コンテンツにスキップ

ジャクリーン・ビセット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャクリーン・ビセット
Jacqueline Bisset
Jacqueline Bisset
1969年宣伝写真
本名 Winifred Jacqueline Fraser Bisset
生年月日 (1944-09-13) 1944年9月13日(80歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドサリーウェーブリッジ
国籍 イギリスの旗 イギリス
身長 169cm
活動期間 1965年 -
配偶者 なし
主な作品
映画に愛をこめて アメリカの夜
受賞
ゴールデングローブ賞
助演女優賞(テレビ部門)
2013年『Dancing on the Edge』
その他の賞
テンプレートを表示

ジャクリーン・ビセット(ビセ 発音例[1]Jacqueline Bisset、本名: Winifred Jacqueline Fraser Bisset、1944年9月13日 - )は、イギリス女優サリーウェーブリッジ出身[1]

来歴

[編集]

父親はスコットランド人の医師[2]、母親はイングランドフランスの血を引くフランス人[2]。流暢なフランス語を話すため、フランス映画への出演も多い[1]。子供のころからバレエを習い、演技のレッスンを取るためにしていたモデルがきっかけとなって映画界入りした。

ジェーン・バーキンシャーロット・ランプリングと同じく、1965年のイギリスの映画イギリス映画『ナック』のオーディションに採用され、端役として女優デビュー[1]1967年20世紀フォックスと契約し[2]カリフォルニア州ロサンゼルスに移住[2]60年代後半からアメリカ映画にも多数出演し、スター女優として活躍。またフランス語も堪能で[2]、フランス映画にも出演し、妖艶な美貌と抜群のスタイルを持つ国際女優として認知された[1]2010年にはフランスのレジオンドヌール勲章を授与されている[2]

1977年合作『ザ・ディープ』で見せた濡れたTシャツポスターは、70年代の最も象徴的な画像の1つともいわれ[2]、今なお語り継がれている[1][3]

2013年BBCのミニシリーズ'Dancing on the Edgeでの演技が高く評価され、ゴールデングローブ賞 助演女優賞 (テレビ部門)を受賞した[4]1969年にゴールデングローブ賞にノミネートされた他、14年ぶり5度目のノミネートでの受賞となった。

私生活

[編集]

1968年の『甘い暴走』で知り合ったマイケル・サラザンと長く同棲したが結婚せず[2]。マイケル・サラザンは日本では無名俳優だった[1]。以降も付き合った男性は多いが[1][2]、独身を貫いている[1]アンジェリーナ・ジョリーの両親ジョン・ヴォイトミシェリーヌ・ベルトランと親しかったため、彼女の代理母(ゴッドマザー)となった[2]。アンジェリーナ・ジョリーの名付け親である[1]。しかし、現在はほとんど面識がないとトーク・ショーで語っている。

主な出演作品

[編集]

映画

[編集]
公開年 邦題
原題
役名 備考
1965 ナック
The Knack ...and How to Get It
エキストラとして出演
袋小路
Cul-De-Sac
ジャクリーン
1967 007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale
ミス・フトモモ
いつも2人で
Two for the Road
ジャッキー
謀略都市
The Cape Town Affair
キャンディ
1968 刑事
The Detective
ノーマ
甘い暴走
The Sweet Ride
ヴィッキー・カートライト
ブリット
Bullitt
キャシー
1969 経験
The First Time
アンナ
フランソワの青春
L'échelle blanche
ウェンディ・シンクレア
クリスチーヌの性愛記
The Grasshopper
クリスチーヌ
1970 大空港
Airport
グエン
1971 さらば青春の日
Believe in Me
パメラ
シークレット
Secret
ジェニファー・ウッド
悪魔のワルツ
The Mephisto Waltz
ポーラ・クラークソン
1972 Stand Up and Be Counted シーラ・ハモンド
ロイ・ビーン
The Life and Times of Judge Roy Bean
ローズ・ビーン
1973 おかしなおかしな大泥棒
The Thief Who Came to Dinner
ローラ・キートン
映画に愛をこめて アメリカの夜
La Nuit Américaine
ジュリー
おかしなおかしな大冒険
Le Magnifique
タチアナ/クリスティーン
1974 オリエント急行殺人事件
Murder on the Orient Express
エレナ・アンドレニイ伯爵夫人
1975 らせん階段
The Spiral Staircase
ヘレン・マロリー
殺意の行方
Der Richter und sein Henker
アンナ
1976 セント・アイブス
ST. Ives
ジャネット・ホイッスラー
1977 ザ・ディープ
The Deep
ゲイル・バーク
1978 愛はエーゲ海に燃ゆ
The Greek Tycoon
リズ・キャシディ
料理長殿、ご用心
Who Is Killing the Great Chefs of Europe?
ナターシャ・オブライエン
1980 世界崩壊の序曲
When Time Ran Out...
ケイ・カービー
1981 インチョン!
Inchon
バーバラ
ベストフレンズ
Rich and Famous
リズ・ハミルトン 製作・出演
1983 恋のスクランブル
Class
エレン
1984 火山のもとで
Under the Volcano
イヴォンヌ
ベルリンは夜
Forbidden
ニナ
1985 ジャクリーン・ビセットの アンナ・カレーニナ
Anna Karenina
アンナ・カレーニナ テレビ映画
1987 ハイシーズン
High Season
キャサリン・ショー
1990 蘭の女
Wild Orchid
クラウディア・デニス
1991 彼はメイド・イン・パリ
Un amour de banquier
ニコール テレビ映画
1993 クライムブローカー/仮面の誘惑
CrimeBroker
ホリー・マクフィー テレビ映画
メランコリー
Les Marmottes
Frédérique
1995 沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
La Cérémonie
カトリーヌ・ルリエーブル
1996 ひとり旅の女/殺意の片道切符
Once You Meet a Stranger
シェイラ テレビ映画
1998 娼婦ベロニカ
Dangerous Beauty
パオラ・フランコ
1999 ウィッチ・ハント/魔女の血族
Witch Hunt
バーバラ・トーマス テレビ映画
ヴァージン・ブレイド
Joan of Arc
Isabelle D'Arc テレビ映画
JESUS 奇蹟の生涯
Jesus
マリア テレビ映画
2000 ブリタニック
Britannic
レディ・ルイス テレビ映画
ニュー・イヤーズ・デイ 約束の日
New Year's Day
ジェラルディン
2003 J・F・ケネディJr./悲劇のプリンス
America's Prince: The John F. Kennedy Jr. Story
ジャクリーン・ケネディ テレビ映画
2004 誘惑のファッシネイション
Fascination
モーリーン・ドハーティ
2005 ミネハハ 秘密の森の少女たち
The Fine Art of Love: Mine Ha-Ha
校長
ドミノ
Domino
ソフィー
2006 セイブ・ザ・ラストダンス2
Save the Last Dance 2
モニク
2014 ハニートラップ 大統領になり損ねた男
Welcome to New York
シモーヌ
2015 マイ・ベスト・フレンド
Miss You Already
ミランダ
2017 2重螺旋の恋人
L'Amant double
シェンカー
2018 バグダッド・スキャンダル
Backstabbing for Beginners
私のニューヨーク
Here and Now
ジャンヌ
殺し屋
Asher
ドラ
ヘッド・フル・オブ・ハニー
Head Full of Honey
ヴィヴィアン

テレビシリーズ

[編集]
放映年 邦題
原題
役名 備考
1987 英雄物語/ナポレオンとジョセフィーヌ
Napoleon and Josephine: A Love Story
ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ ミニシリーズ
2001-2002 アリー my Love
Ally My Love
フランセス・ショー 2エピソード
2003 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
ジュリエット・バークレー 1エピソード
2006 NIP/TUCK マイアミ整形外科医
Nip/Tuck
James LeBeau 7エピソード
2011-2012 リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線
Rizzoli & Isles
コンスタンス・アイルズ 3エピソード

参照

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i 『70's STYLE BOOK』宝島社、2007年、22–27頁。ISBN 978-4-7966-5967-3 
  2. ^ a b c d e f g h i j Jacqueline Bisset interview” (August 17, 2014). 2023–06–02閲覧。 “My first relationship the man had two children and he hadn’t married her so I thought if he hasn’t married that woman he’s not going to marry me.”
  3. ^ Maude Bass-Krueger (2019年5月27日). “史上最強の民主派アイテム、白Tシャツの進化をたどる。【FASHION ENCYCLOPEDIA Vol.4】”. VOGUE JAPAN. コンデナスト・パブリケーションズ. 2023年6月2日閲覧。櫻井香 (2016年12月25日). “昭和の男子を奮い立たせた映画女優シリーズ 【蒼き時代の女神たち6】「バミューダの濡れた砂」ジャクリーン・ビセット”. MEN'S Precious. 小学館. 2020年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
  4. ^ 2014 Golden Globe Awards”. 2015年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月13日閲覧。

外部リンク

[編集]