もう２軒目に迷わない！ 飲みたい派もノンアル派も一緒に楽しめるバールが登場

朝から晩まで開いていて、さっと立ち寄ってコーヒーやお酒を楽しめる「バール」はイタリア人のライフスタイルに欠かせない身近な存在。そんなイタリアのバール文化を伝えてくれるのが6月に誕生した「BAR di GAETANO」。人気ピッツェリア「PIZZERIA DA GAETANO」（以下「GAETANO」）が手がけるバールで、以前「Griglia di GAETANO」があった場所にオープンしました。

迎えてくれたのは舌間カンナさんとバリスタの佐野圭音さん。舌間さんは「GAETANO」のオーナー、TOMMYさんこと舌間智英さんの奥様です。「以前はフランス菓子の仕事に携わっていてフランス好きだったのですが、結婚後はすっかりイタリア好きになりました。毎年夫が修業していたナポリ・イスキア島に行くのですが、そこに100年以上続く〈カリーセ〉というバールがあって、島中の人がそこに集うんです。夫も修業時代、休憩時間にカフェを、仕事終わりに軽くお酒をとこの店を頻繁に利用していて生活の一部になっていたそう。私も〈カリーセ〉が大好きになり、いつかこんなお店を開きたいと思っていました」とカンナさん。

メニューは1日中同じで、カフェメニューとアルコール、アンティパストが少し。しっかりとした食事メニューはありませんがメニューはとっても魅力的です。なかでもこの酷暑にゴクゴクいきたいのが〈カリーセ〉直伝の「イスキア コーヒー牛乳」（770円）。エスプレッソグラニータにミルクを加えたもので、スプーンでかき混ぜていただきます。ホットドリンクがお好みなら“エスプレッソマシン界のロールスロイス”と呼ばれる〈フィオレンツァート〉社のマシンで淹れた「カップチーノ」（770円）もオススメです。一緒にフランス〈ヴァローナ社〉のカカオを使った「濃厚チョコレートケーキ」（770円）をいただくとナイスハーモニー！ お酒を飲んだ後ってふとこういうスイーツが食べたくなるんですよね〜。

また、アルコールもいい感じです。ルッコラを原料にしたイスキア島のリキュール「ルコリーノ」（880円）はソーダ割でいただきました。爽やかな香りとほどよい甘味、ほんのりとした苦味が効いています。ビタミンＣを豊富に含み、肝臓を助ける作用もあるとのことで食後酒に最適ですね。「GAETANO」のピッツァ生地に生ハム、モッツァレラチーズ、レタスをサンドした「パニーノ」（1320円）との相性も抜群です。
グラスワインのメニューは日替わりですが、スプマンテはフランチャコルタで1杯1210円とリーズナブル。「GAETANO」で大量仕入れができているからこそ実現できる値段なのだそうです。

夜はこんな雰囲気に。この店ができて一番「助かる！」と思ったのが、「２次会どうする？」となった時に迷わなくて済むこと。もう少しお酒が飲みたい人と、お酒はもういいかなという人が一緒に楽しめて、初めてでも気軽に過ごせる店って意外となかった気がします。ここは営業時間も24時までなので、ディナーの後もゆっくりおしゃべりできそうですね。テラス席はもう少し涼しくなってからかな〜。

バリスタの佐野さんは「GAETANO」で働いたことをきっかけにバリスタの道へ進んだそうです。「美味しい料理を提供した後、最後を締め括るコーヒーの役割は大きいと感じてこの道に入りました」と佐野さん。毎朝、〈フィオレンツァート〉社のマシンの繊細なレバーを調整し、至極の１杯を提供してくれます。
「ランチの後やディナーの後にふらっと立ち寄っていただける、そんな憩いの場を目指しています」とおふたり。まさにオトナのオアシスのようなバール、ぜひ気軽に利用してみてください。