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クレージュ / COURRÈGES

■概要 COURREGES(クレージュ)は、1961年にフランス出身のデザイナーであるアンドレ・クレージュが設立したブランドである。宇宙飛行などに代表されるフューチャリズムや、南フランスのような明るい雰囲気が調和した幸福感を表現している。現代スカートの元を考案したと言われており、ミニ・スカートや平底ブーツなどのデザインが有名で、他にもさまざまな革新的なスタイルを提案している。白の幻想をテーマにした建設的な構成美が人気を博し、一躍有名ブランドとして注目された。バレンシアガのもとで修行を積み、衣裳構築の美学や技術を学んだスキルを発揮し、当時としては珍しい夜会用の洋服にパンタロンを提案したり、女性たちが動きやすいようスポーティで機能的なものを多く発表している。特にミニ・ルックは当時爆発的な人気を呼び、未来のバレンシアガと呼ばれた。時代のさまざまなシーンを構成し続け、高級ブランドとして世界中の人々に認知されている。 ■特徴 COURREGES(クレージュ)は、当時ファッション業界に新風を呼びこむような斬新なアイディアを発表した。1961年アンドレ・クレージュが創設したファッション・ブランドは、技術的に革新する時代を反映した近未来志向のものや実際に着た際優れた機能性を持った服で、モード界に新しい風を起こしたことで有名である。特に当時衝撃的だったのがミニスカートで、オートクチュールに初めて持ち込んだのも彼であった。建築を彷彿させるような構造的なフォルムで、膝上丈のドレスやミニ・スカート、ショートパンツやハーフブーツなど、今ではお馴染みのスタイルだが当時ではセンセーショナルを巻き起こす。珍しいビニール素材のものを利用したり、当時の女性解放の役割にも一役かっていた。機能性を重視したデザインで、窮屈なコルセットやハイヒールなどから女性たちを解放した。フランスの歌手であるフランソワーズ・アルディやイギリスの女優であるツイッギーなどに取り入れられており、多くの女性たちがクレージュを愛用する。そのデザインは次世代のティエリー・ミュグレーやジル・サンダーなど、さまざまなデザイナーに影響を与えたのである。 ■歴史 COURREGES(クレージュ)は、1961年にデザイナーであるアンドレ・クレージュが創立し、1964年にパンタロン・ルックやロングブーツなど発表し、続けてミニ・ルックやボディタイツなどを発表し、一躍時代の寵児となる。1967年にはオートクチュールをシンプルにしたクチュール・フューチュールを発表した。1970年にはプレタポルテ・シリーズであるイペルボールや、オートクチュールのプロトティープなどを発表し、モードの世界に大きな衝撃を与える。1971年には香水を発売し、1972年にミュンヘン・オリンピックの制服をデザインした。1973年にはメンズラインであるクレージュ・オムを発売し、長年の功績が認められ1987年に 「レジヨン・ドヌール勲章」を受章する。 ■デザイナー COURREGES(クレージュ)のデザイナーであるアンドレ・クレージュは、1923年に南フランスのナヴァール地方に生まれる。1944年には空軍パイロットとして活躍し、戦後ファッション・デザイナーになるため、パリ高等服飾産業学院に入学する。卒業するとジャンヌ・ラフォーリのメゾンで経験を積んだり、バレンシアガのメゾンに入り、後のパートナーとなるコクリーヌ・バリエールと出会い、そのキャリアを伸ばした。1961年にバレンシアガのサポートによって独立し、妻であるコクリーヌ・バリエールと共にパリにサロンを開く。1964年にパンタロン・ルックやミニ・スカートを発表し、世界的なブームとなった。しばらく活動を休止するがファッション業界をリードし続けた。 ■商品ラインナップ COURREGES(クレージュ)にはさまざまなラインナップがあり、レディース・ファッションをベースに当時センセーショナルを巻き起こしたクラシカルなミニ・スカートやパンツなどが有名である。レディース・ファッションの他にも化粧品ラインや、スポーツ用品ラインなどもあり、テーマとして光や宇宙、自然や自由などの斬新な素材や鮮やかな色使いのものが多いだろう。香水は有名で多くの人が利用しており、アクセサリーやバッグ、財布や靴など、いろいろなアイテムを取り扱っている。ラグジュアリーな雰囲気を持つ高級志向のものもあるが、比較的リーズナブルな値段で購入することができるものも多く、幅広い世代において人気を博している。 ■日本での活動 COURREGES(クレージュ)は日本でも人気のブランドで、近年国内企業と企画し、若者をターゲットにしたクレージュ21によって人気が復活している。クレージュ21は以前東京都心部でショップを展開した経緯があり、大胆な色使いやパターン使いによって若年層の人気を獲得している。1960年代に提案された近未来的な雰囲気は今も健在で、非常にコンセプトがしっかりしているブランドだろう。日本でも当時ミニ・スカートと共にクレージュは知られるようになり、その後もクレージュ・ブランドのファンは増え続けており、1980年代においてもクレージュのロゴが入ったアクセサリーやバッグなどの人気が高まった。今もなおクレージュは日本の女性たちから愛されている老舗ブランドである。 ★クレージュ 注目コレクション: ・2017春夏プレタポルテコレクション | パリ2016-17秋冬プレタポルテコレクション | パリ2016春夏プレタポルテコレクション | パリ ★クレージュ 注目記事: ミニスカートの生みの親、アンドレ・クレージュ氏が死去。 ★クレージュ公式URL: