「大相撲ロンドン場所」34年ぶりに開催へ 来年10月
英ロンドンの劇場ロイヤル・アルバート・ホールで来年10月、「大相撲ロンドン公演」が開催される。同ホールでの興行は、1991年以来で2度目となる。
関係者によると、ロンドン公演には40人の力士が参加し、5日間で優勝者を決めるという。
ホールには伝統的な土俵や、神社と同じ造りのつり屋根「屋形」も設置されるという。
プロモーターを務める会社アスコナス・ホルトのドナ・コリンズ最高経営責任者(CEO)は、日本以外で大相撲が開催されるのは「非常に珍しく、まれなこと」だと話した。
日本国外での大相撲の公演は約20年ぶりとされる。
ロイヤル・アルバート・ホールのジェイムズ・エインスコフCEOは、大相撲では2カ月に1度、年6回の「場所」が開催されるため、日程を確保するのに時間がかかったと話した。
ロンドンでの記者会見に参加した日本相撲協会の八角理事長は、「ロンドンの人々に日本の伝統文化である相撲の魅力を伝え、心ゆくまで楽しんでいただけるよう、全力を尽くす」と話した。
八角理事長は1991年のロンドン公演で、横綱・北勝海として出場し優勝した。
鈴木浩・駐英大使は、相撲は「日本文化と伝統の融合」であり、国際的な人気が高まっていると話した。
33年前にロンドンで開催された最後の大相撲公演について、エインスコフ氏は「イギリス中を魅了した」と語った。
「相撲が人々の心に与える影響を目の当たりにするのが今から楽しみだ」
BBCロンドンが、手頃な価格のチケットが販売されるかと質問すると、エインスコフ氏は「さまざまな価格帯のチケット」を用意すると語った。
また、「素晴らしいテレビ中継も期待している。ロンドンまで来られない人も観戦できるようにする」と付け加えた。