Macでトラックパッドジェスチャを使ってVoiceOverを制御する
VoiceOverで、トラックパッドジェスチャを使ってMacを操作できます。iPhoneまたはiPadでVoiceOverを使っている場合は、Macのジェスチャの多くを使用できます。
注記: VoiceOverのトラックパッドジェスチャを使用するには、トラックパッドが内蔵されたMacを使っているか、外付けのトラックパッドがMacに接続されている必要があります。
VoiceOverのトラックパッドジェスチャをオン/オフにする
トラックパッドジェスチャを使ってVoiceOverを制御するオプションをオンにするには、(VoiceOverがオンになっているときに)VoiceOver修飾キーを押したままトラックパッドの任意の場所を2本の指で時計回りに回します。デフォルトでは、Caps LockキーまたはControl+OptionキーをVoiceOver修飾キーとして利用できます。
VoiceOverのトラックパッドジェスチャをオフにするには、VoiceOver修飾キーを押したまま、2本の指で反時計回りに回します。
注記: VoiceOverジェスチャを使用する場合は、トラックパッド上でマウスボタンは使用できません。マウスボタンは、Controlキー+クリックのように修飾キーと一緒に使用する場合のみ使用できます。
VoiceOverのトラックパッドジェスチャの仕組み
VoiceOverジェスチャとは、トラックパッド上で1本または2本の指を使ってドラッグ、タップ、フリック、または回転することです。ジェスチャはさまざまなテクニックを使用して実行できます。例えば、タップするときは、片方の手で2本の指を使ったり、左右の手の指を1本ずつ使ったりできます。
トラックパッドは、画面上でVoiceOverカーソルがあるウインドウまたは領域に対応しています。トラックパッド上で指をドラッグすると、VoiceOverカーソルはそのウインドウまたは領域の中だけを動きます。VoiceOverカーソルを動かすとVoiceOverカーソル内の項目が読み上げられます。画面上の何もない領域に到達すると、サウンドエフェクトが再生されます。これらの情報から、画面上を移動しているときに項目がどこにあるかが分かります。例えば、カーソルがアプリのツールバーのボタンにある場合は、トラックパッドはツールバーに対応しています。トラックパッド上で指をドラッグすると、VoiceOverカーソルはツールバー内を動きます。トラックパッドは画面全体ではなく特定の領域だけに対応しているので、別の領域またはアプリに誤って入ってしまうことはありません。指をドラッグして選択したいものが読み上げられたときは、トラックパッドに指を置いたまま別の指を使ってタップしてください。このジェスチャは「スプリットタップ」と呼ばれます。
ジェスチャを使い始める
画面上の自分の場所を読み上げるには、3回タップします。VoiceOverカーソル内にあるものが読み上げられます。
キーボードヘルプを使うと、VoiceOverのトラックパッドジェスチャを安全に試してみることができます。実際にコマンドを実行しなくても、ジェスチャによる操作が読み上げられます。VoiceOverを学習する/練習するを参照してください。
VoiceOverには、画面上を移動して項目を操作するための標準のトラックパッドジェスチャセットが用意されています。VoiceOverの標準のトラックパッドジェスチャを参照してください。
VoiceOverコマンドを追加のトラックパッドジェスチャに割り当てることでカスタマイズできます。VoiceOverのキーコマンドとトラックジェスチャをカスタマイズするを参照してください。
トラックパッドジェスチャでは、ローターと呼ばれる仮想ダイヤルを回して、画面上の項目のカテゴリ(Webページ上のリンクやボタンなどのアプリコントロールなど)にアクセスしたり、カテゴリ内の特定の項目に直接移動したりできます。VoiceOverでトラックパッドジェスチャローターを使用するを参照してください。
VoiceOverがオンになっているときにトラックパッドを無効にするオプションも設定できます。これは、トラックパッドで不用意にジェスチャを行ってしまうのを避けたい場合に役立つ可能性があります。VoiceOverの「コマンド」設定を変更するを参照してください。
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