営業誘導型の B2B 請求書

Stripe Billing を使用すると、営業チームのワークフローを設定し、自動化できます。このガイドでは、複雑な販売契約をモデル化する方法、Quotes を使用して顧客と交渉する方法、Stripe ダッシュボードで営業交渉の取引を作成する方法、そうした契約を変更更新または延長更新する方法について説明します。このガイドで、機能にベータのラベルが付いていない場合は、一般に公開されています。

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概要

営業誘導型の B2B 請求書機能を使用することで、営業重視のビジネスは、営業とフルフィルメントのプロセスをエンドツーエンドで追跡して管理できます。一般的な営業取引フローは、顧客のライフサイクルと同じ長さで続く反復的なプロセスです。営業チームが、顧客に対する見積もりを作成して確定することから開始します。見積もりが確定されたら、Stripe Billing で取引を具体化させます。取引のライフサイクルの途中で、期間終了時点の更新、新商品のアップセル、サイクル途中の変更の修正などのイベントが発生すると、既存の取引に変更を加えるか、新しい取引を作成する必要が生じます。Stripe の営業誘導型の B2B 請求書機能を使用すると、Stripe 内でエンドツーエンドの取引フローを自動化して管理できます。

一般的な取引のライフサイクルを視覚的に示した以下の図を参照してください。

契約をモデル化する

Quotes を使用すると、リクエストされた販売取引の価格の見積もりを提示でき、サブスクリプションや請求書を開始する前の交渉を円滑に進めることができます。顧客に代わって見積もりを作成することで、販売前に取引の料金体系を提供できます。販売された取引に、一括の請求書、サブスクリプション、または複数フェーズの増額取引が必要な場合、Quotes を使用して、割引や税金を含めた価格の見積もりを提示できます。

営業チームは、Stripe ダッシュボードで請求書の下書きや、Stripe API を使用した請求書作成の自動化を行えます。初回の交渉中は、請求書はドラフトモードのまま維持されます。請求書が確定されると、承認を受けるために顧客に送信できます。請求書が承認されると、その請求書を、サブスクリプション、請求書、または複数フェーズの分割払いプランを含む展開済みの取引に変換できます。

Quotes は、最初の取引作成プロセス中で使用する以外に、顧客が延長更新する場合や、サイクルの途中で追加の商品を購入する場合 (アップセル)、または既存の取引の変更をリクエストする場合にも使用します。これらのすべてのシナリオで、通常、営業チームは新しい見積もりの交渉プロセスを行い、承認された見積もりを使用して既存の取引に修正を適用したり、新しい取引を作成します。これらの機能は Stripe のサブスクリプション、サブスクリプションスケジュール、インボイスと直接連携し、複雑な取引プロセスを柔軟に構築できるようにします。

既存の Stripe の見積もり機能の詳細をご覧いただき、上記のフォームから登録して、さらに高度な取引フローの見積もり機能をご利用ください。

サードパーティーの見積もりツールを使用して見積もりの作成と確定を行っている場合は、コネクターのいずれかを使用して、Stripe 内で販売済みの取引を作成できます。たとえば、Stripe Billing Connector for Salesforce (ベータ版) を使用すると、営業チームは Stripe のサブスクリプションを Salesforce で直接管理できるようになります。

料金体系をモデル化する

Stripe の Product および Price を使用して、サブスクリプションの料金モデルと 1 回限りの支払いをモデル化できます。サブスクリプションと請求書の両方とも、Product および Price に連動できます。多くの販売取引シナリオでは、営業チームが交渉後の取引に基づいて元の料金を上書きします。また臨時の料金を使用して、事前に定義された料金を上書きすることができます。商品と料金の作成方法については、クイックスタートガイドをご覧ください。別のシステムに既存の商品カタログがある場合は、API を使用して Stripe にその商品カタログをインポートすることもできます。ご質問があれば、Stripe サポート ([email protected]) にお問い合わせください。

契約を作成する

営業取引は非常に複雑になることがあります。請求サイクル期間には、さまざまな料金体系モデル、割引、高度な手数料構造が設定される場合もあります。わかりやすいシナリオで説明すると、3 年間にわたり料金を引き上げる場合など、営業チームは、Stripe Billing のサブスクリプションスケジュールを使用してこのような取引を作成できます。基本的な定額制の月次取引から、複数年で料金を引き上げる高度な取引まで、さまざまなサブスクリプションを設定できます。

次のセクションでは、販売取引を作成するための営業誘導型の B2B 請求書機能についていくつか説明します。

契約のサブスクリプションを作成する

Stripe の営業誘導型の B2B 請求書機能は、サブスクリプションプラットフォームである Stripe Billing に追加する形で使用できます。Stripe Billing を使用すると、サブスクリプションを作成し、請求サイクルやサブスクリプション料金など、サブスクリプションに関わるさまざまな情報を更新できます。サブスクリプションスケジュールを使用することで、これらの更新を長期間にわたって自動化できます。サブスクリプションスケジュールは、サブスクリプションを変更する方法とタイミングを定義するフェーズで構成されています。たとえば、サブスクリプションを将来日付で開始するようにスケジュールを設定できます。Stripe Billing ダッシュボードを使用して複雑な複数フェーズのサブスクリプションスケジュールを作成する方法を説明している短いビデオをご紹介します。

契約請求書の作成

Stripe の営業誘導型の B2B 請求機能も Stripe Invoicing に加えて使用でき、複雑な手数料構造、消費税の自動変更、期日の変更といった機能を使用して請求書を作成できます。見積もりを変換すると、請求書が自動的に作成されます。Stripe ダッシュボードから手動で作成することも可能です。請求書を作成した後、オンライン請求書ページで支払いできるように、ユーザーに請求書のリンクを送信することもできます。Stripe Invoicing は、期日を過ぎた支払いや失敗した支払いに自動でメールリマインダーを送信します。

顧客に事前請求する ベータ

一部の顧客は、取引にサインする際に、一定の請求サイクル回数に対して支払いを行います。取引が作成されると、営業チームは顧客に事前請求します。Stripe の事前請求機能を使用すると、次回のサービス期間の先まで顧客に請求できます。この機能により、顧客のサービス登録時の最初の 3 カ月分の請求や、次回の更新料金を早期に請求するなどの使い方が可能になります。

事前請求されたサブスクリプションは必然的に繰り返されますが、事前請求期間が終了するまで継続の料金体系に基づく請求書は生成されません。事前請求では、現在の期間に加えて事前に回収する追加サイクル数を使用して請求書を直ちに作成します。その後、事前請求されたサブスクリプションが必然的に繰り返されます。事前請求期間に保留中の請求書アイテムが作成される場合は、更新時に 1 回限りのサブスクリプションの請求書が生成されます。

トライアルと割引を提供する ベータ

営業チームは、取引の交渉中にトライアルや割引を提供して、顧客にインセンティブを提供することがよくあります。請求書を送信する前の 14 日間の無料トライアルや、取引の最初の 2 カ月間がプロモーション価格になる有料トライアルなどを提供できます。

割引のその他の機能

特定のサブスクリプションの各フェーズに複数の割引を適用できます。販売する各価格には、ラインアイテムレベルで割引を適用することもできます。

契約を更新する ベータ

取引は頻繁に更新されます。たとえば、顧客の取引終了が近づいて更新プランが必要な場合や、成約後すぐに新しい製品を購入する場合、また最初に同意した契約の変更をリクエストされた場合などです。これらの理由のいずれの場合も、営業チームは修正を作成します。修正を利用することで、営業チームはサブスクリプションの各フェーズに発生させる必要のある複雑な変更を管理することなく、取引を更新できます。修正は、既存の取引に直接適用することも、新しい見積もり契約を通じて適用することもできます。

アップグレードやダウングレードなどの変更を取引に加えると、日割り計算された支払いが発生することがあります。修正を適用する際に、日割り計算を有効にするように取引を設定できます。Stripe の高度な日割り計算機能を使用して、取引のフェーズごとに異なる方法で日割り計算を処理することもできます。

顧客に事前請求したり、さまざまなトライアルを提供したり、取引の更新プロセス中に追加の割引を適用することができます。営業チームはこれらの変更を Stripe ダッシュボードで適用するか、サードパーティーのコネクターを介して自動化できます。

顧客が請求書とサブスクリプションを管理できるようにする

Stripe カスタマーポータルを使用して、サブスクリプションと請求書をノーコードで管理できます。顧客に特定のサブスクリプション管理の機能を許可するようにカスタマーポータルを設定できます。取引を作成して修正した後、顧客はカスタマーポータルにアクセスして、支払い方法の管理、ならびに請求書のダウンロードと支払いを行うことができます。営業チームは、カスタマーポータルへの直接リンクを顧客と共有できます。また、製品チームは、SaaS アプリケーション内にリンクを埋め込むことができます。

Stripe API と Webhook を使用して、SaaS アプリ内で取引の更新を自動的に適用したり、サードパーティのツールと同期することもできます。

以前の取引を新しい料金体系に移行する ベータ

取引を新しい料金体系モデルに更新する必要がある場合、手動で更新するには時間がかかることがあります。料金移行ツールキットを使用すると、既存の取引のすべてまたは一部を新しい料金体系モデルに移行できます。

社内開発の請求システムやサードパーティーの請求ソリューションなど、他のソースからのサブスクリプションがある場合は、Stripe Billing にインポートできます。決済代行業者もサードパーティーから Stripe Payments に移行する場合は、Stripe のデータ移行プロセスを使用して、お客様に代わって移行をリクエストできます。データ移行に関するサポートをリクエストするには、[email protected] までご連絡ください。

請求機書能

以下は、Stripe の営業誘導型の B2B 請求書機能のリストです。これらのベータ機能への早期アクセスをご希望の場合は、上記のフォームからご登録ください。