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ドラゴンボールZ (1989年の映画)

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ドラゴンボール > ドラゴンボールZ > ドラゴンボールZ (1989年の映画)
ドラゴンボールZ
監督 西尾大介
脚本 小山高生
製作総指揮 今田智憲
出演者 野沢雅子
田中真弓
古川登志夫
青野武
鶴ひろみ
荘真由美
音楽 菊池俊輔
主題歌 CHA-LA HEAD-CHA-LA
でてこいとびきりZENKAIパワー!
天下一ゴハン
編集 福光伸一
配給 東映
公開 1989年7月15日
上映時間 40分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 7.2億円[1]
前作 ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険
次作 ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ
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ドラゴンボールZ』(ドラゴンボールゼット)は、1989年7月15日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第4弾であり、『ドラゴンボールZ』初の劇場作品である。監督は西尾大介

夏休みの東映まんがまつり(最終興行)の1作品として上映された。同時上映作は『悪魔くん』、『ひみつのアッコちゃん 海だ!おばけだ!!夏祭り』、『機動刑事ジバン』。

解説

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サブタイトルなし[2]。『ドラゴンボールZ 映画編 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』にて『ドラゴンボールZ オラの悟飯をかえせ!!』のタイトルで紹介され[3]、『DRAGON BALL大全集6』では『オラの悟飯をかえせッ!!』がビデオ版タイトルであると記載されていた[2]が、2019年現在ではキャッチフレーズとして扱われ[注 1]、バンダイチャンネルなどの公式配信ではサブタイトルなしに統一されている。

当初は前作『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』の1年後の設定で、TVシリーズのピッコロ大魔王編を劇場用として新たに製作される予定だった。その内容はクリリンの死から始まり、ヤジロベーチチなどの少年時代の孫悟空との出会いも描かれるはずだったが、TVシリーズが『ドラゴンボールZ』に改題されたため、内容も変更された。前作までの劇場版独自の流れはここで打ち切られ、これ以降の劇場用作品はいずれも、TVシリーズの延長線上のような物語が製作されることとなる。

ストーリーは「幼い悟飯が登場していることから悟空とチチの結婚以降なのは間違いない。だがラディッツ戦で死亡する悟空が生きている点などから、ラディッツ襲来よりは前の事件のようだ」と『DRAGON BALL大全集』には記述されている[2]。ただし本作では悟飯とクリリンはすでに面識があるが、原作やTVシリーズにおける2人の初対面はラディッツ来襲時である。なお、本作の敵役であるガーリックJr.は、後にTVシリーズでのオリジナルストーリー「魔凶星編(ガーリックJr.編)」(第108話 - 第116話)にて復活し、再登場を果たす。

原作やTVシリーズで悟空が青年となってからは、ほとんど使うことのなくなった如意棒を本作では再び使用している。

あらすじ

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時は第23回天下一武道会から数年後。武道会で悟空に敗れたピッコロが、今度こそ悟空を倒すために荒野で修行をしている途中で、謎の一団の襲撃を受ける。一方、パオズ山で暮らす悟空一家にも異変が起こった。悟空が不在の間に、チチと牛魔王が何者かに襲われた上、悟飯が四星球ごと盗まれたのだ。

黒幕であるガーリックJr.は、ドラゴンボールを全て集め、自身の居城であるガーリック城にて神龍を呼び出し、永遠の命をもらい受けた。ほどなくして、ドラゴンレーダーで位置を知った悟空はガーリック一味と対峙するが、その途中で神が現れ、ガーリックと睨み合う。悟空はガーリック3人衆と戦うが、その途中でクリリン、さらに悟空の敵であるはずのピッコロも現れた。悟空たちとガーリックJr.たちの戦いが始まる。

登場人物

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レギュラーキャラクター

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ゲストキャラクター

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調味料や香辛料などに由来する名前を持つ。

ガーリックJr.
声 - 神谷明[注 2]
300年前に先代の神に反逆して敗れたガーリックの息子にして生まれ変わりでもある[6]。一人称は変身前も変身後も一貫して「私」だが、アニメ版で再登場した際には変身後に「俺」を使用することもあった。神によれば、ガーリックが神の後継者に選ばれなかったのは、先代の神がガーリックの野望を見抜いていたからで、それを不服としたガーリックは先代の神に封印された際に「300年後に復活する」と言い残し、その復讐を息子に託したという。ドラゴンボールによって永遠の命を得た唯一の悪役であり、ガーリック3人衆を率いて父の無念をはらすべく、神に復讐を敢行する。普段は非常に小柄な体格だが、本気を出すことで体の色が変化するとともに、筋骨隆々の姿に変身し、戦闘力が増幅してスピードとパワーがアップする。小柄な形態でさえ神を圧倒する実力を見せ、悟空とピッコロの2人と戦う際は上述のような巨体へと変化した。
神はガーリックJr.と1度戦い、その強さを受けて刺し違えることを決意したが、その直前に悟空とピッコロが現れ、ガーリックJr.は2人と戦うことになる。巨大化したガーリックJr.は悟空たちを圧倒するが、悟空たちが重い道着を脱いだことで形勢を逆転させられると、空間にゆがみを発生させてあらゆるものを吸い込み、一条の光も届かない暗黒の世界の異次元空間「デッドゾーン」を作り出した。悟空たちはそれに吸い込まれそうになるが、眠っていた悟飯が秘められた力を爆発させたことで、ガーリックJr.は自ら作り出したデッドゾーンに吸い込まれていき、永遠の命を得たことを誇りながら闇の世界へと封印されていった。エンディングでは亜空間の破片から痩せ細った姿で脱出を試みようともがき苦しむ姿が一瞬だけ映し出されている。
のちに『ドラゴンボールZ』のオリジナルストーリーにて再登場。デッドゾーンの中で永遠に過ごすかと思われたガーリックJr.だったが、故郷である魔凶星の接近によって潜在能力が目覚めて大幅なパワーアップを果たし、自力でデッドゾーンから脱出し、再度神の座を得るべく新たな部下である魔族四天王を率いて動き出す。神様の神殿を魔族四天王と共に襲撃し、ミスター・ポポと神様を捕らえ小瓶の中に幽閉した。この時、一味全員が地球人ではなく、生まれながらの魔族である魔凶星人だったことが判明した。アクアミストで人間を魔族に変え、世界を魔族の王国にせんと目論むが、悟飯らの活躍によって力の源である魔凶星を破壊されたことで筋骨隆々な姿から急激に痩せ細ってパワーを失い、再びデッドゾーンへと吸い込まれて今度こそ永久に封印されることとなった。なお復活した際には、父親であるガーリックをドラゴンボールで生き返らせようとしていた。
名の由来はニンニクの英文読みのガーリックから[7]
ガーリック3人衆
ジンジャー
声 - 戸谷公次[注 3]
ガーリックJr.の部下である3人衆のリーダー格で、小柄ながら鋭い攻撃力を持つ。気配を悟られずに牛魔王を背後から簡単に倒し、チチの攻撃を衝撃波で跳ね返して逆にダメージを与えるほどの使い手。「ショウガヤキーッ!」の掛け声で巨大化する。
ニッキー、サンショと3人で悟空に襲い掛かる。最後は体から二本の刀を出して悟空と戦うが蹴り飛ばされ、エネルギー波を撃つもかめはめ波で押し返され、直撃を受けてニッキーとともに倒された。
名の由来はショウガの英文読みのジンジャー[7]
ニッキー
声 - 千葉繁
女性的な言動が特徴で子供に甘い一面がある。誘拐してきた悟飯の世話を任されたが、子供が食べると酔っ払う林檎を悟飯が食べた際にはかなり手を焼いていた。しかし戦闘力は高く、ジンジャーと同じく体から刀を取り出して悟空に斬り付けた。「ノドアメーッ!」の掛け声で巨大化する。
悟空が伸ばした如意棒の攻撃を食らって吹き飛ばされ、さらにジンジャーへ向けて放ったかめはめ波の巻き添えを受けてジンジャーともども倒された。
名の由来は肉桂(にくけい)[7]
サンショ
声 - 堀之紀
3人衆の中では一番の巨体。「ウナジューッ!」の掛け声でさらに巨大化する。物語の冒頭では3人がかりの不意打ちでピッコロを倒したが、ガーリック城での悟空との戦闘中に突如現れたピッコロには苦戦し、反撃するもことごとくかわされる。最期はピッコロの渾身の一撃によって殴り飛ばされ「1人ずつでは他愛もない奴ら」と罵られてエネルギー波で止めを刺された。
名の由来はサンショウ[7]

スタッフ

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主題歌

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オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
エンディングテーマ - 「でてこいとびきりZENKAIパワー!
作詞 - 荒川稔久 / 作曲 - 池毅、編曲 - 山本健司 / 歌 - MANNA
挿入歌 - 「天下一ゴハン
作詞 - 岩室先子 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 野沢雅子

映像ソフト

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いずれも東映ビデオより発売。

  • VHS
    • ドラゴンボールZ
      1990年2月9日発売。
    • ドラゴンボールZ(廉価版)
      1996年11月発売。
  • LD
    • ドラゴンボールZ
      1990年2月9日発売。
  • DVD
    • DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
      2006年4月14日発売。
    • DRAGON BALL THE MOVIES #01 ドラゴンボールZ
      2008年8月8日発売。
  • Blu-ray
    • DRAGON BALL THE MOVIES Blu‐ray ♯01
      2018年11月2日発売。

関連書籍

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脚注

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注釈

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  1. ^ 1990年2月9日発売のVHSパッケージの裏面には、「DRAGON BALL Z」の題名の下に「オラの悟飯をかえせッ!!」と表記があるが、1996年11月発売の廉価版VHSのパッケージの裏面では、題名と離れた位置に同表記がある。また、1990年2月9日発売のLD版には「オラの悟飯をかえせッ!!」の記載はない。さらに他の劇場版VHSでは表面にサブタイトルの表記があるが、本作のVHSの表面には「DRAGON BALL Z」の表記しかない。
  2. ^ テレビアニメ版では神谷明のスケジュールの都合上、千葉繁に変更されている[5]。その後のゲーム作品などでも千葉が起用されていたが、2013年のゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』からは神谷が復帰している。
  3. ^ 戸谷死去後のゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』では増谷康紀が担当している。

出典

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  1. ^ 「1989年邦画3社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報1990年平成2年)2月下旬号、キネマ旬報社、1990年、176頁。 
  2. ^ a b c 大全集6巻 1995, pp. 44, 「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №1『オラの悟飯をかえせッ!!』」
  3. ^ 渡部彰則 編「劇場版 超絶11大戦史」『ドラゴンボールZ 映画編 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』集英社〈ジャンプ アニメ ライブラリー(1)〉、1995年6月3日、90頁。 
  4. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. ドラゴンボールZ. 東映アニメーション. 2022年7月15日閲覧。
  5. ^ 大全集補完 1996, pp. 70, 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 SOUND」
  6. ^ 公開時のパンフレットより。
  7. ^ a b c d 大全集補完 1996, pp. 68, 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART1・TVアニメ編」

参考文献

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  • 渡辺彰則 編『DRAGON BALL大全集』 第6巻、集英社、1995年12月9日。ISBN 4-08-782756-9 
  • 渡辺彰則 編『DRAGON BALL大全集』 補巻、集英社、1996年8月18日。ISBN 4-08-102019-1 

関連項目

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外部リンク

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ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 ドラゴンボールZ 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウイロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年春 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 復活の「F」 2015年 フリーザ一味
第20作 ブロリー 2018年 ブロリー
第21作 スーパーヒーロー 2022年 セルマックス