クラウドストレージゲートウェイ x クラウドストレージマウント
プライベートクラウドストレージとパブリッククラウドストレージを完璧に統合し、高いコスト効率を誇り、柔軟性があり、安全なハイブリッドクラウドストレージ環境を導入
クラウドストレージゲートウェイとは?
クラウドゲートウェイとは、パブリッククラウドストレージにローカルストレージを接続するハイブリッドクラウドストレージアプリケーションです。プロトコル変換を採用したクラウドストレージゲートウェイは、クラウドストレージをストレージ容量やボリュームに変換します。このため、ファイルベースのプロトコル(例:SMB、FTP、NFS、AFP)またはブロックベースのプロトコルでアクセスできるようになります(例:iSCSI)。これにより、ローカルアプリケーションを変更することなく、クラウドストレージゲートウェイ経由でクラウドストレージにローカルデータのシームレスな転送が可能になります。ハイブリッドクラウド環境を必要とするエンタープライズITであっても、あるいはローカルアプリケションによって生成されるバックアップデータであっても、クラウドストレージゲートウェイは、クラウドデータに低レイテンシーでアクセスを提供するというアプリケーションのニーズを満たすことができます。
クラウドストレージゲートウェイとクラウドストレージマウントの違いとは?
QNAPのConnect to Cloud Driveアプリケーションでは、QTSのFile Stationにパブリッククラウドストレージをマウントでき、ローカルストレージ、クラウドストレージ、リモートNASの集中管理を行うことができます。ただし、リモートマウントはゲートウェイに対応していません。つまり、より高速なクラウドアクセスのためのプロトコル変換やSSDキャッシングに対応しておらず、アクセス速度は現在のインターネット速度に依存します。
クラウドストレージゲートウェイのメリット
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標準プロトコルに対応
クラウドストレージゲートウェイはプロトコル変換を採用しています。このため、標準プロトコル(SMB、FTP、AFP、NFS、WebDAV、そしてiSCSI)でクラウドストレージにアクセスできます。Windows®、Mac®、Linux®デバイスからクラウドストレージに簡単にアクセスできます。
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LAN並の速さでクラウドデータにアクセス
NAS上でローカルキャッシングを有効化することで、頻繁に使用するデータのアクセス速度が大幅に最適化されます。このため、インターネットからLAN並の速度で、キャッシュ済みのクラウドファイルに対して低レイテンシーなアクセスで利用できます。
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クラウドストレージ効率を最大化
クラウドストレージゲートウェイはパブリッククラウドストレージと完全に統合し、クラウドストレージ拡張の柔軟性と便利性により、複数の場所から生成したデータを集中的に格納します。
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ネットワーク使用コストを最小化
クラウドストレージゲートウェイは、NAS上の最近アクセスしたデータをキャッシュします。複数のユーザーが同じファイルを使用すると、コピーをダウンロードする必要がありません。これにより、クラウドオブジェクトストレージからデータをダウンロードするためのネットワーク使用の従量コストを大幅に低減させることができます。
容易に、コスト効率良くハイブリッドクラウドを実装します
ハイブリッドクラウド環境の構築にはあなたが思うほど費用が掛からず、あらゆる規模の企業や個人にも手の届く範囲に収まります。単純に、QNAP NASシステムを展開し、クラウドストレージゲートウェイアプリをインストールして、パブリッククラウドストレージをオンプレミスのプライベートクラウドにマウントするだけです。
マルチクラウドの利点を最大に高めます
88%の企業は少なくとも2つのクラウドを使用しており、 複数のクラウドのストレージ利用効率を最適化することが課題となっています。QNAPクラウドストレージゲートウェイにより、柔軟なマルチクラウドスペース管理が可能となり、クラウドの価値を最大に高めることができます。
NASと同じ使用感
クラウドストレージ ゲートウェイサービスを使ってクラウドストレージスペースへアクセスすることは、日常のNAS利用の一部と見分けがつかず、クラウドサービスを管理するために特別な知識は必要とされません。
QNAPが提供するクラウドストレージゲートウェイとクラウドストレージマウントソリューションとは?
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VJBOD Cloud:クラウドへのローカルストレージバックアップ
VJBOD Cloudは、ブロックレベルストレージ容量としてNASにパブリックオブジェクトストレージをマウントでき、Ext4ファイルシステムボリュームに変換できます。SMB、FTP、AFP、NFS、WebDAVプロトコルで、このストレージ容量にアクセスできます。VJBOD Cloudは、ローカルストレージ上のすべてのデータのコピーを維持するローカルストアドモードを採用しています。クラウドへの接続が切断されても、アプリケーションは中断されません。VJBOD Cloudがデータをクラウドにバックアップすると、データは認識できない形式に変換され、機密データをクラウドに安全にバックアップできるようになります。
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VJBOD Cloud:ブロックベースのクラウドストレージゲートウェイ
VJBOD Cloudは、パブリックオブジェクトストレージをLUNとしてNASにマウントできます。企業はプロダクションサーバーのデータをLUNにバックアップし、クラウドストレージゲートウェイからクラウドにバックアップできます。VJBOD Cloudは、ローカルストレージ上のすべてのデータのコピーを維持するローカルストアドモードを採用しています。クラウドへの接続が切断されても、アプリケーションは影響を受けません。追加、変更、または削除などのブロックベースのLUNの変更のみが伝送され、帯域幅の使用率を大幅に天元させ、データ転送を高速化できます。
» 詳細: HybridMount, VJBOD Cloud
HybridMount | VJBOD Cloud | |
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ゲートウェイタイプ | ファイルベースのクラウドストレージゲートウェイ | ブロックベースのクラウドストレージゲートウェイ |
ライセンス | 2つの無料永久ライセンス。 | 1つの無料永久ライセンス。 |
理想的な使用法 | ファイルサーバー、オンラインコラボレーション、ファイルレベルのデータ分析 | エンタープライズアプリケーション、クラウド向けQTSアプリデータ、大規模なデータベースバックアップ、多くの小型ファイルのバックアップ |
サポートされるクラウドサービス | オブジェクトストレージとファイルストレージ容量 | オブジェクトストレージ容量 |
対応ローカルアクセスプロトコル | SMB / FTP / AFP / NFS / WebDAV | SMB / FTP / AFP / NFS / WebDAV / iSCSI |
クラウドストレージゲートウェイとクラウドストレージマウントの構造
HybridMount:マルチクラウドマウント
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1PCからQTSにログインするか、Qfileモバイルアプリを使用して、File Stationのファイルにアクセスします。
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2File StationのNASベースのファイルと、接続しているパブリッククラウドストレージまたはリモートストレージデバイスのファイルを、すべて集中管理できます。
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3HybridMountは、クラウドファイルコネクター機能を使用して、複数のパブリッククラウドストレージ(オブジェクトストレージおよびファイルストレージを含む)をマウント可能です。
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4HybridMountは、SMB、FTP、AFP、NFS、WebDAVプロトコルで複数のリモートストレージデバイス(QNAP NASとファイルサーバーを含む)をマウントできます。
» 詳細: HybridMount
HybridMount:ファイルベースのクラウドストレージゲートウェイ
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1標準SMB、FTP、AFP、NFS、WebDAVプロトコルで、さまざまなクラウドストレージにアクセスできます。
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2専用のキャッシュ容量を作成することで、低レイテンシーのクラウドストレージアクセスを活用できます。キャッシュアルゴリズムでは、最近使用したファイルのキャッシュを削除することで、キャッシュ容量を自動的に管理できます。
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3HybridMountは、クラウドオブジェクトストレージに接続し、非構造化データをファイル構造に変換できます。ローカルストレージやクラウドでデータの一貫性を確立するには、ユーザーが定義可能なスケジュール同期が必要です。
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4HybridMountは、クラウドファイルストレージに接続できます。クラウドとの自動同期により、ローカルストレージやクラウドでデータの一貫性を確立します。
» 詳細: HybridMount
VJBOD Cloud:クラウドへのローカルストレージバックアップ
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1標準SMB、FTP、AFP、NFS、WebDAVプロトコルで、クラウドボリュームにアクセスできます。
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2NASベースのアプリケーションから生成したデータすべては、クラウドボリュームに格納でき、クラウドストレージゲートウェイからクラウドストレージにバックアップできます。
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3クラウドボリュームはローカルストアモードを採用しており、NASにデータを保存しながら、同じデータをクラウドストレージにバックアップできます。スナップショットは、30分ごとまたはファイル変更が10%を超えた場合に自動的に有効になります。
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4VJBOD Cloud は大容量ファイルをブロック単位でクラウドにアップロードします。変更した箇所のみを転送します。
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5ユーザーは、クラウドにバックアップした複数のスナップショットの世代のいずれかを使用して、データを簡単に復元できます。
» 詳細: VJBOD Cloud
VJBOD Cloud:ブロックベースのクラウドストレージゲートウェイ
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1iSCSIプロトコルでクラウドLUNにアクセスします。
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2クラウドLUNはローカルストアモードを使用できます。NASにデータを保存しながら、同じデータをクラウドストレージにバックアップすることで災害復旧計画を行えます。スナップショットは、30分ごと、またはブロックの変更が10%を超えたときに自動的に有効になります。
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3VJBOD Cloud はランダムデータをブロック単位でクラウドにアップロードします。変更した箇所のみを転送します。
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4ユーザーは、クラウドにバックアップした複数のスナップショットの世代のいずれかを使用して、データを簡単に復元できます。
» 詳細: VJBOD Cloud
理想的な使用法
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HybridMount - マルチクラウドファイル管理
データの保存には複数のクラウドストレージとNASを使用するのが一般的です。複数のクラウドストレージやファイルサーバーを1つのQNAP NASにマウントすることで、単一の管理インターフェイスを使用してファイルのすべてを集中管理できます。
» 詳細: HybridMount
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HybridMount - 複数業務拠点のファイルバックアップ
ITスタッフは各支店にNASを展開し、クラウドストレージゲートウェイを有効化することで、同じクラウドストレージを各NAS上にマウントできます。それにより、チームメンバーは、さまざまな場所から同じデータに簡単にアクセスできるようになります。クラウドストレージゲートウェイはSSDキャッシングと標準プロコトルに対応しているため、複雑なVPN設定の必要性を排除し、帯域幅の使用率を抑えることができ、ファイル共有、バックアップ、コラボレーションを簡素化することができます。
» 詳細: HybridMount
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VJBOD Cloud - NASベースのデータのクラウドへのバックアップ
VJBOD Cloudによって作成されたクラウドボリュームは、NASアプリケーションにより生成されたデータを保存できます。VJBOD Cloudのブロックベースのストレージゲートウェイは、認識されない形式でデータをクラウドにバックアップできます。このため、クラウドでの機密データのバックアップがより安全になります。
» 詳細: VJBOD Cloud
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VJBOD Cloud - プロダクションサーバーデータのクラウドへのバックアップ
障害復旧は、企業にとって重要な対策です。VJBOD Cloudブロックベースストレージゲーウェイは、ローカルサーバーのデータをクラウドにバックアップできます。ブロックベースのクラウドストレージゲートウェイは、増分データバックアップを採用しています。変更したデータのみがクラウドに転送されるため、バックアップ時間と帯域幅の使用を大幅に抑えることができます。また、スナップショットをサポートしているため、企業はさらなるデータ保護層を確保することができます。
» 詳細: VJBOD Cloud