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薬膳茶やアロマで体調をリセット。モデル・ヨガインストラクターの池田莉子さんのメンタルポジティブの源【5ビューティーエッセンシャル】

薬膳とアロマの先生をしていた母親の影響で、幼少期から香りや口にするもので気分を整えることが当たり前になっていたというモデル・ヨガインストラクターの池田莉子さん。多少生活が乱れてしまう日があっても、軸がしっかりしていればプラマイゼロでいられる!という彼女のポジティブオーラの秘訣を探る。File1はこちらから。

File2:池田莉子/モデル・ヨガインストラクター

── 莉子さんといえば、いつもポジティブな笑顔が印象的です。

実は私、あんまり落ち込むことがなくて。落ち込んだとしてもそれを自分のエネルギーに変えてるので、「ありがとう」って思えるんです。それは、もしかしたら日頃からハーブや自然からパワーをもらっているからかもしれないです。

── お母様がアロマと薬膳の先生というのが影響しているのでしょうか?

先生といってもボランティアや趣味の延長ではありましたが、影響は大きかったと思います。小さい頃から宿題のやる気が出ないときは、「はい、この香りを嗅いで」と摘みたてのレモングラスとミントを持ってきてリフレッシュさせてくれたりとか。そういうことが当たり前のように身についてるというのは、大人になって改めて気づきました。少し不摂生をしてしまう日があっても、日頃から気をつけているバックグラウンドがあるからプラマイゼロでいられる気がします。

【香り】ベルガモットやゼラニウムetc.、好きな香りを自分のペースで楽しむ

── 普段、どんな風に香りを楽しんでいますか?

私はアロマの資格も取得しているのですが、昔からすごく鼻がよくて香りに敏感なんです。その分、人工的すぎる香りは苦手。最近普段から持ち歩いているアイテムは、メディテイトのボディ&ヘアミストですね。精油100%でリラックスするのにピッタリなんです。特にベルガモットとゼラニウムが入った「シャイン」の香りがお気に入り。ゼラニウムは女性ホルモンに効く香りで、PMSや生理痛を和らげてくれたり、心と体のバランスを整えたりする効能もあるんですよ。なんか憂鬱だな、やる気が出ないな、というときはこのミストを吹きかけて気持ちを切り替えています。

── お気に入りの香水は?

バイレードの「ジプシーウォーター」はもう4本目に突入したほど、ずっと使っています。私の大好きなベルガモットの香りから始まって、時間が経つにつれてお香のような香りに変わっていくんですが、入っている成分がどれも私が好きなものばかり。でもあまり香水が強く香るのは得意じゃなくて、自分だけが楽しめればいいというスタンスなので、空間に振った後にその下を潜って香り付けをする程度にしています。

【ドリンク】薬膳茶を常備して、季節の和漢植物で体調管理

── 薬膳はどのように取り入れているのでしょう?

家ではずっと薬膳茶を飲んでいます。薬膳茶と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、季節のものを取り入れるという至ってシンプルなことなんです。寒くなる季節は体を潤すものや、紅花など体を温めてくれるものを取り入れて調子を整えています。私は家で自分でブレンドすることもありますが、気軽に取り入れたいときにおすすめなのは薬日本堂の「気巡茶」。13種類の成分が入っているのですが、ウーロン茶やプーアール茶など体を温めてくれるものが入っているので、これからの季節にぴったりですよ。私は氷が苦手なので、夏でも必ず温かいお茶を飲んでいます。お酒を飲んだ日も、お風呂上がりのリラックスタイムに必ずお茶を飲むことで、リセットできています。

【スキンケア】エンビロンのクレンジングで肌の軸づくりを

── そうやって普段から整えているからか、お肌もとても綺麗ですよね。秘訣は?

ニキビや吹き出物は昔から出来にくいのですが、とにかく乾燥するタイプ。特に大切にしているのはクレンジングです。時々他のものを試すこともありますが、結局戻ってくるのはエンビロンの「クレンジングジェル」。皮膚科で乾燥がひどいことを相談した時に、教えていただきました。モデルという職業柄、お化粧は毎日しているし、一日に何度もやり直すこともしばしば。だからこそ、しっかりとメイクを落としてリセットしてあげることが大事だと思っています。ヨガと一緒ですね。土台がしっかりしていないと、その後にどれだけのものを積み重ねてもグラグラしてしまう。化粧水などその後のスキンケアのためにも、まずは肌の軸作りとしてクレンジングを一番大切にしています。

【コスメ】ツヤベース×カラフルコスメの“よれない”メイクがマイルール

── コスメで一番こだわっているポイントは?

とにかくツヤ! ツヤにはめっちゃこだわりがあります。下地もファンデもハイライトも全部ツヤ。周りにはびっくりされることもあるけど(笑)、自分にはそれが合ってるんです。下地はアスレティアの「スキンプロテクション UVジェル C 02 BRIGHT OCEAN」。透明感もアップして、くすみも吹き飛ばしてくれるので重宝しています。

アスレティアは大好きで、他にもオイルなど色々愛用しています。ファンデーションイヴ・サンローラン ボーテの「ラディアント タッチ グロウパクト」。カバー力もあって、まさにこのパッケージのような煌めきが出るんです。その上からRMSのルミナイザーをチーク代わりにポイントで重ねて、パンッとしたツヤ肌を完成させています。頬に日焼け跡やシミが少しあるんですが、コンシーラーとかで隠すよりも光に変えてあげたくて。ルミナイザーをポンって重ねて、「あんた光っとき! 悪くないよ!」みたいな(笑)。チャコットのキラキラのアイシャドウも好きですね。

── ツヤへのこだわりは昔から?

メイクを覚えたての頃はマット肌が流行ってて、最初はパウダーファンデーションを使ってました。でもヨガインストラクターという職業柄汗をかくことが多いから、よれるのが気になってしまって。気持ちいいはずの汗が嫌なものになるのは悲しいなと思って、自分から出てる光を引き立ててくれるものを探し求めて今のメイクに辿り着きました。

── アイラインやアイシャドウも、カラフルですよね。

ヨガ中もメイクを楽しみたいけど、よれたくないからアイテムを工夫しています。今はメイクアップフォーエバーのアイラインと、舞台屋という演劇向けのアイシャドウを使用中。落ちにくいので愛用しています。ネオンカラーも好きなのですがなかなかいい色が見つからず、スターゲイザーのネオンペイントに辿り着きました。ちなみにカラーシャドウを楽しむコツは、下地代わりにシルバーのラメを仕込むこと。そうすることで、発色も良くなるしメイクも落としやすくなりますよ。

── リップやマスカラも個性的な色がお好きなのですね。

眉やまつ毛も、マスカラで赤やピンクに色を変えてますね。リップも黒やパープルなど、派手な色で攻めたメイクをトライすることも。私にとっては、自分自身がパレットなんです。カラーアイテムをつけると自分の気持ちも盛り上がるし、周りも「かわいいね!」と声をかけてくれる。そうやって会話が生まれて、周りにも楽しい気持ちが波及するのが幸せなんです。

【フィットネス】“誰も置いていかないヨガ”がモットー

── 莉子さんといえば、やはりヨガのお話を聞きたいです。いつから始めたのですか?

ヨガを始めたのは、高校生の時です。きっかけは、新体操で疲労骨折をしたこと。自分の心や体の声を聞かずに無理をつづけた結果、全治半年ほどの骨折をしてしまいました。車椅子で歩行も出来ない状態でリハビリをつづけていたのですが、全く治らず。そんなときにヨガに出合って、さまざまな筋肉を使うようになってから歩けるようになったんです。メンタル以外にも体のすべてを整えてくれるということを知って、ヨガを広めたいと思うようになりました。

── インストラクターになったきっかけは?

自分みたいな怪我をしてしまう若い人たちが、もったいないと思ったんです。ヨガを始めてから比較的すぐに教え始めたのですが、当時は若い頃からインストラクターをしている人がほとんどいなくて。教える人も習う人も余裕のある大人の方々ばかりだったので、自分が発信することで若い人にも知ってもらえたらと思い、10代の頃から地元の大阪で教え始めました。そこから徐々に「ヨガジャーナル」などのヨガ雑誌で取り上げていただけるようになって、広がりました。教え始めて14年ほど経ちますが、ようやく若い世代の方も増えているなと実感しています。色んな人の支えがあって今の自分があると心底感じているからこそ、「誰も置いていかないヨガ」をモットーに、これからも自由なスポーツであるヨガの素晴らしさを伝えていきたいなと思っています。

話を聞いたのは……

池田莉子さん
モデル、ヨガインストラクター。雑誌や広告・CM・ファッションショーなどに出演。モデル業と並行し、ヨガの魅力を一人でも多くの方に伝えるためにヨガ講師としても活動中。
https://www.instagram.com/ricoikeda/

Editor: Airi Nakano, Kyoko Muramatsu