朝鮮鉄道
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朝鮮鉄道株式会社(ちょうせんてつどう)は、日本統治時代の朝鮮半島に存在した鉄道会社である。
概略
[編集]1923年9月1日、それまで朝鮮にあった朝鮮中央鉄道、南朝鮮鉄道、西鮮殖産鉄道、朝鮮森林鉄道、朝鮮産業鉄道、両江拓林鉄道の6社が合併して発足した。資本金は5,450万円。社長には製紙王と呼ばれた大川平三郎が就任する一方、朝鮮総督府鉄道局から継続的に人材が重役として送り込まれるなど、公との結びつきが強い会社であった。建設した路線及び地域的な広がり等も含め、当時の朝鮮における最大の私有鉄道であった。朝鮮総督府鉄道が「鮮鉄」と略称されていたのに対し、朝鮮鉄道は「朝鉄」と略称された。
保有していた路線のうち慶東線や慶北線などは後に朝鮮総督府が買収し、また他の民営鉄道会社に売却された路線もあった。終戦時まで朝鮮南部に所有していた路線も、米軍の軍政期に国有化された。現在もKORAILなどの路線の一部区間に残り、営業を続けている。
主な路線
[編集]終戦当時に所有していた路線
[編集]かつて所有していた路線
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標準軌
[編集]狭軌
[編集]- 咸北線(古茂山 - 茂山、現在の咸北線とは別で、茂山線の前身)
- 慶東線(大邱 - 蔚山および西岳 - 浦項 - 鶴山、標準軌改軌後現在の大邱線、中央線及び東海線の一部として残る)
- 黄海線(標準軌改軌後現在の黄海青年線、殷栗線の一部、長淵線、甕津線、白川線、鼎島線の前身)
- 咸南線(咸興 - 咸南新興、五老 - 上通、豊上 - 長豊、現在の咸南線またはクムゴル線とは別で、現在の新興線、長津線の一部)
参考文献
[編集]- 『朝鮮交通回顧録』(鮮交会)
- 鉄道省 編, 「鉄道停車場一覧 昭和12年10月1日現在」, 川口印刷所出版部, p506~511、1937年。
- 国分隼人(2007年). 『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』, 新潮社. ISBN 9784103037316