深町純
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生誕 | 1946年5月21日 |
---|---|
出身地 | 日本 東京都 |
死没 | 2010年11月22日(64歳没)[1] |
学歴 |
東京都立大泉高等学校卒業 東京芸術大学作曲科中退 |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | キーボード・シンセサイザー・ピアノ |
活動期間 | 1971年 - 2010年 |
共同作業者 | プリズム |
深町 純(ふかまち じゅん、1946年〈昭和21年〉5月21日[2] - 2010年〈平成22年〉11月22日[1])は、日本の作曲家・編曲家・キーボーディスト・シンセサイザー奏者。東京都出身[2]。一部の作品で馬場 浩の名を使用[2]。
来歴
[編集]3歳よりピアノを習い始め、高校時代にはオペラの指揮や演出を手がける[2]。東京都立大泉高等学校卒業。東京芸術大学作曲科を卒業直前に中退[注釈 1]。
1971年(昭和46年)、ポリドールより1stアルバム『ある若者の肖像』でデビュー[2][注釈 2]。以降は作曲、編曲やプロデュース、テレビ番組やCM、映画音楽を手掛けるほか、フュージョンのキーボーディストとして活動。
シンセサイザーにも造詣が深く, 1970年代初頭から数々のアルバムでシンセサイザーを使用している[2]。特にYAMAHA CS01のブレス・コントローラを使って独特の音色を作り出す事で有名だった[要出典]。
1989年(平成元年)には洗足学園大学音楽学部教授に就任、日本初のシンセサイザー専攻科を設立した。
小林亜星作曲の「アクロン」(ライオン)のコマーシャルソングを歌っていた事があり、「小林亜星CMソングアンソロジー」に収録されている。
2010年11月22日、大動脈解離による心嚢血腫により死去[1]。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 『ある若者の肖像』(1971年、ポリドール)
- 1stアルバム
- 『Hello! 深町純II』(1972年、ポリドール)
- 『ピアノ・ソロ ベスト・オブ・ビートルズ』(1972年、ポリドール)[3]
- 『ベスト・オブ・ビートルズ on PIANO』(1987・2012・2018年)としてCD復刻。
- 『Introducing』(1975年、東芝EMI)
- 『六喩(ろくゆ)』(1975年、東芝EMI)
- 『Spiral Steps』(1976年、キティレコード)
- ブレッカー・ブラザーズと制作。
- 『アット・スタンウェイ 衝撃のピアノ・ソロ』(1976年、東芝EMI)
- 『Second Phase』(1977年、東芝EMI)
- 『サージェント・ペパーズ』(1977年、東芝EMI)
- 『ピアノの世界』(1977年、ポリドール)
- 『TRIANGLE SESSION』(1977年、キティレコード)
- ブレッカー・ブラザーズとの共演アルバム。
- 2008年、デラックス・エディションで再発。
- 『Evening Star』(1977年、キティレコード)
- ベスト・アルバム。Stuff他とセッション。
- 『Jun Fukamachi』(1977年、キティレコード)
- ベスト・アルバム。
- 『The Sea Of Dirac(ディラックの海)』(1977年、キティレコード)
- 『On The Move』(1978年、アルファレコード)
- 『Jun Fukamachi & The New York All Stars Live』(1978年、アルファレコード)
- 『春の夜の夢』(1978年、東芝EMI)
- THE JUN NOERSIAH STRINGS「BELOVED SCREEN MUSIC - Music from motion picture -」(1979年、日本コロムビア)
- 『Quark』(1980年、アルファレコード)
- 『DG-581』 - KEEPアルバム(1981年、トリオレコード)
- 『Rock'n Rocked Rock』 - KEEPアルバム(1982年、トリオレコード)
- 『Solo Vol.1』(1983年、バップ)
- 『Daisy Chain』(1983年、クライマックス)
- 『Starview HCT-5808』(1984年)
- 「Nicole '86 Spring and Summer Collection」(1985年)
- 『KEEP ALIVE』 - KEEPアルバム(1995年、イースタンゲイル)
- 『Variation of Variation』(1996年、佼成出版社)
- 『Midnight Dive』(1998年、j-one)
- 『Civilization』(1999年、 j-one)
- 春夏秋冬4部作(2000年、インディーズハウス、2001年再発)
- 『春(Spring)』
- 『夏(Summer)』
- 『秋(Autumn)』
- 『冬(Winter)』
- 『四季(Four Seasons)』 - 春夏秋冬4部作のベスト盤
- 『Calm ~TVドラマ主題歌集』(2002年、ネットワークレコード)
- 『Heart Of The Country』(2003年、インディーズハウス)
- 『深町純ピアノ・ワールド 中島みゆき作品集』(2003年、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『即興ライヴ!』(2004年、ミュージックスケイプ)
- 『Marriage 深町純ピアノ・ワールド』(2004年、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『花』(2005年、インディーズハウス)
- 『鳥』(2005年、インディーズハウス)
- 『風』(2005年、インディーズハウス)
- 『Digit Cafe』(2005年、Santa day dream)
- 深町純&和田アキラ名義
- 『月』(2006年、インディーズハウス)
- 『ゴールデン☆ベスト』(2008年、ユニバーサルミュージック)
- ポリドール、キティレコード作品のベスト盤
- 『黎明 - Jun Fukamachi Last Recording』(2012年、ユニバーサルミュージック)
- e-onkyo musicにて5.0chサラウンドのハイレゾ音源も配信されている。
主な参加作品
[編集]- 井上陽水
- 「断絶」(1972年)
- 「陽水II センチメンタル」(1972年)
- 「陽水ライヴ もどり道」(1973年)
- 「氷の世界」(1973年)
- 「坂東玉三郎」(1974年)
- RCサクセション「シングル・マン」(1976年)
- 筒美京平「HIT MACHINE 筒美京平の世界」(1976年)
- ローズマリー「可愛いひとよ」(1976年)
- 高中正義
- 「Seychells」(1976年)
- 「TAKANAKA」(1977年)
- 「AN INSATIABLE HIGH」(1977年)
- 寺島まゆみ「ま・ゆ・み」(1982年)
- イメージアルバム
- 「宇宙戦艦ヤマト Synthesizer Fantasy」(1982年)
- 「宇宙戦艦ヤマト 完結編 Synthesizer Fantasy」(1983年)
- 「クイーン・エメラルダス Synthesizer Fantasy」(1983年)
- 「月下の一群 」(1984年)
- 「DIGITAL TRIP うる星やつら」(1984年)
- 「夢の碑」(1985年)
- 「エイリアン魔獣境」(1985年)
- MALTA
- 「MALTA」(1983年)
- 「マイ・バラッド」(1987年)
- 都倉俊一「This is my song/都倉俊一の世界」(1983年)
- ケーシー・ランキン「LIFE IN THE SKY」(1983年)
- AKIRA WADA with FRIENDS「AMERICAN ROMANCE」(1984年)
- 和田アキラ「YELLOW MOON」(1984年)
- 石黒ケイ「YOU REMEMBER ME」(1984年)
- ケーシー・ランキン「コマグラフ」(1984年)
- 中村達也「LOCUS」(1984年)
- 井上大輔「FERMENT」(1984年)
- PRISM
- 「Nothin' Unusual」(1985年)
- 「Dreamin'」(1986年)
- 「The Silence Of The Motion」(1987年)
- 「Live Alive Vol.2」(1987年)
- 「HOMECOMING Vol.3」(DVD:2008年)
- 「Palace in the sky」(CD:2010年)[注釈 3]
- 佐藤隆「ピアノとヴァイオリンのための巴里物語」(1985年)
- 田中裕子「泳いでる…」(1986年)
- 五輪真弓「ノスタルジー」(1988年)
- 井上大輔「PINK」(1991年)
- 佐藤征一郎「マクベス」(1992年)
- PRISM、KEEP「PRIME JAM SERIES プレミアムCD」(1994年)
- SOUL MEDIA「ファンキー・ベスト・グルーヴ」(1997年)
- 小笠原ちあき「NINE-TEN」(2000年)
- hiromi「モノローグ」(2001年)
- 高実華子「ON THE FIRST」(2001年)
- 小柳ゆき「KOYANAGI THE BALLADS 1999-2001」(2001年)
- 竹内めぐみ「みえないもの」(2003年)
- Baby Boo「Love Letters」(2003年)
- 河口恭吾
- 「桜」(2003年)
- 「愛の歌」(2004年)
- 沢田研二「師走romantix」(2005年)
- masaki「Infinity」(2005年)
- 嘉陽愛子「Dolce」(2006年)※一部編曲
- AKIRA HORIKOSHI 東方異聞「A Strange Story from the Far East」(2006年)
- 大藤史「
前奏曲 () -We are not alone-」(2007年) - The WILL「INFINITY ORCHESTRA」(2008年、アスタエンタテインメント)
- AJ Unity「Sweet Roses」(CD:2010年)
- 僕らのしぜんの冒険
- 「garden」(CD: 2010年、OK-MASSA)
- 「gate」(CD:2011年)
プロデュース
[編集]- マーサ三宅「Together Whith Jun」(プロデュース・編曲・演奏, 1976年)
- ザ・スリー・ディグリーズ(en:The Three Degrees)「恋に乾杯(A Toast of Love)」(1976年)
- かまやつひろし「WALK AGAIN」(1978年)
- 杉本喜代志バンド「L.A.Master」(プロデュース・演奏, 1978年)
- 野口五郎アルバム「ロサンゼルス通信」(1978年)
- 大村憲司「First Step」(1978年)
KAY ()「Somewhere In New York」(プロデュース・編曲・演奏, 1979年)- パッショナータ「Mysterious Passion」(1979年)
作詞・作曲・編曲
[編集]- 尾崎紀世彦「おまえと夕陽」(作詞・作曲 - 『ある若者の肖像』収録曲との競作, 1971年)
- アリス「明日への讃歌」(編曲:1972年)
- ジローズ[注釈 4]「最後の唄/ジローズ3」(作詞・作曲・編曲:1972年)
- オフコース「僕の贈りもの」(ストリングス編曲:1972年)
- 小林亜紀子「ノッポが作り ムギが唄った」(編曲:1972年)
- 左とん平「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」(編曲:1973年)
- 玉三郎「青春の鏡」(作曲・編曲:1973年)
- 藤島新
- 「愛の翼/愛の限界」(作詞・作曲・演奏:1973年)
- 「パピヨンのテーマ」(作曲・編曲:1974年)
- 杉田二郎「旅立つ
彼 ()」(作曲・編曲・演奏:1973年) - マイティ・サラダ・シンジケート「SOUL ON!」(作曲・演奏:1974年)
- ルネ・シマール「ファースト・ライブ・アルバム」(編曲:1974年)
- ガロ
- 「
CIRCUS ()」(編曲・演奏:1974年) - 「三叉路」(編曲:1975年)
- 「
- 布施明「古い上着をぬいで」(編曲:1974年)
- 宝田明「ラブ・ナウ」(編曲:1974年)
Maximum ()「Maximum Hot」(編曲・演奏:1975年)- 森山良子「リンゴの樹の下で」(編曲・演奏:1975年)
- スリー・ディグリーズ「にがい涙(Nigai Namida)」(編曲:1975年)
- 大橋純子「ペイパー・ムーン」(編曲:1976年)
- 平尾昌晃「DISCO TRAIN」(編曲:1976年)
- カメレオン・バンド「古典名曲狂熱致死的舞曲」(編曲・演奏:1978年)
- 原久美子「ノー・スモーキング」(編曲・演奏:1978年)
- トランザム「ラブ・イズ・アラウンド」(編曲・演奏:1978年)
- 「アランフェス協奏曲[注釈 5]」(編曲・演奏:1978年)
- とし太郎&リバーサイド「陽よりまぶしく 風よりはげしく」(編曲:1979年)
- ムーン・ダンサー「ムーン・ダンサー」(編曲:1979年)
- ピンク・レディー「ピンク・レディーの不思議な旅」(一部編曲:1979年)
- Casiopea
- 「Casiopea」(一部編曲:1979年)
- 「Super Flight」(一部編曲:1979年)
- 松原正樹「テイク・ア・ソング」(編曲・演奏:1979年)
- RIVERSIDE「WONDERLAND」(編曲・演奏:1979年)
- 桜田淳子「夕暮れはラブ・ソング」(作曲・編曲・演奏:1980年)
- ふじろう「I'm In LOVE...」(編曲・演奏:1980年)
- 紙ふうせん「昭和戻り橋」(編曲:1980年)
- 五輪真弓「風の詩」(編曲:1985年)
- みんなのうた「あの雲にのろう」(作詞・作曲)
演奏
[編集]- 五輪真弓「冬ざれた街」(ライブ盤:1974年)
ゲスト
[編集]- りりィ「たまねぎ」(1972年)
- 小椋佳
- 「帰っちゃおうかな」(1972年)
- 「残された憧憬」(1974年)
- 都倉俊一「This is my Song 都倉俊一の世界」(1973年)
- 寺山修司「イソップ物語」(1973年)
- 赤い鳥「書簡集」(1974年)
- ザ・モップス「EXIT」(1974年)
- 山下成司「猫一匹うらぶれ哀し」(1974年)
- 下田逸郎「日のあたる翼」(1974年)
- カルメン・マキ&OZ「カルメンマキ&OZ」(1975年)
- 五輪真弓「Mayumity - うつろな愛」(1975年)
- 石川晶・ジャッキー吉川「ドラム・ドラム」(1975年)
- タケカワユキヒデ「走り去るロマン」(1975年)
- ひのきしんじ「僕から オクターブ+1」(1975年)
- 古谷野とも子「メモリー」(1975年)
- 鈴木宏昌「high-flying」(1976年)
- 渡辺香津美「Mermaid Boulevard」(1977年)
- 高中正義
- 「TAKANAKA」(1977年)
- 「AN INSATIABLE HIGH」(1977年)
- カルメン・マキ「III」(1977年)
- フライング・キティ・バンド「5・4・3・2・1・0」(1977年)
- 松武秀樹・乾裕樹「Live Space Fantasy」(1978年)
- Benard Ighner「LITTLE DREAMER」(1978年)
- しばたはつみ「ブルー・ジョーク」(1979年)
- 桂米丸「SF寄席」(1979年)
- 白季千加子「あい らぶ ゆう」(1980年)
- イメージアルバム
- 「宇宙戦艦ヤマト ファイナルへ向けての序曲」(1982年)
- 「私を月までつれてって! II」(1984年)
映画音楽
[編集]- 蒼ざめた日曜日(石原プロモーション:1972年)[2]
- ジャックと豆の木(アニメ映画:1974年)
- 怪猫トルコ風呂(東映東京、馬場浩名義:1975年)[2]
- ウルフガイ 燃えろ狼男(東映東京、馬場浩名義:1975年)[2]
- 悪魔の手毬唄 サウンドトラック(東宝映画、演奏:1977年)[2]
- 火の鳥(東宝・火の鳥プロダクション:1978年)[2]
- Keiko(ヨシムラ・ガニオンプロ:1979年)[2]
- 海潮音(ATG:1980年)
- 赤い帽子の女(日本ヘラルド:1982年)
- 波光きらめく果て(一部編曲:1986年)
- TAIZO〜戦場カメラマン・一ノ瀬泰造の真実〜(チーム・オクヤマ:2003年)
演劇
[編集]- 日生劇場「白痴」(音楽監督:1969年)
- 劇団四季
- 「ジーザス・クライスト・スーパースター」(日本初演ロックセクション音楽監督:1973年)
- 「エクウス」(音楽監督:1976年)
- 民音ミュージカル「怪人二十面相」(音楽監督:1977年)
- ichiza "The Face of Jizo" Arcola Theatre, London(2007年)
テレビなど
[編集]- TBS
- NHK
- フジテレビ系列
- テレビドラマ「6羽のかもめ」(1974年)
- FNNニュースレポート6:00, 5:30, 23:00, 23:30(テーマ曲:1978年10月 - 1984年3月)
- FNNニュース(テーマ曲:1978年10月 - 1984年3月)
- 花王名人劇場オープニング・テーマ曲(作曲・編曲・演奏:1979年10月 - 1990年3月)
- シンフォニー「第2創世記」(作曲・編曲、ラジオ関西開局20周年記念コンサート, 1977年)
- ON THE MOVE(テレビ東京『おはようスタジオ』オープニングテーマ)
- テレビドラマ「小児病棟」(日本テレビ, 1979年)
- 「植村直己の足跡」(音楽担当:ドキュメンタリー映像VHS:1991年)
- 「STARVIEW HCT-5808 SPACE FANTASY I」(SF映像作品, 1984年)
- YKZ「御用牙 〜牙のテーマ〜 Feat. NIPPS & DEV LARGE」(2003年)
- 環境ビデオ(VHS)
- 「FIJI ISLANDS」(1984年)
- 「RAKUEN2」(1984年)
出演
[編集]- FM東京「音楽って何だ」 - DJ(1976年)
- 赤い鳥 解散コンサート(演奏:1974年)
- 原信夫とシャープス&フラッツ「The 25th Anniversary Concert」(ゲスト:結成25周年記念リサイタル:1976年)
- 沢田研二コンサート「師走RomantiX」(ピアノ・キーボード:2004年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 小林淳『東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984』アルファベータブックス〈叢書・20世紀の芸術と文学〉、2022年5月14日。ISBN 978-4-86598-094-3。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- FUKAMACHI ism 深町純 公式 (@FUKAMACHI_ism) - X(旧Twitter)
- Fukamachi ism [深町純 Site] (FukamachiIsmshenDingChunSite) - Facebook
- Site Fukamachi Jun - ウェイバックマシン(2011年9月10日アーカイブ分)