YAMAGA WAGURI
農園には 樹齢60年の古木も。山鹿和栗
西日本一の生産量※を誇る栗の産地・山鹿。
熊本県の栗の生産量は2,585トンで、茨城県に次ぐ全国2位の生産量です。熊本県で一番の生産量818トンの山鹿市は、西日本一の生産量を誇っています。
5・6月頃に斜面全体を白く染め上げるように小さな花が咲き誇り、秋になると丸々とした大玉の栗が顔を出します。
この大玉の栗は、農家のたゆまぬ努力の結晶なのです。
※令和元年産 熊本県果樹振興実績
PASS THE BATON
農園には 樹齢60年の古木も。和栗は
次代へのバトン
JA鹿本の鹿北支部栗部会会長でもある古川信義さん(鹿北町在住)は、農家5人とともに5ヘクタールの栗園を管理しています。この栗園には約5,000本の栗が植えてあり、西岳(標高648メートル)の麓に美しい栗園が広がっています。
ここで多く栽培されているのは栗の女王といわれる「銀寄(ぎんよせ)」という品種です。栗に肥料を散布したり、草刈りしたり、剪定したり、一年を通してさまざまな作業が行われます。暑い中、急な斜面を草刈り機で切っていく様子は、とても大変そうです。
しかし、額の汗を拭きながら力強く言います。「手間暇かけた分、栗はおいしくなる」。そうして、山鹿の栗は、皆さんに届くのです。
8月下旬〜10月にかけて、収穫作業は大忙し。朝と夕方にも行います。
「皆さんに届く前にイノシシに食べられんごつせんとね」と、イノシシなど獣害との闘いも深刻な問題なのです。
また、大粒の栗を育てるために欠かせないのが冬の剪定作業(切って、片付ける)です。栗の枝を剪定しないと、どんどん小さな栗になってしまいます。
若手の栗剪定チームが結成され、剪定作業を担うなど、おいしい栗を届けるための努力が続きます。ますます山鹿の栗は大きく、そしておいしくなります。