工は、型崩れや傷を防ぐためのもので、実用性を兼ね備えている。Cが重なったロゴも特徴的である。大きなロゴを端にずらしたデザインが「カンボン」ライン。カラーも豊富で、バッグや小物に使われている。シャネルは、高級腕時計としては後発であるが、シンプルでエレガントなものが多い。プルミエールは八角形のケースが特長のジュエリーウォッチ。他にもセラミックを使ったJ12、皮ベルトのボーイフレンドがある。ツイードを使用したシャネルのスーツはブランドアイコンの1つである。裏地にもこだわり、裾がきちんと下りるように重りのチェーンもついている。バイカラーの靴もシャネルの定番である。ベースがベージュ、つま先が黒といったデザインは、足を長くきれいに見せるだけでなく、つま先を保護するという役割も持つ。いずれのアイテムもココ・シャネルが考案したデザインをカール・ラガーフェルドが踏襲し、発展させている。 ★シャネル注目コレクション(JAPAN): ★シャネル注目コレクション(UK): ・Chanel Autumn/Winter 2017 Ready-To-WearChanel Spring/Summer 2017 CoutureChanel Autumn/Winter 2017 Pre-Fall ★シャネル 注目記事: ・シャネル、アイコニックなツイードをモチーフにした...シャネル「ココ クラッシュ」のポップアップイベント...シャネルのエクスクルーシヴな香りのコレクション... ★シャネル 注目動画: ・シャネル AW16コレクション動画CHANELオートクチュールでデカダンな香りとロマンスをシャネル SS16コレクション動画 ★シャネル コレクション一覧TOPページ: ★シャネル 関連キーワード: ココ・シャネル / カール・ラガーフェルド / シャネルN°5 / シャネル 香水 ★シャネルに関連するサイト: ・VOGUE USVOGUE UKVOGUE GIRLGQ JAPAN ★シャネルに関連するSNS: ・FacebookInstagramTwitter ★シャネルPHOTOS: (US) ★シャネルSNAP: ★シャネル アイテム情報: ★シャネル公式サイト: ・シャネル公式サイトシャネル2017春夏コレクション公式サイトシャネル2016/17秋冬コレクション公式サイトカール・ラガーフェルド公式サイト ★About Chanel: ADRESS:〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目5−3 シャネル銀座ビルディング TEL:03-5159-5555

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