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カンムリキジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カンムリキジ
カンムリキジ
カンムリキジ(オス) Catreus wallichii
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: カンムリキジ属
Catreus Cabanis, 1851
: カンムリキジ C. wallichii
学名
Catreus wallichii Hardwicke, 1827
和名
カンムリキジ
英名
Cheer pheasant

カンムリキジ(冠雉、Catreus wallichii)は、キジ目キジ科カンムリキジ属に分類される鳥類。本種のみでカンムリキジ属を構成する。

分布

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インド北西部、ネパールパキスタン北部

形態

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全長オス95-112cm、メス61-76cm。翼長オス23.5-27cm、メス22.5-24.5cm。体重オス1.4-1.7kg、メス0.9-1.4kg。後頭には羽毛が後方へ伸長(冠羽)する。尾羽は長く、枚数は16枚。全身は淡褐色の羽毛で被われる。背は灰色の羽毛で被われ、黒い横縞や鱗状の斑紋が入る。尾羽には赤褐色、白、黒の横縞が入る。

眼の周囲には羽毛がなく、赤い皮膚が露出する。虹彩はオレンジがかった褐褐色。嘴は長く、色彩は黄白色。後肢は短く、色彩は灰褐色。

卵は長径5.3cm、短径4.9cm、卵を覆う殻は淡黄色みを帯びた灰色。

オスは冠羽や尾羽が長い。皮膚の露出部はより大型で、後肢に蹴爪がある。メスは冠羽や尾羽が短い。肩羽の羽軸に沿って淡色の斑紋(軸斑)が入る。

生態

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標高1,200-3,250mにある低木が生えた草原峡谷などに生息する。

食性は雑食で、植物の葉、根、果実種子昆虫などを食べる。

繁殖形態は卵生。婚姻形態は一夫一妻。4-6月に草や茂みの中に巣を作り、1回に9-12個の卵を産む。抱卵期間は26日。

人間との関係

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開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している。

関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、83、171頁。
  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、111、177頁。

外部リンク

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