「Googleマップ」6つの便利機能──自転車専用道の表示や駐車位置の記録など

毎日スマートフォンやパソコンで使っていても、Googleマップには知らない機能があることもある。ここでは自転車専用道の表示や駐車位置の記録など、便利な機能を6つ紹介する。
3D rendering of GPS navigation pin on a map
Illustration: Lemon_tm/Getty Images

「Googleマップ」は広く使われている人気アプリのひとつだ。Android版、iOS版、ウェブ版のサービス全体で毎月10億人以上が利用している。また、多くの人が認識している以上にたくさんの機能を備えているので、ここではいくつか取り上げたい。

もちろん場所の検索や道案内、特定の場所から別の場所へのナビといった基本機能以外のものだ。すでにアプリの画面や機能をよく知っている人も多いだろう。

なので、そもそもGoogleマップに備わっていることがあまり知られていない機能について少し深掘りしようと思う。また、モバイルアプリやウェブ版のアプリの便利な操作方法も紹介する。

Courtesy of David Nield

直線距離と面積を測る

Googleマップでは、運転や徒歩のルートに基づいて2つの地点間の距離が表示される。しかし、「直線距離」を知りたい場合はどうすればいいのだろう? これがわかるとハイキングのルート決めから土地の面積の計算まで、さまざまな場面で役に立つ。

実はウェブ版のGoogleマップにはこの機能がある。特定の地点を右クリックして「距離を測定」を選択してから別の場所をクリックすると、2点間の直線距離が表示されるのだ。さらに地点を追加し、最初に選択した場所をもう一度クリックして範囲を決定することで、面積が表示される。

ダブルタップからドラッグでズーム

これはアプリを新しく使い始めたユーザーが発見しては、いつも驚いている機能だが、実は何年も前からGoogleマップに実装されている。Android版、あるいはiOS版のアプリを使用する際、地図をダブルタップした人差し指や親指を画面から離さず、上下にドラッグすることで地図の拡大と縮小ができる。

この方法は通常のピンチのジェスチャーによるズームの調整とは異なり、両手を使わないで済む。なので、地下鉄の手すりに掴まっていたり、犬の散歩をしていたり、荷物を持っていたりなどで片手しか使えないときに便利だ。

Courtesy of David Nield

自転車に適した道が調べられる

Googleマップに表示されている道路や経路がどのような道かは、地図を見てもわからないことがある。しかし、「自転車レイヤ」というかたちで役に立つ情報が提供されている。この機能はすべてのプラットフォームで利用できるが、便利な説明が付いているウェブ版が最も役に立つ。

カーソルをレイヤのパネル(右下。日本のGoogle マップでは左下)に重ね、表示された選択肢から「自転車」をクリックする。すると自転車を使う人向けに「専用道」や「自転車向きの道」、「土道/未舗装道」などを示す線が地図上に表示される。

特別な場所を記録する

ピクニックの場所やいつも使っている駐車場、公園のベンチ、友人の家といった個人的に大切な場所があるかもしれない。しかし、これらの場所はGoogleマップにはじめから印が付いているわけではない。印がないと検索やナビを使うときに見つけにくいという問題がある。

これに対処するために、大事な場所に印を付けることができる。モバイルアプリで該当の場所をタップしてピンを表示させたら、情報が記載されているカードを引き上げて「ラベルを追加」を選択する。ラベルが付いた場所は保存済みの場所の一覧や、検索結果を示す地図に旗のアイコンとして表示される。

Courtesy of David Nield

駐車位置を記録

これは長い一日が終わったあと、クルマをどこに停めたか思い出そうとしなくても済む機能だ。Googleマップが代わりに覚えておいてくれる。クルマを停めたらモバイルアプリの地図上の青い点をタップし、ポップアップで表示されるパネルから「駐車位置を保存」を選択する。

クルマに戻るときは、アプリの「経路」のアイコンから「保存した駐車場」を選択することで、作成したラベルが表示される。地図を拡大して「ここに駐車しました」という表示を探すことも可能だ。表示をタップすると駐車場所までの正確な道順が表示される。

交通事故を報告する

移動中に遭遇した事故を報告することは、ほかのGoogleマップユーザーの役に立つ。モバイルアプリのナビ使用中、右側のアイコン(吹き出しに「+」が付いているアイコン)をタップし、該当する選択肢を選択する。

この一覧に表示される選択肢は国によって異なるが、「衝突事故」が選択肢のひとつとして表示されるはずだ(工事、軽い渋滞、故障車といった選択肢が表示されることもある)。Googleマップはこうした報告をある程度受け取ると、全ユーザーに対し地図上に警告を表示する。

(Originally published on wired.com, translated by Nozomi Okuma, edited by Mamiko Nakano)

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