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ReVision 自動運転・ADAS & SDVサミット2024

アンシス、チューリング、日産、SBD Automotive、エアリス

2024/11/11

要約

 2024年9月26~27日に東京・ベルサール九段で開催されたReVision 自動運転・ADAS & SDVサミット2024、ReVisionコネクテッドカー&UXサミット2024(主催: 株式会社InBridges)において講演を行った、アンシス、チューリング、日産自動車、SBD Automotive、エアリスコミュニケーションズの5講演を報告する。

 

講演まとめ

アンシス ADAS/AD開発には、安全設計から安全検証まで一貫性をもった追跡可能な開発プロセスが求められる。BMWグループとアンシスは、求められるシミュレーションツールチェーンを共同開発し、ADAS-Level3機能(BMW 7 Series搭載)の開発/検証をサポートした。
チューリング “Tokyo30”として、2025年末までにカメラとAIだけで東京を30分以上介入なしで走行し続ける自動運転モデルを開発中で、複数のカメラ画像入力とNN(Neural Network)にて、車の経路を出力するEnd to End方式に加え、2つの生成AI(視覚-言語モデルHeronと未来予想を生成する世界モデルTerra)にて実現を目指す。
日産自動車 OEMは異業種連携とAI活用によりユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させる利益幅が高いビジネスモデルを検討中で、エネルギーマネジメント、モビリティ事業、スマートシティ事業へとビジネスを拡大していく。
SBD Automotive コネクテッドカーは、現時点のOEMの提供価値で見ると大きな差がないが、SDVの進化に伴い、クラウドサービス、データ活用を組み合わせて「体験」の提供に差別化価値が移行する。
エアリスコミュニケーションズ IoT通信基盤を基に自動車業界向けクラウドサービスとして、ADAS進化へ向けてデータ・プラットフォームの活用事例や将来のマネタイズ領域の拡大を視野に入れ、クラウド側・車両側それぞれにおけるデータ取得やサービス管理等の構築のあり方を示す。

 

講演総括

 AD(自動運転)/ADAS領域は、生成AIとシミュレーション技術の進化により、車両とクラウドで連携しながら、コネクテッド(OTA)により継続的進化ができる仕組みが整いつつあり、従来の”走行総距離”=”技術蓄積”との考え方が、”シミュレーションによるシナリオの数値化/検証と使用する生成AIモデルの選定/経験量”=技術蓄積に変わりつつある。

 SDVの登場により、ユーザーはユーザーエクスペリエンス(UX)の向上を期待しているが、異業種連携とAI活用により様々なサービス提供が始まっている。EV充電時に個別支払いではなくプラグを挿すだけで自動課金する、エマージェンシーコールサービスを国を超えて提供する等の事例もあり、今後、更に付加価値の高いサービス提供が増える。


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