シュコダ15Tr
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シュコダ15Tr | |
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シュコダ15Tr(フラデツ・クラーロヴェー、1992年撮影) | |
基本情報 | |
製造所 | シュコダ(オストロフ工場) |
製造年 | 1988年 - 1995年 |
製造数 | 469両 |
主要諸元 | |
編成 | 連節バス |
電気方式 |
直流600 V、750 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 65 km/h |
車両定員 |
着席45人 定員145人 |
車両重量 | 15.9 t |
全長 | 17,360 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,410 mm(集電装置含) |
床面高さ | 750 mm |
主電動機 | 6AI 2943rN |
主電動機出力 | 100 kw |
歯車比 | 10.669 |
出力 | 200 kw |
制御装置 | 電機子チョッパ制御 |
備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
シュコダ15Tr(チェコ語: Škoda 15Tr)は、チェコスロバキア(現:チェコ)のシュコダ製のトロリーバス車両。同社が自社で開発した初の連節バスである[注釈 1][1][5][2][6]。
概要
[編集]1980年代以降生産が実施された2軸バスのシュコダ14Trを基に開発された、2つの車体の間に幌で覆われた連節部分が存在する連節バス。主要機器はメンテナンスの簡素化や予備部品の確保の容易化を目的としてシュコダ14Trと共通のものが用いられており、電機子チョッパ制御を用いた制御装置も同様である。主電動機についてはシュコダ14Trと異なり2基搭載されており、2番目・3番目の車軸に動力が伝達される。制動装置には空気ブレーキ、電気ブレーキ、パーキングブレーキが用いられている[1][5][2]。
運用・導入都市一覧
[編集]試作車が1983年、1986年、1987年に計4両製造された後、1988年以降、後継車両となるシュコダ15TrMが製造される1995年までに試作車を含めて計469両が製造された。以下、シュコダ15Trが導入された都市を記す。国名および都市名は2022年時点のものを記す他、ウクライナについては自治権が及んでいない都市や地域も含む[5][6][7]。
シュコダ15Tr 導入都市一覧 | |||
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導入国 | 都市 | 導入車両数 | 備考 |
チェコ | ウースチー・ナド・ラベム (ウースチー・ナド・ラベム・トロリーバス) |
55両 | [8] |
チェスケー・ブジェヨヴィツェ (チェスケー・ブジェヨヴィツェ・トロリーバス) |
42両 | [9][10] | |
ホムトフ イルコフ (ホムトフ/イルコフ・トロリーバス) |
25両 | [11][12] | |
ズリーン オトロコヴィツェ (ズリーン/オトロコヴィツェ・トロリーバス) |
13両 | [13] | |
フラデツ・クラーロヴェー (フラデツ・クラーロヴェー・トロリーバス) |
11両 | [14] | |
オストラヴァ (オストラヴァ・トロリーバス) |
10両 | [15] | |
テプリツェ (テプリツェ・トロリーバス) |
10両 | [16] | |
ブルノ (ブルノ・トロリーバス) |
8両 | [17] | |
プルゼニ (プルゼニ・トロリーバス) |
6両 | 1両は試作車[18] | |
シュコダ・オストロフ工場 | 2両 | 試作車 営業運転には使用されなかった | |
エストニア | タリン (タリン・トロリーバス) |
25両 | |
イラン | テヘラン | 65両 | |
リトアニア | カウナス (カウナス・トロリーバス) |
5両 | |
ヴィリニュス (ヴィリニュス・トロリーバス) |
5両 | ||
ラトビア | リガ (リガ・トロリーバス) |
15両 | |
ハンガリー | セゲド | 11両 | |
スロバキア | バンスカー・ビストリツァ (バンスカー・ビストリツァ・トロリーバス) |
29両 | 1両は直流750V用の試作車[19] |
プレショフ (プレショフ・トロリーバス) |
27両 | [20] | |
ブラチスラヴァ (ブラチスラヴァ・トロリーバス) |
16両 | [21] | |
コシツェ (コシツェ・トロリーバス) |
15両 | [22] | |
ジリナ (ジリナ・トロリーバス) |
14両 | [23] | |
ウクライナ | キエフ | 46両 | |
クリミア (クリミア・トロリーバス) |
6両 |
ギャラリー
[編集]チェコ
[編集]スロバキア
[編集]その他
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発展形式
[編集]- シュコダ15TrM - 1995年以降製造された、シュコダ15Trの近代化車種。そのうち2004年に製造された最終増備車については電気機器の変更が行われた[2]。
- シュコダ15TrSF - アメリカ合衆国のサンフランシスコ(サンフランシスコ・トロリーバス)向けに開発された車種[24]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “Přehled trolejbusů”. SKD PRAHA, spol. s r.o.. 2008年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
- ^ a b c d Martin Harák 2015, p. 65-67.
- ^ Martin Harák 2015, p. 141.
- ^ “Vozidlá › Trolejbusy › Škoda Sanos S 200”. imhd.sk. 2022年2月2日閲覧。
- ^ a b c David Bureš (2021年11月21日). “Škoda 14Tr je možná nejznámější český trolejbus. Znáte jeho historii?”. AUTO.CZ. 2022年2月2日閲覧。
- ^ a b Michal Šindelář 2005, p. 129.
- ^ “Roster Škoda 15Tr”. Urban Electric Transit. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DP města Ústí nad Labem - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DP města České Budějovice - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DP města České Budějovice: trolejbusy Škoda 15Tr”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DP měst Chomutova a Jirkova - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DP měst Chomutova a Jirkova: trolejbusy Škoda 15Tr”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DSZO - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “DP města Hradce Králové - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “Dopravní podnik Ostrava - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “Arriva City - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “Evidence DPMB: vozy 15Tr”. BMHD. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “PMDP - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月2日閲覧。
- ^ “Škoda 15 Tr”. imhd.sk. 2014年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
- ^ “Škoda 15 Tr”. imhd.sk. 2014年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
- ^ “Škoda 15 Tr”. imhd.sk. 2012年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
- ^ “História trolejbusovej dopravy v Košiciach”. imhd.sk (2020年2月26日). 2022年2月2日閲覧。
- ^ “Škoda 15 Tr”. imhd.sk. 2013年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
- ^ “Je konec. České trolejbusy v San Francisku jsou minulostí”. Československý Dopravák (2019年9月14日). 2022年2月2日閲覧。
参考資料
[編集]- Michal Šindelář (2005). Historie trolejbusů Škoda. Škoda
- Martin Harák (2015-11-10). České trolejbusy historie a současnost, typy, technika, provoz. Praha: Grada Publishing a.s.. ISBN 978-80-247-5552-6