噴火山の女
噴火山の女 | |
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Vulcano | |
監督 | ウィリアム・ディターレ |
脚本 |
ピエロ・テッリーニ ヴィクトル・ストロフ |
原作 | レンツォ・アヴァンツォ |
製作 | ウィリアム・ディターレ |
出演者 |
アンナ・マニャーニ ロッサノ・ブラッツィ ほか |
音楽 | エンツォ・マゼッティ |
撮影 | アルトゥロ・ガルレア |
編集 | ジアンフランコ・カペッリ |
制作会社 |
Artisti Associati Panaria Film |
配給 | Artisti Associati |
公開 | 1953年3月10日 |
製作国 | イタリア |
言語 | イタリア語 |
『噴火山の女』(ふんかざんのおんな、イタリア語: Vulcano)は、1950年製作のイタリア映画。撮影は1949年夏。1950年1月21日に検閲記録。
本来、ロベルト・ロッセリーニがアンナ・マニャーニのために企画していた作品だったが、その企画はイングリッド・バーグマン主演の『ストロンボリ』となったため、それに対抗して、同じ火山島であるヴルカーノ島を舞台に、一部はサリーナ島で撮影された。
日本では松竹洋画部とイタリフィルムが共同配給[1]し、1953年3月10日より、武蔵野館、テアトル銀座、テアトル渋谷、五反田セントラル、人形町武蔵野館、池袋ロサ、江東吉本劇場、松坂シネマ、浅草松竹座にて一斉公開。
ストーリー
[編集]シチリア島の北方、エオリア諸島にあるヴルカーノ島は水道も電話もない辺境の火山島であった。そのヴルカーノ島にマッダレーナ(アンナ・マニャーニ)が18年ぶりに帰ってくる。妹のマリア(ジェラルディン・ブルックス)と弟のニーノ(エンツォ・スタヨーラ)は姉のマッダレーナを温く迎えたが、村人たちがマッダレーナを見る眼は冷たかった。
3人は軽石の切出場で働くが、そこで働く女たちの口からマッダレーナの過去が告げられる。どこからともなく流れてきた潜水夫のドナート(ロッサノ・ブラッツィ)が、そんな3人の生活に入ってきて、マリアを誘惑し始める。世間知らずのマリアはドナートに口説かれて、アメリカに許婚者がいるにもかかわらず、ドナートとの甘い未来を想うようになった。マッダレーナは妹・マリアに忠告するが、マリアは姉・マッダレーナの嫉妬からの忠告と誤解する。マッダレーナは妹からドナートを離すために、ドナートに身を委せるが、却ってマリアの気持ちは強まる。
マッダレーナは最後の手段として潜水中のドナートへ送られていた空気を停める。
警察の調べにより、ドナートが指名手配中であり、許婚者からマリアへの手紙を隠し持っていたことも分かる。その頃、突然、島の火山が噴火を始める。逃げ惑う人々の中、殺人の罪を犯したマッダレーナは生きる望みも失い、一人静かに歩むのであった。
キャスト
[編集]- マッダレーナ - アンナ・マニャーニ
- ドナート - ロッサノ・ブラッツィ
- マリア - ジェラルディン・ブルックス
- ニーノ - エンツォ・スタヨーラ
出典
[編集]- ^ “噴火山の女 allcinema”. 2023年4月17日閲覧。