Even though the Internet is necessary infrastructure for a global information society, there is s... more Even though the Internet is necessary infrastructure for a global information society, there is still a disparity between enough developed regions and the others, developing regions are excluded from the benefits of the global information society. Digital divide has been a big issue. Development of next generation peoples has an essential role to bridge the digital divide in the future Internet. It is important for the young researcher, engineer and non-engineering user to consider the development of global network and inter-regional cooperation toward the issues. This activity will be engine for the advancement of the global Internet. Therefore, in this paper, we introduce several case examples for fostering of next generation peoples who will take a major role in development of the Internet. They can learn and share various experiences about the Internet development by creating networks for inter-regional and inter-generational exchange through the activity. We consider effectiveness and management issue of the activity from these case examples
本研究では,「安全環境」の評価と提案能力を育成することを目的としている。そこで本年度は,4年生児童(39名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケ... more 本研究では,「安全環境」の評価と提案能力を育成することを目的としている。そこで本年度は,4年生児童(39名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートと,それを元に「五感アイコン」を用いた「安全な環境」の提案のためのプレワークショップを行った。また,公共的な社会環境での提案能力の育成を目的として学校周辺のフィールドワークを実施し,「安全」を身体的な危険の問題のみならずより幅広く「安全環境」として学習させるための方法論として3つの「おかげアイコン」を開発し,それぞれの環境に対する評価と提案方法についてワークショップを行った。結果として,以下の二点が明らかになった。まず第一に,自宅,通学路,学校,学校周辺の「安全」評価と提案に大きなばらつきがあった。第二に,「五感アイコン」では「みる」「さわる」のアイコンに表現が偏る一方,「おかげアイコン」ではその使用に多様性が認められた。その意味で,「おかげアイコン」による授業構成は,「安全」を防犯・防災・交通安全のような一般的な安全概念を超えた発想を促す効果があったと考えられる。This study explains the evaluation and capability of "safe environment" education. During the study year, we conducted a questionnaire survey about "security and risk" in living environments (home, school route, and school) for fourth grade students (39 persons). We held a pre-workshop to propose "secure environment" education with the "five senses icons." We also conducted fieldwork around the school to train instructors in the descriptive capability for the social...
本研究は,小学校・中学校での二酸化炭素の振る舞いに関する考察を軸とした環境学習における効果的な気象センサーデータの活用法と意義について検討することを目的とするものである。小学校と中学校で,可搬型... more 本研究は,小学校・中学校での二酸化炭素の振る舞いに関する考察を軸とした環境学習における効果的な気象センサーデータの活用法と意義について検討することを目的とするものである。小学校と中学校で,可搬型のCO2センサーと屋外設置型のCO2センサーを用いた授業を行い,児童・生徒の反応から教材や教授方法の有効性を検討したところ,次の2点が明らかになった。①小学校児童の反応から,大気中の二酸化炭素濃度の変動に関する知識を習得するために,自分たちで収集したデータを用いても,他者が収集したデータを用いても,学習効果は変わらないのではないかと思われる。②中学校生徒の反応を見ると,事前に可搬型センサーを用いて生徒自らが身の回りの測定を行うことで,科学的根拠を見出し,それらの不確実な点を指摘することができたようである
本年度は,持続可能な開発のための教育という課題に答えるために,フィールドワークの範囲を拡大し,場所の文脈が異なる多様な環境での提案能力の育成方法について検討する。具体的には,広島平和記念公園の中... more 本年度は,持続可能な開発のための教育という課題に答えるために,フィールドワークの範囲を拡大し,場所の文脈が異なる多様な環境での提案能力の育成方法について検討する。具体的には,広島平和記念公園の中島地区(保存の場所),広島平和記念公園北側の基町地区(開発の場所),広島城周辺(復元の場所)のフィールドワークを実施し,アイコンによってそれぞれの環境に対する評価と提案方法についてワークショップを行うことを通して,環境の多様性への理解力・感性力を育成し,持続可能な開発のための教育方法論の在り方に示唆を与えることとする。 本年度のプログラムは現在も継続中であり,成果は暫定的なものである。生活環境に関するプレワークショップでは,前年度と異なる傾向として,言葉による提案では通学路におけるソフトな提案や再生・保存型の提案の割合が増加していることである。しかしアイコンによる提案では,4年生時から5年生時で恒常性が認められる。つまり,5年生時において,言葉の上では保全的な提案が多くなるが,アイコンの上では色や種類の割合は保持されている
In this study, we focused on AR (Augmented Reality) as a useful tool for people who have never su... more In this study, we focused on AR (Augmented Reality) as a useful tool for people who have never suffered from disaster to think of disasters that may occur in the future. We first created an emergency risk recognition process model to investigate the effect on risk recognition. And we set the rubric based on that model. Next, we designed a questionnaire based on that rubric. We investigated at the “Sona Area”, a disaster prevention learning in the Tokyo Rinkai Disaster Prevention Park. And we targeted the AR included in the experiential learning tour called “72h TOUR directly under Tokyo”. As a result, it became clear that the AR experience raised people’s awareness of disaster prevention. They also felt that they needed more disaster prevention measures in the future. In addition, the AR experience has raised awareness that disasters can occur around them. However, changes in cognition and behavior are different, so we need to consider them.本調査は、広島大学大学院総合科学研究科の文理融合リサーチマネージャープログラムの学生...
本研究は、「家」という生活空間における児童のイメージを明らかにする授業の構成を試み、3次元空間による持続可能な生活環境の提案能力の育成が目的である。まず、実際の模型製作を通した4年生児童の「家」... more 本研究は、「家」という生活空間における児童のイメージを明らかにする授業の構成を試み、3次元空間による持続可能な生活環境の提案能力の育成が目的である。まず、実際の模型製作を通した4年生児童の「家」のイメージの変化を明らかにした。すなわち、児童は模型製作という経験によって家の耐久面、あるいは地面への愛着、身体の健康面において、自らの生命の安全を確保すようになった。そして、家の内部のみ意識していた児童に外部の関心が生まれていることが分かった
本研究では,「防犯,防災,交通安全」の主題において「安全環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目的としている。本年度は,5年生児童(38名)を対象とし,身近な生活環境(自宅... more 本研究では,「防犯,防災,交通安全」の主題において「安全環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目的としている。本年度は,5年生児童(38名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートにおいての,記号と言葉を用いた評価をさせた。また,公共的な社会環境での提案能力の育成を目的として学校周辺のフィールドワークを実施し,「安全」を身体的な危険の問題のみならずより幅広く「安全環境」として学習させるワークショップを行い,記号,言葉,昨年度開発した「おかげアイコン」を用いて,評価と提案をさせた。結果として,以下の点が明らかになった。第一に「おかげアイコン」を使った「安全環境」の学習は経験者に比べて,未経験者の方が効果は大きいことが認められた。すなわち,未経験者は一連の活動を通して,多角的把握,横断的把握能力の育成効果が認められた。第二に,提案に関しては,主題を横断する評価が見られる一方,提案そのものは経験者・未経験者にかかわらず画一化している傾向が認められた。「安全環境」の横断的把握能力を育成するため,アイコンによる様々な手法の環境学習を学年に応じて導入する方法の検討が必要である。This study aims to educate students about the “safe environment” (i.e., about disaster and crime prevention and traffic safety). This year, we have conducted a questionnaire survey about security and risks in the living environments (at home, on the school route, and at school), with fifth-grade students as participants (n = 38). In addition, we undertook fieldwork around the students’ school to test the efficacy of the proposal within the appropriate environment. Du...
本年度からは,東日本大震災以降高まる防災への意識,地域防犯,交通発展における危険性,これらを総合的にとらえることにより,「安全な環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目指す... more 本年度からは,東日本大震災以降高まる防災への意識,地域防犯,交通発展における危険性,これらを総合的にとらえることにより,「安全な環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目指す。具体的には,生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートを行った。次に,そのアンケートをもとに,ワークショップを行った。ワークショップでは「安全・危険」を「防災・防犯・交通安全」の3類型の観点から捉えなおし,言葉を用いての提案だけでなく,五感アイコンを用いた提案作業を組み込み,災害のような非日常的な問題を日常的な交通安全などの問題と結びつけながら,児童にリアリティのある問題として再構成し,環境保全的な意識の向上を促す授業の構成を検討した。結果として,安全性を五感で捉えることに関しては,安全性を総体的に捉えて,それを「さわる」アイコンで表現しようとしている傾向が認められた。個人差はあるもののアイコンを自由に使いこなし,より多様な提案へつなげていく事ができる可能性が認められた。
本年度は,3年生児童によるワークショップを実施し,「結ぶ」,「組む」という異なる二つの製作手法を用いた,「安全な家」の模型づくりの授業を構成した。製作模型では,児童によって多少の個人差はあるが,... more 本年度は,3年生児童によるワークショップを実施し,「結ぶ」,「組む」という異なる二つの製作手法を用いた,「安全な家」の模型づくりの授業を構成した。製作模型では,児童によって多少の個人差はあるが,床や屋根の構造のつくり方と制作のプロセスの変化に一定の類型があることが明らかになった。また、製作前後で行ったアンケートの分析では、「結ぶ」手法から「組む」手法へと変わった際に、空間に対して求めるものが変化することが分かった。模型製作手法という外的要因が児童の安全に対する意識に影響を与えたことを明らかにしたことが最大の成果である。児童の生活環境との相関,床面の構成の分析などが,今後の空間構成に関する研究の上での課題として残された。
Even though the Internet is necessary infrastructure for a global information society, there is s... more Even though the Internet is necessary infrastructure for a global information society, there is still a disparity between enough developed regions and the others, developing regions are excluded from the benefits of the global information society. Digital divide has been a big issue. Development of next generation peoples has an essential role to bridge the digital divide in the future Internet. It is important for the young researcher, engineer and non-engineering user to consider the development of global network and inter-regional cooperation toward the issues. This activity will be engine for the advancement of the global Internet. Therefore, in this paper, we introduce several case examples for fostering of next generation peoples who will take a major role in development of the Internet. They can learn and share various experiences about the Internet development by creating networks for inter-regional and inter-generational exchange through the activity. We consider effectiveness and management issue of the activity from these case examples
本研究では,「安全環境」の評価と提案能力を育成することを目的としている。そこで本年度は,4年生児童(39名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケ... more 本研究では,「安全環境」の評価と提案能力を育成することを目的としている。そこで本年度は,4年生児童(39名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートと,それを元に「五感アイコン」を用いた「安全な環境」の提案のためのプレワークショップを行った。また,公共的な社会環境での提案能力の育成を目的として学校周辺のフィールドワークを実施し,「安全」を身体的な危険の問題のみならずより幅広く「安全環境」として学習させるための方法論として3つの「おかげアイコン」を開発し,それぞれの環境に対する評価と提案方法についてワークショップを行った。結果として,以下の二点が明らかになった。まず第一に,自宅,通学路,学校,学校周辺の「安全」評価と提案に大きなばらつきがあった。第二に,「五感アイコン」では「みる」「さわる」のアイコンに表現が偏る一方,「おかげアイコン」ではその使用に多様性が認められた。その意味で,「おかげアイコン」による授業構成は,「安全」を防犯・防災・交通安全のような一般的な安全概念を超えた発想を促す効果があったと考えられる。This study explains the evaluation and capability of "safe environment" education. During the study year, we conducted a questionnaire survey about "security and risk" in living environments (home, school route, and school) for fourth grade students (39 persons). We held a pre-workshop to propose "secure environment" education with the "five senses icons." We also conducted fieldwork around the school to train instructors in the descriptive capability for the social...
本研究は,小学校・中学校での二酸化炭素の振る舞いに関する考察を軸とした環境学習における効果的な気象センサーデータの活用法と意義について検討することを目的とするものである。小学校と中学校で,可搬型... more 本研究は,小学校・中学校での二酸化炭素の振る舞いに関する考察を軸とした環境学習における効果的な気象センサーデータの活用法と意義について検討することを目的とするものである。小学校と中学校で,可搬型のCO2センサーと屋外設置型のCO2センサーを用いた授業を行い,児童・生徒の反応から教材や教授方法の有効性を検討したところ,次の2点が明らかになった。①小学校児童の反応から,大気中の二酸化炭素濃度の変動に関する知識を習得するために,自分たちで収集したデータを用いても,他者が収集したデータを用いても,学習効果は変わらないのではないかと思われる。②中学校生徒の反応を見ると,事前に可搬型センサーを用いて生徒自らが身の回りの測定を行うことで,科学的根拠を見出し,それらの不確実な点を指摘することができたようである
本年度は,持続可能な開発のための教育という課題に答えるために,フィールドワークの範囲を拡大し,場所の文脈が異なる多様な環境での提案能力の育成方法について検討する。具体的には,広島平和記念公園の中... more 本年度は,持続可能な開発のための教育という課題に答えるために,フィールドワークの範囲を拡大し,場所の文脈が異なる多様な環境での提案能力の育成方法について検討する。具体的には,広島平和記念公園の中島地区(保存の場所),広島平和記念公園北側の基町地区(開発の場所),広島城周辺(復元の場所)のフィールドワークを実施し,アイコンによってそれぞれの環境に対する評価と提案方法についてワークショップを行うことを通して,環境の多様性への理解力・感性力を育成し,持続可能な開発のための教育方法論の在り方に示唆を与えることとする。 本年度のプログラムは現在も継続中であり,成果は暫定的なものである。生活環境に関するプレワークショップでは,前年度と異なる傾向として,言葉による提案では通学路におけるソフトな提案や再生・保存型の提案の割合が増加していることである。しかしアイコンによる提案では,4年生時から5年生時で恒常性が認められる。つまり,5年生時において,言葉の上では保全的な提案が多くなるが,アイコンの上では色や種類の割合は保持されている
In this study, we focused on AR (Augmented Reality) as a useful tool for people who have never su... more In this study, we focused on AR (Augmented Reality) as a useful tool for people who have never suffered from disaster to think of disasters that may occur in the future. We first created an emergency risk recognition process model to investigate the effect on risk recognition. And we set the rubric based on that model. Next, we designed a questionnaire based on that rubric. We investigated at the “Sona Area”, a disaster prevention learning in the Tokyo Rinkai Disaster Prevention Park. And we targeted the AR included in the experiential learning tour called “72h TOUR directly under Tokyo”. As a result, it became clear that the AR experience raised people’s awareness of disaster prevention. They also felt that they needed more disaster prevention measures in the future. In addition, the AR experience has raised awareness that disasters can occur around them. However, changes in cognition and behavior are different, so we need to consider them.本調査は、広島大学大学院総合科学研究科の文理融合リサーチマネージャープログラムの学生...
本研究は、「家」という生活空間における児童のイメージを明らかにする授業の構成を試み、3次元空間による持続可能な生活環境の提案能力の育成が目的である。まず、実際の模型製作を通した4年生児童の「家」... more 本研究は、「家」という生活空間における児童のイメージを明らかにする授業の構成を試み、3次元空間による持続可能な生活環境の提案能力の育成が目的である。まず、実際の模型製作を通した4年生児童の「家」のイメージの変化を明らかにした。すなわち、児童は模型製作という経験によって家の耐久面、あるいは地面への愛着、身体の健康面において、自らの生命の安全を確保すようになった。そして、家の内部のみ意識していた児童に外部の関心が生まれていることが分かった
本研究では,「防犯,防災,交通安全」の主題において「安全環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目的としている。本年度は,5年生児童(38名)を対象とし,身近な生活環境(自宅... more 本研究では,「防犯,防災,交通安全」の主題において「安全環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目的としている。本年度は,5年生児童(38名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートにおいての,記号と言葉を用いた評価をさせた。また,公共的な社会環境での提案能力の育成を目的として学校周辺のフィールドワークを実施し,「安全」を身体的な危険の問題のみならずより幅広く「安全環境」として学習させるワークショップを行い,記号,言葉,昨年度開発した「おかげアイコン」を用いて,評価と提案をさせた。結果として,以下の点が明らかになった。第一に「おかげアイコン」を使った「安全環境」の学習は経験者に比べて,未経験者の方が効果は大きいことが認められた。すなわち,未経験者は一連の活動を通して,多角的把握,横断的把握能力の育成効果が認められた。第二に,提案に関しては,主題を横断する評価が見られる一方,提案そのものは経験者・未経験者にかかわらず画一化している傾向が認められた。「安全環境」の横断的把握能力を育成するため,アイコンによる様々な手法の環境学習を学年に応じて導入する方法の検討が必要である。This study aims to educate students about the “safe environment” (i.e., about disaster and crime prevention and traffic safety). This year, we have conducted a questionnaire survey about security and risks in the living environments (at home, on the school route, and at school), with fifth-grade students as participants (n = 38). In addition, we undertook fieldwork around the students’ school to test the efficacy of the proposal within the appropriate environment. Du...
本年度からは,東日本大震災以降高まる防災への意識,地域防犯,交通発展における危険性,これらを総合的にとらえることにより,「安全な環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目指す... more 本年度からは,東日本大震災以降高まる防災への意識,地域防犯,交通発展における危険性,これらを総合的にとらえることにより,「安全な環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目指す。具体的には,生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートを行った。次に,そのアンケートをもとに,ワークショップを行った。ワークショップでは「安全・危険」を「防災・防犯・交通安全」の3類型の観点から捉えなおし,言葉を用いての提案だけでなく,五感アイコンを用いた提案作業を組み込み,災害のような非日常的な問題を日常的な交通安全などの問題と結びつけながら,児童にリアリティのある問題として再構成し,環境保全的な意識の向上を促す授業の構成を検討した。結果として,安全性を五感で捉えることに関しては,安全性を総体的に捉えて,それを「さわる」アイコンで表現しようとしている傾向が認められた。個人差はあるもののアイコンを自由に使いこなし,より多様な提案へつなげていく事ができる可能性が認められた。
本年度は,3年生児童によるワークショップを実施し,「結ぶ」,「組む」という異なる二つの製作手法を用いた,「安全な家」の模型づくりの授業を構成した。製作模型では,児童によって多少の個人差はあるが,... more 本年度は,3年生児童によるワークショップを実施し,「結ぶ」,「組む」という異なる二つの製作手法を用いた,「安全な家」の模型づくりの授業を構成した。製作模型では,児童によって多少の個人差はあるが,床や屋根の構造のつくり方と制作のプロセスの変化に一定の類型があることが明らかになった。また、製作前後で行ったアンケートの分析では、「結ぶ」手法から「組む」手法へと変わった際に、空間に対して求めるものが変化することが分かった。模型製作手法という外的要因が児童の安全に対する意識に影響を与えたことを明らかにしたことが最大の成果である。児童の生活環境との相関,床面の構成の分析などが,今後の空間構成に関する研究の上での課題として残された。
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