災害対策用ヘリコプター
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災害対策用ヘリコプター(さいがいたいさくようヘリコプター)は、災害救助・復旧活動を支援するために、国土交通省が保有するヘリコプターである[1]。防災情報収集活動等に用いられる。現場レベルでは防災ヘリとも呼称される[1]
概要
[編集]国土交通省では、災害発生直後の即時的かつ広域的な被害状況の把握や応急復旧活動に役立てる災害対策用機械の一部として、各地方整備局に専用ヘリコプターの導入を進めている。
大規模災害時の被災現場の情報収集や復旧活動に要する航空写真撮影、災害対策要員の迅速な搬送等を実施する。このため、機外スピーカー・サーチライト・写真撮影システム・画像伝送用カメラ・赤外線熱画像用カメラを装備している。
運航は民間の航空事業会社に委託されている[1]。
基本的には国交省の職員が同乗することになっているが、緊急時は職員が乗らない「無人」での運用も行われる[1]。また過去の災害の教訓から迅速に離陸できるように格納庫の手前に駐機したり、運航会社との連絡用に専用回線を設けるなどしている[1]。
配備機種
[編集]配備状況
[編集]2024年12月時点での機数は9機。全国の配備状況は次のとおり。
運用者 | 保有機数 | 基地 | 愛称 | 機種 | 機体番号 | 運航受託会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道開発局 | 1 | 石狩ヘリポート | ほっかい | ベル412EP | JA6881 | 朝日航洋 | 2019年2月導入 |
東北地方整備局 | 1 | 仙台空港 | みちのく | Leonardo
AW189 |
JA82TH | 東邦航空 | |
北陸地方整備局 | 1 | 新潟空港 | ほくりく | ベル412EP | JA6819 | 中日本航空 | -- |
Leonardo
AW139 |
JA84HR | ||||||
関東地方整備局 | 1 | 東京ヘリポート | あおぞら | Leonardo AW139 | JA83KT | 朝日航洋 | 2018年3月導入 |
中部地方整備局 | 1 | 名古屋飛行場 | まんなか | ベル412EP | JA6817 | 中日本航空 | SUBARU ベル 412EPXに更新予定[2] |
近畿地方整備局 | 1 | 八尾空港 | きんき | Leonardo AW139 | JA86KK | 中日本航空 | 2020年6月導入 |
中国地方整備局 | 1 | 広島ヘリポート | おりづる | Leonardo AW189 | JA87CG | 中日本航空 | 2022年6月導入[3] |
四国地方整備局 | 1 | 高松空港 | 愛らんど | ベル412EP | JA6820 | 四国航空 | 2007年3月導入 |
九州地方整備局 | 1 | 奈多ヘリポート | はるかぜ | Leonardo AW139 | JA89HA | 西日本空輸 | 2021年導入 |
沖縄総合事務局※ | 1 | 那覇空港 | - | AS350-B3 | JA022N | 中日本航空 | [4] |
※沖縄総合事務局は、内閣府の地方支局である。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 日本放送協会. “備えたことしか、役には立たなかった ~ある官僚たちの震災~”. NHKニュース. 2021年3月6日閲覧。
- ^ 国土交通省中部地方整備局より「SUBARU BELL 412EPX」を受注 (PDF)
- ^ 中国地方整備局において初機体となる災害対策用ヘリコプターの就航式を開催します(就航式でヘリコプターの愛称をお披露目します) (PDF)
- ^ 2006年 運行開始記者資料 (PDF)
関連項目
[編集]- 防災
- 災害
- 災害復旧
- 地方整備局
- 緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)
- 災害対策現地情報連絡員
- 消防防災ヘリコプター(道府県・政令指定市消防局・総務省消防庁)
- ドクターヘリ
- 東京消防庁航空隊(東京消防庁 装備部)
- 都道府県警察航空隊
- 航空救急