2022年イタリアグランプリ
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
日程 | 2022年シーズン第16戦 | ||
決勝開催日 | 9月11日 | ||
開催地 |
モンツァ・サーキット イタリア モンツァ | ||
コース長 | 5.793km | ||
レース距離 | 53周 (306.72km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:20.161 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | セルジオ・ペレス | ||
タイム | 1:24.030(46周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
2022年イタリアグランプリ(英: 2022 Italian Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第16戦として、2022年9月11日にモンツァ・サーキットにて開催。
正式名称は「Formula 1 Pirelli Gran Premio D’Italia 2022」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の中間の組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
エントリーリスト
[編集]前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
34 | ニック・デ・フリース1 | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
45 | ニック・デ・フリース3 | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
99 | アントニオ・ジョヴィナッツィ2 | ||||
ソース: [5] |
フリー走行
[編集]- FP1[9]
- 2022年9月9日 14:00 CEST(UTC+2)
- トップはシャルル・ルクレール、2番手にカルロス・サインツが続きフェラーリ勢が1-2となった。イギリスのエリザベス女王が亡くなったことを受け、セッション開始10分前に黙祷が捧げられた。
- FP2[10]
- 2022年9月9日 17:00 CEST(UTC+2)
- トップはサインツ。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にルクレールが続いた。セッション開始から28分でミック・シューマッハがマシントラブルで停めたことにより、7分間の赤旗中断となった。
- FP3[11]
- 2022年9月10日 13:00 CEST(UTC+2)
- トップはフェルスタッペン、2番手にルクレール、3番手にセルジオ・ペレスが続いた。セッション開始前にアレクサンダー・アルボンが盲腸による欠場と、FP3以降の代役にニック・デ・フリースを起用することを発表した。
予選
[編集]ポールはシャルル・ルクレール、シーズン8度目通算17回目の獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン1、3番手にカルロス・サインツ2が続いた。
Q1はハース・アストンマーティン、ニコラス・ラティフィが脱落し、代走のニック・デ・フリースはQ2へ進んだ。Q2ではアルファロメオ、エステバン・オコン、デ・フリースと1周も走らなかった角田裕毅が脱落した。Q3の最初のタイム計測ではサインツがトップに立った。2度目のタイム計測でルクレールがそれを更新、フェルスタッペンも更新するもルクレールには及ばず2番手となった。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:21.280 | 1:21.208 | 1:20.161 | 1 |
2 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:20.922 | 1:21.265 | 1:20.306 | 71 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:21.348 | 1:20.878 | 1:20.429 | 182 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:21.495 | 1:21.358 | 1:21.206 | 131 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:22.048 | 1:21.708 | 1:21.524 | 192 |
6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:21.785 | 1:21.747 | 1:21.542 | 2 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:22.130 | 1:21.831 | 1:21.584 | 3 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:22.139 | 1:21.855 | 1:21.925 | 4 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:22.010 | 1:22.062 | 1:22.648 | 5 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:22.089 | 1:21.861 | 6 | |
11 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:22.166 | 1:22.130 | 141 | |
12 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:22.089 | 1:22.235 | 151 | |
13 | 45 | ニック・デ・フリース | ウィリアムズ-メルセデス | 1:22.567 | 1:22.471 | 8 | |
14 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:22.003 | 1:22.577 | 9 | |
15 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:22.020 | 2023 | ||
16 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:22.587 | 10 | ||
17 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:22.636 | 11 | ||
18 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:22.748 | 12 | ||
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:22.908 | 161 | ||
20 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:23.005 | 172 | ||
107% time: 1:26.586 | |||||||
ソース:[13][14] |
- 追記
- ^1 - フェルスタッペン、ペレス、オコン、ボッタス、マグヌッセンはパワーユニットを交換したため、フェルスタッペンとオコンは5グリッド降格、ペレスは10グリッド降格、ボッタスとマグヌッセンは15グリッド降格。
- ^2 - サインツ、ハミルトン、角田、シューマッハはパワーユニットとギアボックスを交換したため、シューマッハは15グリッド降格、サインツ、ハミルトン、角田は最後尾グリッド降格。
- ^3 - 角田は5つの戒告処分を蓄積したため、10グリッド降格。また、フリー走行中に黄旗での減速を行わなかったため3グリッド降格。
決勝
[編集]2022年9月11日 15:00 CEST(UTC+2)(文章の出典[15])
優勝はマックス・フェルスタッペンでシーズン11勝目、通算31勝目。フランスGPからの連勝数を5とした。2位にはシャルル・ルクレール、3位にジョージ・ラッセルとなった。
20人中9人がペナルティにより降格したグリッドとなった。スタートタイヤはソフトとミディアムに分かれ、フロントローのルクレール、ラッセルなど5名がソフト、その他はミディアムを選択。ターン1でコースオフするマシンが見られたが大きな混乱はなかった。7番手からスタートしたフェルスタッペンは2周目に3位、4周目には2位となりルクレールを追いかける展開となる。11周目にセバスチャン・ベッテルがマシンを停めたことによりVSCが導入され、ルクレールはこのタイミングでミディアムタイヤへ交換し3番手で復帰する。18~25周目にかけて各車がピット作業を行い、フェルスタッペンは2番手で復帰、ルクレールとの差を0.6~8秒ずつ縮めていく。33周目にルクレールは再びピット作業を行いソフトへ交換しフェルスタッペンを追いかけるが、46周目にダニエル・リカルドがマシンを停めたことによりセーフティカー(SC)が導入される。各車、再びピットインをするもSC先導のまま最終周へ入り、そのままレース終了となった。このレースがデビュー戦のニック・デ・フリースは9位でゴールし、デビュー戦での入賞を果たした[16]。
フェルスタッペンは選手権2位のルクレールとの差を116ポイントへ広げたことにより、次戦シンガポールGPの結果次第ではドライバーズタイトル獲得となる[17]。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 53 | 1:20:27.511 | 7 | 25 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 53 | +2.446 | 1 | 18 |
3 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 53 | +3.405 | 2 | 15 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 53 | +5.061 | 18 | 12 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 53 | +5.380 | 19 | 10 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 53 | +6.091 | 13 | 9FL |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 53 | +6.207 | 3 | 6 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 53 | +6.396 | 5 | 4 |
9 | 45 | ニック・デ・フリース | ウィリアムズ-メルセデス | 53 | +7.122 | 8 | 2 |
10 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 53 | +7.910 | 9 | 1 |
11 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 53 | +8.323 | 14 | |
12 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 53 | +8.549 | 17 | |
13 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 52 | +1 Lap | 15 | |
14 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 52 | +1 Lap | 20 | |
15 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 52 | +1 Lap | 10 | |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 52 | +1 Lap | 16 | |
Ret | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 45 | DNF | 4 | |
Ret | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 39 | DNF | 12 | |
Ret | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 31 | DNF | 6 | |
Ret | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 10 | DNF | 11 | |
ソース:[14][18] |
達成された主な記録
[編集]- デビュー戦でポイント獲得:ニック・デ・フリース(F1史上67人目)
第16戦終了時点のランキング
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | 5 | |
2 | シャルル・ルクレール | 3 | |
2 | 3 | セルジオ・ペレス | 3 |
1 | 4 | カルロス・サインツ | 2 |
1 | 5 | ルイス・ハミルトン | 2 |
ソース:[20][21] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Italian Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年9月5日閲覧。
- ^ “ピレリF1、ベルギーGP以降3連戦のタイヤコンパウンドを発表”. auto sport Web (2022年8月5日). 2022年9月5日閲覧。
- ^ “2022 Italian Grand Prix - Event Notes - Circuit Map” (英語). FIA.com (2022年9月7日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “フェラーリ、モンツァ100周年を祝う限定特別カラーの「F1-75」公開…母国F1イタリアGPに投入”. Fomula1-Data (2022年9月7日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “2022 Italian Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年9月9日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “ニック・デ・フリース、F1イタリアGPでアストンマーティンからFP1に参加へ。ベッテルのマシンをドライブ”. auto sport Web (2022年9月6日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “ジョビナッツィがハースF1チームからFP1に参加へ。フェラーリが要請”. auto sport Web (2022年8月22日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “アルボン、体調不良でF1イタリアGPを欠場へ。ウイリアムズは代役にニック・デ・フリースを起用”. auto sport Web (2022年9月10日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “F1イタリアGP FP1:ルクレール首位、フェラーリが地元で1-2発進。角田裕毅は8番手”. auto sport Web (2022年9月9日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “F1イタリアGP FP2:初日はフェラーリのサインツが最速。2番手フェルスタッペンはロングランで抜群の速さを見せる”. auto sport Web (2022年9月10日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “フェルスタッペンが最速タイムを記録、角田裕毅8番手【タイム結果】F1第16戦イタリアGPフリー走行3回目”. auto sport Web (2022年9月10日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “フェラーリの母国でルクレールがポール獲得。グリッド降格のフェルスタッペンは0.1秒届かず【予選レポート/F1第16戦】”. auto sport Web (2022年9月11日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年9月10日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年9月10日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ “フェルスタッペンが7番手から逆転でモンツァ初制覇。SC先導でレース終了、ルクレールは2位【決勝レポート/F1第16戦】”. auto sport Web (2022年9月12日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “F1デビューのデ・フリースが9位入賞「もらったチャンスをしっかり生かせた。来年につながるとうれしい」ウイリアムズ”. auto sport Web (2022年9月12日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “フェルスタッペンがイタリアGP初優勝、総合連覇さらに近づく”. AFPBB News (2022年9月12日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年9月11日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2022 Italian Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年9月11日). 2022年10月12日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年9月11日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2022 - FASTEST LAPS”. Formula1.com (2022年9月11日). 2022年9月12日閲覧。
前戦 2022年オランダグランプリ |
FIA F1世界選手権 2022年シーズン |
次戦 2022年シンガポールグランプリ |
前回開催 2021年イタリアグランプリ |
イタリアグランプリ | 次回開催 2023年イタリアグランプリ |