コンテンツにスキップ

スチームパンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スチームパンク風の写真

スチームパンク英語: steampunk)は、レトロフューチャーサイエンス・フィクションのサブジャンルの1つである。関連ジャンルとしてファンタジー歴史改変ものスペキュレイティブ・フィクションがある。

概要

[編集]
"Maison tournante aérienne" (旋回住宅)。アルベール・ロビダが自著『20世紀』につけた挿絵。19世紀に20世紀の生活を想像した作品

1980年前後が勃興期であり、1980年代から1990年代初めごろまで特に人気を博したが[1]、その後もSFの1サブジャンルとして定着し現在に至る。

現実世界における内燃機関が存在しないか研究中という設定のもとで蒸気機関が広く使われている前提があり、イギリスのヴィクトリア朝エドワード朝の雰囲気がベースとなっている世界観である。イギリス以外の国も概ねそれと重なる時代、アメリカでいえば西部開拓時代、日本でいえば明治時代大正時代頃の近代化を推し進める文明開化から大正ロマンの雰囲気が代表的世界観である[2][3]。そのような世界観の中にSFやファンタジーの要素を組み込む。ヴィクトリア朝の人々が思い描いていたであろうレトロフューチャー時代錯誤テクノロジーまたは未来的技術革新を登場させ、同時にヴィクトリア朝のファッション、文化、建築スタイル、芸術を描く。スチームパンク的テクノロジーとしては、H・G・ウェルズジュール・ヴェルヌの作品にでてくるような架空の機械、最近の作家ではフィリップ・プルマンスコット・ウエスターフェルドチャイナ・ミエヴィルの作品にでてくるような架空の機械がある。

他のスチームパンクの例としては、飛行船アナログコンピュータチャールズ・バベッジエイダ・ラブレス解析機関のような機械式計算機といったテクノロジーを歴史改変的に扱うものもある。

文学以外では、様々な現代の実用的オブジェクトが職人によって擬似ヴィクトリア朝風の「スチームパンク」スタイルに変換・装飾されており、スチームパンクと称される芸術家や音楽家もいる。

ただし、取り入れられているのはあくまでもヴィクトリア朝のファッションやスタイルのみであり、ヴィクトリア朝の原理主義に近いほどのキリスト教信仰や、人種差別・階級差別・男女差別や異民族・異文化全般に対する蔑視などを基調とする、当時のかなり偏狭な価値観や道徳律は取り入れられていない(スチームパンク世界の価値観や道徳律は、一般に20世紀アメリカのものに近い、リベラル色がかなり強いものである)。

起源

[編集]

今ではスチームパンクとされる作品が1960年代から1970年代にも出版されていたが、「スチームパンク」という用語は1980年代後半に「サイバーパンク」をもじって派生した。SF作家K・W・ジーターが、ティム・パワーズ(『アヌビスの門』、1983年)、ジェイムズ・P・ブレイロック(『ホムンクルス』、1986年)、そして自身(Morlock Night, 1979年 と『悪魔の機械』、1987年)の作品群を集合的に表す用語を探していて「スチームパンク」を思いついたと言われている[4]。これらの作品はいずれも19世紀を舞台としていて、実際のヴィクトリア朝のスペキュレイティブ・フィクション(例えばH・G・ウェルズの『タイム・マシン』)の雰囲気を真似ている。SF雑誌『ローカス』1987年4月号に掲載された手紙で、ジーターは次のように書いている。

ローカス様

同封したのは1979年の私の長編小説 Morlock Night のコピーです。それを Faren Miller に渡していただけると大変うれしいです。これは「パワーズ/ブレイロック/ジーターのファンタジー3人組」の中で誰が最初に「イカれた歴史」を書いたかという重要な議論の証拠となるものです。ローカス3月号で彼女のレビューを拝見し、とてもうれしく思いました。

個人的にはヴィクトリア朝ファンタジーは、パワーズとブレイロックと私の作品群を表す用語を見つければ、すごいことになるのではないかと思っています。その時代にふさわしいテクノロジーに基づいた何か、例えば「スチームパンク」のような…[5]

歴史上の先例

[編集]
19世紀フランスのユートピア的飛行機械 (1890–1900)

スチームパンクは、ジュール・ヴェルヌH・G・ウェルズメアリー・シェリーといった19世紀の科学ロマンスに影響を受け、そのスタイルを踏襲していることが多い[6]

このジャンルの発展を語る上で重要な作品がいくつか、ジャンル名が生まれる前に存在している。マーヴィン・ピークの『タイタス・アローン』(1959年)は、スチームパンクの要素の多くを先取りしていた[7]レメディオス・バロの絵画作品は、ヴィクトリア朝の服装や空想的イメージやテクノファンタジー的イメージを融合している[8]。スチームパンク的精神を広く示した最初期の作品として、CBSのテレビドラマ The Wild Wild West (1965年 – 1969年)があり、後に設定を借りた映画『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(1999年)も製作された[6][9]。映画『未来世紀ブラジル』(1985年)もこのジャンルに影響を与えている[10][11]

K・W・ジーターがジャンル名を考案したことから、その小説 Morlock Night (1979年)がスチームパンクの原点とされることがある。キース・ローマーの『多元宇宙の帝国』(1962年)もこのジャンル形成に寄与している。ロナルド・W・クラーク英語版Queen Victoria's Bomb (1967年)[12]マイケル・ムアコックWarlord of the Air (1971)[13] も影響を与えた初期の例として引用されている。ハリイ・ハリスンの『大西洋横断トンネル、万歳!』(1973年)は異なる歴史の1973年の大英帝国を描いており、原子力機関車、石炭を燃料とする飛行艇、派手な潜水艦、ヴィクトリア朝風の会話が散りばめられている。

大衆的フィクションとしてのスチームパンク

[編集]
クモの立体芸術作品。Daniel Proulx 作
スチームパンク的衣装と武器

1982年のアメリカのテレビドラマ Q.E.D.エドワード朝のイングランドを舞台とし、サム・ウォーターストン演じる教授が主人公である。この教授は発明家で、科学を用いたシャーロック・ホームズのような探偵ものになっている。

1988年に初版が登場した歴史改変SFロールプレイングゲーム Space: 1889 ではヴィクトリア朝時代の後に否定された科学理論が真実となっている世界を舞台とし、現実世界とは異なる科学技術が発展したという設定である[14]

ウィリアム・ギブスンブルース・スターリングの1990年の小説『ディファレンス・エンジン』は、スチームパンクを広く知らしめた作品としてよく引き合いに出される[9][15]。この小説はギブスンとスターリングのサイバーパンクの作法を歴史改変的ヴィクトリア朝に適用したもので、エイダ・ラブレスチャールズ・バベッジが考えた階差機関(ディファレンス・エンジン)と呼ぶ蒸気機関駆動のコンピュータ[16]が実際に作られ、現実よりも1世紀以上早く情報化時代が到来した世界を描いている。ただし多くのスチームパンク作品が楽天的でユートピア的なのに対して、この作品は暗く懐疑的である。日本語訳書のアオリから引くならば「サイバーパンクの教祖と煽動者が紡ぐ記念碑的傑作」とされ、著者の一方であるスターリングは同作について「きわめてサイバーパンク的でもある」と明言している[17]。このため当初は「サイバーパンク側からのスチームパンクに対する一種の返答(カウンター)的な作品」と受け止められた。現在では「現代科学を参照した蒸気ガジェットや世界観に溢れるスチームパンク」として、スチームパンクの主要な作品と扱われることもある[18]。SF評論家の巽孝之は同作に寄せた解説[19]で「サイバーパンク史上にもスチームパンク史上にも残る」としている。

フォックスが1993年から1994年に放送したテレビドラマ The Adventures of Brisco County, Jr は1890年代を舞台とし、登場人物であるウィックワイア教授が様々なものを発明する[20]アラン・ムーアケヴィン・オニールグラフィックノベルシリーズ『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(1999) (および2003年製作の映画版)もスチームパンクを広めることに大きく貢献した[21]

Nick Gevers の2008年のアンソロジー Extraordinary Engines は、このジャンルの優秀な作家や他のSF作家、ファンタジー作家がネオ・ヴィクトリア朝を舞台として書いた新たなスチームパンク作品を集めている。その序文でスチームパンクの先駆けとして、マイケル・ムアコックThe Dancer at the End of TimeA Nomad of the Time Streemsブライアン・オールディスFrankenstein Unboundハワード・ウォルドロップスティーヴン・アトリーによる Custer's Last JumpBlack as the Pitが挙げられている[22]。同年、ジェフ・ヴァンダーミア英語版らによるその名もずばり Steampunk と題したアンソロジーも出版された。この両方に作品が収録されているジェイ・レイク英語版の代表作 Mainspring は「クロックパンク」と呼ばれることもある[23]。後者のアンソロジーには他に、スチームパンク作家とされているジェイムズ・P・ブレイロックの作品、先述したマイケル・ムアコックの作品、『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』への注釈で知られているジェス・ネヴィンズ英語版の作品なども収録されている。

初期のスチームパンクは歴史上の設定があることが多かったが、その後スチームパンクの要素をファンタジー世界に持ち込んだ、どの時代かも定かでない作品が見られるようになる。前者の歴史的スチームパンクは歴史改変SF的要素があり、歴史上の実在の場所や人物が登場しつつ、架空のテクノロジーが登場する。ファンタジー的スチームパンクとしては、チャイナ・ミエヴィルの『ペルディード・ストリート・ステーション』、アラン・キャンベル英語版Scar Night などがあり、さらに完全なファンタジー世界で伝説のモンスターなどと蒸気機関時代などの時代錯誤的テクノロジーが共存している作品もある。

自ら "far-fetched fiction"(ありそうもないフィクション)作家を名乗るロバート・ランキン英語版は、スチームパンク要素を作品に取り入れるようになっている。2009年にはヴィクトリアン・スチームパンク協会のフェローに選ばれた[24]

歴史的スチームパンク

[編集]
スチームパンク的なバックパック
2012年にドイツで開かれたスチームパンク展 "Aethercircus"
トム・バンウェル(Tom Banwell)作成のスチームパンク的なマスク

一般に、歴史上のある時代を舞台とする場合、このカテゴリに含まれる。主に、産業革命が既に始まっているが電力がまだ広く普及しておらず、蒸気機関ぜんまいばねなどを駆動力とするガジェットが多く見られる。最もよくある時代設定はヴィクトリア朝エドワード朝だが、産業革命の始まったころまで「ヴィクトリアン・スチームパンク」に含むこともある。

例としては、小説『ディファレンス・エンジン』[25]、コミックの『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』、ディズニーアニメ『アトランティス 失われた帝国』、ロールプレイングゲームSpace: 1889 [6]などがある。コミックシリーズの Girl Geniusはヴィクトリア朝風の時代設定が感じられるが、独自の時代と場所を設定している[6]

カレル・ゼマンの映画『悪魔の発明』(1958年)は最初期のスチームパンク映画と言われている。ジュール・ヴェルヌの小説に基づいており、小説に描かれた(真実ではない)過去の世界を描いている[26]。日本では宮崎駿のアニメ映画『天空の城ラピュタ』(1986年)、『ハウルの動く城』(2004年)や大友克洋の『スチームボーイ』(2004年)、塚原重義の「甲鉄傳紀シリーズ」(2002年~2005年)、スクウェアのテレビゲーム『ファイナルファンタジーVI』、セガのテレビゲーム『サクラ大戦』などが代表的なスチームパンク作品とされる[2][27][28]。どの作品もスチームパンクを構成する時代錯誤的ガジェットが登場する[29][30]

歴史的スチームパンクは一般にファンタジーよりもSF的傾向が強いが、魔法などの要素を取り入れたものもある。例えばK・W・ジーターMorlock Night では、未来からやってきたモーロックの侵略からイギリスを救うために魔法使いマーリンアーサー王を蘇らせようとする[9]ティム・パワーズの『アヌビスの門』には、19世紀初頭のロンドンの地下に住む乞食や盗人たちに混じっている魔法使いの一団が登場する。

Paul Guinan は19世紀末に作られたという架空の設定のロボット Boilerplate を作り、ウェブサイトで公開していたが、それを実在のものだと勘違いする人が続出し、世界的に報道されるに至った[31]。このサイトの内容をまとめたハードカバー Boilerplate: History’s Mechanical Marvel が2009年10月に出版された[32]。ストーリーには歴史改変要素はなく、ヴィクトリア朝についての情報は正確である[33]

ファンタジー的スチームパンク

[編集]

1990年以降、スチームパンクという用語はより幅広く使われるようになり、蒸気機関やぜんまいばねなどのテクノロジーが登場するファンタジーもスチームパンクと呼ばれるようになった[9]

ファンタジー的スチームパンクは特にロールプレイングゲームコンピュータRPGによく見られる。例えば、「エターナルアルカディア[34]、「ファイナルファンタジーVI」、「ファイナルファンタジーIX」、Rise of Nations: Rise of LegendsArcanum: Of Steamworks and Magick Obscura などがある[6]。アニメでは、塚原重義の「端ノ向フ」(2012年)や「クラユカバ」などがある。

MMORPGWorld of Warcraft に登場するノームやゴブリンもスチームパンク的な技術社会をもっていて[35]、人類よりも科学技術が発展しているが、エルフのような魔術は使えない。

歴史的スチームパンクとファンタジー的スチームパンクの中間で、未来を舞台にしてスチームパンク的テクノロジーと美学が支配的な世界が描かれた作品もある。例えば、『スチームボーイ』(2004年)、『トライガン』、終末後を描いた宮崎駿の『未来少年コナン』(1978年)、ディズニー映画『トレジャー・プラネット』(2002年)などがある[6]

その他のスチームパンク

[編集]

John CluteJohn Grant は、"gaslight romance" または "gaslamp fantasy" という分類を提案している。彼らによれば「Gaslight Romance と同様、スチームパンクは19世紀の霧の都ロンドンをロマンチックに描くことが多い。しかし、Gaslight Romance は19世紀末から20世紀初頭の様々なノスタルジックなもの(ドラキュラ、ジキルとハイド、切り裂きジャック、シャーロック・ホームズ、ターザン)に集中し、一般には超自然的フィクションとファンタジーについてのファンタジー (recursive fantasy) の融合と理解できるが、中には歴史ファンタジーとして読めるものもある」という[1]

「西部劇」設定のスチームパンクもあり、Weird WestScience fiction Western と呼ばれるサブジャンルがある。他にも、ディーゼルパンクや、歯車ぜんまい仕掛けの前近代的な機械装置に傾倒したクロックパンクといった分類もある。これらの用語の多くはロールプレイングゲームのガープスで考案されたもので、他ではあまり使われていない[36]。さらに日本では、鉄塔や電線、真空管などの電気工学的なガジェットに傾倒するエレクトリックパンクというマイナーなサブジャンルが存在する。

アートとデザイン

[編集]
Tim Wetherellの立体芸術作品 Clockwork Universe オーストラリア国立科学技術センター(2009年9月24日)

スチームパンクの視覚化の起源としては、1954年のディズニー映画の『海底二万哩』(潜水艦ノーチラス号のデザイン、その内装、乗組員の潜水服など)、1960年のジョージ・パルの映画『タイム・マシン 80万年後の世界へ』(タイムマシンのデザイン)などがある。また同様のデザインは東京ディズニーシーのミステリアスアイランドにも採用されている。

愛好家は、様々な現代の実用品を偽ヴィクトリア朝風のメカニカルな「スチームパンク」スタイルに改造している[11][37]。例えば、コンピュータ・キーボードエレクトリック・ギターである[38]。そういった再デザインでは、ヴィクトリア朝時代に入手可能な材料(真鍮、鉄、木、皮革など)を使い、ヴィクトリア朝時代のデザイン要素と技能を使うことを目指す[13][39]Kinetic Steam Worksというアーティスト・グループは、2006年と2007年のバーニングマン祭にて実動する蒸気機関を展示した[40]。そのグループの創設メンバーの1人 Sean Orlando は後に Five Ton Crane Arts Group を結成したグループと共同で Steampunk Tree House[41] を作り、いくつかの祭で展示し[42]、2010年7月以降はデラウェア州ミルトンにある Dogfish Head Brewery に永久展示されている[43][44]

2008年5月から6月、マルチメディア・アーティストで彫刻家の Paul St George はロンドンとニューヨークのブルックリンをリンクした野外インタラクティブビデオのインスタレーション The telectroscope を開催した[45][46]。プロモーターの Evelyn Kriete は、両都市のスチームパンクファンに集まるよう呼びかけた[47]

2009年、アーティストの Tim Wetherell は Clockwork Universe(時計仕掛けの宇宙)というコンセプトの巨大な壁掛け型作品を作り、オーストラリア国立科学技術センターに設置した。この鉄製の芸術作品には、動く歯車や動く時計、月の明暗界線の映画などが含まれている。3Dの月の映画は Antony Williams が製作した。

BBCのドラマ『ドクター・フー』に登場するタイムマシン「ターディス」も1996年版からスチームパンク的要素を備えている。

2009年10月から2010年2月まで、オックスフォード科学史博物館で世界初の大規模なスチームパンク・アート展が開催された[48]。実用品を再デザインしたものから空想的な仕掛けまで、18人の世界各地のアーティストの作品を展示した。同博物館の展覧会としては最大の成功を収め、8万人以上が訪れたという[49]

文化

[編集]
スチームパンク風のコルセットと拳銃。
作家 G. D. Falksen が Thomas Willeford の作ったスチームパンク的な義腕風装飾を装着しているところ。スチームパンク・ファッションの一例

スチームパンクの人気の高まりと共に、それを文化やライフスタイルとして確立しようという運動が起きている[50]。中には、ファッションでスチームパンクの美学を実践するファン[51]や、自宅の装飾に凝るファン、音楽や映画に凝る者もいる。これは、ヴィクトリア朝の美学と現代の感覚やテクノロジーを融合させた neo-Victorianism とも称される[10]

スチームパンク哲学を提唱するファンもおり、パンクに触発された反体制的意見を述べる場合もあるが、人間の可能性への楽観論に支えられた主張が典型的である[52]

スチームパンク・ファッションには特に規定はないが、ガウン、コルセットペティコートバッスルなどを身につけたり、スーツにベスト、コート、シルクハット[53]スパッツなどを合わせたり、軍服風のディテールを取り入れたりするものが多い。そして、テクノロジーを表す小道具である、時計、パラソル、ゴーグル、光線銃などを身につけることでアクセントとする。スチームパンク風に改造された携帯電話や音楽プレーヤーをアクセサリーとすることもある。

スチームパンクは先述のように擬似ヴィクトリア朝風の世界観に立脚しているため、時代的背景を同じくするロリータ・ファッションゴシック・ファッションなどは、必然的にスチームパンク・ファッションとの親和性が高い[10][21][54]。特に2014~2015年頃以降は複数のロリータ・ファッションブランドからスチームパンクをイメージした商品が発表され、ロリータ・ファッション誌も紹介記事を掲載している。

手作りの商品の売買サイト Etsy では、"steampunk" というタグが一時期流行していたが、多くの商品は上述したようなスチームパンク・ファッションとはあまり関係がない。声優の エイプリル・ウィンチェル英語版Regretsy: Where DIY meets WTF という本を出版したこともあり、Etsy で見つけた「スチームパンク」とは言えない商品やユーモラスな商品を自身のウェブサイトで紹介している[55]。このブログはスチームパンク・ファンの間で大人気となり、それを題材としたミュージックビデオも作られた[56]

スチームパンク音楽も定義が不確かで、『ガーディアン』紙で Caroline Sullivan は「スチームパンク・サウンドを構成するのは何かについて、インターネット上で大激論になっている」と述べている[46]。スチームパンクの音楽スタイルの範囲は、様々なスチームパンクのアーティストの作品で判断するしかない。インダストリアル/ワールドミュージックAbney Park[54]、シンガーソングライターで楽器発明家の Thomas Truax[46][57]カルナティック英語版の影響を受けている サンデー・ドライバー[58]、「インダストリアルヒップホップ・オペラ」の Doctor Steel[59][60]ダークウェーブ英語版プログレッシブ・ロックVernian Process[61][62]Unextraordinary Gentlemen[63]、エレクトリック・サウンドの The Wet-Glass RO[64][65]Darcy James Argue 率いるビッグバンド Secret Society、ミュージカル・ストーリーテリングの Escape the Clouds[66] などである。イギリス系アメリカ人の作曲家 David Bruce は、カーネギー・ホールからの依頼で2010年に八重奏曲 'Steampunk' を制作した[67][68]

2006年、ネオ・ヴィクトリアン/スチームパンクのコンベンションである "SalonCon" が開催された。その後3年間開催され、アーティスト、ミュージシャン(Voltaire や Abney Park)、作家(キャサリン・M・ヴァレンテEkaterina SediaG. D. Falksen)を主役としたサロン、スチームパンクのワークショップやパネル展示、会議、社交ダンス講習会、スチームパンク・ファッションのパレードなどが行われた。このイベントについてはMTV[69]とニューヨークタイムズ[10]が伝えている。

コミコン・インターナショナルでもスチームパンクは普通に見られるようになっており、4日間の会期内の土曜日が「スチームパンク・デー」と呼ばれ、地方新聞のための撮影会が行われる[70][71]。同日開催される「アフター・パーティ」もスチームパンクにとって重要なイベントとなっている。2010年のパーティでは Veronique Chevalier が司会を務め、The Slow PoisonerUnextraordinary GentlemenVoltaire といったミュージシャンが出演、League of STEAM が特別ゲストとして登場した[72][73]。2011年には Unextraordinary Gentlemen が再び出演し、Abney Park も出演した[74]

スチームパンクはより主流のソースも惹きつけ始めている。例えば、2010年10月11日に放送されたテレビドラマ『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』のエピソード 「スチームパンク殺人事件」(原題:"Punked" )は、スチームパンクのサブカルチャーを特に取り上げており、ロサンゼルス地域のスチームパンクスがエキストラ出演している[75]。ミュージックビデオでも、デヴィッド・ゲッタの 'Turn Me On' やパニック!アット・ザ・ディスコの「モナリザのバラード」はスチームパンクの影響を強く受けている。

ギャラリー

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b Clute, John; Grant, John, eds (February 1999) [First published 1997]. “Steampunk”. The Encyclopedia of Fantasy. Contributing editors: Mike Ashley, Roz Kaveney, David Langford, Ron Tiner (Rev. ed.). New York: St. Martin's Griffin. pp. 895–896. ISBN 978-0-312-19869-5. "STEAMPUNK A term applied more to science fiction than to fantasy, though some tales described as steampunk do cross genres. ... Steampunk, on the other hand, can be best described as technofantasy that is based, sometimes quite remotely, upon technological anachronism." 
  2. ^ a b サイドランチ(編) 2015, p. 4.
  3. ^ ロブ & ブレイロック 2014, p. 145-146.
  4. ^ ジェイムズ・P・ブレイロック、『ホムンクルス』、早川書房、387p〜396p(SF翻訳家山岸真の解説)
  5. ^ Sheidlower, Jesse (March 9, 2005). “Science Fiction Citations”. 2008年5月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f Strickland, Jonathan. “Famous Steampunk Works”. HowStuffWorks. May 18, 2008閲覧。
  7. ^ Daniel, Lucy (2007). Defining Moments in Books: The Greatest Books, Writers, Characters, Passages and Events that Shook the Literary World. US: Cassell Illustrated. p. 439. ISBN 1844036057 
  8. ^ Kaplan, Janet (2010). Remedios Varo: Unexpected Journeys. Abbeville Press. ISBN 0789206277 
  9. ^ a b c d Grossman, Lev (December 14, 2009). “Steampunk: Reclaiming Tech for the Masses”. Time. http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1945343,00.html 2009年12月10日閲覧. "Steampunk has been around for at least 30 years, with roots going back further. An early example is K. W. Jeter's 1979 novel Morlock Night, a sequel to H.G. Wells' The Time Machine in which the Morlocks travel back in time to invade 1890s London. Steampunk — Jeter coined the name — was already an established subgenre by 1990, when William Gibson and Bruce Sterling introduced a wider audience to it in The Difference Engine, a novel set in a Victorian England running Babbage's hardware and ruled by Lord Byron, who had escaped death in Greece. ..." 
  10. ^ a b c d La Ferla, Ruth (May 8, 2008). “Steampunk Moves Between 2 Worlds”. New York Times. http://www.nytimes.com/2008/05/08/fashion/08PUNK.html 2010年11月21日閲覧。 
  11. ^ a b Braiker, Brian (October 31, 2007). “Steampunking Technology: A subculture hand-tools today's gadgets with Victorian style”. Newsweek. http://www.newsweek.com/2007/10/30/steampunking-technology.html 2010年11月21日閲覧。 
  12. ^ Nevins, Jess (2003). Heroes & Monsters: The Unofficial Companion to the League of Extraordinary Gentlemen. MonkeyBrain Books. ISBN 193226504X 
  13. ^ a b Bebergal, Peter (August 26, 2007). “The Age of Steampunk”. The Boston Globe. http://www.boston.com/news/globe/ideas/articles/2007/08/26/the_age_of_steampunk/ 2008年5月10日閲覧。 
  14. ^ Heliograph's Space 1889 Resource Site”. Heliograph, Inc. (2010年6月30日). 2010年11月29日閲覧。
  15. ^ Csicsery-Ronay, Istvan (March 1997). “The Critic: John Clute. Look at the Evidence. Essays and Reviews.. Science Fiction Studies (DePauw University, Greencastle Indiana: SF-TH Inc.) (#71; Volume 24, Part 1). http://www.depauw.edu/sfs/reviews_pages/r71.htm 2010年11月29日閲覧。. 
  16. ^ 階差機関は実際には蒸気機関駆動ではないし、コンピュータと呼べるほどの能力はない。より進化した設計の計算機械は解析機関である。
  17. ^ ウィリアム・ギブスン/ブルース・スターリング、『ディファレンス・エンジン』、角川書店からの出版時に収録された巽孝之による解説。現在では早川書房から再版された下巻421p〜429pにて再録
  18. ^ ジェフ・ヴァンダミア編著『Steampunk Bible』にファーストエイジ・スチームパンクの旗手として寄稿している
  19. ^ ウィリアム・ギブスン/ブルース・スターリング、『ディファレンス・エンジン』、早川書房版の下巻、433p〜446p
  20. ^ Orillion, Andrew (June 8, 2010). “A Fistful of Geek: A Look Back at The Adventures of Brisco County Jr.”. Slant Magazine. 2012年2月23日閲覧。
  21. ^ a b Damon Poeter (July 6, 2008). “Steampunk's subculture revealed”. San Francisco Chronicle. http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/07/06/LVL211GOO2.DTL 2008年9月8日閲覧。 
  22. ^ Nick Gevers『Extraordinary Engines』
  23. ^ Doctorow, Cory (July 8, 2007). “Jay Lake's "Mainspring:" Clockpunk adventure”. May 10, 2008閲覧。
  24. ^ Meet the Victorian Steampunk Society”. SFX News (November 27,2011). 2011年1月5日閲覧。
  25. ^ Hudson, Patrick. “(Review of) The Difference Engine”. The Zone. Pigasus Press. 2009年2月13日閲覧。
  26. ^ The Fabulous World of Jules Verne”. Locus Online (October 13, 2004). 2008年5月10日閲覧。
  27. ^ スチームパンク東方研究所(編) 2012, p. 151.
  28. ^ ロブ & ブレイロック 2014, p. 149-156.
  29. ^ the news and media magazine of the British Science Fiction Association”. Matrix Online (2008年6月30日). 2009年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月13日閲覧。
  30. ^ Ward, Cynthia (August 20, 2003). “Hayao Miyazaki: The Greatest Fantasy Director You Never Heard Of?”. 2009年6月13日閲覧。
  31. ^ Hayden, Tom (September 3, 2002). “Gotcha!”. U.S. News & World Report: p. 39. http://www.usnews.com/usnews/culture/articles/020826/archive_022363_5.htm 2012年1月5日閲覧。 
  32. ^ Boilerplate”. Abramsbooks.com. 2011年3月17日閲覧。
  33. ^ A Preview of Boilerplate: History's Mechanical Marvel”. Omnivoracious (2009年4月29日). 2011年3月17日閲覧。
  34. ^ Skies of Arcadia review on RPGnet”. Rpg.net. 2009年9月8日閲覧。
  35. ^ Xerin (March 9, 2010). “WoW: Loremaster's Corner #5: A Steampunk Paradise”. Ten Ton Hammer. 2010年5月30日閲覧。 “World of Warcraft is almost a steampunk paradise if you look at the various technological advancements the gnomes have made. Most engines are powered by steam and there are giant airships floating around everywhere.”
  36. ^ Stoddard, William H., GURPS Steampunk (2000)
  37. ^ Steel, Sharon (May 19, 2008). “Steam dream: Steampunk bursts through its subculture roots to challenge our musical, fashion, design, and even political sensibilities”. The Boston Phoenix. 2008年9月27日閲覧。
  38. ^ Hart, Hugh (December 1,2011). “Steampunk Contraptions Take Over Tattoo Studio”. Wired. 2011年12月5日閲覧。
  39. ^ Farivar, Cyrus (February 6, 2008). “Steampunk Brings Victorian Flair to the 21st Century”. National Public Radio. 2008年5月10日閲覧。
  40. ^ Savatier, Tristan "Loupiote" (2007年). “Kinetic Steam Works' Case traction engine Hortense ”. 2012年2月24日閲覧。
  41. ^ Five Ton Crane” (2010年). 2012年2月24日閲覧。
  42. ^ Orlando, Sean (2007–2008). “Steampunk Tree House”. 2008年5月10日閲覧。
  43. ^ “Steampunk Tree House debuts at Dogfish in Milton”. Cape Gazette. (2 July 2010). オリジナルの2010年7月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100706081744/http://www.capegazette.com/storiescurrent/20100701-15/02003-dogfish-steampunk.html. 
  44. ^ Steampunk Treehouse Finds Home At Dogfish”. Dogfish Head Craft Brewery (2010年6月21日). 2010年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月24日閲覧。
  45. ^ Ryzik, Melena (May 21, 2008). “Telescope Takes a Long View, to London”. New York Times. http://www.nytimes.com/2008/05/21/arts/design/21tele.html 2008年8月5日閲覧。 
  46. ^ a b c Sullivan, Caroline (October 17, 2008). “Tonight I'm gonna party like it's 1899”. London: Guardian. http://www.guardian.co.uk/music/2008/oct/17/popandrock2 2008年10月17日閲覧。 
  47. ^ Brass Goggles (June 7, 2007). “Telecroscope Meeting Today (And White Mischief)”. 2008年6月20日閲覧。
  48. ^ Steampunk”. Museum of the History of Science, Oxford. 2012年2月24日閲覧。 “Imagine the technology of today with the aesthetic of Victorian science.”
  49. ^ Ward, Mark (November 30, 2009). “Tech Know: Fast forward to the past”. bbc.co.uk. http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8376028.stm 2009年11月30日閲覧。 
  50. ^ Kaye, Marco (2008年7月25日). “Mom, Dad, I'm Into Steampunk”. 2008年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月4日閲覧。
  51. ^ Rauchfuss, Marcus (July 1, 2008). “Steampunk Aesthetics”. 2010年2月9日閲覧。
  52. ^ Swerlick, Andrew (2007年5月11日). “Technology Gets Steampunk'd”. 2007年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月4日閲覧。
  53. ^ Campbell, Jean (2009) Steampunk Style Jewelry: A Maker's Collection of Victorian, Fantasy, and Mechanical Designs. Creative Publishing International ISBN 978-1589234758, pp. 48.
  54. ^ a b Rowe, Andrew Ross (September 29, 2008). “What Is Steampunk? A Subculture Infiltrating Films, Music, Fashion, More”. MTV. 2008年10月14日閲覧。
  55. ^ Not Remotely Steampunk”. Regretsy. 2011年8月26日閲覧。
  56. ^ Pikedevant (Nov 29, 2011). “Just Glue Some Gears On It (And Call It Steampunk)”. Youtube. 2011年12月4日閲覧。 “From the video's comments: 'This is Datamancer, the steampunk keyboard guy, and I approve of this video wholeheartedly. In fact, we make this joke at the workshop almost daily. "I can't figure out how to finish off this edge". "Just glue some gears to it and call it done" haha. Well-made song and video.' - Datamancer. 'Glad to see a new contender for the chap-hop crown, and such a relevant message. I love it!' - Unwoman.”
  57. ^ Killjoy, Magpie (Jan 8, 2006). “Thomas Truax, an Interview”. Steampunk Magazine Issue 1. 2010年8月4日閲覧。
  58. ^ D.M.P. (2010年1月16日). “Beyond Victoriana: #10 An Interview with Sunday Driver”. Tales of the Urban Adventurer. http://dmp.dreamwidth.org/9727.html 2012年2月25日閲覧。 
  59. ^ “Audio Drome Review: Dr. Steel” (back issue). Rue Morgue Magazine, issue 42. (November/December 2004). オリジナルの2016年3月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160310161056/http://www.rue-morgue.com/mag_42.php 2012年2月25日閲覧。 
  60. ^ Scoggins, Wesley. “Interview: Dr. Phineas Waldolf Steel, Mad Scientist”. Indy Mogul. 2013年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月29日閲覧。 “Many have mentioned your work in regards to Steampunk influenced bands like Abney Park (and for that matter the Steampunk "style" in general).”
  61. ^ Interview: Vernian Process”. Sepia Chord (December 19, 2006). 2008年5月10日閲覧。
  62. ^ Interview with Joshua A. Pfeiffer”. Aether Emporium (October 2, 2006). 2008年5月10日閲覧。
  63. ^ Lakin-Smith, Kim (2008年6月20日). “Pump Up The Volume:The Sound of Steampunk”. matrix. 2008年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月11日閲覧。
  64. ^ Sepiachord (December 30, 2009). “Airship Isabella Steampunk Compilation Interview”. Sepiachord. 2010年11月4日閲覧。
  65. ^ Steed, Ben (March 15, 2010). “SteamTuesday presents Ben Steed - Producer, composer, songwriter”. Overbury Ink. 2010年11月4日閲覧。
  66. ^ Wilson, Tome (October 1, 2010). “Interview with Mark Rossmore of Escape the Clouds”. Dieselpunks. 2010年10月5日閲覧。
  67. ^ Carnegie Hall Premieres to present new work by David Bruce”. Skidmore College (2011年1月28日). 2011年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月25日閲覧。
  68. ^ Bruce, David (November 2010). “David Bruce's Carnegie Hall commission, Steampunk” (Full 22 minute piece in five movements, streamable). David Bruce. 2011年2月4日閲覧。
  69. ^ Steampunk Infiltrates the Mainstream”. 2010年2月25日閲覧。
  70. ^ Comic Con: Day Three – Steampunks!”. FrockTalk.com (July 28, 2009). 2012年2月25日閲覧。
  71. ^ San Diego Comic-Con 2010 Day 3”. 2010年7月31日閲覧。 “Comic-Con Steampunk Meetup”
  72. ^ The League of Temporal Adventurers First Society Gala”. 2010年7月29日閲覧。
  73. ^ Ohanesian, Liz (2010年7月28日). “Comic-Con Interview: Musician/Artist Voltaire is a Convention Renaissance Man”. LA Weekly Magazine. 2010年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  74. ^ Promotional poster for Comic Con's steampunk after-party, "The Time Machine"”. 2011年7月23日閲覧。
  75. ^ Clarissa (October 11, 2010). “Sneak Peeks – Castle 3.04 "Punked"”. TVOvermind.com. 2010年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月25日閲覧。

参考文献

[編集]

関連文献

[編集]
  • Donovan, Art (2011), The Art of Steampunk: Extraordinary Devices and Ingenious Contraptions from the Leading Artists of the Steampunk Movement, Fox Chapel Publishers, ISBN 978-1-56523-573-1 
  • Strongman, Jay (2011), Steampunk: The Art of Victorian Futurism, Korero Books, ISBN 978-1-90762-103-1 
  • Willeford, Thomas (2011), Steampunk Gear, Gadgets, and Gizmos: A Maker's Guide to Creating Modern Artifacts, McGraw-Hill/TAB Electronics, ISBN 978-0-07176-236-6 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
  • ウィキメディア・コモンズには、スチームパンクに関するカテゴリがあります。