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フィリップ・ウォーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィリップ・ウォーカー
Phillip Walker
フィリップ・ウォーカー (2000年)
基本情報
生誕 1937年2月11日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ルイジアナ州ウェルシュ
死没 (2010-07-22) 2010年7月22日(73歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州パームスプリングス
ジャンル ブルース
職業 歌手ギタリスト
担当楽器 ギター、ヴォーカル
活動期間 1953年 - 2010年
レーベル ラウンダー、ハイトーン、ブラックトップ、デルタ・グルーヴ
公式サイト www.phillipwalker.com

フィリップ・ウォーカーPhillip Walker1937年2月11日 - 2010年7月22日)は、米国ブルースギタリストシンガー1959年からカリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動。テキサス・ブルースの流れを汲むスウィング感溢れるサウンドを基調としながら、幅広い音楽性を聴かせた。

来歴

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1937年2月11日ルイジアナ州ウェルシュに生まれる。小作人の家庭の12人兄弟の7番目の子であった。8歳のとき、家族とともにテキサス州ポートアーサーに移住し、クラレンス・"ゲイトマウス"・ブラウンライトニン・ホプキンスらテキサスのギタリスト達の影響を受けながらギターの腕を磨く。

1953年にザディコの大御所、クリフトン・シェニエと出会い、彼のルイジアナ・レッド・ホット・バンドに加入した。シェニエとは、ツアー、レコーディングを行うなど数年間活動を共にする。また、他にもリトル・リチャードファッツ・ドミノエタ・ジェイムズら数多くのアーティストのバックでもプレイするようにもなった。

1959年、ウォーカーはロサンゼルスに移住し、エルコ・レーベルよりシングル「Hello My Darling」でデビューした。この曲は、彼の代表曲として知られるようになり、その後もウォーカーは何度かレコーディングをしている。1960年代には、アイナ・“ビー・ボップ”・ビアトリスと出会い結婚。彼女とのデュオ、フィル・アンド・ビー・ボップとしても活動した。AMCなどのレーベルにソロ、デュオの双方でレコーディングを重ね、またエディ・テイラー、テディ・レイノルズらのサイドマンとしてのレコーディングも経験している。

しかしながら、彼がまとまった形の作品を作るようになるのは、1970年代まで待たなければならない。1960年代後半にプロデューサーのブルース・ブロムバーグと出会い、1973年に彼のプロデュースのもとでレコーディングされた『The Bottom of the Top』でアルバム・デビューを果たす。続いて1977年には、『Someday You'll Have These Blues』をリリースしている。

1979年、ハーモニカ・プレイヤーのジョージ・スミスとともに初来日。来日公演では、吾妻光良山岸潤史といった日本ギタリストとの共演もした。

1980年代には、ラウンダーハイトーンといったレーベルから作品をリリース。1990年代になると、オーティス・グランドとの共作『Big Blues from Texas』をイギリスのレーベル、JSPからリリースする。その後、ブラックトップと契約し、2枚の作品をリリースした。1作目『Working Girl Blues』では、ザディコ調の曲も織り込み、ルイジアナ州出身らしい一面もみせた。

1997年には、パークタワー・ブルース・フェスティバル出演のため、2度目の来日。一方、1999年にはロニー・ブルックスロング・ジョン・ハンターと組み、ローンスター・シュートアウトの名義でアリゲーターからアルバムをリリースする。このメンバーでツアーも行った。

2002年のライヴ盤に続き、2007年にはスタジオ録音作としては実に9年ぶりとなる『Going Back Home』をデルタ・グルーヴ・プロダクションズからリリース。深みのあるサウンドで、健在ぶりを示した。

2010年7月22日米国カリフォルニア州パームスプリングスにて、心不全のため死去[1]。73歳没。

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 『ボトム・オブ・ザ・トップ』 - The Bottom of the Top (1973年、Playboy)
  • 『サムデイ・ユール・ハヴ・ディーズ・ブルース』 - Someday You'll Have These Blues (1977年、Joliet)
  • 『ザ・ブルース・ショウ! ライヴ・アット・ピット・イン』 - The Blues Show! Live at Pit Inn (1980年、Yupiteru) (来日公演ライヴ。ジョージ・スミスとの共演)
  • From L.A. to L.A. (1982年、Rounder)
  • Tough As I Want to Be (1984年、Rounder)
  • 『ブルース』 - Blues (1988年、Hightone)
  • Big Blues from Texas (1994年、JSP)
  • Working Girl Blues (1995年、Black Top)
  • I Got a Sweet Tooth (1998年、Black Top)
  • Lone Star Shootout (1999年、Alligator) (ロニー・ブルックス、ロング・ジョン・ハンターとの共作)
  • Live at Biscuits & Blues (2002年、M.C.)
  • 『ゴーイング・バック・ホーム』 - Going Back Home (2007年、Delta Groove Productions)

脚註

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外部リンク

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