Quantum Gravity
will Shape the World
“時間”の再解釈
天才カルロ・ロヴェッリが指南する
“クオンタムネイティヴ”へのマインドセット
スティーヴン・ホーキングの再来と評される物理学者カルロ・ロヴェッリ。一般相対性理論と量子力学を統一すべく物理学者がしのぎを削る「量子の重力理論」のひとつ、「ループ量子重力理論」を唱える彼は、著書『時間は
存在しない』で客観的で確実な空間や時間はこの世界に存在しないと説いた。一人ひとりが違う時空間を
生きていると主張するロヴェッリが考える、
2020年代に必須のFUTURES LITERACYとは?
BOARD GAMES
AS MEDIUM
「伝える」ためのボードゲーム学
難しい概念や複雑な事柄をシンプルに表現し、とっつきにくいトピックも遊びという体験に変えてしまうボードゲーム。長い進化の歴史をもつ盤上の遊戯がいま、ブラックボックス化する世の中とわたしたちの媒介(メディア)として、そのポテンシャルを発揮している。
Hints
for the Futurist
教えて、先生 !
これからの〈らしさ〉のゆくえ
量子コンピューターの実用化やミラーワールドの実装が予想される2020年代、人間はテクノロジーとの新たな共存関係を築こうとしている。そんないまこそ身体をもった「人間らしさ」や「男らしさ/女らしさ」、「わたしらしさ」を見つめ直してみたい。2020年代を〈らしく〉生き抜くためのヒントを探して、3人の先生に訊いてみた──〈らしさ〉って何ですか!?
The Art of
Negative Capability
複雑な課題を解くカギは
「耐える力」にある?
事実や理由を拙速に求めず、不確実さや不思議さ、
懐疑のなかにいられる能力──詩人ジョン・キーツが19世紀に発見したネガティヴ・ケイパビリティなる概念は、
こう定義される。地球規模の課題が前景化し、
その解決に長期的思考が求められるなか、すぐに答えを見いだそうとしない態度は重要になっていく
かもしれない。医療、教育、芸術の現場で「再発見」
されつつあるネガティヴ・ケイパビリティを、
精神科医/作家の帚木蓬生が解題する。
SUBJECTS FOR
OUR FUTURES
こころして履修せよ!
2020年代の基礎教養20
ようこそ、WIRED UNIVERSITYへ。目まぐるしい変化を遂げる時代とは裏腹に、わたしたちが学ぶべきことは
アップデートされていない。来る2020年代を生き抜く
あなたのために、「これさえ押さえておけば大丈夫!」という新しい基礎教養を、本学選りすぐりの講師20人が
紹介する。さあ、受講申し込みを急げ!
The Hard
Problem of life
人工生命は
「腹落ちしないこと」の真価を問う
池上高志 特別講義
生命とは何か?この難問に、いま人工生命(ALife)が迫っている。研究の焦点が「現実の生命の模倣」から「数学的生命の生成」に移ったことで、パラダイムシフトが起こっているのだ。ALife研究の第一人者である
池上高志は、「“制御不能 “なものを内包するものこそが
“生命 “」だと喝破する。ALifeは人間の「わかる」を
超えたスケールで世界を問い、倫理観をアップデートし、
“人間後 “の世界という可能性をわたしたちに
突きつけるのだ。