「森さん、日本酒好きよね?八女に今年オープンした築100年の酒屋さん、もう行った? そこの店主がまた面白い人でねぇ。“オンライン酒塾”も楽しいよ〜!」
八女なのに、お茶じゃなくて日本酒?新店なのに築100年?面白い店主?“酒塾”とは!?
“気になって仕方がない!”と思っていたら……。幸運にも、連れていってもらえることに。
八女福島・白壁通りにある、謎の酒屋
中心部・天神から車を走らせること約1時間。かつては城下町、商家町としても栄えた八女市の中心部・福島地区にやって来ました。
「八女福島の白壁の町並み」として「国選定重要伝統的建造物群保存地区」にも指定。お目当ての“謎の酒屋”さんは白壁通りの一角、「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」の向かいにあります。
昭和のまま、時が止まったような外観に見とれていると、ご店主が笑顔で迎えてくださいました。
「ようこそ八女福島へ! 店主の木下雄大です」
……あれ? 木下さん? 表の看板には「坂口酒店」と書かれていましたよね?
「皆さん、不思議がられます(笑)。閉店し空き店舗となっていた『坂口酒店』で何か面白いことをやろうと、2021年1月にこの店を開業したのですが……。ここは保存地区なので、『坂口酒店』の看板も含めて保存建造物なんですよ。だから看板の架け替えもできなくて。“それならもう、木下酒店ではなく『坂口酒店』のまま店をやろう”となったわけです」
八女の特産品、お宝も満載!
レトロな栓抜きや配達用の酒袋、飲料メーカーのレアなノベルティなどなど……。酒屋さんならではのお宝が至るところに飾られており、店内をぐるっと見て回るだけでもワクワクします。
酒屋さんなので看板商品はもちろんお酒。試飲や角打ちもできますよ。
中でも日本酒のラインナップはなかなかに個性的。創業200年を超える八女の銘蔵元「喜多屋」に加え、珍しい県外の日本酒もちらほらと。
日本酒を知らなくても、きっと好きになる
「ここは酒屋 兼、“八女の魅力発信基地”なんですよ」と、木下さん。
木下さんはシンガポールで5年、アメリカ・NYで6年に渡り日本酒ソムリエとして活躍するなど、ワールドワイドな経歴を持つ方。
帰国後は酒造メーカー「喜多屋」に入社し、蔵人から営業部までを経験。現在は、八女市の伝統工芸の発信・案内役、地酒コーディネーターとしても活躍されています。
「このまま喜多屋のお酒を造る・売るのもいいけど、もっと広く、日本酒や八女を面白くする仕事がしたい」そんな思いから喜多屋を辞め、「坂口酒店」を立ち上げられました。
「今扱っている日本酒は、福岡ではあまり見かけないものがほとんど。アメリカ時代に繋がった蔵元さんをはじめ、僕の“推し”を揃えています」と、にっこり。
そして何より面白いのが、海外で培われた木下さんのお酒選びの方法とトーク。木下さんは、お酒を勧めるときに精米歩合などの専門用語は使いません。行きたい県や今晩のおかず、好きなものからお酒を導いてくれるんです。
私がオススメの日本酒を伺うと……。
「今晩のアテは? 好きなアーティストは?……ふむふむ、藤井風がお好きなんですね。技術も個性もあって、彫りが深くて……とくれば、この日本酒ですね」
そういって渡されたのは、福島県「仁井田本家」の「おだやか 生酛 純米吟醸 雄町」(1,980円)。
「岡山県で生まれた雄町は、技術がないと上手く栽培・醸造できない難しい酒米です。ゆえに味わいに蔵の個性が光る。『仁井田本家』は、米作りから自分たちで行っている酒蔵です。“経験も実力も付いてきた、いよいよ挑戦してみよう”と有機栽培を始め、初めて雄町で造った酒がコレ。
ふくらみのある雄町らしい旨味。口当たりはおだやかだけど、芯があるのでずっと飲み続けてもアキがこない。むしろどんどん……」
――買います!それ買います!
こんな風に教えてもらえたら、日本酒に詳しくなくても興味が湧きますよね。あまりにも藤井風すぎるお酒のセレクトに嬉しくなって、食い気味で購入を決めお会計へ。
そしてふと、レジの奥を見ると「オンライン酒塾ミーティング」の張り紙を発見しました。
「あぁこれは、金八先生ならぬ、“キノ八先生”が、月に数回ZOOMで開催しているお酒の塾です」
晩酌を3倍楽しくしてくれる、酒塾とは?
「おい、もりぃ〜。誰が金八先生か、こんっバカチンがぁ! 私が酒塾塾長のキノ八先生でございます。地酒をさらに面白く楽しめるようになる酒塾、明後日もやるから見学しに来なさい」
酒塾は、木下さん扮する“キノ八先生”の講義を聞きながら、お酒を楽しむオンライン塾。講義といっても堅苦しさはなく、家呑みしながら参加できる気軽なものです。
参加無料のトークライブや、蔵元さん・飲食店の方をゲストに迎える会、塾のテーマに沿ってセレクトされた日本酒やアテが家に届き、それをお供にトークを楽しむ会など、形式はさまざま。
早速参加しましたが、これがまぁ〜面白いこと!
「◯◯さん、今行ってみたい県はどこですか?」など参加者と会話しながら、酒文化や歴史も交えた白熱の酒トーク。難しい話もなく知識が深まるし、家での晩酌がこんなに豊かになるなんて!
▼ちなみに、次回の開催予定は下記の通り
■11/27(土)19:00〜
<申込み締切り:11/24(水)>
【第6回オンライン酒塾~キノ八先生生誕祭~】
参加費:6,500円〜 ※送料別
(日本酒720ml×2本、
キノ八先生が好きな調味料や食材がもりもり)
*ほか、日本酒3本コース、4本コースも用意
詳細は▶コチラ
おまけ:3倍どころか、5倍楽しくなった
日本酒に加え、こんな調味料も「坂口酒店」でゲットした私。オンライン酒塾用に、ズラリとアテを用意してみました。
気になるお酒を選んで、それに合うアテを用意して、日本酒トークに花を咲かせる……。美味しくて、楽しくて、一人でほぼ1本飲み干したことはここだけの秘密です。
また、「坂口酒店」には日本酒だけでなく、「マルモ醤油店」の調味料や「八女ブルワリー」のクラフトビール、八女の特産品や加工品、伝統工芸品までズラリ。
八女の人気店「ウメノ商店」と「坂口酒店」のコラボで誕生した「KOFUNキャップ」なるものまでありました。(八女には約300基もの古墳が存在しているらしい……!)
ぜひ出かけてみてくださいね。
この記事は「坂口酒店」の提供でお届けしました。
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店舗名
坂口酒店(店舗写真)
ジャンル
- 日本酒
- 立ち飲み
- 食物販店
住所
福岡県八女市本町209
電話番号
営業時間
10:00〜17:00
定休日
水曜日
席数
- スタンディング6名くらい
個室
なし
メニュー
日本酒「喜多屋 蒼田シリーズ」1,500円〜、芋焼酎 尽空1,518円、麦焼酎 吾空1,540円、大人の梅酒1,540円
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
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