Culture
【御招待あり】リジェネラティブ・レストラン──生江史伸シェフが編集する、再生へのフルコース
食料自給率ほぼゼロの東京は、リジェネラティブ・シティになれるのか? 三つ星レストラン「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフ・生江史伸の腕にかかれば、一皿のなかに、誰もが確かな未来図を見るだろう。芳醇なる都市と自然のマリアージュの裏側へ。
By Takuya Wada
都市の“新しさ”に反抗せよ──建築家・田根剛、「リジェネラティブ・シティ」を語る
ありうべき都市のかたちを構想し、わたしたちの住み慣れた空間に未来を実装していく建築家たち。都市の営みをもっとリジェネラティブなものにするために、いま求められるマインドセットと行動とは何か? パリから帰国中の田根剛へのインタビュー。
By Michiaki Matsushima
あの時、50年前──日本のアニメは「未来」に向けて出航した
傑作揃いの日本アニメ史において、群を抜く存在が「宇宙戦艦ヤマト」だ。この船は昨今大ヒット中の「名探偵コナン」はおろか「ドラえもん」「鉄腕アトム」さえ霞む歴史的偉業──“大人向けのアニメーションがあってもいい"という価値観を、はっきりと全世界に示したのだから。後のガンダム、エヴァにも強く影響を与えた日本ポップカルチャーの旗艦、その半世紀にわたる航跡を振り返ってみたい。
By Shin Asada A.k.a. Assassin
『シビル・ウォー』が描いた写真と報道の力、そして単純化へのアンチテーゼ:アレックス・ガーランド監督インタビュー
なぜ世界はこんな混沌に陥っているのだろう──。『エクス・マキナ』で知られるアレックス・ガーランドのそんな問いが、映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の制作につながった。2024年10月4日の日本公開を前に、監督を務めたガーランドに制作の裏側を訊いた。
By Asuka Kawanabe
ライゾマティクス・真鍋大度が語るPerfumeとの“共創”の軌跡
さまざまな先端技術や舞台演出で知られるPerfumeの結成25周年を記念した展示会「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」。彼女たちをテクノロジーとクリエイションで支えてきたライゾマティクスの真鍋大度は、その“魔法”のようなステージをいかにつくり上げてきたのか。これまでの“共創”の軌跡について真鍋に訊いた。
By Takuya Wada
SZ MEMBERSHIP
ヒップホップの歴史に「ドアを閉める音」が刻みこまれるまで
21世紀に創作されたラップやポップミュージックを聴いたことがあるなら、“プラグインの教祖”がつくった最も有名な作品「Tribe」の金属的なパーカッション・サウンドを耳にしたことがあるに違いない。ジョン・レームクールへのインタビュー。
By Ashwin Rodrigues
「Apple Intelligence」のための新たなiPhone:2024年9月に最も読まれた10本のストーリー
この9月に「WIRED.jp」で公開した記事のなかから、アップルの新製品発表イベントに関する記事や、アップル独自のLightningポートをめぐる考察記事など、最も読まれた10本のストーリーを紹介する。
By Ritsuko Kawai
“緑化都市”になり損ねた街──「東京の都市計画」135年の系譜から見えてくること
気候変動対策や人々のウェルビーイングの観点から、世界の主要都市では今後、緑化がますます進められていく。ただし、こうしたリジェネラティブな都市計画はいまに始まったことではない。東京でも過去100年以上にわたって、緑化都市への計画は何度も出現していたのだ。
By Tomonari Cotani
多元的な「都市の未来」を想像するための16冊
未来を再生する「リジェネラティブ」な都市をつくるには、画一的なマスタープランにとらわれない新しい都市開発やまちづくりのあり方を考えたい。それなら、多分野のビジョナリーと編集部が選書したこのブックガイドが役に立つはずだ。
アレックス・ガーランドは、アメリカ社会の無意識に潜む幾多の神話を呼び覚ます:映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』池田純一レビュー(ネタバレあり)
『エクス・マキナ』等で知られるアレックス・ガーランドの新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、ドキュメンタリーを装った戦争映画・政治映画“ではない”。しかも本作で描かれる「分断」は、青(民主党)vs. 赤(共和党)といった「今日のそれ」ではなく、米国社会の“集団的深層心理”に則した分断、いわば時代を超えた米国の神話に根ざした分断だ。ガーランドが本作に忍び込ませた真意を、デザインシンカー・池田純一が浮き彫りにする(物語の重大な核心に触れていますのでご注意ください)。
By Junichi Ikeda @ Fermat