中東危機
最新ニュース
ガザでの戦争のパレスチナ人死者、保健省の発表よりも大幅に多い可能性=英研究
英医学誌ランセットは9日、ガザでの戦争によるパレスチナ人の死者数は、イスラム組織ハマスが運営する保健省が報告した公式数値よりも大幅に多い可能性があると示す研究報告を掲載した。
イスラエルがガザ南部を空爆、19人死亡 ガザ保健当局が発表
パレスチナ・ガザ地区南部で8日、イスラエル軍の空爆があり、少なくとも19人のパレスチナ人が殺害された。現地保健当局が発表した。死者のうち8人は子どもだったとされる。
シリアで選挙実施まで最大4年、シリア暫定政府トップが見通し
シリア暫定政府を主導する旧反体制組織の指導者アフメド・アル・シャラア氏は29日、シリアで総選挙が行われるまでに最長4年かかる可能性があるとの見通しを示した。サウジアラビアのテレビ局アルアラビーヤに対して述べた。
ビデオ, 車いすでシリアを逃れた少女は今、刑務所で拷問された青年は今 BBC記者が再会, 所要時間 3,37
シリアのバッシャール・アル・アサド大統領が失脚した今、アサド政権の圧政を逃れて難民となった在外シリア人の多くは驚きと喜びと期待だけでなく、かつての恐怖の記憶がよみがえる経験をしている。
イスラエル、ガザ北部のカマル・アドワン病院関係者らを強制避難 「患者を危険にさらす行為」と医師
パレスチナ・ガザ地区北部で現在も機能している数少ない病院の一つで27日、スタッフや患者らが強制的に避難させられたと、医療関係者が明らかにした。
イスラエルがイエメン空爆、標的の国際空港にはWHOトップ 自ら「無事」と発信
イスラエルは26日、武装組織フーシ派が拠点とするイエメンに空爆を実施した。標的は、複数の発電所や港、首都サヌアの国際空港で、空港内には当時、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長がいたが、無事だった。イスラエルは、フーシ派の軍事目標を狙ったものだとしている。
シリア暫定政府の治安部隊員14人が死亡、アサド前大統領派の「待ち伏せ攻撃」か
シリア暫定政府の当局は25日、内務省の治安部隊員14人が殺害され、10人が負傷したと発表した。政権の座を追われたバッシャール・アル・アサド前大統領に忠実な勢力の「待ち伏せ攻撃」を受け、戦闘になったとしている。
ガザの人質6人殺害、イスラエル軍の行動が「影響及ぼした」 軍調査報告
イスラエル軍は24日、パレスチナのガザ地区南部で8月にイスラエル人人質6人の遺体が見つかった件について、同軍の地上活動が、イスラム組織ハマスによる人質殺害に影響を与えた可能性が高いとする調査報告を公表した。
ハマス最高幹部ハニヤ氏殺害、イスラエルが実行を初めて認める
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は23日、イスラム組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長を、イスラエルが7月にイランの首都テヘランで殺害したと述べた。イスラエル側がハニヤ氏の殺害を認めたのは初めて。
現場の状況
イスラエルがガザの学校や病院を攻撃、子供含む28人が死亡とガザ当局
パレスチナ・ガザ地区全域で先週末、イスラエル軍による攻撃があり、子供を含む28人が殺された。イスラム組織ハマスが運営する民間防衛隊が発表した。
シリア暫定政権の指導者、写真求めた女性に髪を覆うよう指示 保守派もリベラル派も批判
シリアの暫定政府の指導者アフメド・アル・シャラア氏が、写真を撮る際に若い女性に髪を覆うよう指示するジェスチャーをしたことが、インターネット上で議論を呼んでいる。アル・シャラア氏はBBCとのインタビューで、リベラル派と保守派の両方から出ている批判を一蹴した。
【分析】 ロシア、シリア基地で軍装備の移動進める 衛星画像で明らかに
ロシアがシリア国内の駐留基地で、大量の軍装備を移動している。複数のアナリストは、ロシアが部分撤退の準備を進めていることを示しているとみている。
ビデオ, 「シリアは世界の脅威ではない」 暫定政権の指導者、BBC単独インタビューで語る, 所要時間 3,26
シリアの事実上の指導者であるアフメド・アル・シャラア氏がBBCの単独インタビューに応じ、同国は戦争で疲弊しており、近隣諸国や西側諸国にとっての脅威ではないと述べた。また、シリアに対する制裁の解除を求めるとともに、自分たちはテロ組織ではないと語った。
ビデオ, アサド一族の支持基盤ラタキアをBBCが取材 治安維持にあたるHTSとおびえるアラウィ派, 所要時間 5,13
シリアのアサド政権が今月8日に倒れ、アサド一族の出身地で多くの政権支持者が集まっていた北西部ラタキアでも、権力の真空にさまざまな武装勢力が入り込んでいる。アサド政権打倒の動きを主導した武装勢力「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)」の戦闘員たちは、治安維持にあたっているものの、アサド一族と同じアラウィ派の住民はさまざまな勢力の暴力におびえている。サマヴィルBBC特派員が現地から報告する。
イスラエル、占領地ゴラン高原の入植拡大を承認 シリアのアサド政権崩壊で「新たな戦線」開かれたと
イスラエル政府は15日、隣国シリアとの間にある占領地ゴラン高原での入植拡大を促す計画を承認した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、シリアの反政府勢力がバッシャール・アル・アサド政権を倒した後、イスラエルとシリアの国境に「新たな戦線」が開かれたとし、今回の承認の必要性を強調した。
ビデオ, 記録を残す、家族を探し出す……解放されたシリア・サイドナヤ刑務所を訪れる人々, 所要時間 4,51
シリアのバッシャール・アル・アサド政権が崩壊してから1週間がたった。ジェレミー・ボウエン国際編集長が「人間虐殺の場」として悪名高かった首都ダマスカス郊外のサイドナヤ刑務所を訪れ、現在のシリアが直面している課題について報告する。
イスラエル軍、シリアとの間に位置するヘルモン山での冬季駐留準備へ
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は13日、同国軍に対し、隣国シリアとレバノン、イスラエル占領下のゴラン高原にある国連監視の非武装緩衝地帯の境界に位置する、ヘルモン山の山頂で冬季駐留する準備をするよう指示した。
「自由なシリアを見てほしかった」 アサド政権の残虐行為訴えたシリア人活動家の葬儀
2011年にシリアの民主化デモに参加し、バシャール・アル・アサド政権に拷問を受けた後、同政権の実態を訴えていた活動家、マゼン・アル・ハマダさんの葬儀が12日、ダマスカスで行われた。ハマダさんの遺体は8日、「人間の大量虐殺場」として名高かった、ダマスカスのサイドナヤ刑務所で発見された。
外交状況
アサド氏がモスクワで制限下に置かれ、妻は離婚申請との報道 ロシアは否定
シリアのバッシャール・アル・アサド前大統領が、ロシアの首都モスクワで厳しい制限のもとで生活していると、トルコのメディアが22日に伝えた。前大統領の妻が離婚を申請し、故郷イギリスに戻ることを望んでいるとも報じられているが、ロシア大統領府の報道官は23日、離婚申請について否定した。
ガザでの停戦交渉、9割が完了 パレスチナ高官がBBCに説明
パレスチナ・ガザ地区で戦闘を続けているイスラエルとイスラム組織ハマスの間で、停戦と人質解放の合意に向けた協議が90%完了したと、関係者のパレスチナ高官がBBCに説明した。いくつかの重要問題について、まだ解決が必要だという。
米政府、シリア暫定政府指導者の逮捕報奨金を撤回 首都ダマスカスで外交協議
アメリカ政府は20日、シリアの事実上の指導者となっているアフメド・アル・シャラア氏について、同氏の逮捕に対する1000万ドル(約15億3600万円)の報奨金を撤回した。アメリカの代表団はこの日、首都ダマスカスに到着。米外交高官と、アル・シャラア氏が率いる「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS、「シャーム解放機構」の意味)」の代表との会談で、報奨金撤回が決まった。
英外相、シリア暫定政権側との「外交的接触」認める 米長官も「直接の接触」を説明
イギリスのデイヴィッド・ラミー外相は15日、政府がシリアのバシャール・アル・アサド政権を倒した反体制派グループと「外交的接触」をしていると述べた。前日には、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が、同グループに米政府が「直接の接触」をしたと話していた。
欧州諸国、シリア人亡命希望者の受付を一時停止 政変で先行き不透明に
シリアのバッシャール・アル・アサド政権の崩壊を受け、イギリスなど多数の欧州諸国が、シリア人亡命希望者の手続きを停止している。
ビデオ, レバノンとの境界に住むイスラエル人、停戦合意では「本当の安心は得られない」, 所要時間 2,08
アメリカのジョー・バイデン大統領は26日、イスラエルと、レバノンのイスラム教シーア派ヒズボラとの13カ月にわたる戦闘を終結させる停戦が合意されたと発表した。合意は現地時間27日午前4時(日本時間同午前11時)に発効した。昨年10月にレバノンとの境界沿いにあるキブツ(農業共同体)から避難した夫妻に、今後の安全についての懸念などを聞いた。
解説・検証
【解説】 シリアの新指導者は政治的に明敏だ……しかし約束を守れるのか BBC国際編集長
中東を長年取材してきたベテラン記者の予測を裏切り、「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS、「シャーム解放機構」の意味)」はあっという間にシリアのアサド政権を倒した。事実上の指導者となったHTSのアフメド・アル・シャラア代表は、BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長の目に、物静かで政治的に明敏な人物だと映った。そして質問に慎重に答えながら、シリアがなぜ回復する必要があるのかを語った。
【解説】 アサド政権崩壊、シリアと周辺のパワーバランスはどうなるのか
アサド一族による50年にわたる支配が終わることで、シリアと周辺のパワーバランスは再構築される。どのようなことが考えられるのか。中東特派員が解説する。
【解説】シリア・アサド政権の崩壊、ロシアの威信へ打撃
シリアのバシャール・アル・アサド大統領の権力を10年近くにわたり維持してきたのは、ロシアの火力だった。この24時間で、異例の事態が起きるまでは。
【解説】 シリアの反政府勢力とは 首都掌握と主張
シリアで8日、反政府勢力が首都ダマスカスに入場した。バッシャール・アル・アサド大統領は、国から脱出したと言われている。反政府勢力は政府に対する進攻を11月末に開始し、わずか2週間足らずで、アサド政権打倒を実現したもようだ。
【解説】 レバノン停戦は小休止に過ぎず、中東問題の解決策ではない……BBC国際編集長
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派ヒズボラの間の停戦合意が、現地時間27日午前4時(日本時間同午前11時)に発効した。この動きがヒズボラを支援するイランの立場にとって、そしてパレスチナ・ガザ地区の和平の見通しにとって何を意味するのか、ジェレミー・ボウエン国際編集長が解説する。
ビデオ, ハマス最高指導者殺害でイスラエル「大勝利」も、終わらないガザ戦争 BBC国際編集長が報告, 所要時間 3,56
イスラエルは17日、パレスチナ・ガザ地区南部ラファでの地上作戦で、イスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏を殺害したと発表した。ジェレミー・ボウエンBBC国際編集長がエルサレムから報告する。
【解説】 イスラエル・ガザ戦争 対立の歴史をさかのぼる
イスラエルとパレスチナの対立は約100年前から続く。主な争点は何なのか。