2022年モナコグランプリ
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
日程 | 2022年シーズン第7戦 | ||
決勝開催日 | 5月29日 | ||
開催地 |
モンテカルロ市街地コース モナコ・モンテカルロ | ||
コース長 | 3.337km | ||
レース距離 |
64周(213.568km)3時間ルール適用 78周 (260.286km・規定周回数) | ||
決勝日天候 | 雨のち曇り | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:11.376 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ランド・ノリス | ||
タイム | 1:14.693(55周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
2022年モナコグランプリ(英: 2022 Monaco Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第7戦として、2022年5月29日にモンテカルロ市街地コースにて開催。
正式名称は「Fomula 1 Grand Prix De Monaco 2022」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
エントリーリスト
[編集]前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
ソース: [4] |
フリー走行
[編集]- FP1[5]
- 2022年5月27日 14:00 CEST(UTC+2)
- トップはシャルル・ルクレール。前戦では3,5位と好調だったメルセデス勢は、ルイス・ハミルトンが「信じられない量」と無線で伝えるほどのバウンシングに見舞われた。ミック・シューマッハがギアボックストラブルにより、コース入口を塞ぐ形で止まったため赤旗中断となったものの、セッション自体は滞りなく終わった。
- FP2[6]
- 2022年5月27日 17:00 CEST(UTC+2)
- トップはFP1に続きルクレールが記録。僅差でカルロス・サインツが続いた。3位のセルジオ・ペレスとは0.379秒差という大きな差をつけた。ダニエル・リカルドはターン14で姿勢を乱しターン15のアウト側のバリアへクラッシュ、車両回収とバリアの修復のために赤旗中断となった。
- FP3[7]
- 2022年5月28日 13:00 CEST(UTC+2)
- トップはレッドブルのペレス。何人かのドライバーがトラフィックに対し無線で不満をぶちまける場面が見られた。ランス・ストロールがガードレールに接触し翼端板を破損させたが、赤旗中断となるようなことはなかった。
予選
[編集]2022年5月28日 16:00 CEST(UTC+2)(文章の出典[8])
ポールはシャルル・ルクレールでシーズン5度目通算14回目の獲得。Q1は残り2分25秒で角田裕毅がガードレールに接触しホイールの破損とパンクを起こしたため赤旗中断となった。程なくして再開したが多数のマシンがピットレーンに並んでいたため、計測ラップに入れないドライバーが見られた。Q3では1度目の計測でルクレールが暫定ポールとなり、次いでサインツ、ペレス、フェルスタッペンが続いた。2回目の計測ラップのセクター1でルクレールはタイムを縮めていたが、ペレスがターン8でクラッシュ。直後を走っていたサインツは回避が間に合わずに衝突、2台のマシンがコースを塞ぐ形となり予選は終了した。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
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1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:12.569 | 1:11.864 | 1:11.376 | 1 |
2 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:12.616 | 1:12.074 | 1:11.601 | 2 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:13.004 | 1:11.954 | 1:11.629 | 3 |
4 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:12.993 | 1:12.117 | 1:11.666 | 4 |
5 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:12.927 | 1:12.266 | 1:11.849 | 5 |
6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:12.787 | 1:12.617 | 1:12.112 | 6 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:13.394 | 1:12.617 | 1:12.247 | 7 |
8 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:13.444 | 1:12.595 | 1:12.560 | 8 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:13.313 | 1:12.613 | 1:12.732 | 9 |
10 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:12.848 | 1:12.528 | 1:13.047 | 10 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:13.110 | 1:12.797 | 11 | |
12 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:13.541 | 1:12.909 | 12 | |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:13.069 | 1:12.921 | 13 | |
14 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:13.338 | 1:12.964 | 14 | |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:13.469 | 1:13.081 | 15 | |
16 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:13.611 | 16 | ||
17 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:13.660 | 17 | ||
18 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:13.678 | 18 | ||
19 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:14.403 | 19 | ||
20 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:15.606 | 20 | ||
107% time: 1:17.648 | |||||||
ソース:[9][10] |
決勝
[編集]2022年5月29日 15:00 CEST(UTC+2)(文章の出典[11][12])
優勝はセルジオ・ペレス。2位にカルロス・サインツ、3位にマックス・フェルスタッペン。
決勝開始直前に降り出した雨により、フォーメーションラップは16分遅れで始まったが、2周目に赤旗が掲示され中断となった。40分後にローリングスタートで77周のレースが再開。序盤はフェラーリ勢が先行していたが、徐々に路面が乾き始めた17周目に3位のペレスがピットインし、インターミディエイトへ交換。トップのルクレールは2周後にピットへ向かったものの、その時点でペレスとの差は20秒弱しかなくアンダーカットを許してしまう。この時点でトップはサインツ、2位ペレス、3位ルクレール、4位フェルスタッペンとなった。レーシングラインは更に乾いたため、22周目にフェラーリ勢はハードタイヤへ交換、レッドブル勢も翌周にハードタイヤへ交換した。しかし、フェラーリ勢はピット作業に手間取ったことやタイヤの温まりの悪さなどから、ペレスとフェルスタッペンがそれぞれオーバーカットを成功させ、1,3位へ順位を上げた。24周目にはターン14で姿勢を乱したミック・シューマッハがクラッシュ、マシンの撤去とバリアの修復のために2度目の赤旗が振られた。31周目にSC先導により再開したが、3時間ルールが適用されたため64周にてレースは終了。レース終盤には1分18秒台まで落ち込んだペレスだったがサインツからポジションを守り切り、シーズン初優勝。また、メキシコ人としても初めてモナコGPで優勝を果たした。レース後にフェラーリはペレスとフェルスタッペンのピットアウト時の動きに対し抗議を行ったものの、いずれも却下された[13]。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 64 | 1:56:30.265 | 3 | 25 |
2 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 64 | +1.154 | 2 | 18 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 64 | +1.491 | 4 | 15 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 64 | +2.922 | 1 | 12 |
5 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 64 | +11.968 | 6 | 10 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 64 | +12.231 | 5 | 9FL |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 64 | +46.358 | 7 | 6 |
8 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 64 | +50.388 | 8 | 4 |
9 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 64 | +52.525 | 12 | 2 |
10 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 64 | +53.536 | 9 | 1 |
11 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 64 | +54.289 | 17 | |
12 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 64 | +55.6442 | 10 | |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 64 | +57.635 | 14 | |
14 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 64 | +60.802 | 18 | |
15 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 63 | +1 Lap | 19 | |
16 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 63 | +1 Lap | 20 | |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 63 | +1 Lap | 11 | |
Ret | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 48 | DNF1 | 16 | |
Ret | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 24 | DNF | 15 | |
Ret | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 19 | DNF | 13 | |
ソース:[14] |
- 追記
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
- ^1 - アルボンはコース外走行でアドバンテージを得たため5秒のタイムペナルティ[15]。
- ^2 - オコンは他車との接触により5秒のタイムペナルティ[16]。
第7戦終了時点のランキング
[編集]ワールド・チャンピオンシップ
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | シャルル・ルクレール | 3 | |
2 | マックス・フェルスタッペン | 2 | |
3 | セルジオ・ペレス | 1 | |
1 | 4 | ランド・ノリス | 1 |
ソース:[18] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Monaco Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年5月25日閲覧。
- ^ “F1、第4戦エミリア・ロマーニャから第7戦モナコまでのタイヤ選択”. Fomula1-Data (2022年4月13日). 2022年5月25日閲覧。
- ^ “2022 Monaco Grand Prix - Event Notes - Circuit Map.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月25日). 2022年5月25日閲覧。
- ^ “2022 Monaco Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月27日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ “ルクレール、母国最速発進!賭けるならフェラーリ、とレッドブル代表…角田裕毅も上々 / F1モナコGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月27日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “”非常にレーシー”なフェラーリ、レッドブルに大差の1-2…リカルドのクラッシュで赤旗 / F1モナコGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月28日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “”ペレス、予選を前にポール争いに名乗り!中団最上位はガスリー / F1モナコGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月28日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “赤旗の劇的結末…ルクレールが2年連続母国ポール!角田裕毅は1歩及ばずも奮闘 / F1モナコGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年5月29日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2022 - QUALIFYING”. Formula 1 (2022年5月28日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2022 - STARTING GRID”. Formula 1 (2022年5月28日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ “ペレス「夢が叶った!」逆転優勝、ポールのルクレールはまたも勝てず…角田は最下位 / F1モナコGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年5月30日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “雨と赤旗で波乱のモナコをペレスが初制覇。ルクレールはピットストップの不運に泣き4位【決勝レポート/F1第7戦】”. auto sport Web (2022年5月30日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “フェラーリがレッドブル2台が規則違反と抗議もFIAは却下。ペレスの優勝&フェルスタッペンの3位が確定/F1第7戦”. auto sport Web (2022年5月30日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年5月29日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ “2022 Monaco Grand Prix - Offence - Car 23 - Leaving the track and gaining an advantage.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月29日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ “2022 Monaco Grand Prix - Offence - Car 31 - Causing a collision.pdf” (英語). FIA.com (2022年5月29日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2022 Monaco Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年5月29日). 2022年10月11日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年5月23日). 2022年5月23日閲覧。
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