辻堂ゆめ 連載小説「ふつうの家族」(232)

連載:辻堂ゆめ 連載小説「ふつうの家族」
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辻堂ゆめ

「びっくりさせてごめんなさい。喉が渇いてしまって……お水をいただけたら、と」

「あ、はい! ちょっと待っててくださいね」

 鼓動が急激に速くなるのを感じながら、舞花(まいか)は慌ててドアを大きく開け、彼に中へ入るよう促した。ためらうような表情を浮かべつつ、ミナトは静かにリビングに足を踏み入れ、居心地が悪そうに壁際に立ち尽くす。

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