AIはいずれ“哲学的ゾンビ”ではなくなる──WIRED Futuresで語られた2024〜50年のAIと人間【アーカイブ動画あり】

やがてAIが意識さえもつようになり、わたしたちが「創造性」という専売特許を手放すときが来るとしたら、そのとき人間の能力や個としての存在、その自己認識はいかにアップデートされるだろうか?
「WIRED Futures」のトークセッションは虎ノ門ヒルズに23年にオープンしたステーションタワー最上部にあるTOKYO NODE HALLで行なわれた。
「WIRED Futures」のトークセッションは虎ノ門ヒルズに23年にオープンしたステーションタワー最上部にあるTOKYO NODE HALLで行なわれた。PHOTOGRAPH: comuramai

「WIRED Futures」アーカイブ動画販売開始!

30周年を迎えたグローバルブランド『WIRED』の総力を結集したOne Dayカンファレンス「WIRED Futures」。大盛況のうちに幕を閉じたこのイベントを、アーカイブ配信にてぜひご体験下さい。

アーカイブ動画視聴チケットの購入はこちらから
※すでにイベントチケットを購入されている方はアーカイブ動画が無料視聴できます。詳しくはPeatixからのメールをご確認下さい


「2050年の多元的な未来」を国内外の注目のゲストととも“追体験”する年に一度の大型カンファレンス「WIRED Futures」(2023年12月開催)では、やはりこの一年を象徴するキーワードでもある「AI」に関する議論が、多くのセッションで交わされた(アーカイブ動画はこちらから)。

今回はその「AI」をテーマに、哲学者のデイヴィッド・J・チャーマーズと神経科学者・金井良太による「Reality+:2050年、AIに意識は生まれるのか?」と題したキーノート、そしてこのたび新著『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』を上梓したPOSTS代表の梶谷健人による「The AI World In 2024:生成AI “再”入門」のセッションをピックアップする。

加速度的な進歩のスピードによって、これからの趨勢の予測も、輪郭の把握も困難になりつつある「AIの時代」に、その不可避な転換から目を逸らさず乗りこなし、そのうえで希望を見出していくためにはいかなる見立てが可能なのか? テクノフィロソフィー(テクノロジー+ 哲学)によって考察するAIの「心と現実」や、トレンドを超えて社会を変えるAIの本質的価値と具体的なユースケースなど、多岐にわたる論点から提示していく。

仮想現実は本物の現実である

1994年、物質および電気的・化学的反応の集合体である脳から、いかにして主観的な意識体験(現象意識、クオリア)が生まれるのかという問題に切り込んだ「意識のハードプロブレム」を提唱し、2022年に『リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦』を上梓した世界屈指の哲学者のひとり・デイヴィッド・J・チャーマーズ。彼はキーノートセッション「Reality+ :2050年、AIに意識は生まれるのか?」のなかで、テクノロジーをより理解するための哲学的考察を行ない、同時に哲学的な問いを照らし出すためにテクノロジーを利用する「テクノフィロソフィー」のアプローチをもとに、「バーチャルリアリティ/AI」と「現実/心」の間にある問いについて考察していく。

「『バーチャルリアリティは現実か』という問いは、現代のテクノロジー側が扱う領域に思えるかもしれませんが、哲学にルーツをもつ問いでもあります。なぜなら、『現実』を考えることは哲学の伝統的な分野のひとつだからです。そこでのわたしの中心的なテーゼのひとつは、デジタルテクノロジーによって構成されるメタバースなどの仮想世界は、現実であるということです」

デイヴィッドJチャーマーズ |DAVID J. CHALMERS(スクリーン中央)
哲学及び神経科学の大学教授。ニューヨーク大学の心脳意識センターの共同ディレクター。著作に『意識する心──脳と精神の根本理論を求めて』『Constructing The World』『リアリティ+:バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦』(上下巻)など。意識の「ハードプロブレム」を提唱したことで知られ、この概念は劇作家であるトムストッパードの戯曲『ハードプロブレム』の着想の源となった。日々使っている道具が自身の意識の一部になりうるという「拡張された心」の概念の提唱者としても知られている。


PHOTOGRAPH: comuramai

社会的な仮想空間を描き「メタバース」という単語がはじめて登場した、ニール・スティーヴンスン著のSF小説『スノウ・クラッシュ』や、物理的な現実がデジタルビット上のシュミレーションである可能性を示した『マトリックス』が生まれた1990年代、バーチャルリアリティ(仮想現実)はSF作品のなかで存在するものだった。しかし現代において仮想世界は、ゲームで遊ぶだけでなく、人間関係を築き、仕事をするといった、経済活動も含めた社会的活動を行なう空間となりつつある。

Meta QuestやApple Vision Proといったハードの普及も今後見込まれるなかで、チャーマーズは「現段階では本格的なメタバースが実現するレベルの環境にはない」と前置きしながらも、それでもなお物理世界と仮想世界が同等な存在となる可能性は十分にあると強調する。彼によれば、ここでの「同等」とは、人間の意識が世界に付与する「意味」が両者において等しいものになっていくことを指す。

「人間の意識には、さまざまな環境に意味を見出し、世界を認識する能力があります。その能力をもって、人間はバーチャルな世界にもさまざまな意味付けをしはじめています。ですから、わたしは『デジタルな世界で意味のある人生を送ることができるか?』という質問には“イエス”だと答えます。言い換えれば、両者の世界での人生は等しく有意義なものになり得るということです。したがって、人間にとっての意味が存在する世界においては、ビットで構成されたデジタルの世界であろうが、それは紛れもなく現実であり、バーチャルリアリティがただの幻想だとは言うことはもはやできないのです」

金井良太|RYOTA KANAI
アラヤの創業者。2000年京都大学理学部卒業後、05年オランダのユトレヒト大学でPhD取得(Cum Laude)。米国カリフォルニア工科大学、英国ユニバーシティカレッジロンドンでの研究員、JSTさきがけ研究員、英国サセックス大学認知神経科学准教授を経て、13年にアラヤを創業。20年より内閣府ムーンショット型研究開発事業のプロジェクトマネージャーを務める。同セッションの聞き手としてチャーマーズに専門的な見地からもさまざまな問いを投げかけた。著書に『AIに意識は生まれるか』がある。


PHOTOGRAPH: comuramai
AIは“哲学的ゾンビ”ではなくなる

チャーマーズは、著書『リアリティ+』の中心的なテーゼのひとつある「AIは心をもつことができるか?」という点にも、哲学の射程から切り込んでいく。

「結論からいえば、AIは意識をもつことができる/人工的な心は本物の心になり得るというのがわたしの持論です」

これは、意識研究の大家クリストフ・コッホや精神科医/神経科学者のジュリオ・トノーニらが提唱したような、あるシステムにおいて情報がどのように統合されているか、その相互作用の程度(「統合情報」の量=Φ(ファイ)で表す)によって意識の存在とそのレベルが決まるとする「統合情報理論」とも親和性が高い。

「哲学のもうひとつの中心的な分野は〈心〉です。そこでわたしたちは、しばしば心に関する問いを2種類に分けます。ひとつは、人間の行動は説明できるのかといった〈行動〉に関する問いです。そしてもうひとつは、知覚し、感じ、考えるといった人間の主観的な経験である意識を説明できるかという〈意識〉に関する問いです。それらをAIにあてはめて問いを提起するならば、人間と同じように行動するAIは可能か/AIは意識をもつことができるのかというものになるでしょう」

神経科学とコンピューター科学は人間の「行動」の多くの側面を説明できるようになりつつあり、近年大きな進歩を遂げているChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)はまだチューリングテストに合格こそしていないが、2050年までにはこれをクリアし、多くのタスクにおいて人間と同等かそれ以上の振る舞いをするAIが実現するだろうというのが彼の見解だ。

テクノフィロソフィーの手法によってより深く潜っていくAIと哲学の議論は、アーカイブ動画にて是非ご覧いただきたい。

むしろ、より難しい問題となるのは主観的経験(意識)を脳の観点から説明し、AIの意識を実現できるかという点だ。チューリングテストは単に人間らしい行動をするかというテストにすぎず、意識を獲得しているかを評価するものではない。そもそも、意識については多くの深い謎があり、人間になぜ意識が存在し、それなしには存在できないのかを理解できてすらいない(意識のハードプロブレム)。見たり、感じたり、考えたり、理解したりする一人称の主観的経験が仮にAIにあったとして、それを判断する術を人間はもち合わせていない。

「そうした意味で、ChatGPTのような現在のシステムは多くの場合、人間に近い(あるいはそれ以上の)行動を示しますが、その内部には誰もいないという感覚を与えます。印象的な振る舞いをするが意識的な経験をもたず、視覚や聴覚などの感覚を得る身体もなく、言語だけを用いるある種の“哲学的ゾンビ”のようなもの。これがAIの心や意識に関する現在の支配的な見解です。これは現段階では正しいと言えるかもしれません」

“哲学的ゾンビ”とはチャーマーズが提唱した哲学用語で、外見は人間と全く変わらなくても、意識のクオリアをもたない存在についての思考実験でもある。これを彼の言葉でさらに言い換えるならば、「意識の核」に相当するようなシステムの中心領域がAIにないということだ。しかしながら、チャーマーズはこれもまた一時的な状況にすぎないと言う。

テキストにとどまらない音声や動画などの複数の形式でのインプットからのマルチモーダル処理、文脈の解釈に重要な情報の時系列要素を加え、LLMの深層学習の精度を高める回帰型ニューラルネットワーク(RNN)、身体(脳)との接続を実現する技術の進歩、そして神経科学者のスタニスラス・ドゥアンヌ、ジャン・ピエール・チェンジュが提唱する「グローバル・ニューロナル・ワークスペース理論(GNW)」の概念である、長期記憶や抽象的な思考、意識の中核となる「グローバル・ワークスペース」の存在を示唆するAIアーキテクチャ。これらを鑑みれば、2050年までに「意識的なAI」が誕生する可能性の方がはるかに大きいと、チャーマーズは述べる。

PHOTOGRAPH: comuramai

「意識的なAIとしたのは、犬や鳥のように、人間に相当する意識はもたないが、意識そのものは存在するAIが少なくとも誕生するであろうという意図です。意識をもつためには人間の生物学的な構造が必要だと考える主張もありますが、わたしは、この考え方は誤りだと思っています。例えば、すべてのニューロンを、ほかのニューロンとの接続をもつシミュレーション・ニューロンに徐々にアップロードして置き換えていき、生物学的な脳からシミュレーションされた脳へと徐々に移行していくと考えてみましょう。わたしのニューロンを少しずつシステムにアップロードし、わたしの脳と同じように組織化されたシステムを完成させたとします。わたしは、そこで出来上がった脳の完全なシミュレーションには、もとの脳と同じように意識があり、本物の心と変わらないと主張するでしょう。

2050年までには、わたしたちが構築している仮想現実が完全な現実になる可能性はかなり高いでしょう。そうなれば、行動と意識の両方が問題になる現実において、人工的な精神は本物の精神になり得るというテーゼの正統性が証明され始めると思います。しかし、そのためには、意識という非常に大きな謎の解明に対して哲学・科学・技術・社会、あらゆる側面から最善を尽くして立ち向かっていくことが求められます」

創造性は、人間の専売特許ではなくなる

「The AI World In 2024:生成AI “再”入門」のセッションでは、POSTS代表の梶谷健人が登壇した。爆発的な進歩のスピードによって、生成AIの輪郭を捉えることが困難になりつつあるなか、単に“コンテンツ自動生成技術”と捉えるだけでは掴むことのできない生成AIの正体と本質的価値を紹介しながら、その進化の先に浮上してくるであろういくつかの問いを提示する。

梶谷健人|KENT KAJITANI
POSTS代表。VASILYを経て日印米の大手ブランドやスタートアップの新規プロダクト立ち上げやグロースを支援。2017年にMESONを創業し、大手通信キャリア4社やアパレルブランドとの共同事業を展開。現在は生成AI/XRなどの先端テクノロジーとプロダクト戦略を軸に経営アドバイザーとして活動する。新刊『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』や『いちばんやさしいグロースハックの教本』などの著書がある。


PHOTOGRAPH: comuramai

生成AIの出現によって、人間に残された領域は何か、あるいは人間である意味は何かを再考することが社会全体に課されるなかで、そこでの中心的な問いのひとつとして挙がるのが創造性を巡る議論だ。人間と、AIを含めた機械との関係性のなかで「創造性をこれからどう捉えていくべきか」。梶谷は「創造性は人間の専売特許ではなくなるし、なくなりつつある」と、強烈な言葉を発した。

「『創造性と関連付けられる拡散的思考を評価する代替用途課題(Alternative Uses Test:AUT)』を人間とGPT-4が行なったところ、GPT-4の結果を上回った人間は100人中9人しかいなかったとされています。つまり(AUTという尺度においては)創造性に関しても既にAIの方が優れているというケースが生まれている。先日は、画像生成AIのMidjourneyと動画生成AIのRunwayなどを使ってコーヒーブレイクの間に制作された、非常に高クオリティな(非公式)広告動画が話題となりましたが、それだけのクオリティをAIがつくりだしているのです」

一方で、人間がAIに完全に創造性を譲るのかといえば必ずしもそうではないとも、梶谷は付け加える。バリエーションを高速に大量生成して、「確率論的に確からしい答えを出す」AIの強みは今後も変わらず、かたや人間の役割も変わらないと考察する。

「ある種の異常性や希少性、アーティストの背景などを含めた物語性はさらに重要になるでしょう。ただ、AIを活用したクリエイティブづくりがデフォルトとなり、そのなかで上がっていく基準が次の時代のクリエイティブのベースになっていくはずですから、当たり前に使いしながらそこに応え続けつつ、その延長で確率や論理を超越し、逸脱したアイデアとストーリーテリングが求められていくはずです」

能力と思考OSの転換点

創造性にまつわる問いは、労働や生産、つまり人間の「仕事」に関わる議論と地続きでもある。AIによって、人間の仕事の仕方はどのように変わるか。梶谷は、「囲碁将棋で起きたことがすべての知的生産で起きる」という見解を示す。

「次世代のマルチモーダル生成AI〈Gemini〉は、自分の研究に関係した何万件もの論文のなかから、特に関係する研究を瞬時に抽出し、すべて読み取った上で新しいデータセットを加えて論文を更新していく機能を搭載しています。アーカイブ上で公開されているAIによる論文の数は指数関数的に増えており、これまでとは比べものにならないスピードと質で研究ができるようになっていくでしょう。あるタイミングまでは人間の聖域だと思われていた将棋のような知的生産にAIが食い込み、さらには計画、企画、経営、労働、発明などの領域でもそれが見られるようになるのではないでしょうか」

PHOTOGRAPH: comuramai

そうしたときに、今後発展していく新たな議論の可能性も、梶谷は示唆する。例えば、AIが経営を行なうということは、AIが自律的に稼ぐことができる個体になることを意味する。それは、自律的に稼ぐAIに対して報酬をもらう権利や購入する権利、つまり消費主体として認めるのかという議論が生まれる瞬間でもあるだろう。

「さらには、経済活動を行なう社会の重要な構成員であるならば人権を認めるべきかといった議論も現実的になされていくはずです。わたしたちには自律的に稼ぐ人間以外の存在を獲得した経験がありません。当然ながら、人類史上それに適した社会システムを設計したこともありませんから、社会でどう迎え入れていくかの議論は確実に起きていくと考えています」

また梶谷は、現代が「個の知能」に価値がある最後の時代であるとも指摘する。古代から現代に至るまで、人間の中核的な能力の比重は身体能力や戦闘能力から、知能や理性、社会的地位へと移り変わってきた。今後、人類は同様の変化に対峙するのではないかという。

「AIに接続した脳が、そうでない脳の何千倍もの能力を発揮するようになったとき、個人のスタンドアローンな知能や能力の重要性は下がっていき、AIの性能や接続数、スペック、回線速度などに価値の比重が移っていくはずです。人類の能力や個性、在り方を考えるにあたって、思想のOSそのもののアップデートを迫られる転換点を、わたしたちは迎えているのかもしれません。これらの事実を並べるとディストピア的な世界が待ち受けているようにも思えますが、かつて肉体的な戦闘能力が重要であった時代が終わった後で、過去に感じる郷愁と同じ構造だともいえます。そうした感情は抱きつつも、この不可避な変化にしっかりと向き合う必要があるのではないでしょうか」

梶谷の言うように、AIによって迎える転換は人類にとって不可避かもしれない。そこで重要なのは、現在考えうるディストピアを避け、2050年から見たよりよい過去をこれからプロトタイプしていくための問いとアクションとなる。梶谷が挙げた「能力」の転換を引き合いにするならば、『サイバーパンク2077』や『オルタードカーボン』で描かれたような、テクノロジーの新たな可能性が変わらず資本主義の論理に絡めとられ、個人の能力=マシンスペックがより経済力に左右されてしまう世界をいかに避けるか。AIをテーマに登壇したスピーカーの面々がさまざまな論点から縦横無尽に投入したこれらの問いと議論は、待ったなしの状況にあるわたしたちにとって、来たるAI時代に向けた貴重なプロトタイピングの機会となったはずだ。

PHOTOGRAPH: comuramai

※『WIRED』によるWIRED Futuresの関連記事はこちら


Related Articles
article image
なぜいま、スペースオペラよりも明後日の未来を語ることが大事なのか? なぜいま、死者の再生を真正面から議論する必要があるのか? 不確実な未来へと踏み出すなら、「SF」という名の“認知の地図”を手にしよう。
article image
『WIRED』日本版による年に一度の大型カンファレンス「WIRED Futures」が12月8日開催された。増枠したチケットも完売となったこの注目のOne Dayイベントは、「2050年の多元的な未来」をテーマにAIや空間コンピューティング、クリエイティビティからウェルビーイングまでが縦横無尽に語られ、参加者とともに未来のありうべき姿を手繰り寄せる一日となった。

雑誌『WIRED』日本版 VOL.51
「THE WORLD IN 2024」は好評発売中!

アイデアとイノベーションの源泉であり、常に未来を実装するメディアである『WIRED』のエッセンスが詰まった年末恒例の「THE WORLD IN」シリーズ。加速し続けるAIの能力がわたしたちのカルチャーやビジネス、セキュリティから政治まで広範に及ぼすインパクトのゆくえを探るほか、環境危機に対峙するテクノロジーの現在地、サイエンスや医療でいよいよ訪れる注目のブレイクスルーなど、全10分野にわたり、2024年の最重要パラダイムを読み解く総力特集。詳細はこちら