出羽島
徳島県牟岐町にある島
出羽島(てばじま)は、徳島県海部郡牟岐町にある島。集落地を除く全域が室戸阿南海岸国定公園に指定されている[1]。
出羽島 | |
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「大生丸」から出羽島を望む | |
所在地 | 日本(徳島県) |
座標 | 北緯33度37分54秒 東経134度25分27秒 / 北緯33.63167度 東経134.42417度座標: 北緯33度37分54秒 東経134度25分27秒 / 北緯33.63167度 東経134.42417度 |
面積 | 0.65 km² |
最高標高 | 76.0 m |
プロジェクト 地形 |
概要
編集牟岐川河口から南方に約4kmの太平洋上に位置する[1]。面積は約0.65km2[1]。地形は台地状で、島の面積の約77%にあたる50haが林野であり、出羽島漁港の周囲に馬蹄形に人家が集まる[1]。
島一周の遊歩道があり、出羽島灯台からは、東に紀州、西に室戸、南に太平洋、北に四国山脈が展望できる。島内には国の天然記念物である「出羽島大池のシラタマモ自生地」[2]や「蛇の枕」等の観光資源がある。かつては出羽小学校があったが、児童数の減少により、現在は廃校となっている。
重要伝統的建造物群保存地区
編集島の北部の入江を漁港とし、その周辺に形成された漁村集落、面積約3.7ヘクタールが、「牟岐町出羽島伝統的建造物群保存地区」の名称で、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている[3]。選定理由は、「徳島藩の移住奨励によって形成され、江戸後期から昭和前期まで、鰹漁の隆盛に伴って拡大した漁村集落」であり、「規模や形式が揃った漁家の主屋が建ち並ぶ集落景観が発達し、我が国にとって価値が高い」とされた[4]。
自然
編集自生地が国の天然記念物に指定されているシラタマモなどの稀少植物やハイビスカス等の亜熱帯植物が生育する[5]。2005年に発見されたカヤツリグサ科スゲ属の固有種は島の名を取り「テバジマスゲ」と命名されている[6]。
島内施設
編集交通手段
編集文化
編集食文化
編集脚注
編集- ^ a b c d “徳島県離島振興計画(令和5年度-14年度)”. 徳島県. p. 19. 2024年8月19日閲覧。
- ^ 出羽島大池のシラタマモ自生地 - 文化遺産オンライン
- ^ 平成29年2月23日文部科学省告示第19号
- ^ 重要伝統的建造物群保存地区の選定、文化庁
- ^ “牟岐町・出羽島 調査研究” (PDF). 徳島県南部総合県民局. p. 2/18 (2014年3月). 2018年5月14日閲覧。
- ^ “新種植物「テバジマスゲ」と命名 徳島・出羽島で発見”. 徳島新聞. (2017年10月9日) 2018年5月14日閲覧。
- ^ “静かに朽ちゆく出羽島で生きる”. ニューズウィーク日本版(2024年7月16日/23日号). CCCメディアハウス. (2024-07-09). p. 74.
- ^ a b “徳島県離島振興計画(令和5年度-14年度)”. 徳島県. p. 20. 2024年8月19日閲覧。
外部リンク
編集- 出羽島おいでってば - 出羽島公式ウェブ
- 出羽島 - ウェイバックマシン(2001年5月2日アーカイブ分) - 山を楽しむネットワーク(山ネット)
- 重要伝統的建造物群保存地区の選定、文化庁