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メットガラ2024の共同ホスト、ゼンデイヤのアイコニックなルック7選

セレブリティが自身の過去のルックについて語るUS版『VOGUE』のビデオ連載『ライフ イン ルックス』。2024年のメットガラで共同ホストを務めるゼンデイヤがこの人気シリーズに登場し、これまで披露した23のアイコニックなスタイリングを振り返った。ここでは、象徴的な7ルックを紹介する。

ディズニー・チャンネル出身のゼンデイヤは、インパクト抜群のスタイルでメディアの前に登場し、話題をさらい続けてきた。俳優としてだけでなく、ファッショニスタとしてもその地位を不動のものにした彼女は、2024年のメットガラで共同ホストを務める。盟友である名スタイリスト、ロー・ローチの力も借り、この10年間にゼンデイヤが披露してきたスペシャルな出立ちを振り返ってみよう。

2014年 『ティーン・ヴォーグ』主催のパーティーにて

Photo: JB Lacroix/WireImage

2014年に開催された『ティーン・ヴォーグ』のヤングハリウッド特集号のローンチパーティーでは、エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)のハットとジャンプスーツをまとった。彼女は「物議を醸すルックでした」と認めつつ、「今でもシックだと思います」と語る。「ローがこの帽子を持っているかもしれません。いつかアーカイブから出してこないといけませんね」

2017年 映画『グレイテスト・ショーマン』のオーストラリアプレミアにて

Photo: Don Arnold/WireImage

巨大な蝶のモチーフのドレスは、ジェレミー・スコットが手がけたモスキーノ(MOSCHINO)2018年春夏コレクションのもの。ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』のオーストラリアプレミアで着用したルックだ。「ローと私はいつも、自分が出演している映画からインスピレーションを得ているんです」

2018年 『ヴァニティ・フェア』主催のイベントにて

Photo: John Shearer/Getty Images

ゼンデイヤがサプライズをもたらすのは、映画のプレミアに限ったことではない。『ヴァニティ・フェア』が主催するパーティーには、マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)のクレイジーパターンかつ独特なプロポーションのスーツを着こなして来場。「レッドカーペットのイベントではないけれど、『そうだ。マーク・ジェイコブスのスーツをカジュアルに着てみよう 』と考えたんです」

2019年 映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のLAプレミアにて

Photo: Gregg DeGuire/WireImage

ヒロインのMJを演じた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のLAプレミアでは、スパイダーマンの赤と黒のスーツを彷彿させるジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)のスパンコールドレスをチョイス。「ちょっと考えすぎちゃって、『もっとほかの選択肢はないのか』と不安だったんです。でも結果的には完璧でした」

2020年 クリティクス・チョイス・アワードにて

Photo: Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic

クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)の授賞式でのトム フォード(TOM FORD)の甲冑風の胸当ては、ゼンデイヤが今でも所有してるほどのお気に入りだという。「もともとは私の胸に合わせて作られたものじゃなかったこともあり、なかなかフィットしなかったので、『合うように調整できませんか?』と言ったんです」と舞台裏を明かし、「ヘアドライヤーのようなもので私をスキャンして解決したんです。もっとドラマチックなプロセスで作られると思っていたのに、まったく時間がかかりませんでした(笑)」と続けた。

2021年 ヴェネチア映画祭にて

Photo: Alessandra Benedetti - Corbis/Getty Images

初参加のヴェネチア国際映画祭で着用したのは、バルマン(BALMAIN)とフランス出身のレザー職人のロベール・メルシエが共同で制作したカスタムドレス。映画『デューン』の世界を表現したドレスについて、メルシエは以前『VOGUE』に「濡れた砂丘を彷彿とさせる、セカンドスキンのようなアンティーク調のドレープドレスを作るのが狙いでした。ゼンデイヤのチームが彼女の体の石膏模型を提供してくれて、それを土台に、ドレスの構造を形成してからレザーでかたどりました。本当に見事に着こなしてくれましたし、後日、お礼の連絡までくれたんです」と語っていた。

2023年 映画『デューン 砂の惑星PART2』のロンドンプレミアにて

Photo: Jeff Spicer/Getty Images

最後に紹介するのは、今年2月に『デューン 砂の惑星PART2』のロンドンプレミアで世界中から熱視線を浴びた、ミュグレー(MUGLER)の1995-96年秋冬オートクチュールピース。このアンドロイドのような伝説的なルックは、空山基の作品にインスパイアされ、航空機デザイナーであるジャン=ピエール・デルクロスと共同製作されたものだ。ゼンデイヤが「プレミアで着られるかな?」と提案すると、ローは「本気? からかわないで」と応えたという。金属製ながら、偶然にも彼女にしっかりフィットしたが、別の問題があった。「熱がこもるので、10分かそれより短い時間でも着ただけで、頭がクラクラしました。そして、当日が近づくにつれ『なんでこんなことをしたんだろう?』と思うようになりました。でも、これを着て外に出ることを成し遂げたんです」

Text: Reona Kondo