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シルバー假面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シルバー假面
Die Silbermaske
監督 実相寺昭雄ほか
脚本 中野貴雄
小林雄次
製作 熊澤芳紀
出演者 ニーナ(内田仁菜
音楽 冬木透
撮影 中堀正夫
編集 矢船陽介
配給 ジェネオンエンタテインメント
公開 日本の旗 2006年12月23日
上映時間 130分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
ドイツ語
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シルバー假面』(シルバーかめん)は、2006年公開の実写特撮映画。2006年に劇場公開され、2007年に全3巻のDVDシリーズとして発売された。

概要

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1971年から1972年にかけて放映された特撮テレビドラマシルバー仮面』のリメイク作品である[1]佐々木守の遺稿を基に製作。実相寺昭雄らオリジナル版のスタッフが再び参加した。ジェネオンエンタテインメント初の自社製作による実写特撮作品である。

旧作とは接点のないものにしたいという実相寺の意向により、女性を主人公に大正時代を舞台とするなど、内容を大幅に変更している[2]

監督の実相寺昭雄は胃癌により、本作の試写後に体調を崩し、間もなく死去した。そのため、本作が実相寺の遺作となっている[2]

ストーリー

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1920年大正9年)の東京で、不可思議な美女連続殺人事件が次々と発生していた。諜報機関からこれらの捜査の密命を受けた陸軍大尉・本郷義昭(山中峯太郎の軍事冒険小説の主人公)は、友人の平井太郎(のちに小説家・江戸川乱歩として有名になる)とともに浅草のダンテ劇場を調査中、ザビーネという日独ハーフの美女と出会う。

だが、そこで邪悪なクモ型宇宙人が本郷に襲いかかる。まもなく、ザビーネは「ニーベルンゲンの指輪」で銀色の超人・シルバー假面に変身し、宇宙人を撃退する。

ザビーネは本郷たちに、自分がドイツ人の母・エリスと文豪・森鷗外の間に生まれたこと、悲しい過去を背負ってまだ見ぬ父を探し、ドイツからやってきたことを語る。ザビーネが変身に用いる指輪は、人類を壊滅させるほどの底知れぬ力を持つといわれている。そこからふたりと、カリガリ博士とその配下の怪物や宇宙人、さらに鋼鉄のアンドロイドとの戦いが繰り広げられる。

備考

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  • シルバー假面のデザインは旧作と同じく池谷仙克が担当[2]。マスクは原口智生、スーツは竹田団吾が製作した[2]。マスクには大正時代の雰囲気を出すために鹿の革を使用している[2]
  • 全編を通して寺田農が無声映画の弁士として見事な熱弁をふるっている。
  • DVDのVOL.2では、ザビーネが敵対するカリガリ博士に対し、母のビジョンを見せてくれたことに「ありがとう。思い出をありがとう」と述べ、カリガリは困惑の表情を見せている。
  • DVDのVOL.3では、ドイツの書記係としてアドルフ・ヒトラーが登場している。

キャスト

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スタッフ

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作品リスト

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参照『宇宙船 YEAR BOOK 2007』[1]

発売日 話数 サブタイトル 脚本 監督 登場怪物
03月02日 第壱話 はなやしき 中野貴雄 実相寺昭雄 蜘蛛男
04月04日 第弐話 於母影 小林雄次 北浦嗣巳 蝙蝠ザムザ
04月25日 第参話 鋼鉄のマリア 中野貴雄 服部光則 マリア

出典

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参考文献

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  • 宇宙船YEAR BOOK 2007』朝日ソノラマ〈ソノラマMOOK〉、2007年4月20日。ISBN 978-4-257-13096-3 

関連項目

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  • 舞姫 (森鷗外) - 森鴎外がドイツ留学時代の体験を元に書いた小説。ヒロインの名がエリスとなっている。

外部リンク

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