科学 / Science
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まもなく打ち上げ! NASAの探査機「エウロパ・クリッパー」は、生命が存在する可能性を見つけ出せるか
木星の衛星「エウロパ」を探査する米航空宇宙局(NASA)の探査機「エウロパ・クリッパー」が、日本時間で10月15日の午前1時過ぎに打ち上げられる。エウロパには厚い氷殻の下に広大な内部海が存在すると考えられているが、生命が存在する条件を備えているのか明らかにすることが狙いだ。
By Shigeyuki Hando
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なぜハリケーン 「ミルトン 」はフロリダの空を紫色に染めたのか?
フロリダ州を襲った大型ハリケーン。上陸直前から通過するまでの間に、空が紫色に染まるという奇妙な現象が観測された。この空の色は、大気中に通常とは異なる量の水蒸気やちりなどが含まれているときの光の振る舞いを示している。
By Rhett Allain
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AI関連研究のノーベル賞受賞から考える、新たな科学研究の可能性と課題
ノーベル物理学賞に続き、AIを活用した研究が化学賞を受賞した。研究手法に大きな変革をもたらしたAIは、今後の科学研究のあり方をも変えてしまうのだろうか?
By Chris Stokel-Walker
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超薄型「グラフェン」製の脳インプラント開発。初の臨床試験も始まっている
スペイン発の企業が世界一薄い炭素素材「グラフェン」で脳インプラント・デバイスを開発し、ヒトの脳に装置を一時的に設置する臨床試験を開始した。圧倒的に薄く、金属のように酸化しない素材の脳インプラントは、革新的な技術として注目されている。
By Emily Mullin
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AIブームが原発復活の追い風になっている
米国のスリーマイル島原子力発電所が、再稼働に踏み出す。電力供給先はマイクロソフトだ。AIデータセンター用の低炭素エネルギー需要の急増により、原子力発電業界とAI産業との関係性が強まっている。
By Matt Reynolds
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ノーベル物理学賞に選ばれた“AIのゴッドファーザー”、AIの急速な進歩に警鐘を鳴らすメッセージの重み
2024年のノーベル物理学賞に、人工ニューラルネットワークの概念を確立して深層学習の発展に貢献したジョン・ホップフィールドとジェフリー・ヒントンが選ばれた。なかでも“AIのゴッドファーザー”とも呼ばれるヒントンはAIの危険性について積極的に警鐘を鳴らしており、今回の受賞には大きな重みがある。
By Daisuke Takimoto
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タンパク質と葉酸を“パン酵母”に生成させる手法、ドイツの研究チームが発見
水素と酸素と二酸化炭素のみを用いて、タンパク質と葉酸をパン酵母としても知られる微生物に生成させる技術をドイツの研究者たちが開発した。食料生産による環境負荷を大幅に減らせることから、将来的に持続可能な食料供給の鍵となる可能性を秘めている。
By Ritsuko Kawai
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グリーンランドの「氷河水」を集めて売る──大胆な構想が世界にとって意味すること
グリーンランドの氷河から溶け出した水を世界に届けることで、地元経済を活性化すると同時に乾燥地域の水問題緩和にも貢献できると主張するスタートアップが現れた。実際のところ、この試みは世界にどんな影響を及ぼすのだろうか。
By Ole Ellekrog
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世界最高峰であるエベレストは、なぜ他の山より突出して高いのか
世界最高峰であるエベレストは、なぜ他の山より突出して高いのか──。最新の研究成果が解き明かしたところによると、その理由は周囲を流れる河川が起こした侵食にあったようだ。
By Shigeyuki Hando
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ゼブラフィッシュは水中の酸素濃度を“味わって”認識している:研究結果
淡水に生息するゼブラフィッシュの稚魚が味覚器官を使って水中の酸素濃度を感知していることが、最新の研究で明らかになった。この発見は水生生物の感覚システムに対する理解を大きく覆す可能性がある。
By Ritsuko Kawai
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気候変動が片頭痛を悪化させる可能性:研究結果
片頭痛と、気圧などの気象条件の関係はよく知られている。最新の研究では、温暖化や異常気象の増加が症状悪化につながる可能性が示された。このほかにも大気汚染など、複数の環境要因の関与も指摘されている。
By Grace Browne
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潜水艇「タイタン」事故、公聴会終了。原因解明できず、影響は長期化へ
OceanGateの潜水艇「タイタン」沈没事故に関する米沿岸警備隊の公聴会が9月27日(米国時間)に終了した。事故の責任の所在や明確な原因は特定されず、今後の調査報告書作成には課題が残る。
By Mark Harris
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プラスチックから生まれたアイスクリームは何味?:未来への問いを生み出す「Grow Lab」
「Guilty Flavours」は、わたしたちの未来を冷ややかに批判するアイスクリームだ。アーティストのエレオノーラ・オルトラーニのインスピレーションは、いかにしてかたちになったのか? ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズのラボ「Grow Lab」を訪ねた。
By Akihico Mori
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肉眼でも観測できる? 地球に接近中の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)とは
地球に接近中の彗星「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」が注目されている。肉眼でも観測できる可能性があるこの彗星について、その由来や見ごろなどについて詳しく解説する。
By Shigeyuki Hando
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偏頭痛に苦しむ女性が男性より多い理由
女性は男性の約3倍も偏頭痛に悩まされているという。その上、症状も男性より重いことが多いが、なぜなのか? その謎が女性ホルモンと偏頭痛の関連性を示した研究から解明されつつある。
By Lori Youmshajekian
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「アマゾンの配送による排出量が増加の一途」──米環境団体が報告書で指摘
アマゾンは気候変動対策として、専用のEV配送車両や航空機の導入を打ち出している。しかし、米国における同社のCO2排出削減の実態は目標と乖離していると、ある環境保護団体が公表した報告書が指摘している。アマゾン側は反論している。
By Molly Taft
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汚染された湖を浄化する、廃棄物を利用した浮遊型湿地システム
植物の根を汚染された湖水に浸すことで、植物は成長しながら汚染物質を吸い上げ、光合成で生成された溶存酸素が、水面下の生命を支える。ゴミを再利用したこのプラットフォームは、予算が極めて厳しい地域でも、水の浄化とゴミのリサイクルを可能にする。
By Hannah Richter
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「パンノキ」が食料危機の救世主になるかもしれない
熱帯地域で栽培されてきた食用植物「パンノキ」は栄養価が高く、暑さに強い。気候変動の影響で従来の地域での生産が困難になりつつあるトウモロコシや小麦、大豆などの主食穀物の代わりになることが期待されている。
By Richard Schiffman
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雨を自在に操る神? 人工降雨の新技術に投資するアラブ首長国連邦
アブダビ郊外にある金ぴかの司令センターでは、科学者たちがナノ素材を散布する飛行機や大気をかき混ぜるレーザーなどを使って、砂漠の空から湿気を絞り出そうとしている。しかし、そのド派手な人工降雨技術は本当に大規模な展開が可能なのだろうか?
By Amit Katwala
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47番目の血液型を発見。50年来の謎が明かされ、輸血の安全性向上に期待も
英国の研究チームが今年、47番目となる新しい血液型を見つけた。約50年前から血液型を決めるのに必要な抗原を欠く血液があることはわかっていたが、なぜ欠けているのかが不明だった。今回、謎が解明されたことで、新たな血液型をもつ人々の輸血リスクを回避できる可能性がでてきた。
By Chris Baraniuk