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トーンもテクスチャーも統一するのがカギ!? 抜け感コスメでこなれ顔に【旬コスメ×リップカラーの最適解 vol.2】

この夏トライしたいのは、同系色&質感を統一することでこなれフェイスが手に入るメイク術。今っぽくキマる、旬顔メイクのベストな法則をメイクアップ・アーティストのNAOさんが伝授してくれた。

垢抜けの秘訣は、トーンとテクスチャーが統一されたメイクバランス

メイクアップ・アーティストのNAOさんもYUKIさんも引き続きマストだと話してくれたのがブラウンリップ。この夏トライすべきは、同系色のまつ毛とのフュージョンだ。昨今のヴィヴィッドなカラーマスカラは少なくなり、代わりに台頭してきたのがアンニュイなカラー。

マックスマーラ(MAX MARA)2024年春夏コレクションより。 Photo: Getty Images

ブラウンに数滴の赤みや白みを落としたような、ニュアンス感たっぷりなカラーだ。「オレンジを隠し味にしたブラウン(1)をセレクトし、ヌーディなブラウンリップ(2)(3)(4)を合わせてワントーンにまとめると色素が薄く淡い印象に。ビューラーで立ち上げたまつ毛にたっぷりマスカラを塗布しても、黒のように古い印象にならないのがメリット。ブラウンリップの質感はお好みでOK。直塗りをした後に上唇のエッジだけ指でサッとぼかすとナチュラルに仕上がります」(NAOさん)。

ワイ・プロジェクト(Y/PROJECT)2024年春夏コレクションより。 Photo: Gorunway.com

〈左から順に〉オレンジが潜むブラウン。ニュアンスカラー マスカラ EX01 ¥3,190(限定発売中)/トーン バーム感覚のシアーブラウン。アラウズ リップス 12 ¥3,960(セット価格)/セルヴォーク 立体感を強調する光沢仕上げ。ロッソ ヴァレンティノ サテン190R ¥6,160/ヴァレンティノ ビューティ 黄みがかったティーブラウン。クリーム タッチ ブラッシュ&リップ S01 ¥5,500/SUQQU

最後にベースメイクと口紅のコーディネートについて。「少し作り込んだ雰囲気を演出したい、そして夏場ということを考慮すると、薄膜なセミマット肌が推し。崩れやすい人はTゾーンなどにブラーな下地をぼかし込み、リキッドファンデーション(5)をブラシで少しずつレイヤードするのがおすすめ。風通しのいい端正な肌に仕上がったらマットリップ(6)(7)(8)を合わせて質感に統一感を持たせるとシンプルながらラグジュアリーなムードが完成します」

アレクシ・マビーユ(ALEXIS MABILLE)2024年春夏コレクションより。 Photo: Gorunway.com

〈左から順に〉アラをぼかし立体感を演出。アーキテクチャー ソフト マット ブラーリング ファンデーション 30ml ¥15,950/トム フォード ビューティ チアフルなマットオレンジ。リップ パワー マット 307 ¥6,160/アルマーニ ビューティ くすみも払拭する白みピンク。モノクローム ウェイトレス リップカラー(マット レザー) P58 ¥6,930/プラダ ビューティ ディープカラーを夏に。ルージュルブタン ベルベットマット127M ¥15,290/クリスチャン ルブタン ビューティ

話を聞いたのは……

NAO YOSHIDA
ヨシダ ナオ。メイクアップ・アーティスト。LAで特殊メイクを学び、帰国後にyUKI氏に師事した後、2013年に独立。エアブラシやボディペイント等の技術も取り入れた大胆かつ緻密なアプローチで、芸術性の高い作品を得意とする。

問い合わせ先/アルマーニ ビューティ 0120-292-999
ヴァレンティノ ビューティ 0120-323-220
クリスチャン ルブタン ビューティ 0120-449-360
SUQQU 0120-988-761
セルヴォーク 03-3261-2892
トーン 03-5774-5565
トム フォード ビューティ 0570-003-770
プラダ ビューティ 03-6911-8440

Photos: Yasuhiro Ito Text: Kazuko Moriyama Editor: Risa Yamaguchi

※『VOGUE JAPAN』2024年6月号「リップが主役の色遊び」転載記事。